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中央区鉄道ものがたり <その3> 「JRの地下駅」

[下町トム] 2012年1月11日 08:30

馬喰町駅_R.JPG

新年を迎え、皆様つつがなくお過ごしでしょうか。

中央区の鉄道の歴史やエピソードを紹介するシリーズを再開します。今回は区内を走るJRの地下駅を取り上げてみたいと思います。fuji


JRの前身は日本国有鉄道(国鉄)ですが、1972年(昭和47年)に国鉄初めての地下線路として、東京-錦糸町間が開通したときに、区内に「新日本橋」と「馬喰町」が設置されました。当時はけっこう珍しがられたものです。


馬喰町交差点_R.JPG
「馬喰町」駅はご存知問屋街で有名な馬喰町周辺にあって、都営浅草線・新宿線との乗換駅としても活用されています。
駅の上は車が行き交う都内の風景が広がり、この下にJR幹線が走るなんて創造しづらいものです。

この「馬喰町駅」は開業以来「日本で最も低い駅」として有名でした。


京葉線東京駅_R.JPG地下約30メートルにホームがあります。

その後さらに深いJR京葉線の東京駅ができたり、海抜では最も低い海峡線(青函トンネル内)の吉岡海底駅ができたりしたので、その呼称は返上したようですが、長くディープな駅として慕われています。


国鉄時代には最も高い駅として有名である「野辺山」駅(小海線)と友好関係を結び、その記念オブジェが駅構内に設置されています。apple 


新日本橋駅_R.JPG



そのお隣の「新日本橋」駅はといえば、日本橋室町にあります。

すぐ近くに地下鉄「三越前」駅がありますし、「神田」駅にも近い便利な場所です。


長崎屋跡掲示板_R.JPG 

この辺りには江戸時代に、長崎のオランダ商館長(カピタン)が将軍家に拝謁のため江戸に来る際に滞在したという〔長崎屋〕があったということで、説明版が設置されています。

 

参考:中央区民文化財   中央区民文化財67「長崎屋跡」


 八丁堀駅_R.JPG

もう一つ、忘れてはならないのが、JR京葉線の「八丁堀」駅です。
こちらは、1990年(平成2年)に開業しました。地下鉄日比谷線との乗換駅です。
江戸時代に与力、同心の住まう町であったと同時に、水運を生かした物流の拠点でもあったこのあたりは、ほとんどの水路が埋め立てられた今でも、かすかにかつての雰囲気を感じることができます。
隅田川までぶらぶら歩くのにもいいですよ。shoe 


中央区の地下を通勤電車だけでなく、〔成田エキスプレス〕や〔わかしお〕〔さざなみ〕などの特急電車が疾走していると思うと、やっぱりこの町は様々な人の行き交う町なんあだなぁと思います。 


さぁ、今日も電車に乗って中央区の魅力発見にGo! train 

 

続きを読む: 中央区鉄道ものがたり <その3> 「JRの地下駅」

 

ホテル西洋 銀座 -歌舞伎公演特別メニュー

[滅紫] 2012年1月11日 08:30

一月の東京は演舞場、国立、平成中村座、浅草公会堂、ルテアトル銀座と5館で賑やかに歌舞伎公演の幕が開いています。ルテアトル銀座では昨年に引き続き玉三郎さんの新春特別公演(26日千秋楽)が行われ、公演期間限定で特別メニューが用意されています。

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100_0350.JPGB1ケーキショップでは公演演目の「妹背山婦女庭訓」に因み「三笠山」(5コ入り1,250円)、シェフパテイシエのオリジナルどら焼きです。お店の方の説明によると「銀座みつばちプロジェクトの支援で栽培されている無農薬のもち米(岡山・新庄村)のもち粉に沖縄の黒糖、ラム酒を加えた生地に熊本産の和栗を使ったクリームをサンドしたもの」とのこと。確かに和洋ミックスの従来のどら焼きの概念を覆す新鮮さです。

 

もう1点は「歌舞伎ギモーブ」(1箱1,050円)

ギモーブ(guimauve)はフランス語でマシュマロのこと。歌舞伎座定式幕にちなんだ、チョコレート、アプリコット、抹茶の3色。こういう遊び心が嬉しいですね。こちらは昨年から作っているそうです。そういえば海老蔵さんが出演できなくなった1月の舞台を玉三郎さんが座頭となり大入りとなったことはまだご記憶に新しいことかと思います。

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現在歌舞伎座で使用されている定式幕は舞台左手から「黒」「柿色」「萌黄」、国立は「黒」「萌黄」「柿色」、中村座は「黒」「白」「柿色」です。中村座が一番古く初代の中村勘三郎が幕府の御用船「安宅丸」の幕を拝領し、それに柿色を加えて3色にしたのが始まりで、現在の歌舞伎座の定式幕は「森(守)田座」、国立の定式幕は「市村座」のものを踏襲しているといわれてきました。ところが最近「通説は事実誤認に基づいていて歌舞伎座のものが市村座、国立のが「森(守)田座」のものと色調が同じである」という学説が発表されているそうです。(松竹の公式サイト)これから検証が進めば長い間の通説が覆されるかも知れません。興味津々です。

皆様ご存知のことと思いますがルテアトル銀座の中央通りを挟んだ反対側の交番の傍に「江戸歌舞伎発祥の地」の碑があります。そうです。ここが猿若勘三郎が寛永元年(1624年)「中橋南地」に開いた芝居小屋があったところなのです。ご参考までに右は京都南座の入り口にある「阿国歌舞伎発祥の地」の石碑です。こちらは慶長8年(1603)。「江戸歌舞伎発祥の地」の碑の近くに「大根河岸跡」の石碑もありますので観劇前後にちょっと散策されてみては如何でしょうか。

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◆中央区 ここに歴史あり(36) 武家の正月行事 江戸名物「九鬼家の札切り」

[巻渕彰/写楽さい] 2012年1月10日 08:30

新しい年も松の内を過ぎた。江戸期、武家の正月行事には嗜好が凝らされていた。現在の兜町、かつてここに上屋敷を構えた九鬼家では大きな松飾りを立て、それに呪文を書いた札を正月七日間にわたり、徐々に大きくしていって下げた。最終日にはこの札を取るとその年は運を招くということで、人々は争って取りあう。「九鬼家の札切り(ふだぎり)」といわれた、江戸名物の正月行事があった。

 

0913_36_120107kuki_fudagiri.jpg九鬼家は丹波国(京都)綾部藩19500石の領主、九鬼式部少輔家。幕末期には約2900坪の上屋敷は楓(もみじ)川の東側で新場橋、新場河岸辺りにあった。現在の首都高速道沿いで中央警察署、坂本町公園付近一帯、いま大原稲荷神社が祀られている。永代通りの千代田橋跡も近い(写真=屋敷跡付近現況)。

 

京橋図書館『郷土室だより』第42号(昭和59.1.15発行、「八町堀襍記 二」、安藤菊二著)に、その模様が掲載されているので紹介してみたい。(注:原文を意訳・要約)

 

大名家の松飾りはいずれも大きく立派だったが、九鬼家のは特に堅固で、柱は8寸(約24cm)角で注連縄、海老や橙が飾られ、注連縄の中央に札が下げられる。札の裏には晴明九字(急々如律令 「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」)が書かれていた。元日は長さ1尺5寸(約45cm)、幅3寸(約9cm)くらいのものが、日々大きくなり、七日には長さ2尺(約60cm)、幅4、5寸(約15cm)くらいになった。門松の周りには6尺(約1.8m)棒を持った立ち番がいた。

 

七日の夕七ツ時(午後4時)になると、棒突きは門内に入り、大門を閉める。札を切ろうとする者は30-50人で組を作り、そういう組が3、4組も集まる。大門が閉まるのを合図に、注連縄の下へいっせいに駆けていき、札に飛びつく。高さが8、9尺(約2.7m)くらいあり、ようやく飛びつくと仲間も取り付いて一緒にぐるぐる回るので縄がねじれ切れる。各組は邪魔したり、防御したり、と激しい争奪戦を繰り広げる。

 

ついに札を取った組は、ねじ切った者を胴上げして、この周辺5、6丁をヨッショイ、ヨッショイと掛け声を出し、手を打ち、大声をあげて祝いながら巡る。札を切り取った家では、持ち船や神棚に飾り、その年は運が良いとして、友人を集めて祝宴を催す。

 

九鬼家の札切りは何百人も集まった名物だったという。諸藩大名家の正月飾りにはそれぞれ特色があった。佐竹家の人飾りは、松を立てず、門の左右に人を多く並べて置く。鍋島家は松飾りの上に藁で鼓の胴を作って飾る。南部家では橙、野老(ところ)、神馬藁(ほんだわら)、昆布に添えて、塩鯛を飾った。

 

今年は、明治145年。大名屋敷はなくなったが、正月行事や伝統の一部は受け継がれていく。●巻渕彰

 

 

 

七草粥<波除稲荷神社>

[サム] 2012年1月10日 08:30

R0016590LS.JPG1月7日は「七草」。

6日年越し、7日正月を祝う地方もある通り、正月行事の一つの節目にあたり、この日の朝に、無病息災を願い、春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)を入れた七草粥を食する行事。
ここ築地波除稲荷神社では、午前11時より祭典が行なわれ、その後境内にて約100名分の七草粥が無料で振舞われた。(別途新春お神酒も・・・)

古来中国では正月7日(人日)に羹(吸い物)にした7種の菜を食べ邪気を祓う風習があり、我国でも、平安期には正月最初の子の日に野に出て若菜を摘む古俗があり、正月15日(小正月)に七種粥といって7種の穀物で作った粥を供御する風習と結びつき、七草粥となったのであろうと云われている。さらに江戸時代に「人日の節句」(七草の節句)として五節句のひとつとして定着していったとされる。

正月の馳走に疲れた胃腸を労り、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給の一面も見逃せず、古からの知恵をも感じさせる行事。

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箱根駅伝復路10区応援サポーター

[ムーミン] 2012年1月10日 08:30

2012年1月3日午前9時 青山学院大学の駅伝を応援する為に 母校のOB,OG 約40人が10区22キロ地点の日本橋交差点手前、日本橋コレド向かいに集合しました。応援サポーターの責任者は 場所取り、幟や小旗を受け取るために午前8時に来ていました。寒いのに御苦労さまです。


まず幟の組み立て、 ポールをのばし 幟をとりつける これは少しコツがあります。 去年も同じことをしたのに私はすっかりやり方を忘れていました。

F1000390.JPG F1000392.JPG箱根駅伝のコースの 各拠点に青学の校友会の部会、同窓会、沿道の各支部が其々中心になって応援団をくみました。10区の日本橋は 高等部同窓会です。


10時になると サポーターの数が増えてきました。 青学の校友会の会長が すぐ側の同社のビルを休憩室に提供してくださり お茶、おにぎり、どら焼きなどの用意もあり 交互に休みをとりました。おかげで 心もお腹もあたたかくなりました。

F1000394.JPG11時30分頃には 応援してくださる方々に配布していた300本の小旗が終了しました。

12時頃になると 応援人数が みるみるふえました。

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13時過ぎになると 沿道の応援は二重三重になって身動きもできないほどです。13時20分ころ1位の東洋大が通過、その17分後に 待ちにまった青学大の大谷遼太郎選手の姿がみえました。


選手が目の前を通り過ぎるのは たったの2秒です。その為に 4時間半も前から現場での準備です。しかし5位で シード校になったので私は 来年も応援サポーターになるつもりです。

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選手が全員走り終わった後 幟などをかたずけて 学校の牧師さんも応援にいらしていたので サポーター全員で 感謝のお祈りと カレッジソングをうたって終了しました。来年もがんばってシード校に残ってほしいものです。選手の皆さん感激をありがとう!

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初春大歌舞伎ー新橋演舞場

[滅紫] 2012年1月 7日 08:30

新年も3が日があっという間に過ぎ、4日の今晩は初芝居!


新橋演舞場の正面入り口には真ん中に「大入」と貼られた積物、門松、ロビー中央には鏡餅と大羽子板。ロビーを行きかう観客の和服姿も華やかな訪問着や振袖が多くお正月の劇場らしい雰囲気を一際目立たせている。

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夜の「矢の根」は歌舞伎十八番の一つで定番正月狂言の曽我物。江戸歌舞伎で正月興行に「曽我物」を初春狂言として上演するのが定まったのは享保時代(1716~36)。活力の漲る荒事に一年の安泰と五穀豊穣を願う意味をこめてのことという。


「矢の根」は享保14年(1729)2代目団十郎が正月の中村座で演じたのが初演。正月から5月までの113日、5日間休んだだけで5度の日延べをする記録的な大入りで大当たりとなり、その大当たりの金で「矢の根蔵」という蔵を作った。この蔵のあとが今日の「矢の倉」の地名のおこり。―という説もあるが、今の東日本橋1丁目あたりに幕府が米蔵を建てた、以前は字句通り矢を保管する倉が近くにあったから。 ―という説もあり定かではありませんが、好みとしてはこの「矢の根」の大当たりというのが楽しいですね。


「正月に上演すると元旦に伊勢神宮に行って玉砂利の上を歩くような清浄感を味わえる狂言」と今回演じる三津五郎さんがインタビューで語っているのが本当にぴったりの演し物です。

舞台正面の市松障子が上がると曽我五郎が車鬢、仁王襷の荒事の主人公らしい出で立ちで登場します。大根を鞭にしていざ出発!あっという間の短い狂言ですがいかにも新春らしくて楽しめます。


夜の部は五代目富十郎追善の吉右衛門さんと鷹之資さんの「連獅子」、菊五郎さんの「め組の喧嘩」、30人余りの鳶が舞台一杯に勢ぞろいすると壮観。座敷に獅子舞も入って一層新春気分を盛り立てます。


昼の部は「相生獅子」「金閣寺」「加賀鳶」


新春歌舞伎は華やかで分かりやすい狂言が多いので初めてご覧になる方にもお楽しみいただけると思います。一味違った初春気分を味わいに劇場におでかけになりませんか?


チケットホン松竹:0570-000-489(10:00~18:00)26日千秋楽

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