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「六代目中村勘九郎」襲名公演開幕ー新橋演舞場

[滅紫] 2012年2月 3日 22:14

中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露の二月大歌舞伎が昨日2月2日幕を開けた。早速、開幕二日目の夜、演舞場へ。大入り満員と昼の部の終演が遅れたことも重なって、演舞場入り口前は人、ひと、ヒト。中村屋のハッピを着た劇場係員も整理に大童。積み物の薦樽を見ながら劇場へ。ロビー入り口正面からずらりと壁面に並ぶのはご贔屓からの「飾り絵馬」160枚あるそうです。劇場内にはお祝いの引幕が。まだ2日目とあって着物姿のお客さまが目立ち場内も華やかです。

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今回六代目勘九郎を襲名する勘太郎さんは十八代勘三郎さんの長男、昭和62年(1987年)の初舞台の「二人桃太郎」がまだ目に残っているだけに「年とったな」としみじみ感じます。

父親の勘三郎さんが1代、46年間でこれほどに大きくした名跡ですからかなりのプレッシャーだろうと思います。さて、「口上」です。幕が開く前から凄い拍手が起きています。ずらりと並んだ大幹部から温かいはげましの言葉が、そして他の役者さんの襲名口上ではユーモアたっぷりで笑わせてくれる勘三郎さんが珍しく言葉につまったりするのが如何にも父親らしくてとてもいい感じでした。

新・勘九郎さんは夜の部では「春興鏡獅子」を勤めます。曽祖父に当たる六世菊五郎、父方の祖父先代勘三郎、母方の祖父の七世芝翫、父親の現・勘三郎さん(改めて凄いメンバーですね)と代々が得意にしてきた演目だけに演じる方もさぞかし大変なのだろうと思っていましたが、登場した途端「きれい!」と目を奪われ、奥女中に中村屋一門のお目付け役ともいうべき現役最長老93歳の小山三さんがしゃっきりとした姿を見せるとわれんばかりの拍手。そして後見には弟の七之助さんが。通常はお弟子さんが勤める後見を小道具を渡したり、汗をふいたりと本当に仲のいい兄弟なのだなとあらためて感じている内に一気に終幕に。お見事!

丁度節分でしたので豆まきと手ぬぐい撒きがあり、めでたく両方GETしました。てぬぐいは新・勘九郎さんが撒いたのを手に入れました!!

 

100_0401.JPG 100_0398.JPG売店には襲名関連GOODSがたくさん並んでいます。今日はちょっと時間が足りず襲名記念チョコレートだけを購入。昼の部を観に来る時に他の商品の品定めをゆっくりしたいと思っています。タオルハンカチを全種類買っているヒトが居ました。

来月3月は平成中村座、9月松竹座、10月御園座、12月南座と襲名公演が続きます。歌舞伎界の名門のDNAを色濃く継いでいる新・勘九郎さん、父親の勘九郎さんとは違ったまた新しい勘九郎さんを見せてくれること期待したいと思います。大拍手。

夜の部は「鈴ケ森」「ぢいさんばあさん」、昼の部は「鳴神」「土蜘」(何と番卒が勘三郎、仁左衛門、吉右衛門の大ご馳走です!!)「河内山」

お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489 (10:00~18:00) 26日千穐楽