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フレンチもんじゃ&参鶏湯の店「あゆむ」

[杏葉牡丹] 2014年1月31日 09:00

ck1203_20140130 (1).jpg「フレンチ」「もんじゃ」「参鶏湯(サムゲタン)」とまるで落語の三題噺のように、何の関係もないような単語が一緒になるのが築地7丁目にある『あゆむ』です。

 

最初は月島にあったのが、その後に現在の聖路加国際病院の近くに移転したのだそうです。

この辺りは築地市場のすぐ近くとはいえ、あかつき公園や築地川公園があり、聖路加のチャペルのカリヨンが響く落ち着いた雰囲気の場所です。

別名「裏築地」とも言われて、知る人ぞ知る老舗や隠れた名店が数多くあるエリアでもあります。

 

店内はとても家庭的な雰囲気の造りですが、実は普通の民家をほとんどそのまま使用しているとのこと。

2階への階段は狭くてちょっと急なのですが、下町の昔の木造家屋はみんなこんな感じでした。

 

ランチもありますが、こちらはチゲやビビンバ等が中心で、もんじゃは夜だけのメニューになります。

 

その夜のメニューですが、前菜に、もんじゃ数種類、参鶏湯にデザートのアイスクリームがついて、4000円台からのコースもありますが、アラカルトで注文することもできます。

 

私が行った時は人数が多く、少しずつシェアできるので、アラカルトにしました。

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まず最初の付きだしは、ニンニク入りのマヨネーズが添えられた生野菜に、チャプチェ。

チャプチェは意外に味が薄めでいくらでも食べられそうです。

そして、この店に来たらコレ!というのが、「海老アボカドもんじゃ」。

なんとソースの代わりに野菜のブイヨンを使用し、キャベツも使いません。

海老の赤とアボカドの色合いがキレイで、味付けはブイヨンなので素材の味がそのまま生きています。

ご主人はもともとフレンチのシェフだったので、こうしたアイデアを思い付かれたのだそうです。

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そして次には「ウニのもんじゃ」。

こちらはキャベツが入りますが、やはりソースは使わずにブイヨンで、ウニを溶け込ませています。

まずはキャベツで土手を作ったあとにブイヨンを流し込み、さらにその真ん中には、ど~んとウニがのります!

こちらもキャベツの緑とウニのオレンジ色が鮮やかです。

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3番目に頼んだのは、現在ではもんじゃの定番人気メニューの「餅チーズメンタイもんじゃ」。

こちらは普通にソースでいただきますが、お餅は薄切りのものを焼きながら細かく砕いて、全体にモチモチ感を出します。

最後のおこげは格別です。

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焼くのは全てお店の方がやってくれますが、親切に色々説明しながら焼いてくれたイケメンのお兄さんは、ご主人の息子さんでした。

 

ck1203_20140130 (4).jpgその後に生姜味の「豚肉と長ネギのもんじゃ」をいただき、最後のシメはこの店の名物、参鶏湯。

ご主人がわざわざ韓国まで行って修行してきたもので、本場の国宝参鶏湯の姉妹店にもなっている本格派。

箸で簡単に分けられるほど柔らかく煮た鶏肉に、旨さと体にいい香辛料類が溶け込んだスープは、日本人に合わせた味付けにしているそうで、体の芯から暖まります。

 

最初は不思議だった「フレンチ」「もんじゃ」「参鶏湯」の取り合わせは、ご主人の、素材を生かして体にやさしいメニューをという気持ちのあらわれなのかも、という気もしました。

 

帰る時に、「ご馳走さまでした」と声をかけたところ、厨房の奥からやさしく応えてくださった、ご主人の笑顔が印象的でした。

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もんじゃの印象が変わってしまうこのお店、是非一度いらしてみてはいかがでしょうか。

 

フレンチもんじゃ&参鶏湯  あゆむ

 

住所 築地7-10-12

 

電話 (5550)5566

 

定休日 日曜・祝日