中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事

五色の八重桜 <浜離宮恩賜庭園>

[サム] 2014年4月17日 14:00

      R0013237RLLS.JPG   R0013236LLS.JPG

 

 浜離宮恩賜庭園では、先月末に満開となった「ソメイヨシノ」に続き、今度は、主として「潮入りの池」の「御伝い橋」から「海手御伝い橋」までの湖畔に植栽されている、一群の所謂「八重桜(ヤエザクラ)」が見頃を迎えました。

花びらが幾重にも折り重なって、枝にピンク色の雪が降り積もったが如く、鈴なりにボリューム豊かに咲き誇る様は豪華で、ソメイヨシノとは違った趣を醸し出しています。

紅(関山)・薄紅(普賢象)・白<薄桃>(一葉)・黄(鬱金)・緑(御衣黄)の "五色の八重桜" に代表されるように、色や形がそれぞれ違う "多重咲き" を楽しむことができます。

園内のサクラは約100本(うちソメイヨシノは約10本)といわれていますが、特にサクラの名所として広く認知されてはいないだけに、この時期も比較的空いていて、ゆっくりと散策し、見て回れます。

「中島の御茶屋」を背景に「潮入りの池」に映える情景は独特の風情があります。

2011年の東日本大震災後、ライトアップは中止のままですが、幻想的なシーンが楽しめる舞台設営復活も待たれるところです。

尚、園では4月19・20日の両日、「内堀広場」に飲食・物販ブース、ステージを設け、"江戸を彷彿とさせる食文化を味わい、江戸に纏わる製品に触れ、江戸伝統芸能を観賞し、江戸情緒を楽しんで貰おう" との中央区商店街連合会主催のイベント「お江戸文化村 in 浜離宮恩賜庭園」が開催される予定です。

 

   紅(関山)     薄紅(普賢象)  白<薄桃>(一葉)   黄(鬱金)     緑(御衣黄) 

 R0028461S4RS.JPG R0013264S4RS.JPG R0013234S4RS.JPG R0013146S4RS.JPG R0013123S4RS.JPG

 

✎関山: 淡い花色が多い中、鮮やかな紅色(濃桃色)で目を引く、八重桜の代表的品種。

      塩漬けは桜湯として用いられる。

  普賢象: 花の中心から葉化した2本の雌しべが突き出た様を、普賢菩薩の乗る象の鼻(牙)

        に見立てて名付けられたとされる。花色は薄紅色。

  一葉: 花の中心から葉化した1本の雌しべが突き出る様から、名付けられたとされる。

      花色は白色~薄桃色。

  鬱金: 花色がショウガ科のウコンの根茎から得られる着色料の黄色に似ていることから、

      名付けられたとされる。

  御衣黄: 花色は開花時は(薄)緑色で、次第に黄色味が増し、中心部が筋状に赤くなる。

        高貴な貴族の衣装の色のイメージがあることから名付けられたとされる。