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紅色に輝く、夏の果実

[小江戸板橋] 2014年6月29日 09:00

ハイグレードな商品を扱う「くだもの屋さん」のケースに、形よく並べられた紅色の宝石。

張りのある輝き。乙女のくちびるさながらの紅色。

口に含むと、ひろがる甘さの中に、わずかな酸味がアクセントをつけます。

いくつでも食べられるんだな、サクランボ。

見た目も、歯ざわりも、味も、高い水準を表現する、桜桃の季節になりました。

 

6月21日土曜日に、さくらんぼがとても身近になるイベントが開催されました。

会場は、築地本願寺の広い駐車場。

さくらんぼの種飛ばし大会です。

競技は、当日先着500名が参加できます。

11時20分ごろには、出場枠500名が満員御礼となる盛況ぶり。

昨夜の雨も日の出前にはあがり、ややアゲインストの風が吹く中、競技開始です。

3人ずつスタート台に立って、1メートル間隔で距離が示された赤いカーペットめがけて、種を吹き飛ばします。

あの宝石の核になる種を、空中めがけて飛ばすなんて、何かもったいなくて、申し訳ない気分。

慣れない競技だけに、皆さん数メートル飛ばすのが精いっぱい。

時折、10メートル超えが出ると、「おおーっ」と歓声が沸きます。

 

用意された「さくらんぼ」は、生産量日本一を誇る山形県東根市の「佐藤錦」です。

日持ちしにくいデリケートなサクランボ。

これを大正11年に、佐藤栄助さんの品種改良にかけた情熱が実を結び、佐藤錦が誕生します。

東根市は、その佐藤錦の発祥の地なのです。

 

そして東根市は、中央区との縁が深いところです。

1991年に友好都市提携を結んでいます。

中央区役所の1階ロビーには、友好都市の提携書や記念の品が展示されています。

 

超えろ最高記録17m83cm。

東根市さくらんぼ種飛ばしの記録です。

スタート台に向かい、約20メートルこちら側から眺めると、その距離はとても遠くに感じます。

順番待ちの女の子が、「練習しなきゃ」と、ピューッと吹き飛ばしていました。

勢いはありましたが、飛距離3メートル。「もっと上半身のバネを使わなきゃ」。

本番、頑張ってくださいね。

 

果樹王国山形県は、さくらんぼを皮切りに、ぶどう、桃、リンゴ、ラ・フランスなどのフルーツ狩りをたっぷり楽しめます。

この夏、デスティネーション・キャンペーンのエリアにもなっており、楽しいイベントが数多く繰り広げられます。

気に入った一粒を、樹の枝から直接もぎ取って口に入れるのも、至福のひと時。

「行くぞ東北」。山形新幹線の駅名も「さくらんぼ東根」でした。