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日本橋の老舗

[皐月の鯉の吹き流し] 2016年3月10日 14:00

ある、パネルディスカッションに参加する機会があり、興味深かかったので
今回はその時の内容を掲載します。

パネリストは 
株式会社にんべん 代表取締役社長  髙津様
西川産業株式会社 代表取締役社長 西川様
株式会社山本海苔店 代表取締役社長 山本様

 

にんべん_01.JPG

(株)にんべんさん
創業 1699年 元禄12年

鰹節はご存知の通りカビを使う日本の食品ですが、そもそもその目的が、大阪・江戸で異なるそうです。
大阪 悪性のカビ防止を目的にカビ付けは1回だけ行った --> 荒節
江戸 美味しく、良質化を目的に数回カビを付けた
カビ付けの目的の違いが東西の味の文化に影響した。

鰹の主要産地、土佐、薩摩から鰹節を輸送する際に発生するカビの対処に苦慮していたが
そのうち表面に優良カビを生やすことにより悪性カビを防ぐ方法を考え出したそうです
大阪に集まった鰹節は江戸へ船で輸送したが天候により1ヶ月ほど時間がかかる時がり
水分がまだ多く輸送中カビが発生した。さらに江戸で保管している間にもカビが発生し都度
払い落とし、この繰り返しの中で鰹節が良質になることに江戸問屋が気づいた。

と言うことで、まさしく「毒をもって毒を制す」のたとえどおりです。

荒節 生利節(なまりぶし)さつま節 荒節(あらぶし)などありますが、ウェブサイトをご覧ください。

荒節にカビを付けることにより水分を抜きながら熟成させる工程を繰り返したのを
本節・枯節(かれぶし)・本枯節(ほんかれぶし)というそうです。

本節  3番前後のカビ付けをしたもの
本枯節 4番以上のカビ付けをしたもの
関東では、本節・本枯節を鰹節と称する
(世界的に和食が好まれているというこですが、EUではカビ付け(利用)した食品の輸入は禁止しているが、鰹節は例外でOKになったとか)

一時期消費量は減ったが「フレッシュパック」等の商品開発により現在も食卓に上っている。

 

 

西川産業_02.JPG

西川産業(株)さん
寝具は明治以降。現在はスポーツ選手のサポート質の良い睡眠->成績向上
健康促進->医療費の削減をを目指している 
創業 1566年
幾多の経営危機あり 歴史を遡ると 

大阪夏の陣 1615年 田沼意次 経済成長政策 1767-1786   天明の大飢饉 1782-1788
が大きなものだそうです。

元々は蚊帳を商っていたそうですが
この蚊帳を緑に染め、涼しさを感じさせる事を思いきコストはかかっが売れたとのことです。
この近江蚊帳誕生のエピソードは、いくつかの史料に記載され語り継がれているそうです。

 

 

山本海苔店_01.JPG

(株)山本海苔店さん
創業 1849年 嘉永2年
家庭で消費される量は減っている(朝食がご飯からパンへ変わり)が日本全体の消費量では変わっていない。(コンビニおにぎり需要など増え)
山本陽子さん 「専属契約年数世界最長」としてギネス記録に認定されています。
実は、メナード化粧品で長年CMキャラクターを務めた岩下志麻さんがギネス認定されていました。
 山本海苔さんも知っていたそうで、社の歴史を調べたところ、山本陽子さんの契約歴が上回ることが判明。   ギネス申請して認定されたということです。

海苔に関しての商品開発として
同じように見える海苔を8種類に分類
味付け海苔
海外進出・Internet販売
海苔にわさび・梅をはさみスナック
などがあるそうです。