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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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新年は「翁」で始まる -観世能楽堂

[滅紫] 2018年1月11日 09:00

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観世会定期能の一月公演は年の初めを寿ぐ「翁」で始まります。ご存知の通り「翁」は「式三番」ともいわれ能のルーツである祈祷や儀式の要素が強いもので、正月や劇場の杮落しなど改まった場で上演されることが多いものです。翁、千歳、三番叟が天下泰平・国土安穏・五穀豊穣を祈り舞います。お能好きの友人たちはこのちょっとした緊張感と清々しさが何とも言えないと話しています。続いて「呉服」(くれは)が上演されたので2時間40分、結構草臥れました。続いて狂言「宝の槌」、太郎冠者が太鼓の撥を打ち出の小槌とだまされて売りつけられる話で少しリラックスしたあと、仕舞「屋島」「高砂」「羽衣」など9曲を山階弥右ヱ門、観世銕之丞、梅若玄祥氏など観世会の重鎮が舞います。隣の方に「仕舞が多いですね」と話すと「これは東京観世会の年賀挨拶替わりのものなのです」とのこと。成程。

 

最後に祝言能「岩船」で、終了したのは5時40分。休憩は20分だったので4時間20分座り続けていたことになります。お隣の方は仙台からお見えで年間40回は観劇やコンサートで上京されるとか、「松濤から銀座になって本当に便利。80歳になりました」と仰る姿は仕舞の効果か背筋は伸びて、頑張らねばと思わされました。

 

能楽堂では「観世会能楽講座」を定期的に開いています。

第2回目は2月6日(火)18:30~

一部「姨捨」の魅力、二部 観世宗家による実演。講師:観世清和、松岡心平、ゲストは内田樹さんです。入場料一般1500円 

観世荒磯能事前講座 1月25日(木)18時~ 入場料500円

お問い合わせ:申し込み  観世能楽堂 6274-6579

 

 

改正通訳案内士法施行

[CAM] 2018年1月10日 18:00

 

今日、観光庁から、メールで、下記のような通知と研修の案内が届きました。この1月4日から改正法が施行されたのですね。

 

 いよいよ、東京オリンピックムードが盛り上がってくるのでしょうね。

 

 現在インバウンド・ブームですが、数的には中国、台湾、韓国からの旅行客が圧倒的なようで、東京・銀座あたりでもそこかしこで中国語が聞かれます。しかし、最近は、中国からの観光客を乗せたバスが止まっている姿も最盛期からは少なくなってきたように感じます。オリンピックでも、やはり、中国からの観光客が多数となるのだろうか?




改正通訳案内士法施行案内

1. 背景

訪日外国人旅行者の受入環境の整備を図るため、通訳案内士資格に係る規制を見直すとともに、旅行の安全や取引の公正を確保するため、旅行に関する企画・手配を行ういわゆるランドオペレーターの登録制度の創設等の措置を講じる「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律」(平成29 年法律第50号)が、昨年6月2日に公布され、本年1月4日に施行となりました。

 

2. 通訳案内士法の主な改正内容

(1)業務独占規制の廃止・名称独占規制のみ存続

(2)地域通訳案内士制度を全国展開

(3)全国通訳案内士試験の試験科目の見直し

(4)全国通訳案内士に対して登録研修機関が行う研修の受講を義務づけ

 

業務独占規制が廃止され、今後は資格を持たない方であっても、有償での通訳案内業務を行うことが可能となります。なお、名称独占規制は存続するため、無資格者は「全国通訳案内士」、「地域通訳案内士」及びこれらに類する名称を名乗ることはできません。

 

(※改正法施行後の通訳案内士制度については観光庁のホームページをご覧ください)

  

 

 

◆ 築地市場・新春の初荷旗

[隅田の花火] 2018年1月10日 12:00

1月5日の金曜日。築地市場・新春恒例の初市に行ってきました。

 

昨年の年末に、慌ただしい感じで、豊洲へ移転する時期が正式に決まった、築地市場。今年10月の移転なので、予定通りにいけば、今日が築地最後の初市です。

 

極寒の朝。「今年は豊洲移転かぁ」と、年始早々、ちょっと寂しい感じで、場内市場の海幸橋門へと向かいます。波除稲荷神社の鳥居の前に来ると、何やら神社の境内で報道陣の人だかりがザワザワとしています。

 

なんと、競りのあとの巨大マグロが「初荷旗」で飾られ、御披露目されていました。

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築地の初市でいつも話題になるのが、マグロの初競りですね。今年は、青森県の大間港でとても大きなクロマグロが水揚げされたと、初競りの数日前からニュースになっていました。津軽海峡大間産としては、史上2番目の大物なのだとか。

 

重さは405キロ。横綱白鵬関と鶴竜関の体重を足しても、あと100キロ足らないほどの重さです。3645万円の価格で競り落とされ、今年の初競りの最高値マグロになりました。

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お正月早々、こんなおめでたいものに出会えるとは。今年はいつもと違う、いい予感がします。

 

マスコミの取材や報道が終わると、御披露目も終わり、築地最後の初競りマグロは、波除稲荷神社の境内から、「初荷」として送り出されていきました。 

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「初荷」という言葉は、新年を迎えて、商品が初めて出荷される時によく使われます。

 

初荷は江戸時代から始まったとされる、縁起を祝う儀礼で、元々は正月2日に、問屋や商家が馬や荷車を華やかに飾り立て、それに荷を載せ、にぎやかに得意先へと送り出すものでした。

 

商家の多かった日本橋・京橋辺りでは、当たり前の正月風景だったといいます。

 

こういうお正月の初荷の風景は、もう見られなくなっていますが、築地市場では、この初荷の儀礼的な風習が「初荷旗」という形で残っています。

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「祝初荷」の文字の旗と、社名の入った旗の2つが細い竹に結びつけられ、いろいろなところに飾られます。ターレに取り付けて、風になびかせて走っている姿も見かけました。

 

初荷を祝い、商売繁盛を願う、この新春の初荷旗。今年は市場移転の成功の願いも加わります。

 

 

築地市場・場内の魚河岸水神社に来てみました。今年、いよいよ豊洲に遷座ということになりましょうか。

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1935年に開場した築地市場。以来、80年以上の歴史がある年始の風景も、今年が最後になる見通しです。そう思い、今日見ることができた風景を思い起こしてみると、とても感慨深いものがあります。

 

今年、波除稲荷神社の「つきじ獅子祭」は本祭りです。築地にとって忙しい1年になりそうね。

 

それと同時に、新しい築地に向けて第一歩となる、目が離せない、注目の1年となりそうです。

 

 

 

晴海に行ってきました!

[株式会社 彦晴] 2018年1月10日 09:00

明けましておめでとうございます。今年も中央区のレアな情報を発信していきたいと思っております。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

 

というわけで新年早々、晴海に行ってきました。中央区晴海、以前は東京国際見本市会場があったことで有名でした。私も学生だった頃、東京モーターショーに何回か行った思い出があります。それ以来となりますのでもう何十年ぶりということになります。まずは中央区の最南端晴海埠頭からスタートしました。

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写真は晴海埠頭より東京港を臨む写真です。東京港とてもきれいで静かでした。

晴海埠頭を背にして勝どき駅方面に歩きますとすぐ右手に高い煙突をもった建物が目に入ってきます。

 

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東京国際見本市会場跡地に建てられた中央清掃工場です。なんと煙突の長さは177.5メートルもあるそうです。工場の余熱を隣接するほっとプラザはるみに供熱しています。

 

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敷地内には「晴海見本市会場」の記念碑が設置されています。そして月島警察署を過ぎたところには日本万国博覧会事務局棟跡の説明版があります。

 

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晴海では2020年開催の東京オリンピックに向け、選手村の建設が始まっています。

 

豊洲大橋、黎明大橋そして築地大橋すでに架橋されています。しかし豊洲への築地市場移転の延期でいまだに使用されていません。

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ですのでちょっと変わった写真が撮れるのです。

左の写真は晴海5丁目交差点から築地方面を臨む写真

中央写真は朝潮小橋より黎明大橋を臨む写真

晴海5丁目交差点より豊洲方面を臨む写真

いずれの道路も使用されていないので車一台写っておりません。

 

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地名が消された案内板及び何も書かれていない案内板です。

 

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左の写真は築地大橋です。もちろん対面側は築地市場となります。ここから先はまだ道路がありません。

右の写真は勝鬨橋です。今は開きませんが双葉跳開橋として有名です。隅田川の最も下流にかかる橋は築地大橋となったのです。

 

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そして東海道膝栗毛を書いた十返舎一九の墓のある真円山東陽院によってきました。

 

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東陽院のすぐ近くに神社らしき建物を発見しました。そこは住吉神社の御旅所(遥拝所)でした。月島地区の埋め立てが進み、氏子区域の拡大に伴い遥拝所として御旅所が設置されたそうです。

 

今回の晴海・勝どきの街歩きはとても興味深いものとなりました。江戸時代佃島から始まり月島、晴海と埋め立てが進み、2020年には東京オリンピックを迎えようとしている今、この地区はまた変貌しようといています。今でしか見ることのできない景色などたくさんあります。まだまだ寒い日が続きますが、是非この晴海・勝どきに足を運んでもらいご自身の目で変わりゆく街並み・景色を実感してもらいたい。

 

 

沖縄の「珈琲屋台ひばり屋」が期間限定OPEN―LOFT銀座ベルビア館4F

[滅紫] 2018年1月 9日 18:00

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新年おめでとうございます。今年も中央区の美味しい、楽しい話題をお知らせしたいと思います。早速本日から期間限定OPENの珈琲屋台ひばり屋さんにお邪魔してきました。

 

「珈琲屋台」という名前をお聞きになるのが初めての方もいらっしゃるかも知れませんが、建物の中のいわゆる喫茶店ではなく、ひばり屋さんのパンフによると「国際通りから一本入ったディープスポットで秘密の花園のような空地を開拓し」、屋外営業している珈琲店です。

 

「ひばり屋」さんは沖縄のグルメガイドには殆ど登場している人気店。私も移転前のお店に2度お邪魔したことがあります。なかなかたどり着けないディープスポットで、直ぐ側は道路なのに何故か別世界に入り込んだような不思議な空間、木陰から差し込む沖縄の太陽と風に、最初に訪れた時のサイゴンのカフェを思い出したのを覚えています。そしてちょっと濃い目に入れた何とも美味な珈琲。昨年は行けなかったので年の初めに東京で出会えるとは何とも嬉しい。

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残念ながらカウンターだけなので沖縄での屋台の空間の雰囲気は味わえませんが、選りすぐりの珈琲の味とご主人の辻さんの笑顔は変わりません。自家焙煎の珈琲豆やスイーツも販売しています。ひばり屋オリジナルの「初恋オーレ」や「そよ風オーレ」に沖縄の風を感じにおでかけになりませんか。LOFT限定の「純黒糖オーレ」もあります。

 

珈琲屋台ひばり屋 

期間限定OPEN 1月6日~24日 11:30~20:00 土日祝は19:00まで(11,17はお休み)

銀座2-4-6銀座ベルビア館 4F

 

 

築地波除神社 七草神事・七草粥振る舞い

[サム] 2018年1月 9日 16:00

DSC01703ELS'.jpgDSC_0509RS'R'G.jpg 1月7日は人日(じんじつ)の節句。

築地波除稲荷神社では、11:00より新春恒例の「七草神事」の祭典が執り行なわれ、その後、境内では「七草粥」が振る舞われました。

正月7日は正月行事の節目に当たり、この日の朝に、大地から芽生えた春の七草(せり、なずな、ごきょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた七草粥を食し、無病息災を願う年中行事。

7日といえば、松の内の最後の日に当たり、正月の馳走に疲れた胃腸を労り、青菜が不足しがちな冬場の栄養補給の一面もあり、理に適った習わしといえます。

ご神饌田の米、築地場外市場 藤本商店奉納の七草を使い、長生庵により調製された七草粥。

あっさりと仕上げたお粥は、少し濃い味のおせち料理が続いた後では、新鮮な味わいで、寒空の下、温もりと優しさが伝わってくるもてなしです。