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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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大晦日から新年-深夜の人形町

[Bird] 2010年1月14日 08:30

遅ればせながら、新年の人形町の様子です。1145分、紅白歌合戦が終わると、テレビは一転、厳かな鐘の音になります。それを合図に私たちは家を出、ぶらぶらと深夜の人形町へ。

 

まずは大観音寺。零時になるのを待ってお参りします。お年越しの晩は、いつもは秘仏の観音さまがご開帳されます。新年早々、嬉しいですね。そして、温かいお茶と、お菓子が振舞われます。心のこもったおもてなしに、心豊かになります。ところで、この観音さまは頭しかありませんが、その頭は高さ1.7mもある大きなものです。北条政子が鎌倉に創建した新清水寺のご本尊として造られたものが、一度は失われたものの、頭部のみ見出され、縁あってこの大観音寺に安置されたものです。零時から、住職さんによるお護摩がおごそかに始まります。私もお護摩に清めていただいて、新しい年を迎えました。

さあ、初詣は水天宮。大観音寺から歩いて5分です。2010年が明けて、30分くらいでしょうか。ほやほやの新年。水天宮はもう大混雑です。お参りまで30分くらい並んだでしょうか。水天宮は、言わずと知れた安産の神様。ちょっと縁がないのですが、健康と幸せを祈って拍手。

 

真夜中の人形町は、お参りの人々があちらこちらから。静かに、厳かに、でも華やかに2010年が始まりました。皆さんにとって、日本にとって、そして世界中の人々にとって、2010年が、平和で幸せな年になりますように。合掌。

 

 

 

人形町さんぽ ジュサブロー館

[Bird] 2009年10月27日 09:00

jusaburo1.jpg

 

人形町の人形美術館「ジュサブロー館」をご紹介します。

「人形町」の名の由来は、江戸時代、この界隈に人形職人が多く住んでいたことから。辻村ジュサブロー氏は、日本を代表する人形作家、そして、人形町の最後の人形職人かもしれません。

 美術館、と書きましたが、ちょっと違う...「辻村ワールド」といったらいいでしょうか。一歩中に足を踏み入れたら、もう別世界です。http://www.konishi.co.jp/html/jusaburo/home.html

 

 入ってすぐ、氏が現在取り組んでいらっしゃる「平家物語」の人形たちが迎えてくれます。その人形たち、何とも人間くさい。悲劇の物語の登場人物たちが、酔っ払っていたり、笑っていたり、青ざめていたり。お喋りが聞こえてきそうな魅力的な人形たちです。貝殻が土台の人形もあります。見事な変身ぶりに、きっと貴女は貝殻と気付かないはず。展示室は1階と2階。残念ながら「新八犬伝」の人形たちは展覧会に行っていて留守でしたが、「十勇士」はじめ沢山の人形たちがいます。また1階奥は「目玉座」というスペースで毎月第三火曜日にシャンソンと人形の舞台コンサートが開かれるそうです。勿論、来月の予約をしましたよ!

 

 運がよかったら、辻村氏にお目にかかれるかもしれません。館内は辻村氏のアトリエでもあるのです。作業台には細々とした道具や材料が所狭しと並んでいます。製作途中の作品も見られるかも、です。

 そして、私は運がよかった!辻村氏が人形制作のお話を聞かせて下さったのです。辻村先生が歴史の講釈をして下さると、あら不思議、人形たちから「うんうん」と声が聞こえてくるよう。辻村氏の人形が人の心を掴んで離さない魅力があるのは、辻村氏がこうして歴史上の人物を研究し、心を持った人形にして制作しているからなのですね。子供心にも忘れられない思いを刻んだあの「八犬伝」の迫力も、こうして人形に「魂」があったからだったのですね。 

  

 ジュサブロー館は「人形町」(日比谷線、浅草線)または「水天宮前」(半蔵門線)から歩いてすぐです。ジュサブロー先生は着流しに銀のピアスの粋ないでたちです。お見逃しなく!

 

 

 

築地にハリウッドスター

[Bird] 2009年9月 9日 17:30

ck0910-090901.jpg  Hugh Jackman 

九月四日、築地の場外市場に買い物に行きました。

と、人だかりを発見。まぐろの解体が始まるところです。でも人だかりの真ん中にはマイクが??とどうでしょう、群集から1人、頭ひとつ飛び出して背の高いイケメンが...

そう、あのXメンのヒュー・ジャックマン氏です。(見にくい写真でゴメンナサイ)

隣は関根麻里さんです。さすがの築地でも、今日の人気者はまぐろよりもハリウッドスターでした。

 

 ヒュー・ジャックマン氏は、お寿司が大好きなのだそうです。築地はもう世界の築地ですね。そして勿論、築地といえば、テリー伊藤さん。この写真の後にかけつけていらして人気を集めておいででした。あなたもブラっと買い物に行ってみませんか。ハリウッドスターに会えるかもしれませんよ。

 ところで、まぐろはちゃんと包丁(刀?)で切っていました。拳からとびだす3本の爪は映画で見てくださいね!

 

 

 

浜町さんぽ 3  ボタン博物館

[Bird] 2009年8月12日 09:30

     日本にたったひとつしかない、珍しい博物館をご案内します。

「ボタン博物館」は都営新宿線の浜町駅から徒歩5分のところにあります。浅草から隅田川下りの水上バスに乗ると、右側に看板がよく見えます。

  入館して、隅田川を見下ろす明るいロビーに入り、まずはゆったりソフアーに座ってボタンに関するビデオを見ます。心の準備ができたところで、さあ、展示室へ!ボタン見るのにどうして心の準備?なんて思っていませんか?たかがボタン、されどボタン。ボタンは小さな美術品なのです。

  

button1.jpg展示室へ一歩足を踏み入れるとそこは別世界。18世紀の貴族の部屋に迷い込んだ雰囲気です。世界各国から収集された貴重なボタンを、年代やモチーフ別に展示しています。手の込んだ細工の素晴らしさに溜息

 

 

button4.jpg右のボタンは風景画になっています。一個づつ異なった風景画が精密に描かれています。


このボタン、どんな時代を見てきたのでしょう?誰がつけていたのでしょう?などと考えると、ボタンから声が聞こえてきそうな気がします。

 

  

 

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ボタン博物館は予約制です。電話してからお出かけ下さい。

TEL.(03)3864-6537


http://www.iris.co.jp/muse/

 

 







 

 

 

浜町さんぽ 2 ボウリング史料館

[Bird] 2009年7月31日 17:00

bowling3.jpg 今日は浜町の珍しい博物館をご案内します。「ボーリング史料館」は明治座のすぐ目の前のビルの3階にあります。1室だけの小さな史料館ですが、ボーリング好きには垂涎のコレクションが並んでいます。

bowling1.jpg 日本でのボーリングのはじまりは何と江戸時代。1861年には長崎、出島にボーリング場ができたのですって。ご存知でしたか?その頃の貴重な史料から、雑誌、書籍、グッズなど貴重な史料が揃っています。写真一番上は出島で使われた日本最古の"木製"ボウル、下はドラマ「ゴールデンボウル」で金城武が使用したボウルです。触りたい~!!(ダメです)

bowling2.jpg ボーリングは家族みんなで楽しめるスポーツ&ゲームです。ボールがピンを倒す時のあの、バーン!という音。快感ですよね。ストレスが全部吹き飛んでいく感じでしょう?それもそのはず、ピンには硬い楓材を用いて、中には空洞を設け、いい音が出るように設計されているのです。意外にも繊細な仕掛けがあったのですね。現在もボーリングは人気のスポーツで、ジュニア向けの教室なども多数開かれているそうです。私も、何だか青春が甦ってきてしまいました!今週末はボーリングに行ってきま~す!

 

  *ボーリング史料館は予約制です。行く前に電話連絡をして下さいね。(03-3666-5301)

 

 

 

浜町さんぽ 1

[Bird] 2009年6月 3日 09:00

  日本橋浜町をぶらっと散歩してみました。都営新宿線の「浜町」A2番出口を出ると、何と緑あふれるオアシス。ベンチに腰掛けて新聞を読む人や、犬を傍にうたた寝している人がいたり。パリのメトロ?と思うくらい、いい感じです。すぐ前が明治座ですが、今日は回れ右して、浜町公園前の細い道を右へ行きます。

  すぐ右手に目につくのは、手ぬぐいの店「高虎」。江戸時代から紺屋を営んでいたという老舗です。ご主人は歌舞伎役者みたいな粋な江戸っ子。いつも二階で仕事をしていますが、運がよければ会えるかも。手ぬぐいを作り続けて50年。ひとくちに手ぬぐいといっても奥が深い。ユーモアに溢れていて、しかも教養がないとわからない!!たとえば下の三本。見ただけで持ち主がどこの人か判るそうな。当ててみて下さい。

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答-左から日本橋(算盤の玉→商人の町)浅草(観音さまをすくった漁師の網)木場(角材)

 

伝統を守りながら、新しさも取り入れています。クリムトの作品とのコラボもあるのですよ。またこの「Yabo Tシャツ」判りますか?菊の花びらが何とYaboの文字。「聞くだけ野暮」ですね。ご主人の話を伺うと、目からウロコまたウロコ。いや~ちょっとだけ、粋を分けてもらって来ました。

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 さて、道をまた少し行くと、左手には「清正公寺」。実はこの広い浜町公園は熊本藩 細川氏の庭園跡地なのです。そして初代 (肥後)藩主は 「清正公」 こと、 加藤清正なのでした。熊本の日蓮宗本妙寺から勧請して創建したそうで、現在の堂宇は昭和34年(1959年)に再建されたものだそうです。 

 

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寺を背に路地をまっすぐ行きます。アレ?何やら長いものが...どうやら洗濯した「まわし」が3階から干してあるのでした。壮観です。なるほど、ここは相撲部屋。「荒汐部屋」と立派な木の表札がかかっています。親方はもと小結大豊関。朝9時前なら、力士の稽古を外からも見ることができます。

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 路地をそのまま行くと清澄通りに出ます。通りを渡って左へ、そして右折。ここは穴場のフレンチレストラン「ルブション」。浜町というと和食のイメージですが、そこは食通の街。フレンチだってイタリアンだってあるのです。この「ルブション」、ランチなら1800円からOKです。

  ランチの後はすぐそばの「タンネ」で明日のパンなどいかがでしょう。ドイツパンのマイスターが焼いているそうです。軟らかくて、甘めのパンに慣れている日本人には少し地味に感じられるかもしれませんが、噛めば噛むほど味わいが出てくる、そんなパンです。

 

  目の前は緑道。この緑道を境に向こう側は人形町です。今日はこの緑道を右へ。「勧進帳」の弁慶像まで来たらまた右へ行くと清澄通りへ戻ります。 

今日のお土産はその角の「港屋」で決まり。

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竹久夢二の版画をはじめ、絵葉書や和小物まで夢二グッズでいっぱいの「夢二専門店」です。一歩足を踏み入れたら、もう大正ロマンの世界に浸れること請け合いです。そもそもこの店は、竹久夢二が自ら開いた「港屋絵草子店」の再現といってもいいお店です。夢二が開いた店は呉服町でした。今はみずほ信託本店のビルがそびえていますが、大正時代には女性たちの人気スポットだったに違いありません。今はここ浜町で、夢二大好きのご主人が夢二の話をタップリ聞かせてくれますよ。

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浜町2丁目をちょっと回ってきましたが、浜町はまだまだ奥が深い!ということで、続きはまた...