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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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中央区の中の『京橋○○』

[杏葉牡丹] 2013年9月25日 09:00

今では日本のあちこちに「中央区」がありますが、東京のまん中、私達の「中央区」は、昭和22年に「日本橋区」と「京橋区」が一緒になって誕生しました。

 

かつての京橋区の公共的な施設は、ほとんど引き続いてその役割を担っていますが、「中央区」と名前が変わっても、「京橋」の名称がそのまま付いているものを、結構見かけます。

 

例えば、区民館やコミュニティホール等の上に住宅のある『京橋プラザ』。

住所は銀座一丁目です。

かつてこの場所には『京橋小学校』がありましたが、築地小学校と統合されて『京橋築地小学校』となり、校舎は旧築地小学校を使用しています。

京橋プラザに隣接する『京橋公園』は小学校があった頃からのものです。

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ck1203_130925 (3).jpgそして、築地1-1-1といえば区役所ですが、そこに併設されているのが『京橋図書館』。

ここの地下の地域資料室には、中央区についての貴重な資料が沢山あって、気軽に閲覧ができ、場合によっては貸出も可能です。

レファレンスの方は中央区の歴史に本当に詳しくて、いつもお世話になっています。

 

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同じく築地の場外市場の近くにあるのが『京橋郵便局』。

郵政民営化のため、郵便事業については「晴海郵便局京橋分室」となるそうですが、建物には『京橋郵便局』となっています。

古くからの住民は「京橋の本局」と言っています。

 

そして新富には『京橋税務署』。

ここにはかつて新富座があって、その説明板が建てられています。

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地元で育った私は、京橋にあるわけではないのに、『京橋○○』とついていた建物があるのが不思議だったのですが、歴史をひもといてみると、ちゃんとした理由があるのが分かって、とても興味深いものでした。

 

 

 

築地本願寺『紫水』は安心の味!

[下町トム] 2013年9月24日 14:00

秋のお彼岸を迎えました。ようやく爽やかな季節の到来ですね。

本願寺彼岸2_R.JPG

 

ここ、築地本願寺は、浄土真宗本願寺派の東京での一大拠点であると同時に、伊東忠太氏の設計による独特のフォルムで知られる名建築、観光スポットでもあります。

 

本願寺彼岸1_R.JPG普段でも参詣客が後を絶ちませんが、お彼岸の最中は特に多くの方が訪れます。この日も本堂で焼香と拝礼を行うための列ができていました。堂内は荘厳でありながら、どこか親しみを感じさせてくれるのは、下町に長く根付いた雰囲気なのでしょうか。

築地本願寺のことは多くの方がよく知っていらっしゃいますし、この観光特派員のブログでも何度も取り上げられていますので、今回は寺院そのもののレポートはこのあたりにしておいて、境内のグルメをご紹介します。

 

本願寺紫水1_R.JPGぼくが地元の住民としてよくお世話になっているのが、境内の第一伝道会館の1階にある、日本料理レストラン『紫水』です。

ここの料理はしっかりとした味付けと上品な盛り付けで、多くのファンがいます。「門前そば」が人気の一品であり、これを目当てに訪れるお客様も多いようです。そばとご飯もののセットメニューもあるので、ランチには重宝な場所です。

また、朝のモーニングセットは一つひとつ定番の品がセットされており、人気のメニューです。座敷や宴会場も充実しており、法要やパーティーにもよく利用されています。

入口付近には「ティーラウンジ」もあって、地元の年配の方がここでお茶を飲みながら歓談されている姿をよく見かけます。落ち着いて談話できるサロンのような雰囲気は、大事にしたいスペースなんだろうと思います。

 

紫水カツサンド.jpg実はこの『紫水』でぼくや地元の青年たちに圧倒的に支持されているのが〝かつサンド〟なのです。一般のランチメニューなどにはなくて、宴会の席などで個別に注文すると作っていただけます。これが肉厚・ジューシーなとんかつを柔らかくパンにしっとりとはさみ、独特のソースで味付けした総合的な味の作品なのです。ついつい何枚も口に運んでしまいます。まさしく〝名品〟と言っていいでしょう。機会があれば是非お召し上がり下さい。

 

派手に宣伝もしないし特別な目玉企画もありませんが、こういった堅実で品のある店こそが〝名店〟なのではないでしょうか。これからも大切な〝行きつけの店〟にしたいと思います。

 

 

 

2013「まち歩き」ツアー 老舗コース②

[サム] 2013年9月 4日 11:00

DSC00034LS.JPGR0021293RSG.JPG 本日(9月2日)は、老舗や史跡を巡る2013「まち歩き」ツアー<産業コース>老舗コース②の第2回目。

猛暑日にこそならなかったものの、この日も最高気温33℃とじりじりと照りつける太陽が眩しい。

定刻の午前10時、抽選で選ばれた参加者はコレド室町1F「にんべん」前に集合。

江戸時代創業の老舗3店「にんべん」「榮太樓總本舗」「山本山」を順次歩いて巡り、お店の歴史や商品の裏話を伺う約2時間の小ツアースタート。

 

1店目:「にんべん」さん

伊勢出身の創業者の初代高津伊兵衛が店の屋号を「伊勢屋伊兵衛」とし、暖簾印に伊勢屋と伊兵衛のイ(にんべん)をとり、商売を堅実にするためのお金(かぎの形)を合わせ「カネにんべん」としたが、江戸町民たちは、誰いうとなく「にんべん」と呼ぶようになった由。以前は裏手の自社ビルに店舗があったが「コレド室町」が出来た際に出店。現在本社ビルを建替え中とのことであるが、そちらには飲食店を計画中とのこと。日本最初の商品券(鰹節の格好をした銀の薄板)を発行したとされ、店内にそのレプリカが展示されている。

 

2店目:「榮太樓總本舗」さん

3代目の細田安兵衛が父の代まで井筒屋と称した菓子の屋台店を畳み、独立の店舗を開いたのが始めで、後に、屋号を自己の幼名に因み榮太樓に改号、「有平糖」「梅ぼ志飴」「甘名納糖」「玉だれ」などを創製、代々受け継がれ現在に至るという。次いで店舗内に据え置かれている「のれん」「赤玉石」「御影敷石」「真鍮製目地」「日本製菓子舗 榮太樓本店製造場略図」の説明に加え、代表商品の紹介。尚「楼(たかどの)」「玉だれ」(但し火曜木曜のみ)「甘名納糖」は本店のみの取扱いという。

 

3店目:「山本山」さん

初代山本嘉兵衛が江戸出店、茶・紙類を商ったのが始まりという。山本山という名前は江戸期に発売され売れ筋であった宇治煎茶の商品名に由来し、昭和16年に法人組織に改組の際、社名に正式採用との由。

昭和22年に海苔の販売開始。尚「上から読んでも山本山、下から読んでも山本山」の有名なフレーズは現会長によりコピー化が決定されたと聞く。

店内には岡本太郎の祖父、書家の岡本可亭揮毫の看板が掲げられている。

 

正午前、無事小ツアー終了。

ご参加の皆さんお疲れ様でした。

各店舗のご担当の皆さん、お忙しい中、貴重なお話有難うございました。

(右上写真は当日お土産にいただいた品)

 

        にんべん          榮太樓總本舗           山本山

     DSC00014RS.JPG   DSC00015RS.JPG   DSC00016RS.JPG

 

 

 
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