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◆ 築地市場・新春の初荷旗

[隅田の花火] 2018年1月10日 12:00

1月5日の金曜日。築地市場・新春恒例の初市に行ってきました。

 

昨年の年末に、慌ただしい感じで、豊洲へ移転する時期が正式に決まった、築地市場。今年10月の移転なので、予定通りにいけば、今日が築地最後の初市です。

 

極寒の朝。「今年は豊洲移転かぁ」と、年始早々、ちょっと寂しい感じで、場内市場の海幸橋門へと向かいます。波除稲荷神社の鳥居の前に来ると、何やら神社の境内で報道陣の人だかりがザワザワとしています。

 

なんと、競りのあとの巨大マグロが「初荷旗」で飾られ、御披露目されていました。

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築地の初市でいつも話題になるのが、マグロの初競りですね。今年は、青森県の大間港でとても大きなクロマグロが水揚げされたと、初競りの数日前からニュースになっていました。津軽海峡大間産としては、史上2番目の大物なのだとか。

 

重さは405キロ。横綱白鵬関と鶴竜関の体重を足しても、あと100キロ足らないほどの重さです。3645万円の価格で競り落とされ、今年の初競りの最高値マグロになりました。

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お正月早々、こんなおめでたいものに出会えるとは。今年はいつもと違う、いい予感がします。

 

マスコミの取材や報道が終わると、御披露目も終わり、築地最後の初競りマグロは、波除稲荷神社の境内から、「初荷」として送り出されていきました。 

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「初荷」という言葉は、新年を迎えて、商品が初めて出荷される時によく使われます。

 

初荷は江戸時代から始まったとされる、縁起を祝う儀礼で、元々は正月2日に、問屋や商家が馬や荷車を華やかに飾り立て、それに荷を載せ、にぎやかに得意先へと送り出すものでした。

 

商家の多かった日本橋・京橋辺りでは、当たり前の正月風景だったといいます。

 

こういうお正月の初荷の風景は、もう見られなくなっていますが、築地市場では、この初荷の儀礼的な風習が「初荷旗」という形で残っています。

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「祝初荷」の文字の旗と、社名の入った旗の2つが細い竹に結びつけられ、いろいろなところに飾られます。ターレに取り付けて、風になびかせて走っている姿も見かけました。

 

初荷を祝い、商売繁盛を願う、この新春の初荷旗。今年は市場移転の成功の願いも加わります。

 

 

築地市場・場内の魚河岸水神社に来てみました。今年、いよいよ豊洲に遷座ということになりましょうか。

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1935年に開場した築地市場。以来、80年以上の歴史がある年始の風景も、今年が最後になる見通しです。そう思い、今日見ることができた風景を思い起こしてみると、とても感慨深いものがあります。

 

今年、波除稲荷神社の「つきじ獅子祭」は本祭りです。築地にとって忙しい1年になりそうね。

 

それと同時に、新しい築地に向けて第一歩となる、目が離せない、注目の1年となりそうです。

 

 

 

◆ 隅田川の勝鬨橋・東京タワーの黄昏

[隅田の花火] 2017年12月16日 09:00

12月4日朝。

ここは中央区、勝どきの隅田川テラス。周りはまだ暗い。対岸の築地市場は、ザワザワとうごめいている。

 

またこの場所に来てしまった。しかもこんな早くに。

 

今日は、スーパームーンと東京タワーを一緒に見てみたかった。

 

夜明け前。紫になる空。揺れる波。東京タワーと市場の光。スーパームーンが沈んでゆく。

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夢心地である。やっぱり来て良かった。

 

 

最近よく、東京タワーを見るために、勝鬨橋に来ている。

s_hanabi54-2.jpg何故かというと、

 

勝鬨橋から見える東京タワーが、

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s_hanabi54-4.jpg見えなくなってしまいそうだから。

 

 

 

隅田川河口近くに架かる勝鬨橋。橋の南詰の勝どき側からは、対岸に築地市場、汐留の高層ビル群、そして彼方に東京タワーを見ることができる。

 

私は、この勝鬨橋から見える東京タワーの風景が好きである。このブログでも、幾度となくご紹介してきた。

 

好きな風景が無くなってしまうことは、以前から想像はしていた。でもそれが現実になると思うと、やっぱり寂しいものがある。

 

勝鬨橋に来て、東京タワーを見て、途方に暮れ、黄昏てしまう、というわけだ。

 

 

勝鬨橋から見える東京タワーは、訪れたタイミングによっていろいろな表情を見せる。そのなかでも一番なのは、黄昏時だと思う。

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夕方になると、勝どきから築地方面に渡ろうとする人々が、暮れてゆく空と、流れゆく川の美しさに郷愁を感じ、足を止める。そして、赤い東京タワーを遠くに見つけると、さらに感動してスマホを取り出す。

 

夕暮れの川の流れの景色だけでも綺麗だというのに、その風景に赤い東京タワーが加わると、古き良き時代を語るメッセージのようなものを受け取った気持ちになれる。

 

赤い東京タワーには不思議なパワーがあるのだ。

 


東京タワーが建てられたのは、日本の高度経済成長期の昭和33年。それから多くの人が勝鬨橋を渡り、この東京タワーからパワーを貰ってきたはずだ。なので見える場所が勝鬨橋であることには、それなりの意味がある。

 

橋を渡り、川が流れ、タワーが光り、日が暮れる。そんなあたりまえのような日々が、積み重ねられてきた。

 

そして2017年の年も暮れてゆく。

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師走に入ると、時の流れが早く感じられ、見えなくなってゆくスピードも、より早く感じられてしまう。あたりまえの風景が無くなってしまうと思うと、またそれが郷愁を誘う。

 

勝鬨橋から綺麗な東京タワーの黄昏を見ることができるのは、あと何日あるのだろうか。

 

残念だけれど、過ぎた季節はもう、戻ることはない。

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そんなふうに思いながら、また勝鬨橋に来てみる。近頃は北風までとても冷たい。

 

この辺りから、カメラを構える人が増えてきたような気がする。見えなくなるのを知ってのことかは分からない。けれど、この風景に心を打たれているのは、私だけではないと思うと、嬉しい限りである。

 

東京タワーの黄昏。今のうちに、綺麗に切り取っておいてほしい。

 

 

 

◆ 築地本願寺で動物さがし・続篇

[隅田の花火] 2017年11月15日 09:00

動物写真で知られている岩合光昭さん。

 

先日、岩合さんが撮影した猫が主役の「世界ネコ歩き」の映画を見にいきました。その辺りにいそうな普通の猫も、岩合さんが撮影すると、実物以上に可愛らしくスクリーンに映っていて、見ていてとても癒されてしまいました。

 

私は猫が好きです。映画を見たら、ねこに会いたくなってしまいました。。。

 

こういう時、いつも行ってみようと思う場所があります。築地市場に程近い、築地本願寺です。

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築地本願寺には、多くの動物が棲んでいることで知られています。以前、2014年の秋にブログ記事でもご紹介させていただきました。

 

    2014年秋の記事 ⇒ 築地本願寺で動物さがし

 

築地本願寺の建物は、その2014年の冬に、重要文化財に指定されています。この建物を設計した伊東忠太博士が、妖怪動物に興味を持っていたということで、多くの動物が建物内外に仕掛けられているのだといいます。

 

最近では、本堂内でも大きく紹介されるようになりました。

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紹介されているとおりに探してみると、動物を簡単に見つけることが出来ると思います。でも、探し出すのに苦労する動物が、この築地本願寺にいるのです。

 

 

先ほどの2014年秋のブログ記事を書いた時に、初めて出逢ったねこちゃん。その記事の中でも登場させました。このねこはとても愛想が良くて、観光客にも人気があります。

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じっと来るのをしゃがんで待っていると、ゆっくり近寄って来て、きちんとポーズまでしてくれた、可愛いねこです。名前はきっと、いっぱいあると思うので、聞いてみたことはありません。

 

築地本願寺に来る時には毎回、このねこを探すようになりました。なかなか見つけることはできないのですが、会えた時にはとても嬉しくなります。

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でも最近、会えていません。

 

今年、境内では大きな工事が進められてきましたが、工事が本格化する前の今年の春、このねこは近寄ってきて、あお向けにお腹をさらけ出すぐらいのご愛嬌ぶりでした。

 

それ以来、姿を見ていません。

 

工事で縄張りが荒らされて、居場所が無くなってしまったのかな?もしかしたら縄張りを変えてしまったのかも?

でも、最後に会った時は首輪を着けていた気がするので、誰かに優しくしてもらっているんじゃ?

たぶん、たまたま会えていないだけかもしれない。

 

などと、いろいろと考えてしまいます。

 

いずれにせよ、猫は何を考えているのか、よくわからない動物。そういう気まぐれな性格が、たぶん、私の猫好きな理由なのだと思います。

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築地本願寺の境内は、今年、大きく風景が変わりました。

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築地本願寺は西本願寺の別院として、現在の日本橋横山町あたりに建立されたのが発祥。今年はそれからちょうど400年なのだそうで、節目の年にあたります。

 

今の築地本願寺の重要文化財の本堂が建てられたのは、1934年。その建設当初の設計思想の姿にするということで、境内は大きな工事が進められ、とても綺麗に整備されました。

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車の入口が変わったり、築地市場方面から流れてくる人の為の入口が追加されたり、今まで端っこの方にあったいろいろな史跡が散策路の脇に移されたり・・・、など、

参拝者や観光客の安全面にも配慮された、散策も楽しい、入りやすい空間になった気がします。

 

一方で、お寺の施設とは思えないガラス張りの建物が出来あがっています。インフォメーションセンターと呼ぶらしく、近頃オープンしました。まだ入ったことはありませんが、中にはカフェや書店などのお店もあるようで、くつろぐことのできるような空間、という話です。

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だんだんと、ひんやりとしてきましたね。

 

これから紅葉を見に浜離宮に行ってみようと思われている方や、年末にかけて築地市場に足を運ばれる予定の方も多いと思います。その際には、次の新しい時代に向けて大きく変わった築地本願寺にもぜひお立ち寄りいただき、このお寺を、体感していただければと思います。

 

 

そして、お寺でいろいろな動物を探してみていただいて、もし境内でねこを見かけましたら、ぜひ皆様も優しい目で見守っていただけたらと思います。

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  。  

 

 

◆ ギンザシックスに行ってみた。

[隅田の花火] 2017年11月 1日 18:00

23日の月曜日。昨晩は台風が関東地方を直撃したものの、これから晴れる予報。久しぶりに平日の銀座通りを歩いてみた。

 

銀座通りは、日本の代表的なストリート。京橋方面から新橋方面に向けて、1丁目から8丁目まである銀座の街を貫いている。

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(2016リオ五輪凱旋パレード)

 

言うまでもなく、とても綺麗な街並みで、その均整がとれた風景は、「縦のライン」を意識しているようにも感じられる。

 

と思っていたら、今年の春、銀座通りに新しい風を吹き込むかのように、「横のライン」の建物が現れた。銀座6丁目、銀座松坂屋の跡地に建てられた、「GINZA SIX」である。

今さらではあるが、この「GINZA SIX」に初めて行ってみた。

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何も情報を得ないまま来てしまったので、とりあえず入口で、案内図をもらう。

案内図には横文字のアルファベットの店がズラリと並んでいて、ギョッとする。入口から中を見てみると、その雰囲気は想像していたよりも、はるかに高級感があるように感じられた。

 

少し場違いなところに来てしまったかなぁと、緊張した気持ちで中に入ると、やっぱりこのデパートの雰囲気に圧倒され、子どもの頃に初めてデパートに来た時のように、無意識に目の前のエスカレーターに乗ってしまった。途中の階で下りることもなく、どんどん上の階へと上っていく。違った意味で、いや、文字通り、おのぼりさん状態になってしまった。

 

中央には、贅沢に巨大な吹き抜けが作られており、壁は格子のようなデザインで斜めの線が多用されている。とても上質な感じである。

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この雰囲気からすると、そもそもこの商業施設を「デパート」と呼ぶのは、ふさわしくないかもしれない。でも何と呼べば良いのかわからないので、ここでは「デパート」と呼ぶことにしておく。

 

デパートといえば、やっぱり屋上。案内図を見てみると、このデパートにも屋上がある。東京タワーやスカイツリーの絵が書いてあるので、きっと屋上から見えるということなのだろう。

 

 

子どもの頃、デパートの屋上はワンダーランドだった。デパートに行ったという記憶は、屋上に行ったという記憶しかない。このままの流れだと、たぶん今日も屋上に直行ということになりそうである。

 

でもエスカレーターは6階で終わってしまう。上階はオフィスのフロアになっていて、屋上に行くにはここからエレベーターを使わなければならないらしい。

 

 

6階を少し歩いてみる。落ち着いた雰囲気の書店に、漂う珈琲の香り。そして何よりも、明るい。とても魅力的なフロアに感じられた。書店に来るとつい長居をしてしまうというのに、ぜひ長居をしてください、と言っているような、贅沢な空間だった。

 

ここで長居をする誘惑をはねのけ、エレベーターに乗り込んで屋上に向かってみる。

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屋上は、結構大きな木が植えられていて、緑が多いのにビックリした。「屋上庭園」と呼ぶらしい。銀座らしい、大人な感じの屋上である。また、四角いビルの周りを360度眺めることができるように、周遊ができるようにもなっている。

 

今日は台風一過なので、遠くまで綺麗に見渡すことができた。東京タワーとスカイツリーは簡単に探すことができる。

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もし銀座に遠くから旅行に来られた時、東京タワーやスカイツリーも見てみたいけど、時間が無くて見られない、という場合は、ここに来るのが良いかもしれない。

 

 

この屋上には神社もある。松坂屋の頃にもあったという「靍護(かくご)稲荷神社」。銀座八丁神社めぐりのうちの、ひとつのお社となっている。

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銀座八丁神社めぐり。前からずっとめぐってみたいと思っているけど、まだ未経験。今年は11月1日(水)から3日(祝)まで。今年は行けるだろうか。銀座の街を歩き知るには多分、格好のイベントなのだと思う。

 

  銀座八丁神社めぐりのホームページ ⇒ こちら

 

 

さて、これからどうしよう。そう、デパートといえばデパ地下だ。案内図を見てみると、このデパートにもデパ地下があるようだ。

 

おぉ~~。「荻野屋」と書いてある。横川の峠の釜めし。とても懐かしい。碓氷峠のめがね橋がとても好きで、あの辺りには何度も行った。そして釜めしを食べるのが常だった。きっと今は紅葉が綺麗な頃だろう。

 

銀座の街には、地方や世界の都市で成功したお店が、夢を乗せて出店してくる。贔屓しているお店はいくつかあるが、この「荻野屋」さんも応援していきたい、そんなお店。何より、この「GINZA SIX」に知っているお店があるのがとても嬉しかった。地下に行って早速立ち寄ってみたいと思う。

 

 

 

◆ 隅田川・ポケットの中の秋

[隅田の花火] 2017年10月 2日 10:00

先週23日の午後、深川での用事を済ませ、久しぶりに隅田川のテラスを歩きました。前日までの雨も上がり、まだ雲が残るものの、次第に晴れてくる様子。そぞろ歩きには良い気候となりました。

 

両国橋近くの隅田川テラスでは、もりもりと花が咲いていて、テラスを歩く人々の目を楽しませてくれています。

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ここから少し下流へと足を進め、隅田川に隣接する「浜町公園」に立ち寄ってみます。

 

野球場では、少年たちが白球を追い、フェンス越しに親御さんたちが歓声を上げる。そんな光景も見られ、スポーツを楽しむにも清々しい季節になってきたようです。

s_hanabi51-2.jpg公園の木々の葉が、少し色づいているようにも感じられましたが、気のせいでしょうか。秋が深まってきたら、きっと綺麗になるんだろうと思います。その頃に、また来てみたい公園です。

 

 

隅田川テラスに舞い戻ると、下流に見えてきたのは新大橋。川に浮かぶ 観光船から、たくさんの人に手を振られたので、振り返しました。この季節は、船で隅田川を巡るのも楽しそうです。

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新大橋のオレンジを過ぎていくと、対岸には、こちらを見つめる松尾芭蕉の像や、小名木川の萬年橋が目に入って来ます。

 

そして、たくさんの花を咲かせていたのは清洲橋の辺り。ここでようやく空に青が現れたので、少し長居をしてしまいました。

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永代橋までは、ジョギングをする人と何度もすれ違います。本を読みふけっている人や語らう人も。人それぞれの時間の過ごし方が出来るのが、隅田川テラスの魅力です。

 

観光船が、永代橋の下をくぐろうとしています。隅田川を通る船にも色々ありますが、今日は船の上に立つことのできるタイプの観光船が楽しそう。

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橋桁と水面までの間が特に狭い永代橋。スリル満点、ワクワクの瞬間です。

 

 

佃のリバーシティの近代的なマンション群の景色を堪能し、白い中央大橋を佃方面へと渡ります。

 

中央大橋の橋脚に立つのはメッセンジャー像。ここのジムを占拠していた小さいモンスターは、一羽の鳥さんです。

メッセンジャー像には、ポケモンのジムがあります。ゲームの世界の話です。

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昨年の夏にリリースされた「ポケモンGO」というスマホゲーム。

先日、一年ぶりに再インストールしてみたところ、色々と変わっていてビックリ。もう、ほとんどついていけません。

 

ですが最近、「ジムバッチ」という機能が追加されたみたいで、ポケモンを捕まえたり、戦わせたりすることはできなくても、ジムに近寄るだけで「ジムバッチ」というものをゲットできるように変わっています。

 

このバッチはジム毎に異なっていて、旅先でゲットすれば、そこを訪れたという証になるので、ちょっとした記念にもなります。

 

楽しみ方はアイデア次第。例えばお城好きの人だと、全国の有名どころのお城にあるであろう、ポケモンジムのバッチをコレクションする、なんていう楽しみ方もできるかも。世界地図上に、訪問したジム数を表示させることもできるので、海外旅行が好きな人であれば、また違った楽しみ方があるかもしれません。

 

 

隅田川のランドマークといえば、やっぱり橋でしょうか。橋のジムバッチでも集めてみようかと今日は、新大橋・清洲橋・永代橋・中央大橋のジムバッチをゲットしてみました。

 

 

中央大橋を渡ったあと、佃島を散策したい誘惑に駆られながらも、佃大橋まで来ました。ここに来ると、対岸の聖路加タワーの背が高いので、ついつい空を見上げてしまいます。

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今日は秋分の日だったのですね。あまり気にせず歩いていました。すこしだけれど、秋を見つけ出せた気がします。

まだ、雲が残っていますが「明日は晴れますように」。たぶん明日は秋晴れですね。

 

 

 

◆ 東京駅八重洲口発のバスに乗って

[隅田の花火] 2017年8月13日 09:00

土曜日の夕方の東京駅。いやぁ、今日も暑い1日だった。

これから中央区の勝どき駅に行かないといけないので、八重洲口から出ている「深川車庫前」行きのバスの乗り場を探した。

 

丸の内南口から出ているバスを使っても、勝どきに辿り着くことが出来る。しかも有楽町や銀座や築地の街並みを見ながら。でも今日は、八重洲口発の都営バスにしてみた。

 

このルートのバス停はたぶん、東京に詳しくない人だと、聞き慣れない名前が多いかもしれない。

 

   17:46 東京駅八重洲口

   17:47 通り三丁目

   17:49 八丁堀二丁目

   17:50 亀島橋

   17:51 新川

   17:54 新川二丁目

   17:55 鉄砲洲

   17:57 湊三丁目

   17:58 明石町

   18:00 聖路加病院前

   18:01 築地七丁目

   18:03 勝どき橋南詰

   18:04 勝どき駅前

 

中央区の中でも下町色の濃い、ディープなエリアを通るこのバス。本数こそ少ないが、乗るたびに違う味がしてくるので、たまに乗りたくなってしまう。列に並び、バスに乗り込んで、今日は初めてバスの一番前に陣取ってみた。

 

 

バスは東京駅から八重洲通りを真っ直ぐに、新川・佃方面へと走っていく。八重洲通りの左側が昔の日本橋区、右側が京橋区だったので、その境を走っている。

中央通りとの交差点にある『 平和の鐘』を横目に過ぎていくと、不思議な名前のバス停「通り三丁目」に停まる。

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名の由来は、八重洲通りでもなく、中央通りでもない。昔の町名「通(とおり)」から来ているらしい。

今の中央通りは江戸時代、日本橋を起点として延びていた東海道の道筋で、その東海道の最初の区間、日本橋と京橋の間の道沿いに賑った細長い町の名前が「通」。江戸時代の初めから栄えた商業地だ。

昭和48年にその町名は消えてしまったものの、バス停にその名前を残してくれている。なんとも嬉しいバス停である。

 

 

バスはビジネス街を抜け、亀島川に架かる亀島橋を渡り、新川地区に入っていく。

 

「新川」の名前は、かつて東西に流れていた運河の名前に由来するというが、今はもう、埋め立てられてしまっている。

 

今度の日曜日の深川八幡祭りでは、この辺りも55基のお神輿が巡行する。隅田川の人気のある2つの橋をお神輿が渡るので、とても好きな夏祭りだ。

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深川から清洲橋を渡ってきて、箱崎や、ここ新川地区を通り、永代橋で隅田川を渡り直して深川の富岡八幡宮へと戻っていく。特に永代橋辺りは見物人の溢れる人気エリアとなっている。

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この祭りの特徴でもある「水かけ」の風景は各所でみられ、それを見ているだけでも、この祭りにかける人々の情熱を体感でき、感動もできる夏祭りである。

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また新川地区は、昼食のための休憩タイムにあてられているエリアなので、その間、お神輿の博物館状態になる場所でもある。まじまじとお神輿自体を見物してみたい人には、良い場所かもしれない。

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さて、このまま八重洲通りを真っ直ぐに進んでいくと、「中央大橋」で隅田川を渡ることになる。しかしバスは八重洲通りをサヨナラして右に曲がる。

 

曲がったかと思えば、すぐ「新川二丁目」のバス停で停まり、発進したら目の前にある「高橋」を渡らずに左へと折れる。何だか慌ただしくなってきた。

この慌ただしさは、バスが亀島川を渡るのにわざわざ「南高橋」を選んでいるせいではないのか、という疑念を生じさせる。

 

南高橋は、この辺りの橋の中でも、粋な作りの橋だ。関東大震災の復興で架け替えられた旧両国橋の部材を使っているので、レトロ感が満載である。川を渡るのにこの橋を選ぶとは、このバスも、なかなかニクいことをしてくれるものである。

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バスは、鐵砲洲稲荷神社の前にさしかかる。バス停も「鉄砲洲」。面白い名前である。かつて隅田川の河口辺りにあった洲が、鉄砲のような細長い形をしていたから、とも言われているが、面白い名前にしては、少し理由がつまらない。

 

佃大橋の高架の下をくぐった先が明石町。やたらと「◯◯発祥の地」という、石碑やら記念碑やらの多いエリアに入っていく。

この辺りは開国後「築地居留地」として、東京の中でも新しい外国の文化が、いち早く入ってきたことがその理由だが、そもそもこの明石町という名の由来は、兵庫県の明石の浦の風景に似ていたから、という説がある。

江戸時代の人は、明石町の海の先に浮かぶ佃島を淡路島に見立てていたに違いなく、きっと綺麗な江戸の海の風景が広がっていたのだろう、と想像ができる。

 

 

『平和の橋』の下にある「聖路加病院前」のバス停で停まった。この『平和の橋』の名付け親は、先日105歳で永眠された日野原重明先生なのだそうだ。

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微かに鐘の音が聞こえてくる。聖路加病院の18時の鐘の音である。雰囲気のよい場所には、よいメロディが流れるものだ。この鐘の音とともに、日野原先生の平和への想いも、ここ明石町の空の下で受け継がれていくのであろう。

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そしてバスは、昔、小田原町と呼ばれていた街を抜けていく。この辺りを裏築地と呼ぶ人もいて、隠れた名店が多いところであるが、路地裏の道に入っていったりすると、思わぬ建築が目の前に現れたりして、ビックリする場所でもある。

 

晴海通りを左に曲がるとすぐ勝鬨橋。この橋が一番格好よく見えるのは、自分で車を運転して渡る時だと、この前運転して思った。なので今日は一番前に陣取って橋を見てみたかった。やっぱり自分で運転した時のほうが、格好良く見えたと思う。

 

橋を渡った先が勝どき。いろいろな所を巡ってきたが、意外とあっという間である。

 

 

時間があったので「勝どき橋南詰」のバス停で途中下車した。今日は隅田川の夕暮れが綺麗そうなので、勝鬨橋まで少し戻ってみようと思ったからだ。

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雲が多かったけれど、暮れていく水面を見ることができた。良い景色である。もう少し経てば、東京タワーにも明かりがついて、屋形船もたくさん現れてくる。

 

隅田川テラスにおりて、夕涼み、といきたいところだったが、駅に向かわないといけない。仕方なくこの場所を後にし、勝どき駅まで歩いて、ちょっとした小旅行を終わらすことにした。

 

 

 
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