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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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オータム・イン・ニューヨーク@銀座

[月島菜々子] 2015年10月15日 12:00

公園の銀杏が美しい季節となりました。

ニューヨーク、セントラルパークの葉が色づくのも、もうすぐでしょう。

 
さて、銀座のデパートではニューヨーク祭り真っ盛り。

松屋は10月7日から20日まで「ニューヨークウィーク」。
三越では9月30日から10月13日までの「ニューヨークフェア」に続き、14日から19日までは「食とアートのニューヨークフェア」が開かれます。

 
美味しそうなプレッツエルにチーズケーキ。お肉が厚くパワフルなハンバーガー。

私は、ファットウィッチのブラウニーとロブスタープレイスのロブスターロールを購入。

現地のチェルシーマーケットで買っているようで、気分はすっかりニューヨーカーです。

 
銀座でニューヨークの味を楽しめるのは最高です。食欲の秋、お腹をアメリカ気分で満たしてみませんか。

 
ところで、中央通りを歩くとマンハッタンの五番街を思い出します。

冬のミキモトのクリスマスツリーはロックフェラーセンター前のツリーのようでした。

3年ほど前、テレビの街歩き番組で我が街月島をマンハッタンと称し、清澄通りが五番街に見えると放映されました。銀座中央通りも清澄通りも、どちらも中央区。
ニューヨーカーを気取れる中央区って面白い街です。

 

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海水館跡@新佃

[月島菜々子] 2015年9月24日 09:00

秋晴れに恵まれたシルバーウィークは絶好の街歩き日和。

久しぶりに晴海運河へ足を運び、近場でリゾート気分を楽しみました。

 
実はここ新佃(佃3丁目界隈)は明治の終わり頃、東京湾が一望できる避暑地として栄えたそうです。

 
当時建っていた「海水館」と言うハイカラな割烹旅館では、若手作家たちが文筆活動に励み、常連客の島崎藤村は新聞小説「春」を、また小山内薫は「大川端」を執筆しました。

 
現在は埋め立てにより防潮用のコンクリート壁が回り、景勝地の面影はありません。でも、秋空に映える対岸の豊洲の摩天楼やスカイツリーは見る目を十分に楽しませてくれます。

 
中央区観光検定試験にも出題されましたので、佃、月島散策の折には足を延ばすことをおすすめします。

 
【参考資料:月島物語 四方田犬彦】

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ライトアップ@浜離宮

[月島菜々子] 2015年8月25日 09:00

7月から10月にかけて浜離宮のライトアップが試行されていることをご存知でしょうか。

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東京都がオリンピックを見据えて迎賓館としての活用を検討するため実施しているもので、先日そのバスツアーに参加してきました。

日没18時半頃から約1時間庭園内を散策。

虫の音が響く園内、暗闇に映し出される三百年の松、潮入の池に浮かぶ中島の御茶屋。

どれも息を呑むほどの美しさに驚くばかり。

ここが都心の真ん中であることが信じられませんでした。

また、ライトアップされた静かな佇まいは煌々と灯りの点る汐留のフィスビル群と不思議と調和がとれていました。21世紀と江戸時代の融合とでも言いましょうか、時を忘れていつまでも眺めていたい夜の浜離宮でした。

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住吉さんのお祭りまであと少し@西仲通り

[月島菜々子] 2015年7月22日 14:00

IMG_5336.JPGもんじゃで賑わうここ西仲通り界隈でも、

3年に一度の住吉神社例大祭の準備が始まりました。

 
町会の御仮屋、御神酒所が建てられ、奉納金掲示板の名札の数が増えるにつれ、お祭り気分も盛り上がります

 

7月31日の宵宮から始まり、8月4日の片付けまで街中がお祭り一色です。

清澄通りをお神輿が連なる連合神輿、宮神輿船渡御などなど見逃せないものばかりです。

町会の皆さんがお神輿の担ぎ手に水をかけて労うのも夏のお祭りならではですね。


毎朝6時、一番太鼓が祭りの始まりを知らせますIMG_5338.JPG

「トントンカカカッ」の音色はきっとあなたの心を

揺さぶることでしょう。

 

 

恋する骨董@桃青

[月島菜々子] 2015年6月23日 09:00

銀座にはお茶室のある画廊がいつくかありますが、今日は7丁目にある「古美術 桃青」を

ご紹介します。

  

ここは古いお茶道具や仏教美術を扱う画廊です。店の奥には「青峰庵」と名付けられた

二畳中板のお茶室があり、銀座の喧騒を忘れさせてくれる異空間が存在します。

 

店内の骨董品にはガラスケースに収まって美術館に展示されてもおかしくない逸品もあり、時代を超えた空気感が素人の私にも十分伝わってきました。

興味のある人、目利きできる人にとっては至福の瞬間でしょう。

 

ちょっとだけ身近に感じたことは、店主の冨永氏が50歳でサラリーマンを辞めてお店をひらいたということ。屋号の「桃青」は下級武士を捨て数奇の道に進んだ松尾芭蕉の雅号で、ご自身を重ねて付けたそうです。ご苦労はあったものの、日々の学びと店主のお人柄の良さで築いた人脈が、趣味と実益を兼ねた幸せな第二の人生を支えているようです。

笑顔の素敵な奥様は仕覆(お茶道具を入れる袋)のお教室を開いており、遠方からの生徒さんも大勢いらっしゃるとか。

お気に入りの茶碗や棗を手作りの仕覆で包むと愛おしさも膨らみますね。IMG_5315.JPG

ご夫婦ともに穏やかな本当に素敵な画廊でした。

 

なかなか敷居が高く一歩を踏み出せない銀座の画廊ですが、

「画廊の夜会」や「まち歩きツアー」などを利用して本物と触れ合ってみてはいかがでしょう。心惹かれる作品や素敵な店主との出会いがあるかもしれません。

 

挨拶や手荷物の扱いなど基本的なマナーを守って、

あなたも画廊デビューしませんか

 

参考図書:「恋する骨董」 冨永民雄著 日経プレミアシリーズ074

 

 

 

男の花道@明治座

[月島菜々子] 2015年5月19日 14:00

土生玄碩(はぶげんせき)をご存知でしょうか。
 
江戸後期の眼科医で築地本願寺の境内にお墓と石碑があり、中央区観光検定の勉強には

欠かせない蘭方医です。

 

その玄碩と歌舞伎役者の友情を描いた「男の花道」。
明治座の五月花形歌舞伎で上演中ですのでご紹介いたします。
 

歌舞伎は二度目のわたくし。
観終わった後には頬に涙が伝わりました。まさか歌舞伎で泣くなんて...。

花形役者の素晴らしく美しい演技、客席を交えての演出、
役者自身が奏でる三味線や鼓の美しい調べ。
「人としての道」を改めて考えさせる心に響く脚本。IMG_5298.JPG
 

おしゃべりを注意されていたおばちゃんも

イビキが少々うるさかったおじさまも
観終わった後に我に返ったことでしょう。

あったかい~ものが伝わります。

 
歌舞伎座だけでなく明治座での歌舞伎もまた楽し。
席は二階以上であれば花道の見える右側が良いでしょう。
 

明治座の近くには

中央区唯一の相撲部屋「荒汐部屋」や
浜町公園内にある加藤清正公を祀った清正公寺もあります。
人形町の賑やかさとは違った浜町もお勧めですよ。