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香りの老舗  ~ 銀座香十 ~ ①

[rosemary sea] 2017年3月30日 16:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をアクセントとして取材します、 rosemary sea です。

 

DSC02116a.jpg八重洲地下街の1番通りにあります銀座香十(こうじゅう)さん。

御香所 香十さんは創業が天正年間。ということは織田信長の天下獲りと歴史が重なる400年以上前ということ。

京に都の生まれです。

ここ八重洲地下街のお店も40年の歴史があります。

銀座香十 東京店 北澤店長に取材のお許しをいただきました。

 

日本の香文化の源流をふまえ伝統を受け継ぎ、新たな日本の香り文化を創造されています。

今回はその香十さんのお取り扱い商品のご紹介をさせていただきます。

まず、お線香から。ハイクオリティのものから。

 

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左:伽羅桃山 中:伽羅飛鳥 右:伽羅平安

値段の違いは原材料の違い、クオリティの高さが違うそうです。

ロズマリ、香りを体験しました。高貴な香りがしました。

 

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中央:桐箱入り武蔵野三種揃

伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)

ご進物用として最適です。

 

次はお香です。

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香木系 左:スティック五種 右:コーン四種

人気です。オーソドックスな品。

 

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御香揃 左:十右衛門五種 右:香木五種

左は十右衛門さんの名前を冠した品です。

 

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お香のコーナー

可愛い品が揃っています。これからの季節、涼しげな白檀がおすすめです。

 

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お香トレイ各種

見た目もとても綺麗ですね。

 

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匂い袋各種

いろいろな香りが揃っています。

 

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香り粒

手前に伽羅とばらがありました。

 

DSC02124a.jpg最後に「香席体験 香十 香りのつどい」のお知らせです。

クリックすると拡大できます。

 

銀座香十 東京店

八重洲2-1 八重洲地下1番通り中2号

詳しくは八重洲地下街に入り、店舗配置図にて「八重洲1番通り」をご覧ください。

03-3274-4006

営業時間  10:00~20:00

香十さんのお店は中央区内には銀座コア店、ガス灯通り店もございます。

香十さんのホームページはこちら ⇒ http://www.koju.co.jp

八重洲地下街さんのホームページはこちら ⇒ http://www.yaechika.com/

なお、この記事掲載につきまして八重洲地下街株式会社 小澤様にご了解をいただきました。

 

 

 

銘菓を日本全国から  ~ 日本橋三越 菓遊庵 ~ ②

[rosemary sea] 2017年3月29日 14:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をリストアップして取材します、rosemary sea です。

 

DSC02103a.jpg日本全国の銘菓を一堂に取り揃えた菓遊庵(かゆうあん)さん。

前回は商品のご案内を中心に述べました。

今回は歴史編です。

日本橋三越本店の地下1階のお店にお伺いしました。

今回も三越日本橋本店 菓遊庵 ショップリーダーの伊勢本(いせもと)様にお世話になりました。

 

昭和25年(1950年)、全国都道府県の歴史あるお菓子メーカーさんが、のれんと技術育成を目的とした「全国銘産菓子工業協同組合」を発足されました。

そしてその年の11月、ここ日本橋三越本店さんにおいて「全国銘菓復興展示即売会」を開催。これが大変好評でしたので、第二回より「全国銘菓展」と題し、現在まで年一回開催されている次第です。

ところが、年一回だけのこの催事を楽しみにされているお客様があまりにも多かったことから、ご要望へのお応えとして、常設の売場で同様の企画ができないか、と三越さんは考えました。

昭和59年(1984年)11月、やはりここ日本橋三越本店さんの菓子売場に「全国銘菓展」のお菓子を主体とした「伝統銘菓」売場を開設されました。

それから「伝統銘菓」売場は取扱商品を増やしながら大きく成長、昭和63年(1988年)、現在の「菓遊庵」という売場名に改められました。

 

「美味しい」「また食べたい」「これをあの方へ」という味の感動を更に更に高められるよう今後も厳選と品揃えに力を注がれる、とのことでした。

ロズマリ、感激です。是非これからもよろしくお願い致します。

 

DSC02102b.jpg菓遊庵

日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館地下1階

03-3241-3311(大代表)

営業時間  10:30~19:30

菓遊庵さんのホームページはこちら ⇒ http://mitsukoshi.mistore.jp/store/common/kayuan/

日本橋三越本店さんのホームページはこちら ⇒ http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/

 

 

 

銘菓を日本全国から  ~ 日本橋三越 菓遊庵 ~ ①

[rosemary sea] 2017年3月28日 09:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をポリシーとして取材します、 rosemary sea です。

 

DSC02102b.jpg日本全国の銘菓を一堂に取り揃えた菓遊庵さん

三越さん独自の味覚と感性で厳選した、お菓子のセレクト・ショップです。

日本橋三越本店の本館地下1階のお店にお伺いしました。

三越日本橋本店 菓遊庵 ショップリーダーの伊勢本(いせもと)様にお世話になりました。

 

菓遊庵さんは日本各地の老舗・銘店の逸品、季節の味わい、愛され続ける地元の味など、バラエティーに富んだ自信のお菓子を取り揃えていらっしゃいます。

だから名店ではなく銘店、「銘店の銘菓」として並べられています。

しかもなぜ美味しいの?という質問にも答えられる物語を持ったお菓子だけをセレクトされているそうです。

そして、いつでも味わえる「定番のお菓子」と、季節に合わせた「今月のお菓子」という2つのスタイルも。

お買い求めはセルフサービス形式。好みのお菓子を自由に、お好きな分だけかごに入れることができます。

かごは2種類、お皿サイズとバスケットサイズ。思いっきり買い込むことも可能です。

 

ここから伊勢本ショップリーダーにお願いします。

「お客様に地方を旅をしていただく、というまでいかなくても、東京の近くで朝造られた生菓子と、それと京都の老舗のお菓子が一緒のかごに入って、お客様が好きなように、好きな分だけお選びいただけるというのがお買い物の楽しさだと思います。そこが個人的にもお客様に伝えたい当店の魅力です。」

 

商品のご紹介にまいります。

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京都・満月の阿闍梨餅(あじゃりもち)。

周りがもっちりしていて、中は粒あんがぎっしり入っているお菓子です。

阿闍梨と言いますのは比叡山の高僧、位の高いお坊さん。その阿闍梨のかぶる網代笠というもの。

そこからのネーミングです。都内では購入できるところが限られています。

多い日ですと1日約2000個ぐらい出ます。」

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東京・向島 やまもとの長命寺桜もち(中央、上と中)。

「隅田川近くにお店がある、1年を通して扱っていますが、この時期にお客様の要望も高いです。

江戸っ子のお客様たちが好む、薄い焼き皮でこしあんを包んだものです。

特に今年は桜もち300周年だそうです。それも手伝ってか、例年以上にお客様のご要望も大きくなっています。

毎週木曜・金曜の11時頃入荷します。」

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鎌倉・紅谷(べにや)のクルミッ子

「週3回の入荷ですが、これもベストセラー的な人気があります。

クルミをいっぱい使った自家製キャラメルを、薄いクッキー生地でサンドしているものなんです。

女性のお客様にとても支持されているお菓子で、お電話でのお問い合わせも大変多い人気商品です。

男性のお客様も、周りの女性への気軽なプレゼントとしておすすめです。」

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兵庫・神戸一番館のポームダムール。定番商品です。

「りんごの蜜漬けを、少しビターなチョコでくるんだお菓子です。

当店約400種類のお菓子のなかでも5本の指に入る、人気の高いお菓子です。」

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東京・亀戸 船橋屋のあんみつ

「火・木・土・日の週4回、午後の入荷です。

(取材日時は木曜・午後1時頃でした。まさに船橋屋さんが入荷されて、即売場に並べられました。)

カップサイズのくず餅入りあんみつです。手軽で、今日もお客様お待ちかねのお菓子となっています。」

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全国各地からの茶席菓子のコーナー。

「お抹茶を立てない方でも使われる方が増えてきているように感じます。

いろいろなお店の上生菓子がここで詰め合わせできたり、食べ比べできるという魅力がありますので、おすすめのコーナーです。

1個250円から300円くらいで上生菓子がお選びいただけます。

とても可愛いものから美しい練切りまで、1つから楽しめます。

お客様の好きな組み合わせで決められる、というのが『売り』です。」

 

次回は菓遊庵さんの歴史について語ります。

 

菓遊庵

日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館地下1階

03-3241-3311(大代表)

営業時間  10:30~19:30

菓遊庵さんのホームページはこちら ⇒ http://mitsukoshi.mistore.jp/store/common/kayuan/

日本橋三越本店さんの ⇒ http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/

 

 

無添加・こだわりの味  ~ せんべいや 喜八堂 ~ ②

[rosemary sea] 2017年3月25日 09:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をディシジョンメーキングとして取材します、 rosemary sea です。

 

DSC02065a.jpgおせんべいの喜八堂(きはちどう)さん、今回は商品をいっぱいご紹介します。

今回も喜八堂 東京駅八重洲地下街店 戸塚店長にお世話になりました。

 

さて、早速商品のご紹介です。

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喜八せんべい(詰め合わせ)。

お店の名前がついた看板商品。3年連続モンドセレクション金賞受賞。

少し小ぶり、これがちょうど良い感じ。味も堅さもほどよいおせんべい。

素朴で美味しいオーソドックス。生醤油仕上げです。

 

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昔大丸【むかしだいまる】(詰め合わせ)。

自家製天然だし使用の大判・堅焼き本格おせんべい。

創業当時そのままの大きさ、厚さ、味。バリバリ齧れる、力強さのあるおせんべい。

その中でも最も基本的な三種、のり・ごま・しょうゆ味の詰め合わせ。

 

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いかだ流し(詰め合わせ)。

川を下るイカダのような、長細いかたち。おせんべいにしたら変わっていますね。

のり・しょうゆ・ザラメ味の三種。これも昔からの商品です。

 

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唐辛子せんべい

激辛ですのでご注意ください。本当に辛いです。甘くみてはいけません。

「普通のひとにはたべられません。」とのこと。

でも食べられるひとには最高の逸品、ですね。

 

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東京せんべい

東京駅で愛され40年。

おせんべい9枚。その味に合わせたおいしいお茶がセットで1袋、入っています。

東京みやげ、ギフト、最適ですね。ネーミングも決まっています。

 

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職人手焼き

手焼き職人が一枚一枚心を込めて焼き上げました。

通好みの、本当のしょうゆせんべいです。

当然、原材料はお米とお醤油だけ、もちろん生醤油です。

 

他に岩古八郎(がんこやろう)天日ぼしおこげなども人気です。

岩古八郎、何とも頑固一徹な、堅物なネーミングですね。

取材日当日には買い占められ、残念ながら売り切れとなっていました。

 

DSC02066a.jpgせんべいや 喜八堂 東京駅八重洲地下街店

八重洲2-1 八重洲地下2番通り中3号

詳しくは八重洲地下街に入り、店舗配置図をご覧ください。

03-3281-5240

営業時間  10:00~20:00

年中無休 (1月1・2日除く)

喜八堂さんのホームページはこちら ⇒ http://www.senbei.co.jp/

八重洲地下街さんのホームページはこちら ⇒ http://www.yaechika.com/

なお、この記事につきましては八重洲地下街株式会社 小澤様にご了解をいただきました。

 

 

 

無添加・こだわりの味  ~ せんべいや 喜八堂 ~ ①

[rosemary sea] 2017年3月23日 09:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をライフワークとして取材します、 rosemary sea です。

 

DSC02086a.jpg喜八堂(きはちどう)さん、ひとつの会社でお米の選定から焼き上げまで、一貫して行っている日本中、いいえ世界でも数少ない専門会社組織。そのおせんべいやさん。

 

喜八堂 東京駅八重洲地下街店 戸塚店長にお世話になりました。

昭和2年(1927年)神田で創業、現在の本店は千葉県野田市にありますが、東京駅八重洲地下街にお店を出してすでに40年以上、老舗です。

 

おせんべいの喜八堂さんのこだわり、それは無添加。

創業以来、ほとんどの商品に保存料・着色料・添加物・化学調味料を使用していません。

カレーせんべい、種物などは仕方ありませんね。それら以外は無添加。

これが喜八堂さんの『売り』ともなっています。もちろん味も格別ですが。

 

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それに素材の味、自然の味を大切にされています。ということは原材料にもこだわりが。

原材料は・・・お米(うるち米)。それも普通にごはんとして食べ得るもの。

使い勝手の良い輸入米や破砕米、古古米にはお世話になりません。

・・・ここでロズマリ、ひとつ勉強になりました。もち米であられ・おかき、うるち米でおせんべいができるのですね。

 

商品のご紹介です。せん太郎

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一番人気です。無添加が売りですが喜八堂さん、味も最高です。あとひきまくりです。

焼き上げたあと、熱いうちにわざわざ割って、それからお醤油をつけています。

だからおせんべいの中にもしっかり味がしみ込んでいます。

一番しょっぱく、味が濃い一品ですが、そのしょっぱさがたまらなく美味しい。

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このおせんべい、せん太郎の誕生秘話。

20年ほど前に一人の職人さんが自分のために焼いて造っていました。

それを見ていたお得意さん、「私にもそれをください。」と・・・。

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いまどき見かけないおせんべい、それがせん太郎。

普通のおせんべいはどこかに甘みがついていたりしています。

こちらのおせんべい、本当に生醤油(きじょうゆ)だけ。シンプル イズ ベスト。

それも「生醤油(なましょうゆ、字はきじょうゆと同じ)」というものを使っています。

 

※ きじょうゆとは・・・

ダシや調味料を加えていない純粋な醤油。ただし火入れ工程、いわゆる加熱殺菌を行っています。

※ なましょうゆとは・・・

きじょうゆの前段階。もろみを絞ったあとの火入れ工程を行っていないもの。

おせんべいとしては結局焼きますから、なましょうゆですと香りが残され味もまろやか。

お醤油としてはキッコーマンさんが「なましょうゆ」をTVコマーシャルでアピールされていますね。あのなましょうゆ。

 

ここでロズマリ食リポ隊、せん太郎を試食。

S山さん。「口の中に入れた瞬間、お醤油の香りが鼻から抜け、香ばしさが食欲をそそる味でした。」

F雄さん。「日本茶にマッチするおせんべいの味でした。」

K子さん。「子供の頃を思い出すなつかしい味。もう一枚手を伸ばしたくなる美味しさです。」

S枝さん。「見た目は堅そうですが、噛んだらサクッと噛めて歯が悪くても食べやすかったです。」

I倉さん。「丁度良い堅さで、美味しくいただけました。」

T山さん3号。「生醤油が口の中いっぱいに広がり、歯ごたえとマッチしている。」

F川さん。「お醤油が香ばしく、これぞせんべいという感じでおいしかったです。」

T山さん2号。「濃いしっかりとした味で、食べた後に余韻が残ります。」

Oさん。「オーソドックスな日本の味である醤油のせんべい。」

 

商品のご紹介、今回は1商品のみです。あとは次回とさせていただきます。

 

DSC02065a.jpgせんべいや 喜八堂 東京駅八重洲地下街店

八重洲2-1 八重洲地下2番通り中3号

詳しくは八重洲地下街に入り、店舗配置図をご覧ください。

03-3281-5240

営業時間  10:00~20:00

年中無休 (1月1・2日除く)

喜八堂さんのホームページはこちら ⇒ http://www.senbei.co.jp/

八重洲地下街さんのホームページはこちら ⇒ http://www.yaechika.com/

なお、この記事につきましては八重洲地下街株式会社 小澤様にご了解をいただきました。

 

 

 

神茂さんの歴史について語ります ②  ~ 神茂 ~

[rosemary sea] 2017年3月 9日 09:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をトレンドとして取材します、 rosemary sea です。

 

日本橋神茂(かんも)さん、329年の歴史はまだまだご紹介しきれません。

有限会社 神茂 井上卓(たかし)社長にインタビューさせていただきました。

 

DSC01963a.jpg宮内省出入りの門鑑(御門鑑)。

「いわゆる通行手形。昭和初期に御用商人が宮内省出入りの際に、この通行証を提示するという制度がありました。」

※ 門鑑にある「日本橋区本小田原町」とは・・・

日本橋区・・・明治11年(1878年)-昭和22年(1947年)

京橋区と合併して中央区となる

本小田原町・・・江戸期ー昭和7年(1932年)

日本橋本町1丁目と日本橋室町1丁目に分割・名称変更

 

「明治天皇、大正天皇、昭和天皇はそれぞれ即位の際の蒲鉾はうち(神茂さん)でした。

宮内省には新年にも出入りして納めていました。」

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「明治の頃の『地代金請取帳(じだいきんうけとりちょう)』、いわゆる大福帳です。

日本橋魚市場だった頃は地所をを4番目に広く持っていまして、場所を貸していたんですね。」

「板舟権(いたぶねけん 後述)で板1枚いくら、というふうに貸していた頃の、今月いただきました、と書き込んだ帳簿です。」

(板舟権・・・日本橋魚河岸で江戸時代以降認められていた権利。

       ここで魚類を販売するのに幅1尺・長さ5、6尺の平板(=板舟)を並べられる。

       いわゆる営業権として売買・譲渡・賃貸できた、価値の高い権利。)

 

「あとは日露戦争の時の毛布とか陸軍傷病兵見舞いとか書いてあります。」

 

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熈代勝覧(きだいしょうらん 後述)にもそれらしきお店があるようですが、確たる証拠があるわけではありません。」

(凞代勝覧・・・文化2年【1805年】頃の日本橋から今川橋までの、現在の中央通りを俯瞰し、当時の江戸時代の町人文化を描いた絵巻物。

東京メトロ三越前駅コンコース内に約17mのレプリカがあります。)

 

DSC01973a.jpg「これは看板ですが、もともとはまな板だったのです。

蒲鉾屋のまな板っていうのは分厚くて、ここの上で包丁の背中を使って鮫の肉をたたきます。

それで真ん中だけへこんでしまうとかんなをかけて平らにして、使いにくくなると最後は普通のまな板として日本料理店などが買っていかれたそうです。

先程の地代金請取帳にも"どこどこの料理店にまな板を売った"などと書いてあります。」

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「この看板は、今はこのように応接室に掛けてありますが、もとの看板としては雨ざらしでしたので"綺麗にしてください"と依頼したら、綺麗になり過ぎて新しくなってしまいました。」

 

「左の写真は戦前の店頭を写したものですね。

上の方に『神茂』って看板も写っていますが、真っ暗で見えなくなっていますね。」

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「これは『くらしの手帖』昭和29年2月の号です。

僕のひいひいおばあちゃんにあたる井上はまさんの口述が書かれています。

半ぺんの材料、製造工程や神茂の歴史、半ぺんの食べ方などを語っています。

先程のまな板のお話も載っています。」

 

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幕末のペリー来航のときのメニューです。これを造ったのは百川(ももかわ)さんという浮世小路(うきよしょうじ)の福徳神社前の、今のYUITOのビルあたりにあった料亭さん。この料亭さんがペリー来航の際、料理を任されたのです。

そしておみやげに蒲鉾が出てくるんですね。ここにも大蒲鉾と書いてあります。」

 

「江戸時代は蒲鉾と半ぺんと白竹輪の3種類しか造っていなかったんですね。

その頃は上物師(じょうものし)と駄物師(だものし)、駄物屋さんですね。この2つに分かれていました。

駄物師は茹でたり油で揚げる、油で揚げるのは江戸の末期ですね。菜種油がたくさんとれるようになって、それで油を食品に使うようになって、ここの日本橋の魚市場の中で、余った魚をつぶしてさつま揚げみたいなものを造る駄物屋さん。

で、上物師っていうのは白いものしか造らなくて、半ぺんや蒲鉾、白竹輪。

落語の『時そば』に出てきて、竹輪が入ってるんですけど、"最近はまがいものが多くて"っていって、"あれは『麩(ふ)』なんだよな"っていうくだりがあるんですけど、それはちくわぶなんですね。ちくわぶが今でも残っているんですけど、本物の白竹輪っていうのはなくなっちゃったんです。造るところがなくて。僕の子供の頃までは造っていました。」

 

「昔のうちのお品書きが残っているんですけど、蒲鉾と白竹輪と半ぺんしか載っていないですね。すじはあとになって造られたんですけど、これは捨てちゃもったいないっていうんで、結構無駄にしなかったみたいですね。」

 

「(日本橋で生まれた)谷崎潤一郎さんの「幼少時代」という随筆の中にこの神茂のことがちょっとだけ出てきます。

"神茂のすじが八百屋のよりましだ"って。あまりほめられてないけど。」

 

平成24年8月放送のTBSの番組「ぴったんこカン・カン」で日本橋を俳優の勝村政信さんが回ったとき、うちの母もお店とともに出ました。

勝村さんのお父さん、佃煮の鮒佐さんの職人でした。お父さんには僕も会ったことがあります。それでうちのお店の収録が終わったあとも、"勝村さんが鮒佐さんのお店を出たところで驚いたことは?"という問題で母が再登場したことが答えとなっていました。」

 

宮内省御用達(ごようたし)だった関係で、皇族からもご注文がありました。

あるデパートを通して連絡が来るんですよ。

で、何々を納めてくれと。間違いがあったら困る、とも。何月何日の開店前に商品を持ってきてくれ、みたいな。

昭和天皇のお名前で蒲鉾の注文もありました。・・・

御用達っていうのは先方からの注文がないとだめ。献上とは違います。」

 

・・・井上社長、貴重なお話の数々、ありがとうございました。

 

DSC02029a.jpg神茂 本店

日本橋室町1-11-8

東京メトロ銀座線 三越前駅が至近

日本橋三越前 中央通りの大和屋さんとブリッジにいがたの間のむろまち小路を150m、右手前角

03-3241-3988

営業時間  平日 10:00~18:00

      土曜 10:00~17:00

定休日   日曜・祝日

神茂さんのホームページはこちら ⇒ https://www.hanpen.co.jp/