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聖路加画廊で3月12日に開かれる大島紬「エイ子の編衣展」

[桜やよい] 2018年3月 9日 14:00

聖路加国際病院本館の1階レストラン前にあるスペースに第1画廊があることをご存じでしょうか。「エイ子の編衣展」が平成30年3月12日(月)~3月17日(土)10時~17時※17日14時迄開催されます。

本場奄美大島紬の織糸と奄美泥染の絹糸を使い、奄美の自然をイメージしてオリジナルの作品を手編みしています。絹糸100%の帽子、ショール、ボレロ、手袋、アクセサリーなどの優しい着心地を触って感じていただければ幸いですー案内文

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森エイ子さんは聖路加画廊の他に銀座・浅草・川越・神楽坂・奄美大島は国内、海外はニューヨーク在住の縁もあってニューヨーク等で個展を開かれてきたそうです。

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エイ子さんは鹿児島県奄美市笠利町出身です。平成29年9月16日に奄美大島の奄美パークで、長年の夢だった故郷での「エイ子の編衣とファッションショー」を開催したそうです。東京から駆け付けた友達と奄美大島の友達が当日モデルを引き受けてくれ、更に島唄のコラボで大いに盛り上がったそうです。

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エイ子さんの作品をご紹介します。

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お嬢様のためにウェディングドレスは、シルク100%で結婚式に間に合うように製作したそうです。右隣は、母親であるエイ子さんのドレスです。2人でエイ子さんの手作りの服を着ることが夢だったそうです。

2016平成28年第24回ユザワヤ創作大賞展手編み部門銅賞、2014平成26年第23回ユザワヤ創作大賞展ニット部門大賞も受賞されています。

エイ子さんの実家は笠利町で大島紬の織元でした。幼い頃から大島紬が織られる過程を見て育ちました。ご主人の転勤でベネズエラ・ニューヨークと海外生活を送りました。

その後帰国してからアイデンティティーに目覚め、絹糸を奄美大島紬の泥染めで糸を染めるところから取り組み、糸をよって糸作りから始めて、手編みで編んでいます。編んでいる時が一番幸せを感じるとのことです。作品がみなさんに気に入ってもらえたら、大事にしまっておくのではなく、惜しげもなく毎日でも身に付けていただきたいという気持ちをお持ちのようです。

シルク100%でしかも一品物。同じ品はないそうです。色の異なる数本の糸を撚って一本の糸を作ることから、作品がいろいろな色合いで見ていただけるだけでも楽しめます。

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ネックレス-・パールネックレス・チーフ(男性・女性用)

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飾りレース襟・ミニショール・ミニポーチ

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手袋(なんと、指を外せば手を洗うときも捲り上げるだけ)・靴下・帽子

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ボレロとノースリープワンピース・ワンピース

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大判ショール・ボレロ

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大型ショール・ボレロ

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ベスト

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ボレロ・セーター

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洋装にも合う羽織                                                                                          奄美大島と言えば、NHK大河ドラマ「西郷どん」が放映されていますが、2年間菊池源吾と名乗って潜居していた龍郷町が笠利町の隣にあります(1858安政5年31歳12月を出発1859安政6年1月12日大島龍郷・阿丹崎着)島の名門龍氏一族の娘愛加那23歳と結婚する(1859安政6年32歳11月8日)1861文久元年11月20日34歳新家屋落成11月21日姓名改め帰藩召喚状到来1862文久2年1月29日34歳強風で流され、再出帆と記録されています。

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龍郷町の西郷南洲流謫(るたく)跡ー西郷隆盛が愛加那と菊次郎のために新居を建てたいと考え、自ら設計し、台風が当たらない場所をくまなく歩き回って決めた場所だということです。県の指定文化財となっていますが、個人所有ですので事前に予約をして行きました。ご当主の龍 昭一郎様に出迎えていただき、丁寧に案内していたたいたのには恐縮しました。

龍郷町で愛加那と2人との子ども(菊次郎・菊草)にも恵まれ、生涯の中で一番幸せな時を過ごせたのではないだろうかと思いながら、西郷隆盛ゆかりのお品をゆっくり拝見しながら居させていただきました。

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2番目の奥様愛加那と西郷隆盛像が額に飾られていました。

帰り際に立派な石碑をよく見ると、1898明治31年大島島司・笹森儀助の尽力により建立された碑文は勝海舟の揮毫によったものでした。

 

 

西郷どんは日本橋人形町に明治4年から6年までの2年間住んでいたことをご存じでしょうか。1871明治4年44歳明治政府の参議となる。廃藩置県行う。1872明治5年45歳参議兼陸軍元帥・近衛都督に任命される。1873明治6年朝鮮への派遣を巡る対立から辞表を提出し、鹿児島に帰る。

 

日本橋小学校・幼稚園、日本橋図書館、魚久のある広い酒井雅楽守の屋敷を邸宅にしたようですが、2,633坪を金1,586円で購入したそうです。しかし、西郷どんは屋敷の中の長屋のみを使用していたそうです。西郷どんの人柄がよくわかりますね。

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 「割烹とよだ」は1863文久3年に屋台「天狗鮨」「とよだ」と2つのお店から今の「割烹とよだ」に統合されたお店です。4代目橋本 敬様にお話を伺いました。2代目の御婆様からお話を聞かれたとのことです。西郷どんが「あかべろべろしょっばづけ(マグロ漬け)」を好んで食べにいらしたそうです。吉野鮨監修「あかべろべろしょっぱづけ」を再現する企画もあるそうです。

中央区日本橋室町1-12-3☎03-3241-1025

平日 11:30~14:30/17:00~22:00 土 11:30~14:30/17:00~21:00 火・祝休み

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「千疋屋総本店」1834天保5年創業は西郷どんが住んでいた屋敷からすぐそばの親爺橋の人形町3丁目あたりにあったそうです。熱い夏の日には2代目の御内儀むらさんに「おっかあ、でっかな西瓜、持って来いよ」と注文。その大きな声は店頭に響いたそうでした。西郷どんがとってもスイスが大好物だったことを千疋屋さんに伺いました。

中央区日本橋町室町2-1-2☎03-3241-0877  10:00~19:00

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今後のご活躍はと聞きすると、エイ子さんは2018平成30年12月1日(日)~12日(水)京王プラザホテルで個展を開催される予定だそうです。

着物離れの時代にシルクを使って編み物に変身させて、現代でもシルクの肌触りの柔らかさや軽さを身に纏ながら、この日本ブランドを世界に発信できるといいですね。2020年東京オリンピック開催が世界の人々から今よりさらに、日本文化が注目されるチャンスだと思います。日本の心を表す「おもてなし」を今から心掛けていきたいものですね。

(森エイ子様・西郷南洲流謫跡 龍様・割烹とよだ・千疋屋総本店からは取材、写真の記載の承諾をいただきました)

 

 
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