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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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明治の築地に鐘がなる

[マダムはるみ] 2018年6月 2日 14:00

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初めまして。今年4月~特派員となりました中央区晴海在住マダムはるみと申します。

緑も川も海もある、歴史も最先端のモノも情報もあるここ中央区の魅力を少しでもお伝えできたなら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、初めのご紹介は。。この鐘。名前は「ジョゼフィーヌの鐘」。文京区関口にあります「東京カテドラルカトリック関口教会」のお庭におかれています。この鐘について少し。。。

 

キリスト教が解禁されて間もない1877年。築地に聖堂が完成し2つの鐘がフランスから海を渡り運ばれてきました。そのひとつがこの鐘です。「日本近代法の父」と呼ばれるポアソードにより寄贈され、この名が名づけられました。実はこの2つの鐘は築地教会で二重奏を奏でていましたが、ジョゼフィーヌのみ1920年の東京大司教区移転の際に関口教会へ移されました。

 

もう一つは「江戸のジャンヌルイーズ」という名前のひとまわり小さな鐘。こちらは中央区民有形文化財で、今もカトリック築地教会の聖堂内に安置されています。築地教会といえば1927年に建てられたギリシャ神殿パルテノン様式の聖堂は、こちらも有形文化財で見応えも充分。

 

二つの鐘を眺めた後は、今は離れ離れの二つの鐘が一緒に奏でていた鐘の音が、明治時代の築地の空に響きわたるのを想像して耳を澄ましてみるのです。

 

 
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