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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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日本橋室町・本町で路地探検

[しばしばしばた] 2018年5月31日 12:00

こんにちは! きょうは、日本橋室町に残る路地をご紹介したいと思います。

 

日本橋室町というと、「中央通り」のイメージが強いかと思います。
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江戸時代からの江戸・東京を代表するメインストリートで、
日本橋三越本店三井本館(いずれも国指定重要文化財)、さまざまな老舗、
最近では地方のアンテナショップの数々も見どころです。

 

この「中央通り」から東側に入っていくと、
日本橋室町一丁目から日本橋本町一丁目にかけて、昔からの路地が多く残っています。

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(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の基盤地図情報を使用した。(承認番号 平30情使、 第225号))

上の地図で赤く着色した道が、路地になります。

中央区の多くの地域では関東大震災後の復興事業によって広幅員の街路や区画が整備され、それが現在の街のベースとなっていますが、

その街区の中が小さな家屋で構成される場合、敷地の中に細い路地(私道)が引き込まれそれぞれへのアクセス路となっていたようです。

江戸の町人地の都市構造は、表通りに面したお店の間から路地に入って裏長屋につながるという形だったようですが、

ある意味、同じ構造が震災復興の近代化の中でも引き継がれているのではないでしょうか。

そしてその後、戦災、高度経済成長、近年の都市再生など様々な状況の変化を受けつつも、今も姿をとどめているのです。

 

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室町の路地のうちの1つです。中央通りとはうってかわって、生活感のある街並みになっています。

 

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表通り沿いがビルに建て替わっているところでは、暗がりの中でまるで探検しているかのような気分です。

 

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軒先に植物が置かれているところも多く、目を楽しませてくれます。

 

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少しマニアックな視点ですが...

日本橋周辺の路地の特徴として、「排水溝が道の真ん中にある」ことが挙げられます。

一般的な道路では、車両の通行を考慮して、道の両脇に排水溝が設けられますが、

ここでは道の真ん中がくぼみになり、水が集まるようになっています。

江戸では、当時から雨水や生活排水を流す下水道システムが整っていたといわれていて、

長屋の間の路地ではその水路が道の真ん中に流れていたそうです。

もしかしたら、日本橋の路地の排水溝は江戸時代の下水道の名残とも言えるかもしれません。

 

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多くの路地沿いでは、飲食店を中心にさまざまな店舗が営業されています。
隠れた名店を探す楽しみがありますね。

 
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中には写真の「金子半之助」さんのように、いつも行列が絶えないお店もあります。

 

今回記事を書くにあたり、室町1丁目~本町1丁目の路地を一通り歩きましたが、

路地それぞれが違った雰囲気を持っているのも魅力で、

日本橋をより一層深く楽しむことができました

 

参考資料:

・小林一郎(2014)「横丁と路地を歩く」

「江戸の下水道」(小平市ホームページ)

 

 

川の上からめぐる中央区(日本橋川・神田川・隅田川)

[しばしばしばた] 2018年5月 2日 18:00

こんにちは。この4月から中央区観光特派員を務めさせていただくこととなった、しばたと申します。
今日は、「川の上からめぐる中央区」を紹介したいと思います!

今回、日本橋小伝馬町のアイアイエーギャラリーさんで4月21日に開催された「都会の自然と文化を満喫しながら小原孝博先生と行く、神田川クルーズ撮影会&講評会2018」という撮影会の中で、日本橋川・神田川・隅田川をめぐるクルーズに乗せていただきました。
当日私が撮った写真の中から、中央区(境界上も含む)の風景を紹介したいと思います。

ルートは、下の地図のようなものです。(雑な地図ですみません・・・)
日本橋川を上り、神田川隅田川を下り、再び日本橋川を上る、反時計回りのルートです。
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今回のスタート/ゴールは、名橋・日本橋のたもと、野村證券本社わきにある「日本橋発着場」です。

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今回乗らせていただいたのは、こちらのお座敷付きの船「下町探検クルーズがれおん」さんです。
屋根に金魚が描かれていますが、中には本物の金魚さんもいました。

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さっそく、上流に向けて出発します。
見上げるアングルで日本橋を撮ることができるのも、日本橋の下をくぐることができるのも、船ならではの特権ですね。

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ちなみに...この黒くなっている部分は、関東大震災に伴う火災の爪痕だそうです。
現在の日本橋は明治時代に架け替えられてから100年以上に亘って活躍しているものですが、その歴史の長さを物語っています。

さて、日本橋を抜け、西河岸橋、常盤橋をくぐると、何やら工事中の橋が見えてきます。

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これは「常磐橋」で、1877年に架け直された、東京でも最も古い石橋なのですが、
2011年の東日本大震災で損傷を受けてしまったため、現在復旧工事を行っています。

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橋に使われていた石は、1つ1つに番号を降ったうえで日本橋川沿いの別の場所に保管されています。今後、元通りに組み直されるそうです。

常磐橋のあとは、新常盤橋とJR各線をくぐったのち、日本橋川が中央区を流れる区間は終わりになります。

この後、舟は日本橋川を上り、神田川との分岐点まで到達、それから神田川を下っていきます。
神田川が中央区と接している区間は、「左衛門橋」から下流、隅田川に合流するまでの約500mの区間だけなのですが・・・
この区間がとても素敵な風情です

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真ん中に写っているのは浅草橋で、左側が台東区、写真の右側が中央区になりますが、この辺りは川の両岸に屋形船の船宿が集積していて、屋形船が並ぶ風景を見ることができます。

屋形船を眺めながら柳橋をくぐると、次は隅田川に出ていきます。

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広い隅田川に出ると、一気に視界が開けます。
途中では、「清洲橋」(国指定重要文化財)の真ん中から東京スカイツリーが出てくる風景も見ることができます。
ところで、清洲橋の手前に写っている波の大きさが伝わるでしょうか。
日本橋川や神田川と比べて隅田川は波が大きく、小さな船で臨むとなかなかのスリルがあります
江戸時代に流行った隅田川の舟遊びも、結構大変だったのかもと思いながら隅田川を下っていきます。

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こちらは「永代橋」(国指定重要文化財)と、佃の「大川端リバーシティ21」です。近代の橋梁と、現代の街並みの競演は中々圧巻です。

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永代橋を目の前にして舟は右へ曲がり、再び日本橋川に入っていきます。日本橋川に入って最初にお出迎えしてくれるのは「豊海橋」(区民有形文化財)で、ハシゴを倒したような形の、貴重な「フィーレンデール形式」の橋梁です。

日本橋川を遡っていくと、首都高速道路が再び頭上に合流し、日本橋エリアの中心部に近づいていきます。

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こちらは有名な「東京証券取引所本館」です。日本橋川から上がってくる運気を取り入れ、末広がりの建物の形でそれを広げようという設計思想があるとも言われているそうですが、川の上から見るとそれをよく実感することができます。

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こちらは、かつて澁澤榮一さんの邸宅があった場所に建てられた「日証館」(1928年建設)です。川の上から見ると、階段室の部分の窓が階段状になっていたりして、道路側から見るのとはまた違った意匠を楽しむことができます。

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(参考:道路側から見た日証館)

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そんなこんなで、1時間ほどのクルーズを終えて日本橋に帰ってきました。

当日は4月ながら気温が25度を超える夏日でしたが、川の上は涼しくて、とても快適でした。
江戸時代に隅田川の舟遊びが夏の風物詩であったのも納得です。

中央区内では様々な事業者さんが、様々なルートでクルーズを運行しています。
日本橋川だけでなく、今回ご紹介できなかった隅田川下流の佃・月島・勝どき方面をめぐるような船もあるようです。
これからの季節、涼みながら中央区の風景を違った視点で楽しんでみるのもお薦めです!

 

 
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