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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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ボランティアの特典、ランナーとハイタッチ。

[小江戸板橋] 2016年3月 3日 09:00

「頑張れ。頑張れ。」

「ファイトー!」

「Nice Run」

大きな声で、拍手しながら、あるいは大きく手を振りながら、

精一杯、応援することって、

本当にすがすがしい気持ちにさせてくれます。

黒くくすんでいた腹の中が、キラキラ太陽にさらされた感じです。

 

2月28日、日曜日。

「あなたの笑顔が、TOKYOと世界のキズナになる。」

第10回を迎えた東京マラソンに、ボランティアとして参加しました。

今回は、25キロ地点。

中央区の水天宮・人形町エリアでの給水担当です。

今日のような晴天下のマラソンでは、気温の上昇に合わせて、

充分な水分補給が、完走するためには欠かせません。

テーブルの上に紙コップ、ボードと3段に重ねて、準備します。

ランナーが次々に波のように通り過ぎても、速やかに対応できるように。

 

風穏やかで晴天であることは、給水担当にすれば願ってもないことです。

準備中の紙コップが風で飛散したりしませんし、

雨水が混じることも避けられます。

使用しているのは、ただの水ではありませんよ。

輸入物のミネラルウォーターです。

ランナーの皆さん、違いに気づかれましたか。

 

東京マラソンのランナーとなるのも高倍率ですが、

ボランティアもまた、1万人の枠が、ほぼ1日半でいっぱいになったとか。

「前回、ランナーとして走ったときに、沿道の方々からの声援がうれしくて、

今度はボランティアとして、支える側に立ってみたいと思いました。」

集合時、初対面のメンバーによる自己紹介。

そんな挨拶をされる方が複数いました。

2回目、3回目と経験を重ねてきた方が、初めてのメンバーをサポートします。

意識の高い方々ですので、自分の役割を心得て動きます。

「皆さんすごいなー」と感心させられます。

 

走りながら、水の入った紙コップをキャッチするのって、なかなか難しいですよ。

勢い余って、バシャーン、なんて珍しくありません。

でも、たて続けに3回取り損ねた方には、目が後を追ってしまいました。

大丈夫、この先にも給水コーナーは、連続して設けてありますよ。

 

今日の日差しで、我が班の担当分は、なんと完了。

サクサクと後始末の段取りをつけると、

道路に並んで、最高の位置から、ランナーの皆さんに応援です。

「頑張れー」

タッチ、タッチ、タッチ。

『あんまり無理しちゃだめだよ。

でも、できたら頑張ってゴールまでたどり着いて。

ゴールで見る風景は、いつもと違うはずだから。』

 

帰り道、人形町の大観音寺に立ち寄ります。

境内に、護法韋駄天尊の御社があり、東京マラソン完走に挑む

ランナーたちの聖地といわれています。

仏舎利を盗み出した鬼を追いかけ、取り戻す活躍をするのが

俊足の神、韋駄天さま。

木札のお守りは、手に入れておきたいものです。

 

布団の中で伸ばした足に、かるーい疲労が残っていました。

明日、絶対声がかすれているぞ。

 

 

 

8回目の中央区観光検定、受験できました。?

[小江戸板橋] 2016年2月15日 09:00

定められた日時、定められた場所に、きちんと出向く事。

なかなか難しいことです。

 

2月11日に行われた、第8回中央区観光検定試験、

なんとか受験してまいりました。

これまで、交通機関の遅れで、ぎりぎり試験開始時間に間に合った回もありました。

前日からの大雪で、ビシャビシャになった歩道を会場に向かった回もありました。

今回、私ごとではありますが、試験1週間前に、突然急性腰痛症

「ぎっくり腰」になりまして、

身動きできない状況に陥りました。

連続受検も7回で、おしまいになりそうです。

もっとも、痛みが続いている間は、受験どころではありません。

ベジータの急襲を受けたときの悟空の様に、「グアァァァーッ」。

当日は無断欠席になるけれど、仕方ないか。

それでも、3日4日、安静にしていたら、なんとか歩けそう。

鎮痛剤と筋肉弛緩剤が効果をあげて来たようです。

誰に褒められることもなく、8回目の受験会場にやってまいりました。

 

試験。面白かったよ。

「あさり河岸(中央区新富)、士学館、鏡新明知流、桃井春蔵、江戸三大道場」

この流れは、いつかは出題されるだろうと期待していました。

出ていました。

この問題を解いただけでも、出席した甲斐がありました。

他の99問は、どうだったの。

うーーん。

なかなか正解に結びつきませんでした。

おっ。そこを衝いて来ますか。

一読して脳裏に浮かびあがった解答群を、するりとすり抜けて、攻めてきます。

腰の痛みを忘れてしまう、楽しい90分でした。

出題者のニャリとほほ笑む姿が見えるようです。

 

会場を出たところで、筋肉質のお兄さんが、「ターレーだけは、分かったよ。」

ターレーの正式名称は、ターレットトラックと言うのですね。

問題文から知りました。

 

今回、歴史的建造物に関する出題が、特に印象に残りました。

暖かくなったなら、テキスト片手に、建物めぐりとまちかど展示館めぐりをしましょう。

実際に行ってみて、目で確認することが、一番確実に覚えられます。

一つひとつの建物の距離が近いことも、気軽に回れる魅力となっています。

 

 

 

素敵な箱根ファンにお会いしました

[小江戸板橋] 2016年1月 5日 09:00

「箱根駅伝が好きでね。毎年ここで応援しているのよ。」

「がんばれ!」と大声で応援していると、小旗を手に最前列に並んでいた

おばあさんが話しかけてきました。

90歳前後でしょうか。とても元気な笑顔です。

一緒に来ているのは、お孫さん、いえいえ、ひ孫さんでしょう。

小学校高学年くらいの坊やで、ゆかりのある大学の旗、応援タオル、帽子を

選手に合わせて替えながら応援しています。

筋金入りのファンですね。

 

ここは、日本橋。

選手たちが、残り1キロで最後のギアチェンジをする地点です。

高速道路の側面に掲げられた橋名板を仰ぎ見る位置です。

新春の陽射しが輝いて、ここ数年なかった暖かさ。

向う側の歩道では、縁起物の獅子舞や、

お囃子に合わせて大黒様が打ち出の小槌を振っています。

華やかな雰囲気が盛り上がります。

 

昨今は、携帯TVのライブ中継を見ながら、順位を確認しつつ応援です。

記録。順位。繰り上げスタート。

たすきに託したドラマ。

使い古された言葉ですが、やっぱり胸が熱くなります。

遠くから小旗の波と、拍手の音が近づきます。

先導車や白バイが接近すると、間を置かず選手が走り過ぎます。

 

伴走車からの檄が、ひときわ強くなります。

「あと1キロ。全部出し切れ。」

おばあさんがポツリ。

「皆ここまでやってきたんだから、もう叱咤しなくでも、

選手は分かっているんだよ。」

このおばあさん。ただ者じゃない。

「箱根に出たくても、走れない大学があるんだ。

胸を張って走れ。走り抜け!」

声を枯らしたこの伴走車の声には、

おばあさんは、うんうんとうなずいていました。

 

駅伝が好きなのは、沿道の声援がとても温かいこと。

また、今年も頑張ろうという思いが湧いてくること。

 

おばあさんご一家との別れ際、

「また来年もお会いしましょう。」

また、ハッピー指数120%を味わってみたい。

今年も良い年にしていきましょうね。

 

 

 

「師走の銀座、金春湯のぬくもり」

[小江戸板橋] 2015年12月29日 12:00

銭湯に行ってきました。

冬至にゆず湯に浸かり、その状況をブログにアップしたいともくろんでいたのですが、

今年の冬至(22日)は平日で、思うに任せませんでした。

定休日が日曜・祭日なので、26日の土曜日に計画を実行。

中央区には11軒の銭湯が営業しています。

商業施設、オフイスビル、マンションが立ち並ぶ中央区の景観イメージからは遠いのですが、

想像以上に銭湯文化が残っていることに驚かされます。

その中から、「金春湯(こんぱるゆ)」を目指しました。

華の銀座にあること。創業が1863年(文久3年)、江戸時代から続いていること。

これが選びの決め手でした。

中央区銀座8-7-5。

JR新橋駅から、トートバックにタオル・洗顔用品を入れてぶらぶらと5分ほど。

博品館の面する中央通りから、一筋皇居寄りが金春通り。

通りの入り口付近に、名前の由来にもなった、「金春屋敷跡」の案内板があります。

更に、関東大震災で失われた煉瓦街の歴史を伝える、「銀座金春通り煉瓦遺構の碑」が

立てられています。

ここは、毎年8月7日に行われる路上能、「能楽金春祭り」の舞台となるところ。

話題の高級寿司店も軒を連ねる風情ある通りです。

「金春湯」の看板と大きなのれんが掛かっているので、迷わずたどり着けるでしょう。

下駄箱に靴をしまい、木製の下足札を取り出します。

壁に「平成27年度、衛生優良施設受賞店」の賞状が掲げてあります。

中央区環境衛生協会と保健所の連名。こういう事って大切な事ですよね。

男湯の標示を確認して中に入ります。

番台がありました。向う側は見えません。

大人(12歳以上)460円を払います。小学生180円。未就学児は80円。

脱衣所は天井が高く、格天井のしつらえ、大きな扇風機。

これだけでも異空間の趣です。

ロッカーは大型で、場所柄からかスーツやトレーニング用品なども収納できそう。

正面の扉を開けると、堂々とした赤富士のぺンキ絵が目に飛び込んできます。

やっぱり、銭湯と言えば、広く裾を引く富士のお山です。

髙い間仕切りの上に、お隣のペンキ絵も見えるのですが、こちらは、

海と松林を抱き、雲をたなびかせる晴れた空を背景にした富士山。

二つの異なる秀麗が楽しめます。

絵には、ナカジマとサインが書き込まれており、銭湯絵師の中島盛夫さんの

作品であることが分かります。

洗い場にはカランが16個、固定式のシャワーも16個。

こじんまりとしていますが、白を基調とした色合いで清潔感を際立たせています。

そして、紅白の鯉のタイル絵。

多くのお客さま、早く来い。恋の街、銀座。いろんな言葉が掛けられているのでしょう。

銭湯には、それぞれ受け継がれてきた利用者の流儀、暗黙の決まり事があるものです。

ここでは、各自が重ねてある桶とイスを持って洗い場で使用し、脱衣所に戻るときに

また重ねておくようです。

常に洗い場が整理され、広く使うための気配りなのでしょう。

黄色のプラスチックの桶は、ずいぶん丈夫な作りです。

底の部分に赤色で「モモテツ」。数十年前は、「ケロリン」が主流でしたよね。

あのゲームのHUDSONの広告桶でした。

リンスインシャンプーとボディソープが備え付けてありましたから、タオル1本持参で

訪れても大丈夫なようです。(タオルの販売もあります。)

さて、ロッカーの鍵は、どうするのが正解でしょうか。

右手首に掛けておくと、髪を洗う時に、カチャカチャ音がします。

足首に付けようかなと、それとなく周りに目を向けると、左手首に掛けるスタイルが

最も多いようです。

土曜日の16時30分という比較的空いている時間帯。

43.3℃の湯船に、ゆったりと浸かって、極楽気分。

ドライヤーは有料で、3分間20円でした。

本当にスーツ姿で店を出る人が数人いました。

そして締めくくりは、瓶入りの牛乳、またはコーヒー牛乳、もしくはフルーツ牛乳。

無い。取り扱っていませんでした。

入り口通路に飲料の自動販売機が並んでいます。

そこで購入して喉を潤し、縁台で汗の引きを待ちます。

隣に腰かけていたご婦人。風呂上りは、拓郎の「旅の宿」っぽくって良い感じです。

「年末年始営業のお知らせ」が、掲示されていました。

「12月31日(木)          14時~20時

  1月 1日(祝)      朝湯  9時~12時

  1月 2日(土) ~4日(月) お休み致します

  1月 5日(火) より平常営業いたします」

  (平常営業時間は、14時~22時です。)

正月は、初詣帰りに銭湯で「朝湯」というのも、素敵な年初めの行事になるかもしれません。

 

 

ドキドキのバスガイド。「皆さまご乗車ありがとうございます。」

[小江戸板橋] 2015年11月 6日 08:00

やはり、緊張します。

バスに乗車して、老若男女、不特定多数の方々に向かい、

マイクを通してご案内するのですから。

お客さまの共通点は、「中央区まるごとミュージアム2015」の会場を巡るため、

1日限定で運行するバスに、ご乗車いただいたということ。

区内各所で繰り広げられている様々なシーンを、どうお伝えすれば良いのか。

普段、仕事で感じる緊張とはまた違う感覚に、少し酔ってしまいそうです。

 

バスの運行ルートは決まっていますから、前準備ができます。

私も、間違ったことを伝えては大変と、こつこつと準備をしていました。

中央区の最新の人口は何人だろう。

2020年の東京オリンピック選手村の規模や概要は、どのように公表されているか。

箱根駅伝のコースはどこを通るのだろう。

東京マラソン2016のコースはこれまでと変わりはないか。

勝鬨橋の下流に架かる橋の正式名称は、築地大橋で良かったか。

晴海オータムフェスティバルにはどんな種類のクラシックカーが出場するのか。

最近、区内でロケを行ったテレビ番組はあるのか。

大河ドラマや朝ドラと、かかわりのある場所はどこだろう。 ・・・。

パソコンで検索していると、いつの間にか深夜時間に突入していました。

観光特派員になると、中央区の様々なイベントに参加できます。
中でも11月1日に行われた「中央区まるごとミュージアム」の会場をつなぐ
バスのボランティアガイドの活動は、とても面白いものです。

  
緊急事態です。
突然、先行するバスとの間隔を調整するため、暫く停車することに ・・・。
何を話しましょうか。歌でも歌って、間を持たせましょうか。
こういう時にこそ、前準備の成果を発揮しなくては。
元気な子供さんがいてくれると助かります。
一緒に、すれ違う車の話題に乗ってみたり、昨日のハロウインの話をしたり。
定番アニメの知識は、私、意外と豊富です。
それでもいざマイクを持つと、なかなか思うように言葉が出ないものですね。

 

一番大切なことは、お客さまに気持ちよくご乗車いただくこと。
乗車時の「こんにちは」と、降車時の「ありがとうございました」は、
明るく1人ひとりに、お伝えしました。
「とても良い声でしたよ」
気品のあるおばさまが、降車するときにささやいてくださいました。
素直に、とても嬉しくなりました。
家に帰ったら、さっそく妻に報告しなければ。

 

 

マニアさんではありませんが。

[小江戸板橋] 2015年10月28日 14:00

「あれ。なんだ。」

「変なのが走っている。・・・バス?」

子供たちが指差す先に停車していたのは、黄色地に赤のラインが引かれた

電車っぽいカラーリングのラッピングバスでした。

僕たちはトロリー線が張り巡らされた街中を走る都電に乗ったことはないよね。

道路の中央付近に、敷石で固められた区域に線路が延びていて、架線から

長いトロリーポールを使い電気を取り入れて走行するんだ。

えっ!都電に乗ったことあるの。

ああ、荒川線だね。

東京で一路線だけ活躍している路面電車。

北区王子付近で、線路が道路の中を通ります。

ググッとカーブした飛鳥坂を、轟々とエンジン音を立てて登る姿は、

力強いものがあります。

 

都電風ラッピングバスは、10月24日の特派員ブログで、サムさんが紹介して

くださった「東京駅~日本橋 昭和レトロめぐり」のイベントのひとつです。

これからの運行予定は、10月31日(土)、11月1日(日)、11月3日(祝日)の3日間。

運行時間は11時から19時まで。乗車料金は無料です。

東京駅コース・人形町コースがあり、コレド室町前と人形町甘酒横丁入口が

乗客の入れ替え箇所になります。

 

ラッピングバスは、都電6000形がモデルといいます。

ん! 私、都電マニアさんではありませんが、前面ちょうど鼻の位置に、1か所

大きな前照灯のレプリカを付けてもらえたならば、リアル感が倍増したかも。

確か、6000形は「一球さん」の愛称。

前照灯の電球の球が一個であることからきていました。

11月3日まで行われるイベントの散策マップや記念レプリカ硬券を入れる台紙も、

絵がレトロ感覚いっぱいで、とてもかわいらしいものです。

昔の鉄道乗車券を模したレプリカ硬券は、6か所で手に入れることができ1枚ずつ、

計6種類あります。

硬券の日付が、建物などと関わりの深い日になっています。

日本橋高島屋であれば、開店した昭和8年3月20日にちなみ「8.-3.20.」。

日本橋三越本店であれば、1階に舞い降りた天女像(まごころ像)の除幕式が

行われた昭和35年4月19日にちなみ「35.-4.19.」。

これはなかなか凝った仕掛けです。 お見事。

硬券の大きさは、縦2.5cm、横5.75cmのB型券です。

できれば、縦3cmのA型エドモンソン券だったら、もっと手になじむのでしょう。

あっ、私、切符マニアさんではないので、あまりこだわりはありませんから。

レプリカ硬券を各案内所のお姉さんから受け取っていたのは、子供たちばかり

ではなく、幅広い年齢層の方々。

台紙に6枚はめ込めば、東京観光の楽しい記念になるでしょう。