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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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美酒三昧「ホッとウチ呑み、ホッと燗」

[サム] 2017年1月15日 16:00

DSC03492LS'.jpg いろいろな温度で愉しめる日本酒。

日本橋三越本店本館5階 ギャラリー ライフマイニングにて「美酒三昧 "ホッとウチ呑み、ホッと燗"」が開催中です。

(1月11日~31日)

寒い時期においしい燗酒を飲むための、さまざまな酒器や道具が陳列されています。

DSC03493RS'G.jpg①燗の適正温度(飛びきり燗/あつ燗/上燗/ぬる燗/人肌燗/日向燗)と日本酒のタイプ(大吟醸/吟醸/純米/本醸造/普通酒) ②容器の素材(徳利:陶器/磁器、チロリ:錫/アルミ) ③燗のつくり方 ④猪口を選ぶ(筒型/椀型/平盃)⑤酒の注ぎ方 に関するパネルも掲示。

また器によって味わいが違って感じることを体験して貰おうと、期間中、好きな器で酒を楽しむことができる有料試飲バーも設営。

因みに会場の天井から吊るされたランプシェードは照明作家村松さちえ氏の作品。

今年の干支は酉。酉は元々は酒壺を表す象形文字と聞きます。酉年の新春にふさわしい催し物です。

 

 

厳寒のプランツウォーク

[サム] 2017年1月14日 12:00

DSC_0652LSR'.jpg 晴海トリトンプラザ2F「i green ポケットプラザ花・水・樹」の専属ガーデナーの案内で園内を散策する、毎月恒例のミニガーデンガイドツアー。

今月は1月12日に開催されました。

R0030771RS'G.jpgノーストリトンパークではジュウガツザクラが凛として咲き誇っています。

今回は冬枯れの時期ということもあって、香りをテーマに散策。

まず朝潮運河沿いのスロープガーデンのレモン、キンカン、ティーツリー。

葉を揉むと独特の香りが漂います。

特にレモンは果実同様の強い芳香が印象的です。

次いで、ブラシノキ、ギンバイカ。

何れも独特の微かな香り。

ユリノキ、コブシ、モクレン等も小枝を裂くと特有の香りがします。

因みにヒイラギナンテン、メギの茎の断面は黄色ということも新たな発見。

尚この時期花数は少ない乍ら、花のテラスを中心に、パンジー、ビオラ、キンギョソウ トゥイニー、エレモフィラ ニベア、アリッサム、ネメシアなどが楽しめます。

紅色に加えピンクのギョリュウバイも見られます。

今回も新たな気づきを得たプランツウォークでした。

 

DSC03495RS'.jpg DSC03504RRS.jpg DSC03502RRS.jpg DSC03503RRS.jpg DSC03505RRS.jpg

左から、ティーツリー、キンギョソウ、エレモフィラ、アリッサム、ネメシア

 

 

「鷹の御茶屋」復元工事着手

[サム] 2017年1月13日 16:00

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DSC_0563RLS (3)SQRSG.jpg 浜離宮恩賜庭園のある場所は、元々は将軍家の鷹狩り場。甲府藩主徳川綱重が兄の4代将軍家綱より拝領して下屋敷として整備したことから歴史が始まり、綱重の子・綱豊が6代将軍家宣になって以降、浜御殿と称される将軍家の別邸となりました。

第11代将軍家斉の時代には、潮入の池の畔に「松の御茶屋」「燕の御茶屋」「鷹の御茶屋」などが建てられるなど、庭園としての機能が強化され、歴史上最も華々しい催しの続いた時代とされます。

御茶屋は、歴代将軍たちが、賓客と庭園の景色を楽しみながら食事をしたり、和歌を詠むなど、優雅な時間を過ごす場で、庭園の景観を構成する上でも重要な存在です。

関東大震災や第二次世界大戦の戦災により、焼失してしまいましたが、近年、これらの建物の再建・復元計画が進められ、昭和58年に「中島の御茶屋」の再建、平成22年に「松の御茶屋」の復元、平成27年に「燕の御茶屋」の復元が完了しました。

昨年12月中旬からは、「鷹の御茶屋」(茅葺きの農家の造りを模し、将軍が鷹狩りをする際の休憩所として使われ、野支度のまま立ち寄れるように広い土間があり、囲炉裏が切ってあったとされます)の復元工事が始まりました。

完成予定は平成30年3月下旬。

多くの歴史資料に基づいて綿密に時代考証を行ない、寸法、材料、工法に至るまで、可能な限り歴史資料通りの再現を目指していると聞きます。

「鷹の御茶屋」が復元され、池・建物・橋などが織りなす大名庭園の往時の景観に更に一歩近づいた姿が今から楽しみです。

 

 

鏡開き・餅入り汁粉振る舞い

[サム] 2017年1月12日 12:00

DSC_0640LS'.jpg 1月11日は鏡開き。

日本橋榮太樓總本鋪に於いて、14:00より、新春恒例、先着500名に「餅入り汁粉」が振る舞われました。

店頭では、東京都指定無形民俗文化財「江戸太神楽」(400年の歴史を持つと伝えられる、獅子舞と曲芸を中心とした大衆芸能)の囃子の音が流れ、新春ムードを盛り上げています。

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鏡開きとは、正月飾りとして神棚や床の間にお供えしていた鏡餅を下げて、神仏に感謝し、無病息災を祈念し、雑煮か汁粉にして食する年中行事。

戦国時代以降、武家では正月、甲冑の前に供えた餅を「具足餅(鎧餅)」(飾り)といい、江戸では町人がこれを真似、商家では甲冑がない為、あれこれ縁起物を具足に模して飾り付けたとされます。

店内正面奥には、昨日まで、この形を踏襲した、立派な「江戸お供え餅<具足飾り>」が飾られていました。

脈々と受け継がれる老舗の歴史の重みを感じる一コマです。

 

 

第62回寒中水浴大会(寒中禊)

[サム] 2017年1月11日 14:00

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DSC_0561RS' (2)G.jpg 1月8日、鐵砲洲稲荷神社にて、新年恒例「第62回寒中水浴大会」が開催されました。(11:00~)

尚、平成29年は神社改修中の為、禊会場は鉄砲洲公園。

毎年、正月第2日曜日に行なわれる寒中水浴は、新春に神前で冷水を浴びて心身を清める禊を行なって無病息災を祈願する神事で、かつては寒垢離(かんごり)や寒禊と呼ばれ、江戸時代から行なわれてきたとされる年初めの行事です。

昭和30年、先代宮司により「寒中水浴大会」として復活した、今年で62回を迎える伝統の祭礼。

中川宮司の挨拶と参拝、篠道彦(みちひこ=導師)の注意指導、公道に出て神社一周ランニングの後、奉奏される鐵砲洲囃子が流れる中、準備運動の、櫓で舟を漕ぐ動作、鳥船(舟)などを行ない、大きな氷柱を入れて冷却した水槽に入り、胸まで冷水に浸かって「祓戸大神(はらえどのおおかみ)、祓戸大神・・・」と唱えつつ、腹の前で玉子を抱くように両手を上下に重ね胸から腹にかけて上下にゆっくりと振る、振魂(ふりたま)の動作を行ないながら、心身を祓い清めます。

終了後、再び鳥船などによる整理運動を行なって、寒禊を終えます。

鐵砲洲ならではの新春の風物詩です。

 

 

「素心蠟梅」の馥郁たる芳香

[サム] 2017年1月11日 12:00

DSC_0577''LS.jpg 厳冬の浜離宮恩賜庭園。今は冬枯れの時期ですが、潮入の池の畔の一角に、凛として咲く「素心蠟梅(そしんろうばい)」の静謐で穏やかな芳香が漂っています。

ロウバイは中国原産の落葉低木。

名前に梅(バラ科サクラ属)がつきますが、ロウバイ科ロウバイ属で別科の木本。

DSC_0583RSG.jpg1~2月、初春のまだ寒さ厳しき頃、他の花に先立って、葉が出る前に黄色の蜜蝋を連想させる光沢のある可憐な花を咲かせます。

ソシンロウバイの花には多数の花被片(花弁と萼が形状的に類似している場合の総称)があり、鮮やかな黄色。

リナロール、ボルネオール、シネオールなどの精油成分由来とされる、上品で清々しい香りで、ニホンスイセンの香りにも似ています。

同じく早春の花のウメよりその芳香は強くはっきりしています。

俯き加減に咲き、和の趣を有し、茶花としても使われています。

尚花木園では、「蠟梅」(外側の花被片は大形で黄色、内側の花被片は小形で暗紫色)が薄甘い芳香を放っています。

花の少ない時期に咲くので珍重されていますが、その馥郁とした香りにはやすらぎを覚えます。