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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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割烹 中嶋の松花堂ー老舗のお昼ー

[滅紫] 2011年9月29日 17:00

近所のスーパーマーケットで艶やかなあけび(木通)を見つけました。厳しい残暑の中気づかないうちに秋は隣まで忍び寄っていたのでしょうか。秋色濃い9月最終週の始まりです.。涼しくくなると不思議なことに「何か美味しいものでも」ということになるのはどうしたわけでしょう?


今日伺ったのは銀座の「中嶋」さんです。「割烹中嶋」は昭和6年(1931年)創業の今年80年になる老舗で北大路魯山人ゆかりのお店(創業者が魯山人の星ヶ丘茶寮」の初代料理長で現在3代目)として知られていますが、有名店だけに少し敷居が高い印象があるかもしれません。

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その中嶋さんで気軽にいただけるのがこの「松花堂」です。
季節の松花堂膳にお造りとお吸い物、デザートが付いて3,150円はお値打ちです。今日は個室に通していただきゆったりと遅めのランチを楽しみました。湯葉と京いも、おくらの炊き合わせ、つぼつぼ膾の器に入っているのは菊膾です。季節を閉じ込めたような宝石箱で頂くのが申し訳ないよう。視覚と味覚を同時に満足させてくれる何とも贅沢な時間です。デザートはいちじくと白味噌入りのババロア。

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銀座でちょっと優雅なお昼をとお考えの時にはオススメです。勤め人だった頃。女性のお客さまをご案内すると喜ばれたのを思い出します。



お店の入り口で眼を惹く石碑には「従是・・・・・・」(これより観音みち)とあります。元は高野山参詣道にあったものだと伺いました。新鮮な素材を活かした料理の滋味に出会いにちょっと足を踏み入れてみませんか?



中嶋:中央区銀座6-9-13(すずらん通りを入って3ブロック目の中ほど。バーニーズNYの向い)

営業時間11:30~14:00、17:00~22:00 TEL3571-2600 日祝休み

 

 

本屋さんの寛ぎ場所ー銀座教文館ーCAFEきょうぶんかん

[滅紫] 2011年9月18日 08:30

ネット書店隆盛の昨今だが週に一度は書店をのぞく。今日は銀座教文館へ。お気に入りの書店の一つだ。
教文館は1885年創立のキリスト教関連書籍の版元であり書店でもある。今のビルは1933年アントニン・レイモンド設計になるクラシックな感じのする銀座でも雰囲気のある建物だ。


まずは1Fの雑誌売場で旅行予定の温泉ガイドを見つけた後、2Fの和書売場へ。平積みの新刊の隣は「今こそ向田邦子」フェア開催中。(没後30年なのですねー)旬の時事問題テーマのコーナーもあり、書店は「凝縮した現在(いま)」を見せてくれる空間だとあらためて感じる。ネット書店にはないもののひとつだ。本屋さんの棚を見て回るのは楽しみなので気が付かないうちに時間が経過している。足も眼も疲れちょっと一服つきたくなる。そんな一休みにこのカフェは最適。銀座通りを見下ろす窓際のカウンター席へ。ブレンド(480円)とケーキはキャラルポワール(240円)を。コーヒーの香りに包まれながら(ここのコーヒーは注文を聞いてから挽いてくれるのです)買った本を読むでもなくパラパラめくる、銀座通りを横切る人や車を見るとも無く見るーというのは至福の寛ぎのひとときだ。


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ロケーションの良さから考えると満席に出会ったことがないのは不思議な程。コーヒーは美味しいし値段は場所柄からするととても良心的だし店員さんが落ち着いていて雰囲気がいい。「穴場」です。

買った本を読むだけではなくちょっとした打ち合わせや待ち合わせにオススメです。(あまり混んで欲しくないので有名になりすぎないで欲しいという複雑なきもち)

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CAFEきょうぶんかん:

中央区銀座4-5-1 11:00~19:00、日13:00~19:00 教文館ビル4F


 

 

御菓子匠 「梅花亭」(旧霊岸島)の亜墨利加饅頭

[滅紫] 2011年9月 9日 08:30

9月8日は二十四節気の一つ、「白露」で「この頃から秋気が漸く加わる」と云われていますが、残暑はまだしばらく続くようです。とはいえ朝夕は少し涼しくなってきたような。・・こんな時期、仕事が一段落しホッとした時にやはり欲しいのはちっとした甘味。今回ご紹介するのは寛ぎのティータイムに、抹茶・緑茶・紅茶そしてコーヒーにも相性ぴったりの和菓子です。


100_0214.JPG御菓子匠「梅花亭」は嘉永3年(1850年)に大伝馬町で創業の老舗で東都のれん会加盟店のひとつです。
因みに東都のれん会加盟の「和菓子」のお店は5軒ありますがそのうち3軒は中央区にあります。
現在の望月生知枝様が七代目。創業者は嘉永6年(1853年)に初めて和菓子を現在のパン釜のような釜で焼いた焼き菓子「亜墨利加饅頭」を創作。折りしもペリー来航の年で大変話題となり大ヒット。2代目は「銅鑼焼き」を創出(平成10年から復活)、6代目は「梅もなか」、黒餡で皮の上にメレンゲをかけて焼いた「仏蘭西饅頭」を考案。
創業者は「生来の新しもの好きの上に無類の甘いもの好き」だったとのことで、創業者のこのDNAが後継者に引き継がれていたのか、代々時代に合わせて創意工夫を凝らしてきた結果、何れも現在まで続いているロングセラー商品となっているのには驚嘆です。


お三時に久しぶりに一服点てて亜墨利加饅頭をいただきました。「栗饅頭の原型」だと伺いましたが大きさといい、甘さといい程の良い上品さです。「お客さまに快いゆとりを味わっていただくこと」「庶民性の中に上品さを」がお店の言い伝えと伺い納得。江戸末期に創出されたお菓子を160年近い後世の私たちがいただくことができるという不思議さと老舗の継続の重みを感じながら、歴史の変遷にしばし思いを馳せました。


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亜墨利加饅頭、仏蘭西饅頭、銅鑼焼きです。

銅鑼に押し付けて焼いたように薄い皮に餡が挟まれています。



梅花亭のある新川2丁目は、以前は霊岸島といわれ、地名の由来は寛永元年(1624年)雄誉霊厳上人が葦原を埋め立てたところに霊厳寺を創建したことによるといわれています。霊厳寺は明暦の大火(1657年)で延焼し、その後万治元年(1658年)に現在の江東区白河に建替えられました。こちらには松平定信や大名の墓も多くあることで知られています。歴史的な由緒のある地名がどんどんなくなってしまい、この「霊岸島」も今はありませんが、歴史好きや時代小説好きの方には歌川広重の「東海道五十三次」の版元保永堂や河村瑞賢の屋敷があったところとしてご存知の方も多いことでしょう。梅花亭も当時「霊岸島といえば梅花亭」といわれる程地名と密着していたとのこと。お店の住所に(旧霊岸島)と記載されているほど今でもこだわりをお持ちと拝察いたしました。

帰路に「霊岸島」の名称を使っているところを発見。

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「霊岸島防災センター」という比較的新しい建物のようですが、何だかうれしくなって写真を撮ってしまいました。

傍の亀島橋を渡ったところに忠臣蔵の「堀部安兵衛」の碑もあります。



梅花亭さんが大伝馬町のべったら市の時期だけ作る「切り山椒」と「喜利羊肝」は江戸名物のひとつになっているとのこと。その時期にまた粋な女将さんにお目にかかりにお邪魔することにしましょう。


梅花亭:中央区新川2-1-4(旧霊岸島) TEL3551-4660-4039 

     日比谷線。東西線茅場町下車3分

深川不動尊仲見世店 TEL3641-3528

日本橋小伝馬町店 TEL3661-7604

定休日:日祝(深川店は無休 )営業時間:09:00~17:00

 

続きを読む: 御菓子匠 「梅花亭」(旧霊岸島)の亜墨利加饅頭

 

九月の新橋演舞場ー秀山祭ー三代目中村又五郎襲名公演

[滅紫] 2011年9月 6日 10:30

9月の演舞場は初代中村吉右衛門丈を偲ぶ恒例の「秀山祭」ですが、今年は当代吉右衛門さんの人間国宝認定、昨年播磨屋一門に戻った中村歌昇さんの三代目中村又五郎襲名、種太郎さんの四代目歌昇襲名とおめでたいことが重なって初日から大入りの盛況ぶり。私が観た5日目の夜の部もぎっしり満員。


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劇場入り口の積樽前で「又五郎襲名」名入りの半纏を着た係りの方に入っていただきパチリ。


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楽しみにしていた襲名記念弁当(1800円)は私の前で無情にも売り切れ!写真だけ撮らせていただきました。お昼の部は早めに来てGETせねば。
食べられないと思うと余計に美味しそうに見えるのは何故?


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客席に入ると正面には「襲名祝い幕」がかかってお祝い気分を更に盛り立ててくれます。


新又五郎さんは「糒倉」で初役の豊臣秀頼と「車引」の梅王丸を演じます。淀君役の芝翫さんが残念なことに2日目から体調不良で休演、代役は福助さん。吉右衛門さんが氏家内膳、梅玉さんが大野修理。襲名口上は出演の幹部役者さんたちが舞台上にずらりと勢揃いの大迫力。襲名公演はこれだけでも、見ごたえ充分です。芝翫さんが休演なので最初に口上を述べることになった吉右衛門さんが「生まれて初めてで緊張」と説明して客席の笑いを誘っていました。

「車引」の桜丸は藤十郎さんですが、3兄弟の一番下の弟を演じてまるで違和感もなく、喜寿を過ぎたとはとても信じられない若々しさと美しさです。美容の秘訣を教えていただきたいくらいです。3兄弟が揃い後ろに歌六さん演じる時平が並ぶ幕切れは本当に錦絵のようでうっとりしてしまいます。


新歌昇さんが元気に杉王丸を演じ、「四代目」「播磨屋」と声がかかっています。 


最後の幕は染五郎さんが宙乗りでつづら抜けを勤めるのが評判の「石川五右衛門」、空中で「つづらしょったが可笑しいか。ばかめ」次の「南禅寺楼門の場」で満開の桜を足元に「絶景かな」の名セリフを聞くとぞくぞくしてきます。此下久吉は松緑さんです。

25日までですが日によってはまだ席もあるとのことなので

東京では一度しか機会のない記念の襲名公演、是非ご覧ください。

お問い合わせ:チケットホン松竹:0570-000-489(10:00-18:00)


 

 
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