中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事

我的梅雨時対処法ー「鳩居堂」のお香

[滅紫] 2013年6月20日 09:00

蒸し暑い日が続いています。豊かな実りのためには梅雨時にはやはり雨が必要・・とは思うものの連日だとやはり、何となく室内の空気も重くなってくるものです。そんな時はどうされていますか?「掃除する」、「エアコンをかける」、それから拙宅ではお気に入りのお香を薫きます。今日も「さあ」と思ったら切れていました。早速銀座の鳩居堂さんへ。しばらくぶりだなと思ってみると入り口に「創業350年」の大きな熨斗が。  2階のお香売り場の方に伺うと1663年京都創業なので丁度350年になるのだそうです。東京に進出したのは明治13年(1880年)宮中の御用に応じるためとのこと。創業者はあの熊谷直実から20代目の方で鳩居堂の命名は儒学者として高名な室鳩巣。 「へえ!」と感心していてはいけません。今日の目的は「梅雨時すっきりとする香り」です。お勧めを伺ったところ「沈香」か「荷葉」は如何かとのことで名前に惹かれて「荷葉」(1680円)を求めました。中にはいっている説明書によると「荷葉」は「六種の薫物」のひとつで「白檀、沈香、丁子などをあわせて作ったもので蓮の香りをイメージ、清涼感ある夏の香り」。「六種の薫物」はご存知の通り、「黒方」「梅花」「荷葉」「菊花」「侍従」「落葉」で王朝人はこの六つの香りにより日本の美意識・季節感を表したそうです。

1Fで季節の絵のついた葉書を数枚求めて帰宅、早速香りを楽しんでみることに。人工的な匂いの一切しない穏やかなそれでいてどこかすっきりした香りです。気持ちもシャンとするようです。雨の中、音楽や読書をお楽しみになるのんびりとしたひとときにお気に入りの香りは如何でしょう。

鳩居堂さん監修の 「日本のしきたり 豆知識」も好評で、2Fのお香のコーナーに並べてありました。あやふやな知識を確認するために自分用にまたちょっとしたプレゼントにも洒落ているかもしれません。

100_1087.JPG 100_1091.JPG

100_1092.JPG



鳩居堂

銀座5-7-4 TEL3571-4429

営業時間 月~土 10:00~19:00

       日祝  11:00~19:00

 

 

6月16日は「嘉祥」の日ーとらやの「嘉祥菓子7ケ盛」

[滅紫] 2013年6月14日 14:00

江戸時代「嘉祥」は五節句や八朔と同じ幕府の年中行事の一つで大名や旗本は総登城し、江戸城大広間に並べられた約2万個の菓子を将軍から分け与えられました。菓子を食べ厄除けと招福を願う儀式です。

「東都歳事記」にも

―「十六日嘉祥御祝儀、諸侯御登城、良賎佳節を祝す、(家々餅を製す、下賎の者は、銭十六文を以て食を調え、食すること、かへっていにしへの例にかなへるにや、」― とあります。

「嘉祥」の起源は不明ですが、「室町時代、武家や宮中で行われ、この日楊弓で負けたものは中国の「嘉定通宝」16枚で食物を購って勝者に供した。「嘉」と「通」が「勝」に通じることから武家に喜ばれた」ことによるものと云われています。江戸時代に最も盛んになったのは「家康が三方ケ原の戦いの前、戦勝祈願し、嘉定通宝を拾って縁起をかつぎ家臣の大久保籐五郎が手製の菓子を献上した故事に因む」とか。この大久保籐五郎(主水)は家康の命により後に神田上水に発展する小石川上水を開発したことでも知られていますが、菓子作りの才を生かし幕府の御用菓子屋となり、代々「嘉祥」に深く関っていたとのことです。(とらやさんのHP)


明治以後嘉祥の行事は廃れてしまいましたが、全国和菓子協会がこの日を「和菓子の日」として行事を行うようになっているのはご存知の通りです。


100_1086.JPG

写真はとらやさんが「江戸時代末期に宮中に納めた嘉祥菓子を再現したもの」です(6月14~16日までの期間限定販売。14,15は予約のみ。16日は店頭販売あり)毎年何故かタイミングが合わず、数年越しの対面となりました。感激です。


時代小説に時々「嘉祥の日」にお菓子を賜る場面が出てきますが、「500畳の大広間に菓子2万個」「何軒の菓子屋が製造した?」「狙ったお菓子がなくなったら大名同士こっそり交換したのかしら?」など想像・妄想を膨らませていました。とらやさんのHPによると「将軍が手ずから菓子を与えるのは最初だけ、以後は奥へ退出。大名や旗本は自ら菓子を取った。2代将軍秀忠までは将軍自ら菓子を与えたため数日間肩が痛かった」とあり、思わずニヤニヤしてしまいました。

100_1083.JPG

とらやさんではこの「嘉祥菓子7ケ盛」の他に「嘉祥饅頭」や「嘉祥蒸羊羹」も販売されていますので店頭をのぞいてみてください。(お店によって取り扱いのないところもあるとのことです)


とらやさんは室町後期京都で創業。あらためて説明の要のない老舗中の老舗です。今回伺ったとらや銀座店さんは1947年の開店。2Fに銀座通りをながめながらお茶の楽しめる「虎屋茶寮」もありかき氷も始まっています。

「厄除けと招福」の縁起物の「嘉祥菓子」をいただいたら、やはり宝くじに運を賭けてみましょう。当たりそうな予感が。・・


とらや銀座店:銀座7-8-6 TEL3571-3679 10:00~20:00

とらや茶寮:11:30~19:30 http://www.toraya-group.co.jp

 

 

 

イタリアン IL CENTRO GINZA

[滅紫] 2013年6月11日 10:00

歌舞伎見物(歌舞伎座見学?)に上京した友人夫婦を終演た後、歌舞伎座から徒歩2分のイル・チェントロに案内した。歌舞伎座から晴海通りを日比谷方向に直進、1-2分の距離。東銀座駅からも銀座駅からも2分とかかりません。名前通りのイルチェントロ銀座(銀座の真ん中)です。白を基調としたすっきりと明るいインテリアでテーブル席の他に厨房をながめられるカウンター席もあります。(お一人様も気楽に楽しめます)シェフの福田さんは以前イ・プリミの総料理長で2010年4月にこのお店をオープン。「カジュアルなイタリアン」を目指しているとのこと。ランチには時々お邪魔しているが夜は初めて。紹介してくれた友人のオススメ、デイナーコースは3,675円から3コース。今日は4,200円のコースをお願いした。「前菜、魚料理、パスタ、肉料理、デザート」です。

100_1080.JPG 100_1081.JPG

100_1072.JPG 100_1074.JPG

100_1075.JPG 100_1076.JPG

 

100_1077.JPG

コースの値段の違いは食材の違いとか、最初に出されたモッツアレラをサンドしたパンを揚げたものをいただいた途端に頬がゆるんでこれからの料理への期待がつのります。やっぱり少しはワインもいただきましょう。グラスワイン630円です。それにしても凄いCPの高さに驚嘆。この東銀座周辺はランチ激戦区とあってこちらのランチも勿論オススメ。パスタランチ850円(パン、サラダつき)プレートランチ1100円(スープ、パスタ、ドリンクつき)。

 

14:30までなので少し時間をずらしてお出かけになることをおすすめします。

土曜日(不定期)開催の料理教室は又、次回のご報告に。

 

 

IL CENTRO GINZA

中央区銀座4-10-14ネオパイン銀座410 2F

TEL6278-7838 東銀座A2出口、銀座A7出口それぞれ徒歩2分

11:30~14:30、17:30~21:30 日曜定休

 

 
1