中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事

「四千両小判梅葉」と小伝馬町牢屋敷跡

[滅紫] 2017年2月28日 09:00

2月歌舞伎座昼の部に江戸好き仲間を案内することになりました。初めての団体鑑賞ですがお目当ては「四千両」の「伝馬町西大牢の場」です。そのリアルさで初演時から大評判をとっている一場です。

 

安政2年(1855)元小人目付の藤岡藤十郎と野州無宿の富蔵が江戸城の御金蔵から四千両を盗んだという驚愕の事件を歌舞伎化したもので、流石に江戸期の上演は無理、明治に変わったので主人公の名も実名、五代目尾上菊五郎の富蔵、7代目市川團蔵の藤岡藤十郎の配役で明治18年(1865)千歳座(今の明治座)で初演されました。

 

話題を呼んだこの「伝馬町西大牢」の場。黙阿弥の情報源は五代目菊五郎と親交のあった田村成義。田村成義は牢屋同心・鍵役を務めた田村金太郎の養子で、本人も牢獄に勤めた経験があり、囚人たちの姿やしきたりのリアルさはこのお蔭です。田村成義はその後歌舞伎座の相談役を務め大正初めに松竹に経営権が移るまでは実質的に歌舞伎座を支配、「田村将軍」と呼ばれていたそうです。(「歌舞伎座五代」石山俊彦)

 

今回演じるのは当代の菊五郎さんと梅玉さん、牢名主は左團次さんです。

 

序幕第一場で「みそはちくまに限るのう」というせりふに出てくる「ちくま味噌」は今も永代橋のたもとにあり、ご存じのように赤穂浪士の引き揚げ時に「甘酒を振る舞った」という話が残っているお店。

 

観劇後に近くのカフェに席を移し「入牢者を叩くきめ板の使い方、牢法を聞かせる長セリフなど凄いね」と盛り上がり「伝馬町牢屋敷跡」の話になると、流石に江戸好き、全員行ったことあり。日本橋小伝馬町の十思スクエア入り口には精巧な牢屋敷の模型もあり、お芝居を見てから見るか、見た後見るかはお任せするとして牢屋敷跡やこの模型を見るとイメージが膨らみます。人気狂言なので今回見損ねた方は是非次回をお楽しみに。

100_2249.JPG100_2248.JPG

100_2247.JPG 100_2251.JPG

 

「小伝馬町牢屋敷展示館」

日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア内

月~金 9時~18時

 

 

生誕90年「加山又造」展~生命の煌めき~開催中―日本橋高島屋

[滅紫] 2017年2月27日 14:00

100_2275.JPG 100_2274.JPG

華麗な装飾的な屏風絵や神秘的で魅力的な猫の作品でよく知られている「加山又造展」が始まっています。

 

会場のプロフィールを見て「2003年文化勲章受章。同年死去」とありもう亡くなってそんなになるのかとあらためて驚きました。今回は日本画家としてデビューした50~60年代の動物をモチーフにした実験的な作品から琳派的な「伝統の発見」、新しい感覚の裸婦が評判だった時代の「生命賛歌」、「伝統への回帰」と作家の多彩な世界が俯瞰できる構成になっています。オリジナルデザインの着物や陶芸作品もあり、「革新性と装飾性の偉人」というパンフレットのキャッチが納得できます。横浜、大阪、京都高島屋へ巡回します。

 

加山又造展  日本橋高島屋 8階ホール 10時30分から19時まで 最終日は17時30分まで

入場料 一般800円

3月6日月まで

 

 

「指長さん」をご存知ですか?丸中株式会社

[滅紫] 2017年2月26日 09:00

「足指が長く普通の足袋だと指がきつい」という方にはおススメです。芸事をされる方々のように大量に使うわけではないので足袋専門店で足型を採ってオーダーというほどではない方向き。「指長足袋」は以前からあったものだそうですが、最近若い方や外国人の方向けに需要がとみに増えているとのこと。横山町の問屋さん街を歩いているときに足袋がたくさん並んでいるお店を見つけました。おそるおそる「小売りもされているのか」伺うと「勿論!」とのお答えで安心してお邪魔し、相談するとカタログを見せていただき、「五足単位でオーダーできる」と伺い、このネーミングも可愛い「指長さん」を早速お願いしました。「通常のサイズで足指の部分だけを5mm長く作る」のだそうです。おまけに問屋さんなので通常販売価格より吃驚するくらいお買い得。呉服屋さんですが、小物も充実していて「指長さん」引き取りに伺った時、あれこれいただき、思わずニコニコしました。勿論「指長さん」の御蔭で長年の指の痛みからも解放されたことはいうまでもありません。着物をお召しの方には本当におススメのお店です。

丸中株式会社横山町店  日本橋横山町8-7最寄り駅 都営浅草線 東日本橋駅下車 徒歩3分 

TEL 3661-0564(日祝休み)

 

 

「早春大江戸日本橋アンテナショップスタンプラリー」はあと一週間です

[滅紫] 2017年2月23日 09:00

昨秋の中央区アンテナショップスタンプラリーで何と商品が当たり、「夢よもう一度」と日本橋版に挑戦。早速やってきました。スタートは13時。まずは日本橋のたもとの「とやま館」へ。

100_2257.JPG 100_2265.JPG

入り口に飾ってあった五箇山の和紙で出来た干支の酉750円、ミニひなあられ300円、流行りの甘酒343円を購入。次に向かったのは「奈良まほろば館」

100_2258.JPG 100_2267.JPG

こちらできなこクリーム大福226円x2、おから160円。

 

3番目にお邪魔したのは、「にほんばし島根館」

100_2259.JPG

 

「三重テラス」の前では「今日2月22日はニンニンニンジャ、忍者の日」という御姐さんに誘われ「伊賀ほうじ茶」を試飲し美味しいのでこれも購入300円。

100_2260.JPG 100_2266.JPG

 

隣のレストランで遅めのランチを摂ることにしました。前から一度のぞいてみたいと思っていたのですがなかなかチャンスがなく初めて。旬の地元の牡蠣のグラタン、リゾット、生ガキと魅力的。迷って結果「松阪イタリアン」にすることに。これは「松坂牛を使ったミートソース」セットでスープ、サラダ、小鉢付きで1800円。

100_2261.JPG 100_2262.JPG

中央通りに面しているので通行の方々がメニューと店内をちらり。どんどん入ってみえて2組だったテーブルはほぼ満席に。14:30からはカフェタイムで「ドルチェと飲み物」の他に何と「伊勢うどん」がありました。お昼を食べそびれた人には嬉しいですね。

 

休憩後は「日本橋ふくしま館」へ。「6個入り500円のサンふじ」が魅力的だったのですがかさばるし、重いしであきらめました。スタンプだけいただいてすみません。

 

最後は「日本橋長崎館」。

100_2268.JPG 100_2269.JPG

「理由あり丸ぼうろ」378円見つけてすぐゲット。長崎館は3月で出店1周年で3月1日から10日まで連日イベントがあります。是非のぞいてみてください。終了15時。あっコーヒーを忘れた!

レストラン併設のショップも多いので散歩+ランチで日本橋ぶらり見物もおススメですよ。

 

日本橋地区もアンテナショップの出店が続き、銀座地区に次ぐお店の数になりました。

6店舗のスタンプを集めて応募すると豪華賞品が当たります。 

1等賞6県特産品セット 12,000円相当 6名

2等賞 6県特産品セット 6,000円相当 12名

3等賞 各県特産品セット 1,000円相当 30名

です。応募の締め切りは2月28日。お急ぎ下さい。

 

 

 

「獺祭」スイーツ―バレンタインに如何?

[滅紫] 2017年2月13日 08:00

100_2244.JPG 100_2243.JPG

100_2165.JPG 100_2166.JPG

デパートもスーパーもバレンタインフェアたけなわの今日この頃ですが、先週までは確かコンビニには「恵方巻」の大きな宣伝ののぼりが・・・・忙しいですね。有名店のチョコレートも百花繚乱でどれも洒落たパッケージで美味しそうで目移りしてしまいます。何かちょっと違ったものはないでしょうか?思い出したのは昨年銀座店オープンをお知らせした「獺祭ストア」。確かあの時スイーツの中にチョコレートもあると伺った記憶が。早速お邪魔してみました。ありました!「獺祭二割三分」を使用したビタータイプとミルクタイプを組み合わせた3個入り(1296円)と5個入りの「獺祭チョコレート」。獺祭と一緒に召し上がるのも勿論ですが、他のワインやスパークリングにもぴったりの大人のチョコレートです。米ぬかで作ったバームクーヘン(2375円)もあります。獺祭ケーキ(1640円)もほのかなお酒の甘みで甘いものの苦手な方にも好評です。

一味違ったバレンタインギフトに如何でしょう?

 

獺祭ストア銀座  銀座5-10-2 GINZA MISS PARIS 1階

TEL 6274-6420

営業時間 11:00~20:00月~日・祝

 

 

「門出二人桃太郎」-猿若祭二月大歌舞伎―歌舞伎座

[滅紫] 2017年2月10日 18:00

100_2228.JPG100_2229.JPG100_2230.JPG

100_2231.JPG100_2232.JPG

中村勘九郎さんの二人の息子、5歳の七緒八くんと3歳の哲之くんがそれぞれ「三代目勘太郎」「二代目長三郎」を襲名しての初舞台。TV特集も組まれるほどの大評判とあって客席は満員。皆様のお目当ては「門出二人桃太郎」。二人の父親の勘九郎さんと弟の七之助さんの初舞台も30年前の同じ演目。祖父に当たる十八代目の勘三郎さんの初舞台も同じ桃太郎役の「昔噺桃太郎」でこちらは58年前。私は残念ながらこちらは見ていませんが、同行者は「見た」というのがご自慢です。さあ、幕が開きました。おばあさんは時蔵、おじいさんは芝翫、両親が勘九郎、七之助。犬、猿、雉が染五郎、松緑、菊之助。吉備津神社の神主夫婦が菊五郎、魁春という豪華版。二人がセリフを一言言ったり見得を切ったりする度に場内大拍手。口上もしっかり。後ろに控えている勘九郎さんの心配そうな顔はやはり父親の顔です。二人が今の勘九郎さんや七之助さんの年齢になるまで見続けることが出来るのかしら?ちょっと不安はありますが、これからの長い楽しみが増えました。

100_2233.JPG100_2234.JPG100_2235.JPG100_2236.JPG

100_2237.JPG100_2239.JPG

夜の部は「絵本太閤記」の「尼崎閑居」と「梅ごよみ」。「梅ごよみ」は随分見ていないなと思って上演記録を見ると前回は13年前でした。個人的には孝夫・玉三郎・勘九郎(十八代目勘三郎)の組み合わせが最高だったと思っているのですが、今回の染五郎・菊之助・勘九郎もとてもよく、菊之助と勘九郎の巽芸者のさや当てが面白い。それにしても菊之助さんはため息がでるくらいきれいです。同行者と「素敵!」「綺麗!」と他に言葉はないのかとボキャ貧を嘆いておりました。

昼の部は「猿若江戸の初櫓」(こちらも30年前と同じ演目)「大商蛭子島」「四千両」「扇獅子」です。

歌舞伎座は歌舞伎座稲荷がありますので2月の午の日には初午祭か二の午祭を行っています。今年は12日に初午祭があり、幕間にお汁粉がふるまわれます。これはこの日だけですが、地口行灯が今月公演中は3階に飾られていますので是非ご覧ください。幕間に3階に上がり撮らせてもらいました。売店で記念に吉備団子を購入。私の前の方は一人で10個も。どうされるのでしょうね。鬼がたくさんいるとか。・・・

100_2241.JPG

千穐楽は26日

お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489 10時~18時