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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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街歩き アスベストには 注意しましょう  聖路加での講義 11月10日にも開催

[銀造] 2016年11月 7日 12:00

 10月6日、聖路加国際大学二号館にて、アスベストに関する講義がありました。 講師は、中皮腫・じん肺・アスベストセンターの事務局長 永倉 冬史さんでした。

当日は、子供さんへの被害を心配するお母さん、お父さん方が聴講に訪れていらっしゃいました。

「身近に迫るアスベスト問題」

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 そもそも、アスベストが建材に使用されることになったのは、「耐火性、防音性、断電性、加工しやすい、安い」と言った理由で、「保温材、断熱材、建築材料に優れている」といった一端があるとの見解で、昭和25 年頃からの建設に使用されました。 その後、「アスベストの粉末を吸うと、肺がんになる」ということが発表され、日本でのアスベストの輸入は2004年に全面禁止になりました。

「アスベストを吸引すると、30年~50年後には、肺がんを引き起こす」事があるという医学誌での発表があります。

「アスベストが引き起こすガン」は、二つのタイプがあり、一つは肺がんで、もう一つは"中皮腫と呼ばれる肺を包む膜に出来るガン"です。 日本では2005年以降の建材には使用されなくなりました。

しかし、建設されたビルや建材には今も、大量のアスベストが残ったままです。

「吹付アスベスト」という、鉄板や管に吹き付けたものは、もこもこしており、ちょっとした刺激で粉となり、飛散するおそれがあり、これが一番危険とのことです。 古い学校の天井などにも使用されており、掃除のモップでつついたりすると、アスベストが落ちてきて、吸引することになり、こんな遊びは絶対に止めましょう。 この「吹付アスベスト」が使用されている場所としては、鉄骨や鉄筋コンクリート構造の大型建物や、人の集まる大型の建造物にあることが多いとのことです。 これは、重い物を支えるため、火災防止の観点から、鉄骨や鉄筋にアスベストを吹き付けているとのご説明でした。

 勿論、厚生省、国土交通省は解体する前に、建物にアスベストが使用されているか否かを調査することを義務付けていますが、なかには、そういう手続きを無視して、工事を行う業者がいるらしいのです。

解体工事を行う場合には、「建物等の解体等の作業に関するお知らせ」等の看板の掲示が必要です。 こういう看板を掲示しないで作業を進めているのは、我々にとって大変なことです。 健康被害を防ぐために、工事を安全に遂行してもらう為に、 区役所に一報しましょう。

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 東日本大震災の発生後、ボランティア活動で壊れた家屋の片付けに行った方々の中には、アスベストの危険性を知らずに行かれた方々がいたとお聞きして、彼らに害が無い様にと、祈っています。

アスベストの悪影響を知らずに吸引した方でも、そんなに心配しすぎることも無いとも教えて頂きました。 また、アスベストは、レントゲン写真には写らないので、あわてて、医者に駆け込む必要もないと教わり、大事なことは、次からは"吸わないように予防する"ことだと教えて頂きました。

 そこで、私たちが、最も気を付けないといけないのは、解体中のビルや内装の改装を行っているビルには近寄らないことです。 そして、風が吹いた時には、アスベストの粉が飛散するので、吸わないように、専用の防塵マスクを着用することだと教えて頂きました。 解体工事中のビルには、この他にも、上からパイプが落下したとかの事故も発生していますので、近寄らないようにしましょう。

 アスベスト吸引防止の"防じんマスク" は、3Mという会社の製品が優れているとお聞きしました。薬局などで、ご相談されたらよいと思います。

「鞄に常時入れておき、運悪くそういう現場に行きあたった時には、すぐ着用」し、緊急避難袋に入れておいたら良いと、教えてくれました。

 講義の後には、次のクイズがありました。 少し、知識が深まった気がしました

1.アスベストのうち、最も毒性の高いのは、吹付である。 (〇)

2.ガーゼのマスクは、アスベストを吸わないようにするのに有効である。(X)

 (ガーゼでは、布の穴がアスベストの粉より大きい。また、マスクを顔に密着しないと防塵効果が無いと、着用方法まで教えて頂きました)

3.水を撒くとアスベストは飛散しにくい。(〇)

 (でも、乾燥したときには、飛散する)

4.アスベストを吸った可能性がある場合は、レントゲン検査を受けた方がよい。(X)

 (アスベストは、レントゲン写真には写らない)

5.公共機関には危険なアスベストは使われていない。(X)

 (古い建物には、使われています。 解体工事、内装の回収場面では、気を付けましょう)

6.建物を解体する時には、アスベストの有無を公表しなくてはならない。(〇)

( ビルの解体工事の時に、白い看板に、①解体工事のお知らせなどが掲示されます。 そこには、アスベストの有無などを表示しなければなりません。そういう看板を掲示せずに工事を進めていると違反です。)

アスベストに関する厚生労働省のHPは、次の通りです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/sekimen/topics/tp050729-1.html

 実は、3年ほど前に、永倉さんの講義を受けたことをすっかり忘れていました。 その時の、ブログもご参考にして下さい。

/archive/2013/06/-mayjune-2013.html

追伸:次回は、2016年11月10日、10時から聖路加国際大学二号館にて開催されます。

 

 

まるごとミュージアム 特派員ガイド 京橋エドグランも紹介

[銀造] 2016年11月 1日 18:00

 10月30日、まるごとミュージアム2016の開催日に、中央区観光協会特派員が、中央区の名所をガイドしてくれました。  私は、日本橋から乗車したのですが、

バスが発車すると、直ぐに、コレド日本橋の説明、前方の日本橋高島屋が国の重要文化財に指定されていること、東京駅の東側の日本橋、京橋が開発中であること、

 明治屋さんがある建物は、『京橋エドグラン』という建物の名前で、11月25日にオープンし、

中央区の案内所『中央区観光情報センター』もオープンすることを説明されていました。

 当日のイベントの案内をしてくれたり、アンテナショップ、東急プラザの 説明などをしてくれました。 

『京橋エドグラン』の情報は、こちらです。http://www.edogrand.tokyo/

*中央区観光情報センター は、ビルより先行して、11月19日(土)、1階及び地下1階にオープンします。

詳しくは、中央区観光協会のページこちらからご確認ください。

 

 

小津和紙 手漉き和紙づくり体験 取材

[銀造] 2016年11月 1日 09:00

 小津和紙さんで、まるごとミュージアム2016に協賛して実施された紙漉き体験を取材してきました。 通常の日でも、予約を受け付けての紙漉き体験が出来、外国人観光客に人気です。

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 こちらの体験工房では、手漉き和紙の製作体験・工程の実演を行っています。完成した和紙は当日お持ち帰り頂けます。銀造も10年ほど前に体験しました。

 最初に講師から、一通り丁寧な実演が示されます。

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 一度、和紙の原料を投入した水槽をかき回して、原料を均一化します。初めは、一回掬って、「ポンッ!」と、捨てます。この作業は、すだれに膜を張る為です。(このすだれ、日本製で目が詰まっている優れもの。なんと7、8万円もするそうです。) そして、たて、横、縦に各回20回振って、和紙の原料をすだれに取ります。

 その後は、すだれの上下をひっくり返して、右手を上にしてひっくり返し、板の上に置きます。この時、すだれの手前を下に押し付けて、しっかりと均一に平面になる様にします。

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 板の上に置いた、未だ湿っている和紙を少し乾かすのか。そして、熱くなったステンレス製の板の上に、刷毛を使って丁寧に伸ばします。10分もしないうちに出来上がりです。 (言うは易し、 行うは難し!)

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 体験前には、心配で硬い表情の皆さんも、出来上がった作品を手にして、小津和紙の透かし印をプレスして、大変お喜びでした。

 体験後は、3階の小津資料館で、小津和紙の歴史、日本橋との縁などを教えて頂けます。 手前にあるのは、和紙で作られた、和紙の原料のこうぞ、みつまた、雁皮などの草木類です。黄色いお花は、和紙を繋ぐ糊の役目をする「とろろあおい」(アオイ科)です。 お買い物の後には、どうぞ、お立ち寄りください。

 1階のレジでは、中央区主催の英語講座で隣席したお嬢さんが、丁寧に接客されていました。 売り場の女性は、外国からのお客様の、「この漢字(島)は、どういう意味なの?」という質問にも、「It means island.」と丁寧に応対されていました。

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小津和紙さんのHPは、こちらです。http://www.ozuwashi.net/