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和紙とともに200年  ~和紙舗 榛原 ~

[rosemary sea] 2017年10月22日 09:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をシステマチックに取材します、 rosemary sea です。

 

今回は日本橋の老舗和紙舗(わがみほ)、榛原(はいばら)さんをご紹介します。

和紙、和紙小物から便箋、レターセットに至るまで、広く紙製品を取り扱っておられます。

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榛原さんは創業1806年(文化3年)、200年以上続いておられますが、お店は2015年(平成27年)建設の新しい店舗。

"老舗の伝統と革新"を感じとれる、目を惹く建物。

内・外装とも2016年にグッドデザイン賞を受賞されています。

 

外観などから先に申し上げましたが、もちろん本業はより輝いておられます。

お客様も多彩です。

皇室から歴代宰相、イギリスのロックスター、クイーンのフレディ・マーキュリーまで、あらゆる方のご要望にお応えされてきました。

 

業務上のおつきあいも多士済々。

竹久夢二、河鍋暁斎、伊東深水、柴田是真(しばた ぜしん)、等々。

竹久夢二・・・特派員の皆さん、テキストで学びましたね。

河鍋暁斎・・・ロズマリの「榮太樓總本鋪」さん記事をご覧ください。

伊東深水・・・ロズマリの「文明堂東京」さん記事をご覧ください。

 

榛原さんの歴史について語り始めると終わりが見えません。

歴史につきましては後日の稿でもう少し詳しく述べたいと思います。

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現在の中村達男社長は数えて7代目となります。

株式会社 榛原 広報担当の中村陽子さんにお話を伺いました。

社長の妹さんです。

 

それでは商品のご紹介です。

1511_00109a雁皮紙.jpg

・・・雁皮紙(がんぴし)

1505_062a.jpg榛原さんの暖簾(のれん)に書かれています「雁皮紙榛原」。

ここに示されておりますように、江戸時代から「雁皮紙」は榛原さんを代表する看板商品です。

 

雁皮紙とは・・・

雁皮というジンチョウゲ科の落葉低木の皮で作られた紙。

繊維が短く細いため、表面がきめ細やかで光沢あり。

そのため筆あたり柔らかく、文字を書くのに最適。

また強靭緊密さを有し、害虫に強く変色しにくいため、平安時代から絵巻物や文書、仏教経典や書籍などに利用された。

半面、雁皮は栽培が難しく製造にも手間がかかるため、現在は生産量はごくわずか。

 

太平が続いた江戸時代、町人の趣味も円熟を極めており、上質で美しい紙が求められるようになりました。

良質の雁皮紙を提供された榛原さん、現在に及ぶ基礎を作られたそうです。

雁皮紙をはじめ、各地から良質な和紙を取り揃えておられるそうです。

 

 

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・・・蛇腹便箋

「2012年にグッドデザイン賞を受賞しています。

巻紙から着想をおぼえて、書き終わったところで切り取ることのできる便箋を作りたいということで、ミシン目に沿って紙を正確に折りたたんだり切り取ったりする現代の技術も加えて新しい、より使いやすい便箋ができました。

1708_0090蛇腹便箋横書き.jpg巻紙がもとになっておりますので永らく縦書きのものしかなかったのですが、この度『横書きの蛇腹便箋』ができました。

新商品です。

お客様からのご要望も多かったので。

硬い紙を使っておりますのでカードのように1枚、2枚とご利用いただくこともできますし、お好きなだけ繋げていくことも可能です。

デザインには昔の千代紙のものを使っていますので、海外の方にもお喜びいただけるようなお品です。」

確かに、横書きなら英文字に対応できますね。

 

 

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・・・御朱印帳

「榛原のオリジナルの千代紙を使っておりまして、明治・大正期に作られデザインされたものです。

それをもとにちょっと色を変えたり、現代に沿うようなかたちに改変を加えたものを表紙にしています。

御朱印帳は今ブームですのでお買い求めくださる方、多いですね。

日本橋あたりも福徳神社さんや七福神がありますので、御朱印巡りをするのには良い土地ですね。

こちらでお求めになって御朱印巡りに出発される方も多くいらっしゃいます。」

女性に好まれる表紙の御朱印帳ですね。

 

 

7308fcb80b1b39bf9d8ef73354722587榛原折り紙「折の美」a.jpg

・・・折り紙「折の美」

「こちらも榛原のオリジナルの千代紙を使っております。

12枚が千代紙、残り12枚が民芸紙と言いまして色のついた和紙が入っています。

合計24枚です。

折り紙を折っていただいたりとか、あとは七夕の飾りを作ったりとか、そのままお菓子の下に敷いてナフキン代わりに使うとか、使いご用途はいろいろですね。」

 

 

1511_04995榛原WASHI TAPE綾春群猫「身づくろい」a.jpg

・・・WASHI TAPE

「使い方としてはお手紙の封にしたりとか、お手持ちの箱やノートに装飾をしたり、人それぞれですね。

鋏でも手でも簡単に切ることができます。」

これは猫の柄です。

 

 

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・・・カレンダー

「毎年榛原の千代紙の柄を使ってカレンダーを販売しておりますが、今年のものは華やかなもみじの柄の表紙で、中は季節ごと季節に合わせたお花の柄となっております。

壁掛けの大きなものもございます。」

 

 

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・・・懐紙(かいし)・四方紅

茶道で用いられる懐紙です。

白無地、色ふち、すかし入り等、各種取り揃っています。

 

 

・・・最後に、暖簾についてエピソードをご紹介いただきました。

榛原さんの暖簾「雁皮紙榛原」は明治初期に柴田是真の弟子、綾岡有真(あやおか ゆうしん)という方の揮毫を現在も同じ書体で用いられています。

榛原さん、明治から大正期にかけては毎年新しい暖簾を綾岡先生にお願いし新調されていたそうです。

明治22年12月28日、綾岡先生、書き上げて墨が乾くのを待っていたところ、夫人の飼い猫がその上をとことことこ。しっかり足跡。

弟子たちは汚れ落としを進言。すると普段温厚な先生、「ごまかして済むと思うか。」と一喝。

暖簾を縫い上げた越後屋(現在の三越さんの前身)に事情を話し、頼み込む。

越後屋さんは親切に対応、夜を徹して改めて縫い上げ、かくして暖簾は大みそかに間に合った、とのこと。

 

中村さん大変ありがとうございました。

他にも多数、ご紹介したいお品に溢れています。

ぜひご来店いただき、ご覧になってください。

そしてお買い求めも、ぜひ・・・。

 

【お知らせ】

中央区観光協会が主催するまち歩きツアー「わくわくツアー」の、"産業コース"にて10月26日(木)に、ツアー名「日本橋老舗巡り"南詰編(みなみづめへん)"」が催されます。

このツアーでは榛原さんへの立ち寄りが含まれます。

当日は広報ご担当の中村陽子さんからお話をいただく予定です。

なお、このツアーのご案内特派員にはロズマリが加わります。

参加申込につきましてはこのツアーは既に締め切られております。

ですが、他のツアーはまだ締切前のものもございます。

見どころ聞きどころ満載です。ぜひご参加ください。

他のツアーの詳細とお申込は右側のリンク集『中央区観光協会』をクリックし、"わくわくツアー 参加者募集"の項をご覧ください。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

 

haibara_logo2.jpg榛原

日本橋2-7-1 東京日本橋タワー

 

東京メトロ銀座線・東西線 / 都営地下鉄浅草線 日本橋駅  B6出口直上です。

駅上のCOREDO日本橋のななめ前になります。

03-3272-3801

 

営業時間 月曜日~金曜日 10:00~18:30

     土曜日・日曜日 10:00~17:30

休業日  祝日・年末年始・お盆

 

※ 詳しい営業日はホームページをご覧ください。

 

榛原さんのホームページはこちら

http://www.haibara.co.jp/

 

 

 

緩いけど、緩いだけじゃない。緩さは魅力。  ~ 生活道具屋 surou ~

[rosemary sea] 2017年10月17日 09:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をワン・アイテムとして取材します、 rosemary sea です。

 

水天宮に程近い人形町1丁目の角、生活道具屋 surou さんがあります。

スロウ、と読みます。"緩"という字が表記されることも。

インテリア・雑貨を中心に、生活を少しだけ贅沢にしてくれそうなものを揃えてあります。

緩(ゆる)いながらも正直に、真摯にお客様に向き合うことをモットーに営業されているそうです。

 

surou を運営する有限会社SALコンサルティング 代表取締役 河合源(かわい みなもと)さんにお話を伺いしました。

人形町のお生まれで、ここのお店のところが「あつみや食堂」さん。

ご実家が営まれていたそうです。

それから、経営に携わるもうお一方は奥様とのこと。

 

surou さんの店名の由来・・・

人形町にお店を出されたのは2008年(平成20年)。

それ以前のお店からお店の名は『スロウ』。

あまりせかせかとやりたくないし、かといってあまりのんびりしていると『大丈夫ですか?』なんて思われるのもどうかと。

だったら名前に「スロー」ってつけちゃえば、だってスローだもんって言える。

(・・・いやはや、ごもっともです。)

だけど「スロー」だとどんぴしゃすぎるので、そこで昔読んで、好きな本に「中国行きのスロウ・ボート」。

村上春樹さんの処女短編小説集。

そこからの「スロウ」をもってきて、ローマ字にして「surou」。

それだけでは何を売っているかわからないのでサブタイトルに「生活道具屋」。

でも実際はこちらの方が先に決まっていたそうです。

懐かしさと新鮮な響きの同居、しかもまだ漠然としている、珍しい名前のお店になりました。

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店舗デザイン・内装・塗装など、全てに関わられたそうですが、このお店の最大の特徴は「足場板の床や棚、テーブル」。

お寺の工事に使うような板材、だそうです。

使い回しの杉板そのものです。

そしてコンクリートの床。ところどころに工事作業時のメモも残されています。

味がありますね。『緩い』ですね。

 

それではお待たせしました。商品のご紹介です。

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・・・sol x sol (ソルバイソル)松山美紗さんアレンジの多肉植物

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sol x sol は多肉植物専門店。

とにかく多肉植物に特化して、その普及に力を注いでいます。

「松山美紗さんはNHK Eテレの『趣味の園芸』にも多肉植物の講師として出演されたことのある方。その方のアレンジした多肉植物が人気です。委託仕入で販売しています。ちょっとしたギフトにもよろしいですね。」

ちなみに多肉植物の後ろに立つ人物が河合社長です。


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・・・FUTAGAMIの真鍮(しんちゅう)生活用品

FUTAGAMIは富山・高岡の真鍮鋳物メーカー、株式会社二上が立ち上げた生活用品ブランド。

真鍮は耐腐食性が強く、しかも加工が比較的容易。

また風合い柔らかく光沢も優雅。

使えば使うほど表面が酸化し、独特の味わいが出る。

「無垢の真鍮を使った生活用品で、変わったところではテープカッターや照明、栓抜きなどもあります。

色合いなどが経年変化していくのを楽しんでいただく商品です。」

 

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・・・日事記(ひじき)  丸川商店

「10年日記帳です。

表紙のところに"松阪もめん"が使われています。

日事記はとても人気がある商品です。」

継続して書き続けられる工夫がされています。

それは1日分の記入欄を1行から2行ほどのサイズにして、気楽に毎日書き進められるように、と。

週末に1週間分まとめ書き、というのもできるように。

また、紙は・・・裏うつり少なく、書き味良く、程よい厚み、手触り良く、目が疲れない色合い・・・これらの条件を満たす紙選びをされたとのこと。

 

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DSC02952a.jpg・・・Sghr (スガハラ)のオリジナルデザイングラス

「作家という感じではなく職人が作っている、というグラスです。

職人がいっぱいおりまして、職人がデザインしています。

これは泡の入っているグラス。

量産できますが非常に個性的な一品です。」

職人がひとつひとつ作り上げた、流れるような美しいフォルムのグラスに仕上がっています。独特の輝きも特徴です。

 

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NuRIE(ぬり絵)とカルトグラフィー(白地図)  株式会社マルアイ(○愛)

「ぬり絵にもいろいろなバリエーションがあります。

ロールみたいなものがあったり、箱のタイプもあったり。

塗って楽しんでいただける商品です。」

「同じメーカーなのですが、白地図です。

自分でアレンジして作っていけます。行ったところを書くとか。」

自由感覚の、大人のための多彩な使い方のできる白地図。

インテリアとして飾ることもできるかと。

ちなみにロールタイプにぬり絵は長さ2,280mmの超ロングサイズ。

塗り甲斐がありそうです。

 

河合社長、ありがとうございました。

この他、気になる商品がたくさんお店に溢れています。

思わず手にとってしまう、触れて感じる、生活に潤いを与える一品。

いかがでしょう?お手許に。

・・・ご紹介しました他にもおすすめのギフト用のものも取り揃っています。

 

DSC02959a.jpg生活道具屋 surou

 

日本橋人形町1-12-11

リガーレ日本橋人形町1階

 

東京メトロ半蔵門線水天宮前駅が至近です。

水天宮の角、新大橋通り右側を茅場町に向かい100m、信号の交差点角です。

 

03-5641-7663

営業時間  火~金曜 12時頃~19時頃

      土曜 12時頃~18時頃

      日・祝日 13時頃~17時頃

(『緩い』ですね。この緩さが魅力です。)

定休日  月曜、第1・第4日曜

 

※ 詳しい営業カレンダーはホームページをご覧ください。

生活道具屋 surou さんのホームページはこちら

⇒  http://surou.livedoor.biz/

なお、今後移行予定のホームページはこちら

http://surounn.com/

 

 

【子連れで楽しむ中央区】#16:ワクワクする本屋さん「アスカブックセラーズ」(東日本橋)

[お染] 2017年10月 2日 12:00

段々と秋の気配がしてきましたね
第10回中央区観光検定の申込みも10月1日(日)よりスタートです!

    

今回は、私が観光検定を受けるきっかけになった、素敵な本屋さんをご紹介したいと思います。
東日本橋にある「アスカブックセラーズ」 です。

    

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都営浅草線 東日本橋駅 B3出口すぐのところにあります。
朝早くから夜遅くまで開いています。

    

     

この界隈はアパレル系の問屋街なので、ファッション関係の本や雑誌が充実しているとともに、かわいくておしゃれな雑貨がたくさん揃っています。

      

アスカブックセラーズで本や雑貨を見たり、ここにしか売っていないお気に入りの紅茶を買ったりするのが、私の楽しみの一つなのですが、特に産後間もない頃はあまり出かけられなくて楽しいことが少なかったので、散歩のときはよく来てました。

      

思えば、そんなあるとき、店内に観光協会のポスターとテキストがあって、おもしろそうだなと即買いして...運良く特派員になれたのでした。はじまりはここですね^^

      

      

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今年のテキストも店頭に並びました。

      

      

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本以外の雑貨の数々。文具も含めもっともっとあります。
センスがいいので、友人へのちょっとしたプレゼントにももってこい(´▽`*)

     

      

店頭にない本は取り寄せもしてくださいますし、ブックカバーもオシャレなので、本はなるべくこちらで買うようにしています。
5月からはコーヒーやココアもテイクアウトできるようになりました。

      

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ドット柄のブックカバー。色が選べます☆

      


さらに子連れに嬉しいのは、絵本やお菓子、おもちゃが充実していること。
最近では大きなプラレール も置いてあります。

    

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釘付け...(笑)

      

    

我が家のチビさんはアンパンマンが大大大好きなので、本屋さんの前を通るたびに「あぁ~ッ!!これはなんだいッ!?」と駆け寄っていきます... そしてなかなか帰らない!!(^^;)
アンパンマンバスボールも売っているのは非常にありがたいです。

         

      

大人も子供もワクワクしてしまう本屋さん。
紹介しきれてませんが、宝箱みたいにいろんなものが詰まってます

何があるか、ぜひぜひ行ってみてください

     

       
◆アスカブックセラーズ
住所:中央区東日本橋2丁目2-4

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うぶけや  奥深い 人気と歴史は 看板にあり

[銀造] 2017年10月 1日 09:00

人形町の刃物の専門店は、天明3年(1783年)創業の「うぶけや」。江戸時代から230年以上も続く老舗で、丁寧な応対をしてくれるので気に入っています。 小さな爪切りを買った時にでも丁寧に紙に包んでくれたのを覚えています。さて、

いつも店の前を通る時、店に入る時には看板のことについては何も気にしていませんでした。

ふと正面に二つの看板がある事に気が付きました。

上の大きな看板。

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そして、その下にある看板には、何やらルビ()が振ってあるようです 『落款』です。落成款識(らくせいかんしき)」の略語。日本・東洋の書画で、完成の際、筆者が作品に施す署名捺印(なついん)です。

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今日は、「うぶけや」さんの、店名の、『寄せ書看板』をご紹介します。説明には、

明治の高名な書家日下部鳴鶴の門下四天王が一時ずつ書いたもの。「う」=伊原雲涯、「ぶ」=丹羽海鶴、「け」=岩田鶴皐、「や」=近藤雪竹。

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へえっ、そうだったんだ! いつから、こんな説明書が置かれていたか知りませんでしたが、『落款』が記されていたとは、気が付きませんでした。

旅行用に便利な「食用鋏」が展示されていました。

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 なかなか奥の深い、「うぶ毛」でも剃れる刃物の、『うぶけや』さんです。

詳しい事は、こちらのHPでご覧下さい。https://www.ubukeya.com/about.html

 

 
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