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浜町さんぽ 3  ボタン博物館

[Bird] 2009年8月12日 09:30

     日本にたったひとつしかない、珍しい博物館をご案内します。

「ボタン博物館」は都営新宿線の浜町駅から徒歩5分のところにあります。浅草から隅田川下りの水上バスに乗ると、右側に看板がよく見えます。

  入館して、隅田川を見下ろす明るいロビーに入り、まずはゆったりソフアーに座ってボタンに関するビデオを見ます。心の準備ができたところで、さあ、展示室へ!ボタン見るのにどうして心の準備?なんて思っていませんか?たかがボタン、されどボタン。ボタンは小さな美術品なのです。

  

button1.jpg展示室へ一歩足を踏み入れるとそこは別世界。18世紀の貴族の部屋に迷い込んだ雰囲気です。世界各国から収集された貴重なボタンを、年代やモチーフ別に展示しています。手の込んだ細工の素晴らしさに溜息

 

 

button4.jpg右のボタンは風景画になっています。一個づつ異なった風景画が精密に描かれています。


このボタン、どんな時代を見てきたのでしょう?誰がつけていたのでしょう?などと考えると、ボタンから声が聞こえてきそうな気がします。

 

  

 

button3.jpg

ボタン博物館は予約制です。電話してからお出かけ下さい。

TEL.(03)3864-6537


http://www.iris.co.jp/muse/

 

 







 

 

 

佃祭 8月6・7日

[ゆりかもめ] 2009年8月11日 09:00

2009_0807 0099 住吉神社 本殿.JPG

写真は住吉神社の本殿です。

住吉神社の例祭は毎年8月6・7日に行われました。

今年は3年に1度の本祭りではなく陰祭りでしたが6日には大祭式が本殿で行われました。 

7日は神楽殿で午後2時半・4時半・7時より江戸里神楽として3つの物語が若山胤雄社中により

奉納されました。※陰祭(かげまつり)の時のみ奉納)

江戸里神楽とは御能、歌舞伎、狂言の要素を取り入れて古くから神社に奉納する音楽と舞です。

物語は遠い昔の神話に基づいています。

台詞もなく伴奏は情景描写、心理描写です。

大太鼓、大拍子(鼓に似た大きな物)、能管、竹笛に合わせて御面をつけて舞います。

高い芸術性を持ち江戸文化の神社芸能として伝承されています。

江戸里神楽の若山胤雄社中は国指定重要無形民族文化財に指定されています。

 

住吉神社の御祭神 

伊邪那岐大神(いざなぎのみこと)の御子である底筒之男命(そこつつのおのみこと)中筒之男命(なかつつのおのみこと)表筒之男命(うわつつのおのみこと)の3柱の神は海路守護の神様です。

それに この3神を遥拝なさった 息長足姫命(神功皇后) 東照御親命(徳川家康)の御神霊も

奉還祭祀されています。

佃島は江戸湊の入口でもあり海運業、各問屋組合はじめ多くの人々の海上安全の守護神として

信仰され その後は月島、勝鬨、豊海、晴海も加わり産土神(氏神)としても信仰を集めています。

 

 8月7日、住吉神社の神楽殿で江戸里神楽が若山胤雄社中(国指定重要無形民族文化財)

 の方々により奉納された時の写真です。

2009_0807 0063 若山胤雄社中.JPG 

 

 

             伊邪那岐大神(いざなぎのみこと)

2009_0807 0053  ニニギノミコト.JPG 

 

             表筒之男命(うわつつのおのみこと)

2009_0807 0066  表筒之男命.JPG 

 

 

             中筒之男命(なかつつのおのみこと)

2009_0807 0075  中筒之男命.JPG 

 

             底筒之男命(そこつつのおのみこと)  

2009_0807 0079 底筒之男命.JPG 

 

住吉神社の龍虎と黒駒(区民有形民族文化財)が1対づつ展示され 御神酒が供えられている。

本祭りの時は獅子頭の鼻先を掴むと縁起が良いとされる事から、宮出しは区民無形民族文化財に指定されている。

平素は一般には公開されていない。

2009_0807 0103 住吉神社 龍虎と黒駒.JPG 

 

 神輿(区民有形民族文化財)天保9年(1838年)に奉納された。

天皇の即位に用いられる高御座を模して八角形にしたと云う伝承から八角神輿とも呼ばれる。

ガラス張りの外から撮ったので外光が反射して良く撮れなかった。

平素は一般公開していない。

 

2009_0807 0104 八角神輿.JPG   

 

Happy Run in Harumi #1

[Happy Talk] 2009年8月 7日 09:30

一度梅雨明け宣言があったと思いきや、日本では46年ぶりの皆既日食当日も雨雲に覆われた空に遮光版を用意して楽しみにしていた子供たちもがっかり!

さて、今回は東京湾にレインボーブリッジが目の前に広がる月島4号埋立地(現在の中央区晴海)の歴史を紐解いて見よう!

江戸時代に徳川家康によって始められた天下普請と呼ばれる埋立て工事により日本橋、銀座、新橋へと350年前には築地までの埋立てが完了。明治後半には佃島、石川島をベースに月島1号地(現月島1~4丁目)、2号地(現勝どき1-4丁目)、3号地(現勝どき5~6丁目)と続き昭和6(1931)年にこの月島4号地の埋立工事が完了、昭和15(1940)年にはアジア初の万博『紀元二千六百年記念 日本万国博覧会』のメイン会場となるはずであった。

このプロジェクトに向け、建築・橋梁デザインなどのコンペもあり、当時の有望建築家がこぞって参加するが、World War Ⅱへと向かって行く過程で、結果的に"幻の日本万国博覧会"となった。

そのメインゲートとなった勝鬨橋は昭和15(1940)年に完成、国重要文化財に指定され今もその姿を留める。(但し、本来の双葉跳開橋は昭和45(1970)年に閉じられたまま!)

*中央区タイムドーム明石ではこの"幻の万国博覧会"歴史映像ビデオの上映会も時折開催するが、郷土資料の常設展示室に当時の入場券や会報誌等の展示あり。

*併設特別展示室では7月25日~8月30日まで夏休み特別企画『見て!触れて!学べる!恐竜展』開催中!プラネタリュームではギガ迫力の3D!

 この万博と同じく昭和15(1940)年に東京で開催予定だったのが、第12回オリムピック、『アジアの一角に全世界の若者が集まる時、世界は新しい平和の幕開けの時を迎えるであろう!』と、IOC(国際オリンピック委員会)メンバー嘉納治五郎氏の宣言とは反対方向へ、結局こちらも"幻の東京オリムピック"となった。

昭和39(1964)年、戦後日本復興の象徴としてやっとアジア初の第18回オリンピックを東京で開催、それから45年後の今年は2016年予定の第31回オリンピック開催候補地に東京が立候補、今年10月の開催地決定に向けオリンピック・メイン・スタジアム予定地はこの晴海ふ頭の隣接地。

Olympic.JPG歴史の幻がまた夢となって復活し目の前に現れようとしているが、皆の想いが一致すれば、

Our Dreams may come true!

江戸湊に端を発するウオーター・フロント開発のDNAをしかりと受継ぎ新生"昭和"の時代を築こうとする中、昭和12(1937)年、"いつも晴れた海を望む"からこの月島4号埋立地を"晴海"と命名!そんな歴史の幻を心に留めながら晴海アイランドの端から端を、東端の春海(はるみ)橋をスタートして、Let`s run through the Harumi Island!

 

さて、この春海橋と平行して架かる錆付いた鉄橋が早速目に入る!

これは、晴海鉄道橋(現、春海鉄道橋)といって昭和32(1957)年に開通した臨港貨物鉄道、晴海線という晴海ふ頭で水揚げされた貨物を運ぶ専用線として平成元(1989)年に廃止されるまで機関車が走る鉄橋であった。

TekkyoOne.JPG  そのまま晴海通りを西向きにまっすぐ進んで行くと、途中北側に中央区"夜景八選"にもリスト・アップされてた"晴海アイランド・トリトンスクエア"、さらに直進すると、こちらは中央区"おはこ十八景"に選ばれた、"東京港晴海ふ頭"に突き当たる。

*この秋10月12日(体育の日)には第21回『区民スポーツの日』マラソン大会が月島・晴海周辺道路をコースに開催されるので直線練習コースに最適! 

 

 

 

東京港晴海ふ頭は昭和30(1955)年に開業、昭和34(1959)年にはアジア初の国際見本市会場、その後東京モーターショーなども開催され、東京の海の玄関として、また国際イベント会場として多くの人を魅了して来た。

平成2(1990)年、豪華客船クイーン・エリザベス2世号(QE2)を迎えたクルーズ・プロジェクトを最後に、平成3(1991)年、東京港開港50周年を記念して現在の晴海客船ターミナルに生まれ変わった。

正面に広がる東京湾にはレインボーブリッジ、お台場、東京タワーなどスカイブルーとマリンブルーの360°東京ベイ・ビューが楽しめ、ターミナル7階の展望台から据付望遠鏡にてさらにズームアップ!

 

RedPillars.JPGまた、このターミナル1階正面広場には赤い鉄柱オブジェが16本あり、よく見ると1本ずつ風穴の位置と数が微妙に違い、そのコンクリート台座にはそれぞれ異なった文字が日英両語でプレートに刻まれている。

初めに"言葉 WORDS"ありき!

 

 

 

 

 

 

レインボーブリッジに面したウオーターフロント広場ではステンレスのキュービックスクエア・オブジェが海風にゆられて廻っているが、夜になって海風がぴたっと止まると、この水面にレインボーブリッジと周辺のイルミネーションが共に映り込み幻想的なオーロラカラーを作り出す。 CubicSquare.JPG

 その瞬間、プロカメラマンがシャッターチャンスを狙う!

家族連れには停泊中の豪華客船、帆船などが海外からも入港、歓迎セレモニーでの音楽隊演奏や海上艇からの放水ショーもあったりして子供たちも大喜び!

夜になると絶景の夜景はドラマ・映画の撮影にも利用され、デートコースとしても大人気!(もちろん、中央区"夜景八選"のひとつ!)

 

 

 

毎年8月の第2土曜日は中央区主催の東京湾大華火祭(これも中央区"夜景八選"!)会場ともなって1万2000発打上げ花火の宴にはなんと晴海会場招待客だけで約12万人、屋形船など観光船も100隻以上が繰り出し、この晴海アイランドは超ギガ混雑となるのでくれぐれもSafety First!

週末には、隣接する晴海ふ頭公園にてバーベキューエリア、釣りエリア、テニス練習場などの施設も利用可能。

公園内には東京港とニューヨーク・ニュージャージー港の国際姉妹港15周年記念として平成7(1995)年には愛称ニューヨーク・ニュージャージ・ガーデンとなり、東京港が特定重要港湾として東京都管理下となった30周年記念として、昭和56(1981)年に寄贈された彫刻家宮本光庸による乙女の像『花』には当時の鈴木俊一東京都知事の題字"花"と正子"八十一花"の俳句が"みはるかす みなと晴海よ ひまわりの 花の乙女に 光あらせよ"と刻まれている。

その傍らにはチリ共和国との日智修好100周年記念(平成9/1997年)の際、チリの首都サンチャゴの日系人が昭和16(1941)年にサンチャゴ市政400周年記念に贈呈した大型チリ国旗のお返しとしてチリ海軍練習帆船の『エスメラルダ』に乗って運ばれた日章旗の献呈式が行われた掲揚台が船のメイン・マストのようにそびえ立つ!

NYNJGarden.JPGあなたもひと夏の思い出をこの"Harumi Island" で作って見ませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆まち歩き文化コースはじまる ~第1回「日本橋コース」は好評!

[巻渕彰/写楽さい] 2009年8月 3日 08:45

中央区 観光協会設立50周年記念事業のうち、「まち歩き文化コース」(詳しくは観光協会HPで)がいよいよ82日(日)から始まった。歴史・文化・伝統のある中央区の街を歩きながら見聞を広めて、魅力を知ってもらおう、と企画されたもの。


0913_b01_090802allnihon.jpg 1回にあたるこの日、午前中はかなりの雨で午後の開催がどうなるか心配されたが、天の恵みか集合時には曇り空で、雨はひと休み、蒸し暑いが日照りのない分助かる。


集合場所の日本橋南詰東側交番前に集まった参加者は20人ほど、夏休みに入ったことで数人の子どもさんも加わる。今回のガイドは「中央区文化財サポーター協会」の4人が担当した。午後2時からコース説明、注意事項伝達などを終え、2組に分かれてコースに出る。(写真はそのスナップ)


日本橋コースは一般のまち歩きでも人気のあるところ。お江戸で一番の賑わいを見せた足跡をめぐる。江戸橋広小路だった南側から歩く、名水白木屋井戸跡、旧白木屋(コレド日本橋)、西河岸地蔵尊、竹久夢二・港屋ゆかりの地、一石橋迷子知らせの石標を経て、常盤橋門跡へ向かう。


明治10年(1878)改架という、古い石橋の常磐橋(常盤橋ではない)では、あちらこちらに入ったひび割れを目の前にして感嘆の声が聞こえる。日本銀行本店本館前では、その威厳の建物に目を奪われる様子。貨幣博物館で短時間ながらの見学と休憩をとる。


三井本館、かつての三井越後屋である日本橋三越からむろまち小路へ。このあたりは商店が並ぶが、日曜で閉まっているところも多い。このため平日は混むところも空いていて歩きやすい。三浦按針屋敷跡を経て、日本橋魚河岸跡へ。江戸初期から栄えてきた魚市場が同じ中央区の築地に移転したのであるから、中央区にとっては大事な歴史・観光スポット。その歴史を知ることが伝承の重要なことである。終わりに近づいたころから、小雨が降りだしてきた。国指定重要文化財の「日本橋」橋上で、五街道の基点となった道路元標、まもなく100年を迎える日本橋の装飾などを眺めつつ、2時間のまち歩きを終える。


今回の参加者の多数は 中央区 在住の皆さん。表通りは見たことがあるが、横道や史跡などゆっくり知る機会も少ないようで、はじめて歩いた、知った、という声が聞かれた。なかでも印象的だったのは小学生の子どもさんで、一生懸命にノートに書き留めたり、店舗シャッターに描かれた浮世絵を何点か見て、「なぜ、どの絵にも富士山が描いてあるの?」と質問され、子どもたちの鋭い観察力にこちらもびっくり、興味津々だった姿がうれしい。