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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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区内で出逢った素敵な人 ~その1~ 「音楽を愛し音楽を通じて伝える」

[下町トム] 2013年5月 9日 14:00

中央区には素晴らしい場所がたくさんあると同時に、素晴らしい人が多くいらっしゃいます。これから時々、区内を巡って素敵な方にお会いしてのお話を紹介していきたいと思います。

 

20130424_取材その1 (1)_R.JPG今回、第1回は新富町に出かけました。

中央区は文化・芸術に関する歴史と伝統を有する町であることは皆さんも既にご存知のとおりですが、初回は〝音楽〟に関する魅力あるスポットと魅力ある人物をご紹介します。銀座から築地界隈にかけては音楽スポットがさくさんあります。

 

20130424_取材その1 (4)_R.JPG新富町にある〔DYNAUDIO JAPAN〕はデンマーク製のオーディオ機器の輸入販売代理店です。音楽の好きな方はその機材にもこだわりを持つと思いますが、ここの会社が扱う機器、なかでもスピーカは永年蓄積されたノウハウを生かして、北欧らしく頑なにデザインやコンセプトを大切にする専門メーカーの品として、愛好者の間では深い支持を得ているようです。中央区は古くから外国の新しく先進的な文化を受け容れてきた土地ですので、このような海外の良い品を認める人も多いのではないでしょうか。

 

20130424_取材その1 (3)_R.JPG同社の社長である前田正人さんにお話をうかがいました。そもそも12年ほど前に「本当に良い物を届けたい」という責任感をもとに創業されたところ、そのうちに実物を確かめる場所を望む愛好者に応えて、3年前にショールームを開設されたそうです。

最近はインターネットを通じていくらでも音楽をダウンロードできますし、携帯メディアの発達で、じっくり音楽を聴く人が減ったのでは無いかと危惧していましたが、前田さんいわく「逆に、きちんとした音楽を聴きたいという人は増えていますよ」とのことです。実際に聴かせてもらいましたが、その音の厚みや柔らかさには素人のぼくでも圧倒されました。

 

20130424_取材その2_R.JPGしかし、「音楽なんて聴こえればいい」というような安易な考えもあるのではないかと、しつこく尋ねたところ「はじめは試しにでもいいから良いスピーカで聴いてもらって、そこから目覚めていただければいい」と、とても寛容なお言葉でした。

さらに「やっぱりこれだけの機器で聴くのはクラシックですかねぇ」と質問したら「必ずしもこだわらなくてもいいんですよ。好きなものを聴けばいいのです。ポップスでも演歌でも、好きな音楽を良い環境で聴いてみることが大事です」という言葉の深さに感激しました。

 

20130424_取材その2 (2)_R.JPG前田さんは、この場所で〔onandon〕という別の会社も設けられており、主にスタジオ運営やあらゆる音楽の創作をサポートされています。都心のビルの地下になんとも落ち着く場所があって、驚きました。ご相談すれば、条件次第でいろいろなイベントにお借りすることも可能だそうです。

 

お話を聴いていて思ったことは、「この方は音楽を本当に愛していらっしゃるんだなぁ。そして、人とのふれあいがお好きなんだなぁ」ということです。そんな愛情あふれるスタジオを拝見して、中央区にまたひとつ音楽の花開く場所を見つけてホッとした一日でした。

 

 

三越百貨店「ライオン像」

[Mr.Chuo-ku] 2013年5月 9日 09:00

三越百貨店の玄関前にある「ライオン像」をご存じの方は多いと思います。

 

突然ですがクイズです。

中央区には「日本橋三越本店」と「銀座三越」がありますが、

 ↓ の「ライオン像」は、どちらがどちらのものでしょうか?

 

正面

Lion-tate.jpg



側面

Lion-yoko.jpg



 

「ライオン像」について

・1914年に本店玄関に設置

・三越百貨店の基礎を築いたとされる当時の支配人、日比翁助が考案

・百貨店開設の準備のため欧米を視察したときにイギリスで注文

・ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念塔の下の4頭の獅子像がモデル

・完成まで3年の歳月を要した

・前足から尾まで269cm、頭までの高さが120cm

・全国各地の三越主要店舗にも日本橋本店のものを模したライオン像が設置されている

 

 

クイズの正解は 、左が「日本橋三越本店」、右が「銀座三越」のライオン像です。

 

 

子供の守り神ー「佃天台子育地蔵尊」と「宝童稲荷神社」

[滅紫] 2013年5月 8日 09:00

5月5日は「こどもの日」。「子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに母に感謝する日」として昭和23年(1948)に国民の祝日に定められました。江戸時代の乳児死亡率は高く20~25%にのぼっていたとか。子福者として有名な11代家斉は名前が確認できるだけでも52人の子どもに恵まれたもののそのうち25人が夭逝しています。子どもの健やかな成長を願うのは将軍家も庶民も同じというわけで江戸中期江戸城内の子育て祈願の稲荷を町名主の弥左衛門が町内の守り本尊として分祀したといわれているのが「宝童稲荷神社」ちょっと分かり難い路地の中にありますが、写真を撮っている2-3分の間に3人の方がお参りされました!!

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  「佃天台地蔵尊」も同じく路地の中。「地蔵比丘といわれた妙運大和尚が八万四千体石地蔵尊建立を発願され崇徳院宮の描かれた地蔵尊を拝写。全国の信者に賜った」と地蔵尊の縁起にありました。「地蔵菩薩」の「右手に宝珠、左手に錫杖」というお姿で天台地蔵比丘妙運」の刻銘があり平らな自然石に刻まれていることも珍しいとのこと。

 

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GWも終りに近づき、「風薫る5月」と思わず月並み表現が出てしまうほど気持ちの良いお天気が続いています。江戸時代から「子どもの健やかな成長を祈り続けてきた「子どもの守り神」を散歩の途中ちょっとお参りしてみませんか。

 

 

「宝童稲荷神社」銀座4-3-14

「佃天台地蔵尊」地下鉄月島駅6番出口より徒歩 3分

 

 

郵便発祥の地

[夢想人] 2013年5月 1日 09:00

郵便発祥の地といえば,日本橋郵便局のある場所ということを知っている人は

多い?と思います。

中央区観光協会のHPではこのように紹介されています。

http://www.chuo-kanko.or.jp/guide/spot/nihonbashi/nihonbashi_18.html

 

そこで,先日,日本橋郵便局を外からじっくり観察。

 

まずは,日本橋郵便局の入り口横にでかでかと郵便発祥の地と記載されています。

実物はなかなかの大きさである。

 

次に前島密氏の銅像はどこかなと思い,探すと道なりに発見

ふむ,これも立派である。

しかし,これだけでは,中央区観光協会のHPをみればよいだけの話。

そこで,この銅像を調べてみると

 

銅像の後ろには,

「前島男爵ノ命ニ依り

 密翁之像ヲ補綴改鑄ス

  昭和十二年三月  

     會田富康」

と記載があるので,昭和12年3月にこの像が補綴改鑄されたのが分かります。

 

しかし,銅像の台の横のところには,

「郵便創始九十周年記念を記念して建之 

        昭和三十七年四月二十日 

           日本橋会 

           前島会 

           日本橋郵便局協力会」

と記載がある。

 

とすると,銅像とその台では25年もの差があることが分かります。

銅像は25年間はどうしていたのか・・・郵便と共に各地を飛び回っていたのか。謎です。

 

さて,この銅像の前には,多羅葉(たらよう)がありました。P1040001 リサイズ済み.JPG

これが葉書の語源の木だそうです。

 

最後に,日本橋郵便局の外にはもう一つ郵便創業100年記念としてあるものが置かれています。

それはなにか,皆さんの目でご確認下さい。

ヒントは「郵便は世界を結ぶ」です。

 

身近なところでもふと足を止めると様々な発見がありますね。

 

さて,次はどこで,足を止めようかな。