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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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師走 新年を迎える準備

[あすなろ] 2016年12月12日 09:00

あくる日は 夜討ちとしらず 煤をとり.

 

 江戸城のお煤納めが13日に行われ
これに習って江戸市中でも「正月事始め」として
新年を迎える準備を始める日としていました。

 

夜討ちは、14日赤穂浪士の討ち入りですね。

煤払い.jpg
 <喜多川歌磨 武家煤払の図>

 
煤払いが終わると、翌日からは注連飾りや羽子板などの
縁起物や正月用品を買い求める歳の市が始まりました。

 

現在も残るのが薬研堀不動尊の歳の市です。

薬研堀.jpg
 <歳の市 昨年の様子>

 
そろそろ大掃除を始めて、28日までには松飾りをしようかと思います。

 

薬研堀不動尊納めの歳の市・歳末大出庫市
 開催期間:2016年12月26日(月)~28日(水)
  

◆浮世絵画像提供:東京国立博物館
  

 

 

蕎麦 老舗の風情を満喫

[あすなろ] 2016年12月 4日 18:00

江戸の中頃、毎月末(晦日)に労をねぎらったり、健康長寿など
の願いを込め、「三十日蕎麦/晦日蕎麦/みそかそば」
を食べる習慣がありました。

そばを食べる晦日は、年末の大晦日だけになってしまいましたね。

 1蕎麦湯とひょうたん.jpg

閑話休題、都会の喧騒の中でふと落ちつける時間を求め、
ふらふらと。

 

 2店先.jpg 2店内.jpg

純和風の落ち着いた店内。趣があります。

日本蕎麦三大系譜の藪、更科、砂場の一つ、室町砂場。

 

こちらの看板メニューは元祖「天ざる」「天もり」。
冷たいお蕎麦のざるやもりに、
かき揚げを入れた温かい汁をつけて頂くもの。

 

ここでは、更科粉で打つのどごしの良い「ざる」、
一番粉の香り高い「もり」となります。

 3天もり.jpg

 

「蕎麦前」も楽しめる心地よさ。

前酒を熱燗でいただき、蕎麦をつるつるっと。

 4四季マッチ.jpg

 

日本の文化をご賞味ください。

◆室町砂場
 東京都中央区日本橋室町4-1-13砂場ビル

 

 

芸者とお座敷遊び体験 TIME TO GEISHA on Dec.10th, 24th and Jan.7th, 14th, 21st, 28th

[銀造] 2016年12月 4日 16:00

 「男子たる者、一度は芸者遊びをしてみたい」と思うのは、高尚な文化を愛する殿方です。

芸者さんは、踊り、三味線、投扇興、「とらとら」と呼ぶ、かくれんぼ遊びなど、多芸に秀でていらっしゃいます。

つまり、多芸に秀でたエンターティナーなのです。おもてなしの名人だと思います。

 

 京橋にオープンした中央区観光情報センターで、こんなチラシを見つけました。

1480330977663.jpg

『憧れのお座敷遊びを日本橋で。コレド室町3の3階にある「橋楽亭」にて、

 美しい芸者の踊りや歌、そして三味線の音色や「投扇興」、「とらとら」などのお座敷遊びを楽しむ時間です。

 日本橋葭町芸者によるおもてなしを、どなたでも気軽に参加できるリーズナブルな価格で実現しました

 特別ディナー付きプランもございます。(裏面参照)』

毎月第2・第4土曜 18時~19時
大人5,500円 / 12才以下3,500円  ドリンク一杯付き(お茶またはビール)、60分、 事前予約制です。 前日17時までにご予約ください。

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 そのチラシの裏側の一部をご紹介します。 

「芸者とお座敷遊び体験&コレドディナーのセットプランですが、なんと

朝獲れ鮮魚ディナープランで、大人¥10,800、黒毛和牛のディナープランでも大人¥14,000で楽しめるのです。

ご予約は、日本橋案内所:Phone:03-3242-2334、もしくは次のwebsite から。

www.nihonbashi-info.jp/omotenashi/jp

これは、是非行かなくっちゃ!

 

 

 

日本の伝統芸能展

[お江戸のマーシャ・堀内] 2016年12月 2日 09:00

千代田区にある国立劇場の開場50周年を記念して、

日本橋の三井記念美術館で、日本の伝統芸能展が開かれています。

 
その伝統芸能とは、1500年以上前に大陸からの音楽や舞が日本固有の芸能と合わさったものといわれている世界最古のオーケストラである雅楽、そして、室町時代あたりから始まり600年以上の歴史を持つ能楽(能と狂言)、次に大坂を発祥の地とする文楽(人形浄瑠璃)、また、江戸の昔から庶民に愛されてきた京都が発祥といわれる歌舞伎(傾く、奇抜ななりをして踊ったことが起源という)..をメインとしています。

 

多くのお面が展示されています。

昔の人々が敬い、或いはそのカッコよさに惹かれた人物の浮世絵や人形の衣装の豪華さに驚かされます。

(いずれも、ユネスコ無形文化遺産に登録されています)

 

※以下画像はクリックすると大きくなります。

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1 舞楽面 陵王江戸時代熱田神宮蔵

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2 雅楽器 篳篥 銘「蘭」鎌倉時代国立劇場蔵

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3 重要文化財 能面 翁 伝春日 作室町時代三井記念美術館蔵

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4 能楽器 楽器蒔絵小鼓胴 伝千種 作江戸時代三井記念美術館蔵

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5 四条河原遊楽図屏風(右隻) 江戸時代個人蔵(西尾市岩瀬文庫寄託)

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6 桐座場内図 初代歌川豊国画江戸時代国立劇場蔵

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7 文楽人形 初菊現代国立文楽劇場蔵

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8 文楽人形首 文七 大江巳之助作現代国立劇場蔵

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9 曲枕の芸 花桐繁十郎 鳥居清長画江戸時代国立劇場蔵

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10 追儺の鬼面(赤鬼) 室町時代長田神社蔵

 

来年1月末まで開かれています。

三井記念美術館→最寄駅は地下鉄銀座線の三越前駅

 

詳細はこちら URL http://www.mitsui-museum.jp/

各画像は三井記念美術館様の所有となります。二次利用は固くお断り申し上げます。