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幻のビール ~カブトビール~

[O傘] 2011年2月25日 17:00

一枚の写真が目につきました。京橋あたりを写した古い写真です。

大正8年(1919)5月7日東宮殿下(皇太子)であった昭和天皇の成年式(注1)を祝うために京橋の橋詰めに設置された2基の「奉祝門」が高々と写っています。

IMG_8350tcomp.JPG市電が通る京橋通りは、昔も人力車や荷車が往来する賑やかな通りだった様子が分かります。この4年後に関東大震災でビルや家が倒壊してしまいます。

さて、そして写真をよくご覧ください。ビルの上に「カブトビール」の文字看板が上がっています。

カブトビールは今は目にしませんが当時は有名だったようですね。それでカブトビールについて少し調べましたのでご紹介します。

カブトビールの発祥
半田赤レンガ建物(旧カブトビール工場).jpg「カブトビール」は、愛知県知多半島にある半田市で生まれました。

今でもビール工場の赤レンガの建物(注2)が3分の2ほど残っていて、観光スポットにもなっています。

明治時代から太平洋戦争末期に掛けて「カブトビール」を製造して、全国に送り出した工場です。

昨年(2010年)9月、赤レンガの建物の内部が一般公開されたそうです。

知多半島は古くから醸造産業が盛んで、お酢の「ミツカン」(本社・愛知県半田市)をはじめ、酒、味噌、たまりなどの発酵酒や調味料が育まれました。

半田カブトビール工場t.jpg「カブトビール」は明治32年(1899年)に丸三麦酒株式会社が発売をはじめました。

ポスターt.jpgアサヒ(大阪)、サッポロ(札幌)、キリン(横浜)、エビス(東京)の大都市を控えた4大メーカーに対して、半田という地方都市から果敢に挑戦しました。

なんと明治33年(1900)のパリ万博では金牌を受賞しています。


大手メーカーに対抗したカブトビールは趣向を凝らした宣伝を展開しました。20世紀初頭には全国5位のシェアを占めるようになったそうです。

その後、赤レンガの建物でのビール製造は昭和18年(1943年)に中止され、第二次世界大戦中に中島飛行機製作所の衣料倉庫として使用されました。そして終戦後になってもカブトビールの製造は行われませんでした。

カブトビールの復刻 

  IMG_8461tcomp.JPG知多半島の半田の「赤煉瓦倶楽部」が復刻プロジェクトを進め、明治・大正時代の「カブトビール」を平成15年(2005年)6月4日に3000本限定で復刻させることに成功しました。


復刻カブトビールは、明治のビールの特徴の「赤褐色、味が濃くてホップが強く、熟成3カ月、アルコール度は強め」を持っているそうです。瓶も当時に近い形を選んだとのこと。

東京で1軒だけですが復刻のカブトビールを飲むことができます。

中央区新富町にある店名「ハントコ」Cafeです。店の名前「ハントコ」は、ビール工場のあった愛知県知多半島からとっています。
http://r.gnavi.co.jp/p606501/

http://blog.hantoco.jp/

是非、一度幻のビールをご賞味あれ!

なお、カブトビールの名称の由来は、ビールを喉で勢いよく飲む「かぶる」がなまったという説や、日清戦争後の戦意高揚のために勇ましい「兜」の商標を採用したなど諸説あります。

 (注1)成年式とは、ある年齢に達した人を、子供から一人前の人間として社会的に認めるために行う種々の儀式で、一般に15歳から18歳までに行われていました。
貴族社会では加冠(かかん)とか元服(げんぷく)等とよばれ、士族社会では烏帽子着(えぼしぎ)、農民の間では男性は名替(ながえ)祝い、女性の場合は鉄漿付(かねづけ)祝い、ユモジ祝いなどとよばれたそうです。

(注2)赤レンガのビール工場は、日本橋をデザインした妻木頼黄(つまき・よりなか)氏が設計。建物は平成16年(2004年)に国の登録有形文化財に登録されました。レンガの数は東京駅、北海道庁、横浜赤煉瓦倉庫に次いで日本で4番目だそうです。なお、壁面の煉瓦には第二次大戦中のP51の機銃掃射の痕が残っています。
 

 

 

彗星蘭とニチレイフラワー

[まぴ★] 2011年2月18日 16:00

前々回、シルヴァンという彗星蘭を使った化粧品をご紹介しましたが、
その彗星蘭のお話から、ニチレイではお花の事業として、
ニチレイフラワーがあり、彗星蘭の生産販売や、
その他の蘭の種苗の生産や販売をされているというお話を伺いまして、
シルヴァンの金子社長さんからご紹介頂いて、
ニチレイフラワーの清水所長さんに取材させて頂きました。
ニチレイフラワーの事業所は新富町の佃大橋の少し手前にあります。

 

最初に目がとまったのは、事業所のテーブルに飾られていた
ガラスの中のお花でした。
「エバーフラワー」というお花ですが、
プリザーブドフラワーよりも長持ちするドライフラワーで、
日立が宇宙実験室などに利用している真空技術と生化学反応を駆使して開発されたそうです。

ニチレイと日立は同じ系列の会社だったんですね~!

 

RIMG5980.JPG

 

保証期間は1年ですが、所長さんのおうちにあるものは
もう20年も色あせずきれいなままただそうです。

たまたま結婚祝いに頂いたそうですが、「EVER」という名前からも
結婚祝いはもちろん、色んなお祝いで使えそうですね。

 

さすがに大きな物は値段もいいですが、5000円くらいの可愛いものもあります。

 

日立オートサービス・エバーフラワーのホームページ

 

そして、彗星蘭のお話です。
彗星蘭はオドントグロッサムといい、発見されたのは19世紀。
ヨーロッパの貴族や英国王室で親しまれた希少なお花だったそうです。
日本に伝えられたのは、明治35年で、内国博覧会にて大隈重信や酒井忠興が紹介。
そしてニチレイに洋蘭プロジェクトチームが発足されたのは1984年で、
1985年には世界蘭会議に出展もされていたそうです。

彗星蘭には種類もたくさんあってびっくりしました。
化粧品に使われていたのはシルヴァンですが、
私の見た目のお気に入りは「マリーノエル「ベラノ」」という彗星蘭でした。
この品種は07年の世界蘭展日本大賞でレッドリボン賞を受賞しています。

 

ピンクの花でものすごく可愛いのですが、カタログで見ただけなので、
明日から始まる世界らん展日本大賞で実物を見てみたいと思います(*^^*)

 

世界らん展日本大賞の公式ホームページ

 

もちろん、東京ドームでの世界らん展でも、彗星蘭だけではなく、
デンドロビウム、シンビジュームやそれ以外の蘭もたくさん出品されるそうです。
それも、咲ききっていない、蕾が多いもの。家庭で育てやすいものだけを選ばれるそうです。

確かに満開の花は楽しめる時間が短いですし、
花が咲いていく過程が見れると、さらに楽しみも倍増します♪
1株2000円前後で買えるそうです(*^^*)

 

東京ドームの照明は、もともと野球のための施設なので、
カクテル光線(ナイターの照明)というのが使ってあって、
赤やピンクより、黄色や白の花がきれいに見えるそうです。
ちょっとトリビアな豆知識でした(笑)

 

あと、事業所に置いてあった胡蝶蘭が、ちょっと小ぶりで可愛くて、
でも胡蝶蘭なので気品があって、高そうに見えたのですが、
なんと、2本立で送料込み5500円だそうです。プレゼントにもいいですね!

 

RIMG5977.JPG

 

そして、きれいな薔薇のプリザと、
フレッシュベジのレタスとラディッシュを頂きました。

 

 

 RIMG6074.JPG

 

子供の頃からあまり土と縁のない環境だったので、
本当にレタスなんか出来るんかな?と半信半疑な分、楽しみでもあります(*^^*)

 

ちなみに長野に3000坪の彗星蘭の温室があり、10~5月が最盛期だとか。
ホームページで、彗星蘭でいっぱいのハウスの写真が見れます。

所長さんはそのお近くに住み、東京まで通われてるそうです。
蘭展のご準備でお忙しい中、1時間も色んなお話をして下さり
お花を愛する穏和なお人柄の所長さんでした。

 

ニチレイフラワーのホームページ

 

 

358年の伝統と文化を誇る小津和紙

[ゆりかもめ] 2011年2月18日 09:50

 1653年(承応2年)小津清左衛門長弘が伊勢松坂より出府し江戸大伝馬町(現在本社社屋の地)に紙商を開業したのが始りです。

最初は表三間、奥行き二間だったそうですが江戸時代末期には現在の大きさになっていました。

紙と小津の歴史を展示公開する「小津史料館」を本社の2階に開設なさっています。

現在までに東京都中央区登録有形文化財として保存指定を受けた古文書1200余点の内、千点の資料を順次展示公開なさっています。

先ず入口の横にはミツマタ、がんぴ、コウゾが植えてありました。

皆様に伝統文化に触れて頂く為、手漉き和紙体験工房を常設しています。

予約をすれば一般の方や小学生には紙すきの体験もさせて下さいます。

 DSCF3650 小津和紙店 外の道.jpg


                             DSCF3641 小津の屋号.jpg 


DSCF3604 小津和紙店陳列ケース 傘.jpg

 

色紙の上に紙で作った人形等をとても可愛く仕上げています。

赤・白の紙の傘や御雛様を見ていると心が和みます。  


                         DSCF360 筆.jpg      

 

 

和紙には必要な筆の種類もいろいろ用意されていました。  


DSCF3623 将軍家お抱えの鷹匠 2.jpg

 

 

 史料館に展示られている絵ですが

江戸時代の様子が美しい状態で保存されています。 

 将軍お抱えの鷹匠です。

八代将軍吉宗の頃には鷹狩りは大変に盛んになったようです。

このような出で立ちで将軍のお供をしたのですね。 


                   DSCF3620 乗掛馬.jpg 

 

馬の背には荷物180kg(米俵三俵)を上限に両脇に振り分けて積んで居た様です。

余裕があれば人も乗っていたようです。  


DSCF3625 飛脚.jpg

 

 飛脚です。

取次ぎの「問屋」に持ち込めば所在と宛名だけて確実に届けられたそうです。 


                       DSCF3629 鍵つき本棚.jpg             

 

 

東京都中央区有形文化財として登録されています。

鍵つきの棚です。 


DSCF3634 算盤.jpg

 

 

江戸時代の算盤です。

随分、大きいと思いました。


                           DSCF3636  小津の印鑑.jpg      

 

 

印鑑です。

沽券には随分、使われた事でしょう。

沽券・・・・売り渡しの証文、売券。

     「沽」は売るという意味


  DSCF3627 中央区有形文化財.jpg

 

 永代万覚帳・・・1861年(文久元年)

商売、家政等にとって重要と思われた事を書きとめた記録帳


 

小津和紙店では和紙の伝統文化を伝え楽しむ為にいろいろな文化教室を開催なさっています。

古文書 書道、筆カリグラフイー(西洋書道) 絵手紙 アートサイン花押 水彩画 水墨画etc.

、「1日講習会予定表」としても2月から3月、4月にかけて楽しい講座が目白押しです。

日本画 和のモダンアート 和のアロマ 和紙カードケース 写仏 フリーレースetc.です。

1日教室は予定が変わる事もありますので先ず問い合わせて見て下さい。

和紙のお座布団のある部屋は無料で温かいお茶や冷たいお茶のサービスがあり、部屋の片隅では和紙で作られた今年の干支兎が夜空を眺めています。

小津和紙店を訪ねて和紙の世界に浸り江戸時代の頃に心を寄せて中央区有形文化財の見学して下さいね。

      東京都中央区日本橋本町3-6-2

          株式会社 小津商店

              小津和紙(1階)      TEL 03-3662-1184

              小津史料館(2階)     FAX 03-3663-9460

         (紙と歴史的 関わりを物語る文書類 千両箱 文書類の展示) 無料公開

             小津文化教室(2階)     

             小津ギャラリー(2階) 

            開館時間 10:00am~6:00pm 

            定休日  日曜日

                                           http://www.ozuwashi.net/

 

 

 

中央区・リトルセンス(vol3:佃島・陽だまりの路)

[ww] 2011年2月18日 09:30

寒暖を繰り返しながら、季節は春に向っています。
今がピークの紅梅を区内の所々でも見かけます。

tsukuda.jpg

佃島の路地に鉢植えの紅梅が咲いています。
さすが梅の花期は長く、咲き始めてもう3週間以上になります。
先日の雪も乗り越えて、いよいよ満開の様子です。
この紅梅に陽射しが差すのは昼12時半過ぎ頃から。
可能ならば、昼休みの散策にでもいかがでしょうか。 
 

tsukuda-2-3.jpg                                                                                         (撮影2月16日・ww)

 

 

彗星蘭から抽出したエキスを配合★シルヴァン化粧品

[まぴ★] 2011年2月 9日 15:00

蘭といえば、保ちのいいお花として有名で、
私も着物の時に生花を頭に飾ったりしますが、
たいていお花やさんで勧められるのはデンファレなどの洋蘭ですし、
開店祝いなどでは胡蝶蘭が長い間きれいに店先を飾っていたりします。

 

この彗星蘭(シルヴァン)は一度咲いたら、ひと月以上も咲き誇る希少な花だそうで、
そこに何か化粧品としての効果があるのでは?
ということでニチレイグループが長年にわたり育種・栽培に取り組まれてきたそうです。
何より食べ物を扱う会社だし、
色々な検査のノウハウもお持ちなのが、安心です。

 

そのシルヴァンの花から抽出したエキスを配合した化粧品が
シリーズで販売されています。。

特派員仲間の銀造さんに美容液のサンプルを頂いたのがきっかけで
銀座5丁目のみゆきビルにあるオフィスに取材に行ってきました!

 

RIMG5873.JPG RIMG5877.JPG

化粧品のパッケージは高級感の中にも可愛さがあり、
何より嬉しいのは、お試し用のトライアルセットがあること。
全種類入って2100円(送料込み)です。

 

最初に美容液のサンプルを使った時のこと、
この美容液、洗顔後、化粧水の前に塗るそうですが
お風呂上がりにつけてみると、
蘭のいい香りがふわぁっと広がり、
びっくりするくらい、しっとりでぷるぷるです。

 

いつも、お風呂上がりにシートパックをして、
そのあとに化粧水と美容液2種類をつけていますが、
この美容液だけで、そこまでの完成度が味わえます(*^^*)

 

洗顔はクリーミーな泡とすっきりした洗い心地がいいです。
ベタベタするのが嫌いで、普段化粧水のあとに乳液やクリームを使わず
美容液で終了なのですが、すべて使ってみました。
ものすごくしっとりするのに、ベッタリ感がなく、
蘭の香りがリラクゼーション効果も兼ねています。

 

この化粧品を使っていると、蘭のように今の年齢のお肌の状態を
何年も保てるような気がします(*^^*)
蘭にヒアルロン酸の2倍の保湿力があったなんてびっくり!

 

そして今月の19日から東京ドームで開催される
「世界らん展日本大賞」でこのトライアルセットが販売され、
私が最初に使った美容液のサンプルも、会場でもらえるそうです♪

 

RIMG5879.JPG RIMG5544.JPG

さらに、ニチレイグループは、ニチレイフラワーというお花の部門もあるそうで、
そちらからはお花が出品されるそうです。
蘭展の入場券まで頂いてしまいました~(*^^*)
会場ではこの彗星蘭の実物も見れるそうなので、
是非写真を撮ってきたいと思います。とっても楽しみ♪

 

bud世界らん展日本大賞 2011
2月19日(土)~2月27日(日)

 

社長さんはとても優しそうな方で、「化粧品会社の社長さん」という雰囲気。
化粧品からお花のことまで詳しく説明して頂き、
ブログのネタになりそうな新着の耳より情報まで(*^^*)
社長さんのお人柄から、とってもきめ細やかなサービスと商品が期待できる会社です。

 

シルヴァンのホームページで、
トライアルセット(送料込)2100円が購入できます。
アセロラドリンク10本が当たるかも?!のキャンペーンやってます★

 

 

東京マラソンコース ウオーキングのお勧め

[銀造] 2011年2月 1日 17:00

今年も2月27日に東京マラソン run  が開催されますね。

当日走るランナー、それを陰で支えるボランテイアの方々のご苦労も大変だと思います。

それは置いといて、このコースを楽しく歩く無料ガイドがあります。 次をクリックして下さい。

http://tcgc.5.pro.tok2.com/course/11tokyomarath.pdf

 昨年のレポートはこちら。http://www.chuo-kanko.or.jp/blog/2010/03/post-278.html

本年、2月19日の銀座から京橋、日本橋経由浅草雷門までのガイドでは、①もしくは②で

①「新参者」で一躍全国版で有名になった水天宮、人形町経由

②NHK大河ドラマで放映された「龍馬伝」ゆかりの地を巡リ、浅草まで

 そのコースの一部は、昨年の研修風景のブログでご紹介します。

http://www.chuo-kanko.or.jp/blog/2010/06/post-367.html

また、2月26日の銀座~ゴールの東京ビッグサイトまでのコースでは、

①午前発が、昼食は月島もんじゃストリートで(もんじゃは、お好きな店で。有料ですよ)

②午後出発は、月島から東京ビッグサイトまでという設定です。

 楽しく、ヘルシー・ウオーキングrun 。Let's go !

 

 

 
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