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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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◆ 隅田川 「 芭蕉のカーブ 」

[隅田の花火] 2016年3月 8日 16:00

清洲橋の対岸。江東区側にあった背の高い倉庫が取り壊され、空が広くなりました。

場所によっては青い空をバックに清洲橋を写真に収めることができそう。また何か建つみたいですので、今がチャンスかもしれません。

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早く暖かくならないかなぁ、と思うこの頃。

冬の間は、なかなか足が向きづらかった隅田川テラスも、いよいよ楽しみな季節がやって来ます。

 

清洲橋のやや上流のこの辺り。隅田川テラスを彩る花々は春を待ちきれなかったみたいです。

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隅田川テラスでよく見かける、このような案内板。

ここは、川筋が『カーブ』しています。上流側には「新大橋」、下流側には「清洲橋」があって、それぞれカーブの出入口に架かっています。

s_hanabi32-3.jpgまたカーブの頂点は、江戸時代に隅田川で三番目に架けられた「新大橋」があった所。何度も架け直されたようですが、今から100年ぐらい前までは現橋の二世代前にあたる木造の橋がここに架かっていました。

s_hanabi32-4.jpg(2015中央区まるごとミュージアム・かつての新大橋が架かっていた辺り)

 

カーブの内側は中央区側になりますが、江戸時代の新大橋から下流側にあたる場所には洲ができていて、「中洲」、「みつまた」と呼ばれていました。

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一方、隅田川の対岸は江東区の深川地区。江戸時代に新大橋が初めて架けられた頃、 なんと、あの「松尾芭蕉」が身を寄せていました。

 

明暦の大火があって初めて両国橋が架けられ、庶民文化の花が開き始めた時代・1680年に、芭蕉は小名木川が隅田川に合流するこの辺りに移り住んだといいます。

s_hanabi32-6.jpg(中央区側からみた芭蕉庵史跡展望公園)

 

 

芭蕉がいた「カーブの外側」。

 

今この場所から中央区側を向いて川を眺めて見ると・・・

 

上流側には、オレンジ色の主塔の「新大橋」、さらに遥か向こうには「両国橋」、

s_hanabi32-7.jpg下流側には、青い曲線の「清洲橋」、遥か向こうには「中央大橋」の高い主塔。

s_hanabi32-8.jpgカーブのおかげで見通しがとても良いです。川のずっと先の方まで望めます。

 

 

芭蕉はここで何を眺めていたのか。今よりもずっと遠くの方まで見えていたはず・・・

 

上流にはさくらが咲く上野の山。

みつまたを行き交う白帆の舟々。

下流には海原に浮かぶ佃島や月。

日本橋のはるか向こうの白富士。

 

180度のひとつの視界の中に、カーブが作り出すこのような風景が広がっていたはずです。

 

 

「花の雲鐘は上野か浅草か」

「名月や池をめぐりて夜もすがら」

 

芭蕉がどのような心境でこの場所を選んだのか、については不勉強であまりよく知りませんが、後年にこの辺りから北斎や広重が今の中央区越しに富士山を描いていたりもしますので、風光明媚な場所であったことは何となく想像できます。

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また、芭蕉は新大橋が作られていく様子を見ていました。1694年の完成を芭蕉は非常に喜んだといいます。

「初雪やかけかかりたる橋の上」

「ありがたやいただいて踏む橋の霜」

 

下流には数年後に永代橋も架けられます。深川は発展途上で、これからが楽しみな夢のある場所だったのかもしれません。

 

芭蕉の視線の先にあった対岸の中央区側。

きっと芭蕉が何かを感じることができる特別な風景だったのでしょう。今、この場に立つとそんな時代もあったんだなぁと思ってしまいます。

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(上流を眺める芭蕉像。夕方になると下流の清洲橋方向に自動で向きを変える。)

 

 

 

中央区側のかつて新大橋が架かっていたあたりには今、数年前に整備された「中洲公園」という小さな公園があります。

 

隅田川テラスから少し階段を登ったところにあるのですが、この小高い場所から見る対岸の江東区側は、建物の高さがそれほどありません。

ベンチに座って、広い空とカーブをゆったり進む船を眺めるのは、なかなか気持ちがよいものです。

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江戸時代に広重が、中央区側から見た新大橋を「大はしあたけの夕立」という作品に残しています。今描いたとしたら、スカイツリーが絵の中に入るかもしれませんね。

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桜もあるこの公園。

隅田川テラスの散歩でちょっと一息つきたくなったら、ベンチに座って「芭蕉のカーブ」を眺めてみてください。

 

 

 

◆中央区 区民制作テレビ情報番組「中央区発 こちらみんなの情報局」 2016年3月号 放送中!

[巻渕彰/写楽さい] 2016年3月 3日 14:00

中央区の今を映像で伝える、区民がつくるテレビ情報番組「中央区発 こちらみんなの情報局」が放送中です。

 

0913_00_logo_small250.jpg2016年3月号のタイトル

① ともに創る ご近所コミュニティサイト 「 PIAZZA 」

② 名妓・小喜美さんと東をどり

③ 中央区江戸バス散歩~八重洲~

の3本です。

制作 中央区区民メディアリポーターの会

 

・放送日時 毎日20:30~15分間

・テレビ局  CATV「東京ベイネット」
        11(111)ch

・番組更新 毎月1日

 

@巻渕彰

 

 

 

東京マラソンEXPO2016 中央区の名店も出店

[銀造] 2016年2月25日 09:00

 東京ビッグサイトの東京マラソンのランナー受付会場において、マラソン関係及び東京都のシティPRを中心とした展示即売会が開催中です。

開催期間は、

●2016年2月25日(木)~26日(金) / 11:00~21:00  入場は20:30まで、
●2016年2月27日(土) / 11:00~20:00  入場は19:30までで、

このイベントは、東京マラソンのランナー受付会場、マラソン関係及び東京都のシティPRを中心とした展示即売会です。

 

 中央区観光協会のブースでは、中央区ならではの観光スポットと名店の美味しいものを紹介しています。

出店しているお店は、

2月25・26日はにんべん、山本海苔店と中央区観光協会です。

2月27日はにんべん、佃宝と中央区観光協会です。

 

ことしも投扇興が見られるかなと楽しみです。 中央区観光大使・ミス中央との出会いがあれば、最高です!

 

 私は、25日にブラジル(黄色と緑でブラジルの国旗にみえませんか?)から参加のランナーを銀座、日本橋などを案内した後、

そして27日(土)に銀座から月島まで歩き昼食の後、豊洲、有明を歩いて、マラソンコースを完歩した後、訪れることにしています。

東京マラソンは、「東京が一つになる日」です。 皆さんもご一緒に、盛り上がりましょう

 

 

中央区観光検定試験に向けた学習方法

[みど] 2016年1月15日 09:00

第8回(2月11日開催)中央区観光検定試験に向けて勉強されている
方に、これまでの私の経験から効果的な学習方法をご案内させて
いただきます。

 
当然ですが、公式テキスト『歩いてわかる中央区ものしり百科』と
過去問題集は必ずご用意してください。

まずはテキストを斜め読みして概要をインプットします。ここでは
詳細は覚えようとしなくて良いので、全体のイメージを把握します。
次に過去問題集を集中的にトライしてみてください。おそらく50%
くらいしかできないかも知れませんが、さほど気にしなくても良いです。
過去問題を3ケ年分、解くことでだいたいの「出題傾向」がわかって
くると思います。易しいものもあれば、かなりマニアックなものまで
様々ですが、こんなところからも出題されるのかというニュアンスが
なんとなく理解できるようになってきます。

 

たとえば、「・・・の由来」「・・・と関係する人物」「・・・の作者」
「・・・の前身、旧名、別名、現在の名前」はよく出題されています。
「数」も問題にしやすいので数字に関わる箇所は覚えておきましょう。

このようにおおよその出題傾向がわかってきたら、今度はテキストを
じっくりと読み返します。ここは出そうだと思える箇所にはマークして
繰り返しテキストを読みこなします。
自分なりに穴埋め問題を想定しながら読み込むと良いと思います。
テキストに掲載されている写真や地図もしっかりイメージできるように
しておきましょう。
また2015年にあったイベント、ニュース等を覚えておくとベターです。
第8回試験のテーマ「築地エリア」ということなので、詳細な問題が
予想されるので、何度も熟読してください。

 

合格ラインは75点なので、100点は目指さず、80点をターゲットにします。
つまり20点はできなくても良いという心の余裕が生まれます。
落ち着いて頑張ってください。

 

第8回 中央区観光検定についてはこちらを参照してください。
http://www.chuoku-kentei.jp/

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" 東都のれん会 "

[お江戸のマーシャ・堀内] 2016年1月14日 16:00

慌ただしく過ぎ去った正月松の内でした。昨年末「東都のれん会」というスタンプラリーに参加、
多くが東京の下町と呼ばれている場所にあり(中央区、台東区、墨田区、荒川区、江東区、千代田区、港区)、
江戸と現在を行き来しながら、雨風を問わず健脚作りをしたというお話です(大袈裟や!<ひとり突っ込み)。

 

「東都のれん会」とは、江戸~明治に創業し、東京で三代・百年以上の歴史を紡いできた54ののれん店の集まりで、
1951年の戦後の混乱期に発足したということですから驚きです。
扱っているものはといえば、佃煮、うなぎ、甘酒、お団子、眼鏡、果物、海苔、漆器、和紙、お茶、刷毛、弁当、扇子、楊枝、
刃物、稲荷寿司、お菓子、太鼓、天麩羅、すき焼き、豆腐、西洋料理、そば、履物、仏壇、人形、あひ鴨、清酒、あんこう鍋、
パン、呉服、帚、足袋、はんぺん、鰹節さん と衣食住の生活日常のものばかりで親しみやすいものです。
そんな中、26の老舗ブランドが中央区にお店を構えています。(中央区、\(^o^)/)

http://www.norenkai.net

 

普段からいくつかのお店に立ち寄ったりしていたのですが、今後は、より足しげく通うことになりそうです。

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※上記写真をクリックすると大きくなります。

 

 

 

浜離宮庭園に迎賓施設「延遼館」復元へ

[TAKK...] 2016年1月 7日 16:00

東京都は、2020年の東京五輪までに、浜離宮恩賜庭園内に19世紀後半にあった迎賓施設「延遼館」を復元する方針であることを明らかにしました。

外国の賓客を迎えるための施設となるそうです。

延遼館は近代日本最初の迎賓施設で、当初、江戸時代末期に幕府の海軍所施設として着工されました。

明治2年に完成し、老朽化で明治23年に解体されました。

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【明治時代の延遼館】

現在は、復元に向けた準備として、遺構調査等が行われています。

これに伴い、平成28年3月31日まで一部区域が鎖期されています。

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【遺構調査の様子】

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【遺構調査等に関するお知らせ】

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【延遼館があった当時の浜離宮恩賜庭園】

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【延遼館部分を拡大】

 

 
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