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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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中央区の歩道っておもしろい!18【大伝馬本町通り】

[湊っ子ちゃん] 2018年10月25日 18:00

den01.JPGこんにちは、湊っ子ちゃんです。
今日は、日本橋本町三丁目6番から、日本橋大伝馬町16番までの「大伝馬本町通り」を歩きたいと思います。

♪ 出版の町としての大伝馬町
江戸時代、「通油町(とおりあぶらちょう)」という町がありました。現在の、大伝馬町13番地域です。この辺りは、芝居町が近かったことから、書肆(しょし)が多くありました。
元禄年間(1688-1704)に、浄瑠璃本を扱う「鱗形屋」、天明年間(1781-89)には、紅絵(浮世絵の一種)で名を馳せた町なのです。

そんな通油町に、江戸時代中期の人気出版人、蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう 1750-1797)の書肆「耕書堂(こうしょどう)」がありました。
耕書堂は、天明3年(1783)、この地に店を構え、黄表紙(きびょうし)・洒落本(しゃれぼん)・狂歌本・錦絵などを刊行し、なかでも、大田南畝(おおたなんぼ)や山東京伝(さんとうきょうでん)などの戯作者、葛飾北斎、喜多川歌麿、東洲斎写楽などの絵師の作品を多く出版するなど、江戸一流の版元として多くの実績を残しました。

den02.JPG 「画本東都遊」葛飾北斎 画

耕書堂の案内板は、大伝馬本町通り沿い、大伝馬町13番地域にあります。

また、中央区にお墓のある、十返舎一九(じっぺんしゃいっく 1765-1831)の「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」を出版した版元のひとつに、おなじく通油町の、村田屋治郎兵衛をあげることができます。

ほかに、江戸暦や千代絵を売った仙鶴堂鶴屋喜右衛門や、群玉堂松本善兵衛、松茂堂浜松屋幸助などの刷物(すりもの)屋も有名でした。和紙は軽く丈夫なうえ、かさばることもないので、こういった刷物は、江戸土産にはもってこいでした。


den03.png♪ 木綿問屋街としての大伝馬町

もうひとつ、とくに大伝馬町を特徴づけていたのは、旧一・二丁目の木綿問屋街です。

旧大伝馬町二丁目の北側一帯には、三河国(現在の愛知県東部)の出身で、大伝馬町の名主である、道中伝馬役 馬込勘解由(まごめかげゆ)が屋敷を構えていました。その配下の町人が、町内で三河木綿の問屋を開いたのが、始まりとされています。

また、かつて大伝馬町の東側に開削された浜町川は、この町が問屋街として繁栄する礎を築きました。江戸後期の「江戸買物独案内」では、木綿問屋だけで22店と述べています。

大伝馬本町通りの南側、かつての通旅籠町(とおりはたごちょう)には、「大丸新道(だいまるじんみち)」と呼ばれる通りがありました。その名のとおり、寛保3年(1743)、下村正右衛門の経営する呉服店、大丸屋がここに開業したのです。

その後大伝馬町は、「大伝馬町の木綿店(もめんだな)」と称されるほどの木綿問屋街を形成し、今日までその繁栄を誇っています。

今回歩いた大伝馬本町通りからは、スカイツリーがまっすぐ先に見えました。振り返れば、通りの反対側は、べったら市の賑やかさです。江戸時代のその昔も、大伝馬町の大店は、正月20日と10月20日、恵比寿講を盛大に執り行ったそうです。
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中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん

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第25号 平成30年10月22日

 

 

創業300年!伝統技が光る江戸屋の刷毛・ブラシ

[Hanes] 2018年10月25日 09:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
日本橋恵比寿講べったら市に行った際に、ひときわにぎわっていた享保3年(1718年)創業の老舗江戸屋に立ち寄りました。
こちらのお店では、建物の壁に書いてある通り、刷毛ブラシ等を扱っていますが、
店内に入る前に目を引くのがこの独特な外観!

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これは刷毛を表現しており、人造石洗出し仕上げという技法を用いた建築なのです
そういわれてみると、確かに刷毛っぽいですよね。
国登録有形文化財(建造物)に登録されている貴重な建物で、
中央区観光検定の公式テキストにも掲載されています

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店内の天井からは、刷毛やブラシが数多くつるされており、
そこからは、現代の便利な技術では真似できなそうな伝統の技が垣間見られました
また、木造建築(大正13年(1924年)に建造)ならではのぬくもりと趣も印象的。
 
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洋服用、靴用、お掃除用、化粧用のブラシや歯ブラシ、ヘアーブラシに加え、
書道用の筆や絵画用の筆・ブラシと、商品の種類が豊富です。
贈答品中央区土産としてもちょうどよいのではないでしょうか
 
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私は、べったら市の期間中お得になっていたこちらの歯ブラシを家族用に購入
ブラシの部分には、馬毛(やわらかめ、ふつう)と豚毛(かため)、ふつうサイズと大きいサイズがあります。
見慣れた透明や白のブラシと異なるうえ、他でもなかなか見かけることがないので、
ついついどんな磨き心地なのか試してみたくなりませんか?
 
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お店の方曰く、使用しているうちに毛が徐々に短くなってくるそうですが、
3~4ヶ月、長いと半年ももつそうです!
また、「やわらかめ」は歯茎のマッサージにもお使いいただけるんだとか
 
七代将軍家継の時代に将軍家のお抱え刷毛師となった初代利兵衛に始まるこのお店は、今年創業300年
その素晴らしい伝統と技術は、未来に受け継いでいきたい宝物ですね
 
■江戸屋
住所:東京都中央区日本橋大伝馬町2番16号
営業時間:9時~17時
定休日:土日祝
ウェブサイト:http://www.nihonbashi-edoya.co.jp/
 
※本記事は、江戸屋のご担当者様より掲載許可をいただいております。

 

 

美味しいお菓子、まだまだご紹介します①  ~ 御菓子舗 三原堂本店 ~

[rosemary sea] 2018年10月16日 09:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をソフトタッチに取材します、rosemary sea です。

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水天宮の信号交差点角、御菓子舗 三原堂本店さんの前回ご紹介はこちらです。

⇒ http://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/2018/10/post-5691.html

今回は、前回でご紹介できませんでしたお菓子の数々、ご紹介です。

 

株式会社三原堂本店 営業部 伊藤部長に今回もお世話になりました。

なお、お値段は全て税込み価格です。それでは・・・

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犬マシュマロ (いちごジャム入)  145円

白とピンクがあります。インスタ映えしますね。かわいいわんちゃんの姿です。

以前は戌(いぬ)の日にちなんでの販売でしたが、人気が高いので現在は通常販売されています。

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IMG_20181010_110912 (2)a.jpg塩せんべい  こちらのご紹介、2年前より再登場です。

上左:23枚入 1,080円  10枚入 442円

上右:31枚入 1,545円  46枚入 2,160円  69枚入 3,240円  93枚入 4,320円

左:缶 50枚入 2,570円

厳選されたうるち米を、独特の製法でつぶつぶ感を残し薄く延ばしました。

その生地をじっくりと一枚一枚こころを込めて醤油と塩で焼き上げられています。

袋から出すと醤油の香りが漂います。

 

塩はブレンド。

無添加・無着色、にがり(ミネラル)を残した伯方自然塩。

IMG_20181010_111156 (2)a.jpgそれとドイツ産、2億3千万年前の地下層から採掘されたホワイトクリスタル岩塩。右画像です。

こちらは全く環境汚染のない時代に自然が創り出したもの。

世界的にも希少な塩です。

どちらの塩もミネラルを豊富に含んでいます。体にやさしい塩です。

 

 

このおせんべい、多くのかたに支持されています。

某観光協会のK野さんもそのひとり、以下のように公言されています。

「私は三原堂さんの塩せんべいが好きです。甘党じゃないんですね、残念ながら(笑)。

・・・お酒ってわけじゃないです、はい(再笑)。」

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右:草加せんべい 1枚83円

醤油・海苔・胡麻・味噌・ザラメ・唐辛子

 

左:草加せんべい他おせんべいのコーナー

好みのおせんべい、見つけられます。

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塩せんべい 久助(きゅうすけ) 597円

取材日は水曜日でしたが、この日たまたまこの「久助」、販売されていました。

こわれ塩せんべいです。こわれものが出ないと存在しません。お徳用です。

水曜と土曜にあるかも。でも必ずある訳ではありません。

あってもすぐ売り切れます。この日もみるみる少なくなって・・・

お一人様3袋までなのですが。

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看板

表の看板についても説明させていただきます。

実は昨年2017年9月4日、日本橋室町の八木長本店さんの記事にて一度説明しています。

山崎節堂(やまざき せつどう 1896-1976)先生の書。

 

日展の重鎮、日本芸術院賞受賞者、そしてこの中央区書道連盟の創設者でもあるそうです。

また、日本橋の鰹節問屋「中弥」さんの七代目でもあったそうです。

八木長本店さんの店内にございます看板も節堂先生の書、とのこと。

 

因みに、三原堂本店さん、茨城の小美玉市にせんべい工場があります。

和菓子工場と洋菓子工場を兼ねた店舗が江東区森下にございます。

 

・・・ご紹介は続きます。

 

御菓子舗 三原堂本店

日本橋人形町1-14-10

水天宮の交差点、水天宮の対角の角にございます。

03-3666-3333

営業時間 平日 9:30~19:30

     日祝日 9:30~18:00

元日のみ休業です。

三原堂本店さんのホームページはこちら

⇒ http://www.miharado-honten.co.jp/

 

 

栗名月、10月21日は十三夜です  ~ 御菓子舗 三原堂本店 ~

[rosemary sea] 2018年10月14日 14:00

『ギフト、そして自分も楽しむ』をバーゲニングパワー発揮にて取材します、rosemary sea です。

 

10月21日(日)は "十三夜(じゅうさんや)" です。お月さん登場の宵になるといいですね。

十三夜には栗などをお供えします。それ故、 "栗名月" とも呼ばれます。

 

その十三夜、おすすめ商品がございます。お店は御菓子舗 三原堂本店さん。

水天宮の信号交差点角、三原堂本店さんへのお伺いは2年ぶりとなります。

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株式会社三原堂本店 営業部 伊藤部長に今回もお世話になりました。

それではお品のご紹介です。お値段は全て税込み価格です。画像は全てクリック拡大してご覧ください。

 

IMG_20181010_212524 (2)a.jpgお月見だんご(こし餡付) 900円

お月見だんご 810円

煉あん 496円

和菓子ならではの、ふっくらもちもちのお月見のおだんごです。

十五夜の9月24日も販売されましたが、あとは十三夜、10月21日(日)、当日のみの販売となります。

大小のサイズ、ご用意されています。ご予約もできます。

 

・・・ここからのお品、栗むし羊羹・栗むし羊羹(こし、つぶ)は秋冬の季節商品です。

十三夜当日以外にもお品、揃っております。

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栗むし羊羹 291円

上品な甘さの羊羹に、旬の栗がぎっしり詰まっています。

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栗むし羊羹(こし、つぶ) それぞれ811円

"こし"はなめらか、"つぶ"は味わい深い羊羹です。

これらテイストの羊羹に、旬の栗を贅沢に使っています。

 

IMG_20181010_110944 (2)a.jpg煉あん こし、つぶ 各1,188円

 三原堂本店さんの小豆餡は、こし・つぶともに北海道十勝産のえりも小豆を使用。

豊かな風味をお楽しみいただけます。

 ロズマリ豆知識。

こののち、11月17日(土)は十日夜(とおかんや)。

十五夜・十三夜・十日夜、全ての月を見る、これはとても縁起が良いとされています。

   

・・・併せて栗などのお品、ご紹介します。

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栗みのる 194円   栗入りきんつば 172円   くるみゆべし 172円

「栗みのる」は洋風栗あんです。

どれを選びましょう、迷ってしまいますね。

  

・・・ここからはハロウィン関連のお品、ご紹介です。

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左上:パンプキンプリン 540円  右上:紫芋のモンブラン 421円

中:パンプキンロール (新商品) 388円

下:ハロウィン商品各種 左より:モンスタークッキー (バブルン・ピンキィ・グリー) 各378円  ハロウィン詰合せ 1,000円

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左:ハロウィンマシュマロ(カスタードクリーム入り) 162円  右:ハロウィンゼリー 260円

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ハロウィンマシュマロ、インスタ映えします。

 

季節のもの、もう1品ご紹介します。

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千歳飴 1本 129円  2本入 367円  3本入 496円  5本入 756円

11月15日は七五三。早めにされるかたも多いですが。

お子さんたちの千歳飴を持った姿、ほのぼのとしてとても絵になりますね。

 

・・・まだまだ紹介しきれません。塩せんべいなど定番商品を中心に、次回またご紹介させていただきます。ご期待ください。

 

御菓子舗 三原堂本店

日本橋人形町1-14-10

水天宮の交差点、水天宮の対角の角にございます。

03-3666-3333

営業時間 平日 9:30~19:30

     日祝日 9:30~18:00

元日のみ休業です。

三原堂本店さんのホームページはこちら

⇒ http://www.miharado-honten.co.jp/

 

 

第13回中央区内アンテナショップスタンプラリー 10月23日まで

[銀造] 2018年10月11日 14:00

 第13回中央区内アンテナショップスタンプラリーが10月4日から始まりました。 スタンプラリーの台紙は、各アンテナショップで入手できます。今年の各県の参加店は25店舗です。

全25店舗のなかから、異なる17店舗分のスタンプが集まったら、この冊子にとじ込みの葉書でご応募できます。全25店舗のスタンプを集めた方は、Wチャンス  全店の提供賞品詰め合わせ「コンプリート賞」に自動的にエントリーされるそうです。

 スタンプラリーのアンテナショップガイドに記された説明を読み、「クーポン券のご利用について」、「クーポン特典」を最大限利用しましょう。

「先着200名様に、・・・」というのは開催期間中、なるべく早く行かないと貰えませんね。「毎日先着20名様に・・・」お店の開店早々の時間に必着ですね。 今日は、昼からのスタートだったので、「先着200名様に、・・・」というお店とその周辺のお店を訪問しました。

「お買い物代金から5%割引」というお店は大変ありがたいですね。 慌てずに、期間内に利用させて頂きましょう。

今回は、各県のスイーツ探訪ということも考えています。

例えば、今日訪れたお店の一つ、「食の國 福井館」では、羽二重餅が人気とのことで、購入しました。

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今年のアンテナショップスタンプラリーの最終日は10月23日(火)です。 どうぞ、お楽しみ下さい。

応募締切は、10月28日(日)備え付けのBOXへの応募は、当日中、郵便の場合は、当日の消印有効です。

 

 

◆ 十思公園で何を思う

[隅田の花火] 2018年10月11日 12:00

築地方面から地下鉄日比谷線の先頭車両に乗って、小伝馬町の駅で下車。目の前にある改札を出てエレベーターで上がっていくと、お寺が現れる。このお寺の名前は「大安楽寺」。ここは、江戸時代に小伝馬町牢屋敷があった場所である。

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小伝馬町牢屋敷は2600坪という、当時の牢屋敷の中でも最大規模の広さを誇っていた。その位置は、現在の大安楽寺や身延別院、十思公園、学校跡地の十思スクエア辺りとされているが、特に大安楽寺は処刑場のあった特別な場所だと言われている。なのでここに建つ赤い文字の石碑は、ほかでは味わえないような雰囲気を醸し出している。

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事実、明治時代になった後、この牢屋敷の跡地はなかなか使われない土地だったそうだ。そこで、霊を慰めるためにこのお寺が建てられた。「大安楽寺」という名は、財閥系出資者の大倉喜八郎と安田善次郎の二人の名前からとられたとも言われている。

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牢屋敷で処刑された有名人は、やはり吉田松陰だろう。幕末期の安政6(1859)年10月27日、安政の大獄により29歳の生涯を閉じている。隣にある「十思公園」には吉田松陰の石碑が建てられていて、松陰の辞世の句が刻まれている。

 

こういう土地柄ということもあり、訪れる人も少ないだろう思っていたが、意外にもこの石碑の前にパラパラと人が現れる。十数分の間に、若い男性、歴女的な女性二人組、80歳くらいのおじさん、と続いた。それぞれ、どういった思いでこの場所を訪ねているのだろうか。

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そのおじさんが声をかけてきた。刻まれている文字が読めないという。

 

身はたとひ武蔵の野辺に朽ぬとも

留置まし大和魂

 

と、何とか二人がかりで読みあげたが、その後に続く、

 

十月念五日 二十一回猛士

 

の意味が分からなかった。

  

このおじさんは何と、吉田松陰の地元・山口県の方。瀬戸内に浮かぶ周防大島のご出身だそうで、『松陰先生』を慕ってこの場所を訪ねられた。思っていたよりもこの石碑の扱われ方が粗末であると感じられたようで、少し残念なご様子。「記念に写真を・・・」と撮ってさしあげたところ、かなり喜んで下さり、そのあと熱い語りが始まった。その『松陰先生』への思いは並々ならぬものであると感じながら、石碑の前で耳を傾けた。

 

 

あとで調べてみたところ、この辞世の句は小伝馬町獄中で書かれた「留魂録」の冒頭の一節。十月念五日(25日)に弟子宛の遺書として書き始め、処刑の前日・26日の夕方におよそ5000文字を書き終えている。「二十一回猛士」というのは、吉田松陰の号だった。

 

2通書かれたものの、弟子達に届けられた1通は幕末の動乱で失われてしまったのだとか。もう1通は八丈島(三宅島とも)に遠島になった同牢の沼崎吉五郎に託され、刑が解かれた十数年後、元塾生の野村靖の手に渡り、萩の松陰神社に預けられた、という長い物語がある。

 

十思公園にある石碑に刻まれた文字は、その松陰直筆の「留魂録」の文字を拡大彫刻したものであるらしい。なので『松陰先生』によって生み出された辞世の文字は、巡りめぐってこの小伝馬町の聖地に里帰りしてきた、ということになるのだろう。

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さて、この十思公園界隈にはいろいろな史跡があり、見るべきものは多い。その中でも今日見入ってしまったのは、「十思之疏」の説明板。十思は「じっし」と読み、聞きなれない日本語だと前々から不思議に思っていたが、今日はようやくその疑問を解決することができた。

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明治になり、ここの学区が第十四小区だったことと、中国の歴史書「資治通鑑」の中の「十思之疏(じっしのそ)」の音が十四に通じるところから「十思小学校」と名づけられた。十思小学校はもう無くなってしまったが、ロマンチックな建築だけは今も残してくれている。

 

この十思の考え方は、あの徳川家康公も貞観政要という書物で参考にしていたらしい。リーダーとなるべき人が読む訓示のような文章なので、もしかしたら吉田松陰や井伊直弼も読んでいたのかもしれない。

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子どもの頃を思い起こすと、学校では意味も分からず名文を暗唱させられたものだ。この十思小学校で学んだ子どもたちは、この十思を暗唱させられたのだろうか。

 

子どもの頃に暗唱した名文は、今思うと、とても良いリズムであることに気づかされる。そのリズムはたぶん、大人になってから少しは役に立っているのだと思う。

 

分かりやすく訳された十思を見てみると、少々耳が痛くなる。暗唱するなら、3つぐらいの思いに絞った方が良いかもしれない。

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さて、この小伝馬町界隈は、地図で見てみると浅草橋から常磐橋へ向かう大きな道筋のほぼ中間地点であることがわかる。

 

家康公が江戸にやって来て街づくりが始まり、水上交通や陸上交通の整備が行われたが、この道筋はその陸上交通の要衝だった。家康公の地元の商人も呼び寄せられて、以降、とても栄えた場所となる。大伝馬町・小伝馬町・馬喰町・横山町といった昔の町名は今も残っているが、通旅籠町・通油町といった消えてしまった町名もあるようだ。

 

なのでこの辺りは、歴史好きな方であれば、古地図を開いて江戸時代の頃に思いを馳せながら歩くのが楽しいのかもしれない。

 

浅草橋の方に行くか。常磐橋の方に行くか。
小伝馬町の交差点から人形町の方へ歩くと、ひとつ目の交差点に寳田恵比寿神社の標識が現れる。もうひとつ先が江戸時代の本通りのようだが、10月19・20日には「べったら市」があるので、今日は標識の指示に従い、常磐橋の方角・寳田恵比寿神社の方へと歩いてみた。

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この道は「えびす通り」という細めの通りで、途中に馬込勘解由の屋敷跡、寳田恵比寿神社、於竹大日如来の井戸跡といった史跡が現れて、昭和通りに突き当たる。そこにある「小津史料館」には、この辺りが栄えた江戸時代の頃を知ることのできる、良い史料が整えられている。

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ご紹介が逆になってしまったかもしれないが、この辺りを散策される時は、まずこの小津史料館に入られるのが良いと思う。そしてべったら市がある時季に合わせて歩くのが一番だ。

 

この場所は、昭和通りを地下道で渡れば「くすりミュージアム」、その先に中央通りの日本橋室町があり、人気繁華街からも至近の距離となっている。

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