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【勝どき・築地】勝鬨橋の仕組みがわかる「かちどき 橋の資料館」

[いのちゃん] 2017年12月28日 09:00

 

隅田川にかかる勝鬨橋
昭和15年(1940)に完成した日本初の双葉跳開橋です。
かつては一日に5回開閉し、その下を大きな船が通航していました。
今では自動車の交通量も増え、昭和45年(1970)を最後に橋が開くことはなくなりました。

 

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当時の最先端技術の粋をあつめて建設された勝鬨橋は、国内最大の可動支間を有する

技術的完成度の高い構造物として国の重要文化財に指定されています。
 

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橋脚内には橋を開閉させていた当時のままの設備が保存されており、見学ツアーが

行われていましたが、橋の補修工事のため、2018年1月から2020年3月末までの

予定ツアー一時中断となります。

 

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そこで今回は11月にツアーに参加したときの様子をご紹介したいと思います。

 

はじめに かちどき 橋の資料館 に集合し、東京都建設防災ボランティア協会の方々の

ご案内で橋へと向かいました。

 

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勝鬨橋は何度も渡ったことがありましたが、知っているようで知らなかったことを

たくさん教えていただきました。

 

橋が開くときに歩行者を止めていた信号機。

 

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真ちゅう製の金色の鋲は歩行者用の停止線でした。

 

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橋の中央部。ここから「ハ」の字型に開いていきました。

 

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川に向かって縦に並んでいる信号機は船のためのもの。

この塔は運転室です。実際に開閉の操作をしていた場所からは橋を見渡すことができ

ました。橋には4つの塔があり、運転室のほかは宿直室、見張室、倉庫室として使わ

れていました。

 

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運転室のあとは橋脚内にある機械室へ移動しました。

橋脚内へは安全ベルトを使って3.5mほどの梯子を垂直に降りていきます。

機械室に残されている跳開部の機械設備は、今年8月、日本機械学会により技術面で

歴史的に意義のある「機械遺産」に選ばれました。

 

運転室や機械室の見学の様子はこちらのページをご覧ください。

 

東京都建設局 「見学ツアー実施の様子」

http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/road/kanri/gaiyo/kachidoki/tour.html

東京都道路整備保全公社 「勝鬨橋アルバム」

http://www.tmpc.or.jp/06_info/kachidoki.html

 

勝鬨橋が開閉していた頃を知る世代ではありませんが、設備を間近に見ながら説明を

聞いていると、勝鬨橋が跳ね上がる姿が目に浮かぶようでした。

 

年内の橋脚内見学ツアーは満員となり、受付は終了しています。

しばらく見学することはできませんが、勝鬨橋に長生きしてもらうために必要な時間
とのことです。

 

勝鬨橋に興味を持った方はぜひ、かちどき 橋の資料館 へどうぞ。

この資料館は、橋を開くために橋脚にあるモーターまで電気を送っていた変電所を

改修して一般公開されたものです。

 

橋を動かしていた発電設備が保存・展示されているほか、開閉の様子を再現する模型

や映像、パネルなどの資料も充実しています。

 

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かちどき 橋の資料館

中央区築地6-20-11

03-3543-5672
開館日 火曜・木曜・金曜・土曜(年末年始を除く)
開館時間 9時30分~16時30分(12月~2月は9時~16時)
入館無料

 

 

 

荒汐部屋の力士が中央区内の月島第一幼稚園に餅つきや相撲を取ってくれる年末恒例行事

[桜やよい] 2017年12月26日 14:00

中央区内にある唯一の相撲部屋と言えば「荒汐部屋」です。浜町公園清正公寺近くにあります。12月のこの時期に中央区内の幼稚園を回って餅つきをしてくれています。平成19年から明石幼稚園・月島幼稚園・月島第一幼稚園の公立幼稚園に来ていますが(中央区には私立幼稚園はないのです)、なんと餅つき会に荒汐部屋は総出でいらっしています。凄いですね。園児たちにもお相撲さんに餅つきをしてもらったり、触れあったりすることができる貴重な体験の機会になっています。日本の伝統国技でもある相撲が幼児から親しまれるようにと、「荒汐部屋」が積極的に地域で活躍している姿勢は素晴らしいです。

 

<荒汐部屋>

 

●師匠 鈴木栄二

新潟県北魚沼郡堀之内町(現,魚沼市堀之内)出身

現役四股名 大豊  親方名 荒汐 崇司 

2002年6月に,時津風部屋から独立し,相撲伝承,弟子の育成(四股・てっぽう,すり足といった基本所作には特にこだわりがあり、一人一人に応じた,きめの細かい指導をする)

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●住所: 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-47-2

●荒汐部屋の力士紹介

  1. 蒼国来 栄吉 (そうこくらい)

    荒汐部屋の部屋頭,蒼国来は,平成15年(2003年)6月28日,中国の内モンゴルからやって来ました。

    怪我を乗り越え,初土俵から4年がかりでついに幕下上位に定着。そうして平成21年十一月場所,ついに関取の座を勝ち取り,その後も4場所連続勝ち越し,平成22年九月場所,堂々と新入幕を果たしました。さらにどこまで行くか,どうぞ皆様じっくりご注目ください。

    • 公式サイト: Sokokurai.net
    • 本名: エンクトフシン(恩和图布新sokokurai[1].jpg
    • 出身地: 中国・内モンゴル自治区赤峰市バイリン右旗
    • 誕生日: 1984年(昭和59年)1月9日
    • 初土俵: 平成15年九月場所
    • 最高位: 前頭
    • 身長・体重: 186.0cm・134kg
    • ニックネーム: 関取,エンさん,エンクぅ
    • 四股名履歴: 苍國来 栄吉(平成15年九月場所~平成18年十一月場所),蒼国来 栄吉(平成19年一月場所~)
    四股名最高位出身地誕生日初土俵
    蒼国来 蒼国来 前頭
    2枚目
    中国
    内モンゴル自治区
    1984年
    1月9日
    平成15年
    9月場所
    福轟力 福轟力 幕下
    5枚目
    福島県
    福島市
    1988年
    3月2日
    平成17年
    11月場所
    寛龍 寛龍 三段目
    41枚目
    栃木県
    小山市
    1992年
    4月18日
    平成20年
    3月場所
    突光力 突光力 三段目
    62枚目
    石川県
    金沢市
    1986年
    2月17日
    平成20年
    11月場所
    荒篤山 荒篤山 幕下
    28枚目
    神奈川県
    横浜市
    1994年
    3月11日
    平成21年
    9月場所
    廣瀬 廣瀬 三段目
    61枚目
    徳島県
    徳島市
    1988年
    10月18日
    平成21年
    9月場所
    若隆元 若隆元 幕下
    11枚目
    福島県
    福島市
    1991年
    12月29日
    平成21年
    11月場所
    若元春 若元春 幕下
    5枚目
    福島県
    福島市
    1993年
    10月5日
    平成23年
    11月場所
    飛驒野 飛驒野 三段目
    70枚目
    富山県
    富山市
    1990年
    9月14日
    平成23年
    11月場所
    常川 常川 三段目
    56枚目
    富山県
    南砺市
    1994年
    10月17日
    平成25年
    3月場所
    綿谷 綿谷 序二段
    61枚目
    石川県
    小松市
    1999年
    7月7日
    平成27年
    5月場所
    若隆景 若隆景 幕下
    12枚目
    福島県
    福島市
    1994年
    12月6日
    平成29年
    3月場所
    式守一輝 式守一輝 幕下
    行司
    大阪府
    交野市
    1987年
    8月12日
    平成17年
    3月場所
    床光 床光 五等
    床山
    福島県
    会津若松市
    1995年
    8月13日
    平成25年
    11月場所

    稽古見学についてのお問い合わせは,前日夕方にお電話で。

    写真:稽古荒汐部屋では,毎朝の稽古をご自由に見学いただいております。お近くをお通りの際には,稽古場の窓も大きくとってございますので,ぜひ,ちらと覗いてやってください。

(※以上、荒汐部屋の許可を得てホームページから転載させていただいております)

 

 

月島第一幼稚園餅つき会 平成29年12月19日に取材させていただきました。

 

餅つき前日から年長組が15合のもち米研ぎをしました。

「いつものお米より白いね!丸いね!」というお米の形や色に興味をもっている様子。家でもお米研ぎを練習してきた園児もいるようです。研ぎ汁を見て「カルピスみたいになった!ギュッと握って研ぐんだよね。」との声が上がりました。これで明日の餅つきの準備完了!「お餅の匂いがしてきた」と明日の餅つきへの期待が大きく膨らんだようです。餅つきの餅米は新米8時間位、前日から水に漬けておくことが大事です。

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蒸した餅米潰し。餅米が杵で外に飛び出さないように臼の縁の米を丁寧に潰していきます。流石、毎年餅つきをやっているプロの技はすごいですお相撲さんの餅つきを見る。軽く杵を持ち上げていますが、体験してみると重いですよ。

 

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さあ、餅つきをしよう。年少組、年中組、年長組の順に!

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年少組が幼稚園に入園して、初体験の餅つきです。杵が重いので、お相撲さんのサポートで初体験でペッタンペッタン餅つきができました。この後、年中組・年長組と続きましたが、大きくなると自分の力で杵をついていました。「ヨイショヨイショ」の元気いっぱいの掛け声も大きく校庭中に響いていました。

 

鏡餅づくりを見るー幼稚園に飾る大きな鏡餅です!

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日本橋浜町にお住いの88歳の安藤誠一さんが鏡餅を作ってくださいました。安藤さんは、「春月堂」という和菓子屋さんを長く日本橋浜町でやっていました。お店を閉店するまでに、区内の小学校・幼稚園に祝菓を届けていました。閉店してからも地元の有馬幼稚園と月島第一幼稚園の餅つき会に毎年鏡餅を作りに来てくださっています。安藤さんが作る鏡餅はお餅が熱いうちに小型扇風機の風で粗熱を取りながら丸く丸く形ができてきたかと思うと、あっという間に綺麗な半円状の鏡餅の出来上がり。まさに、神業という表現がピッタリでした。

 

年長組の鏡餅づくりー安藤さんからミニ鏡餅の作り方を教えてもらう

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いよいよ「マイ鏡餅づくり」に挑戦ー初体験でしたが、お正月に自分の家に飾れるミニ鏡餅の出来上がり

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「丸くするの難しいな」「これで大丈夫かな」担任の先生が「安藤さんのお話よく聞いていたね」熱いお餅もアッという間に冷えて硬くなってきました。硬くなってくると、形がもう直せなくなってくるお餅に悪戦苦闘。でも鏡餅が出来上がった時の顔は達成感で笑顔が溢れていました。もうすぐ1年生の年長組です。

力士と遊ぶ。年少組の「はっけよーい のこった のこった」

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3歳児だけ。特別だよ。「高い!高い!」

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お相撲さんに「高い!高い!」をしてもらって大喜びです。子どもたちの目には、どんな世界が映ったのでしょう‼

待ちに待ったお餅を食べています。よく噛んで食べていますね。つきたての杵餅は喉を詰まらせることがないことはご存じでしょうか?機械でついたお餅は喉を詰まらせる危険が大きいですが、不思議に杵でついているお餅は大丈夫だと、安藤さんから教わりました。

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おなかが空いたお相撲さん方もたくさん召しあがーれ!

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9時から12時近くまで、お疲れ様でした。ずっと餅つきから後片づけまでPTAの方々の手伝いを最後までやっていました。流石に体の大きい力士方です。つきたてのお餅は美味しいです。あっという間にお餅が無くなっていきました。

 

PTA役員さん中心に保護者の方々の絶大な協力体制があってこそ成り立つ餅つき行事です。何か月も前からこの日のために入念に準備されていました。なんといっても可愛い子どもたちのために一生懸命。前日は餅米洗い、朝早くからも準備をしていました。今年は、なんとお母さんだけでなく、お父さんも4人手伝いに来ていました。餅つきは力仕事が多いので、人手が多い方が助かりますね。餅つき会の運営は、とっても大変です。餅つき会が終了しても臼の片づけに数日かかります。デリケートな臼のメンテナンスにも気を使います。きっと今日の園児たちの笑顔で、PTA役員や保護者の方々の疲れも吹っ飛んでしまうことでしょう‼

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小学校の家庭科室や幼稚園の職員室で、お母さん、お父さん方が大忙しで、餅米を蒸かしています。

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園児たちのお弁当箱に、きなこ餅と海苔餅を入れているお母さんたち。沢山食べる園児たちやお相撲さん方のためにつきたてのお餅を熱い思いをしながら一生懸命作っていらっしゃる姿に感動しました。

 

九州場所十両優勝の蒼国来関も忙しい中、駆けつけてくださいました。

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園児が作った「そうこくらいぜき じゅうりょうゆうしょうおめでとうございます あらしおのべやのみなさんおうえんしています」との看板に迎えられ、慢心の笑みがこぼれました。

 

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相撲の詳しい月島第一小学校の三木 茂校長先生から蒼国来関の紹介をしていただき、児童も休み時間に教室から「蒼国来関十両優勝おめでとうございます‼来場所も頑張ってください‼」との沢山のエールを送っていました。蒼国来関にも児童たちの気持ちはしっかり届けられました。中央区では、小学生を対象に学校間対抗「ワンパク相撲中央区大会」が毎年中央区総合スポーツセンターで開かれています。児童にとっては、強い蒼国来関は身近なヒーローです。中央区の小学生にとっては憧れの時の人となっているといえるでしょう。

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蒼国来関は、中国出身で餅米を食べたことがありませんでした。日本に来て炊き立ての餅米が最近大好きになったことを荒汐部屋のおかみさんからお聞きしました。早速、炊き立ての餅米をパクリ。大変美味しかったようです。

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最後におかみさんに話を伺いました。鈴木 ゆかさんは、中央区の教育委員を昨年まで務められました。中央区の子どもたちが小さい時から沢山の力士と触れ合うことが子どもたちの貴重な体験になるので、今日も餅つきに10名も力士を連れてきてくださったそうです。毎年このような恩恵にあずかっている中央区の幼稚園は恵まれています。小学校は月島第二小学校に餅つきに、その他に早稲田大学にも。餅つきは12月に重なるためにこれ以上は増やせないそうです。尤もですね。

 

蒼国来関や荒汐部屋の力士の皆様の益々のご活躍を祈り、これからも荒汐部屋を応援していきたいと思います。

(荒汐部屋と月島第一幼稚園の許可を取って撮影しています)

 

 

中央区第九の会 2017トリトンスクエア公演

[サム] 2017年12月18日 12:00

PC160018ELS''''.jpgPC160021RS'G.jpg 年末恒例の「ベートーベン第九コンサート」。

12月16日15:30より、晴海トリトンスクエア2F グランドロビー特設会場にて、佐藤雄一氏指揮「中央区第九の会 ー2017トリトンスクエア公演ー」が開催されました。

「中央区第九の会」は、中央区在住・在勤者を中心に2007年に結成された中央区第九記念合唱団と、1994年設立の中央区交響楽団とで構成。

本年は、中央区第九記念合唱団創立十周年の記念の年に当たります。

第一部 中央区交響楽団によるオープニング曲「好きです、トリトン!」、中央区立月島第一小学校合唱団による合唱、中央区立佃中学校合唱部による合唱、「りこるど」より「歌は君」、中央区第九の会版「お江戸日本橋」の後、いよいよ第二部 ベートーベン作曲交響曲第9番二短調作品125「合唱付き」より第4楽章の演奏。会場に美しいハーモニーが響き渡りました。

 

 

◆ 隅田川の勝鬨橋・東京タワーの黄昏

[隅田の花火] 2017年12月16日 09:00

12月4日朝。

ここは中央区、勝どきの隅田川テラス。周りはまだ暗い。対岸の築地市場は、ザワザワとうごめいている。

 

またこの場所に来てしまった。しかもこんな早くに。

 

今日は、スーパームーンと東京タワーを一緒に見てみたかった。

 

夜明け前。紫になる空。揺れる波。東京タワーと市場の光。スーパームーンが沈んでゆく。

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夢心地である。やっぱり来て良かった。

 

 

最近よく、東京タワーを見るために、勝鬨橋に来ている。

s_hanabi54-2.jpg何故かというと、

 

勝鬨橋から見える東京タワーが、

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s_hanabi54-4.jpg見えなくなってしまいそうだから。

 

 

 

隅田川河口近くに架かる勝鬨橋。橋の南詰の勝どき側からは、対岸に築地市場、汐留の高層ビル群、そして彼方に東京タワーを見ることができる。

 

私は、この勝鬨橋から見える東京タワーの風景が好きである。このブログでも、幾度となくご紹介してきた。

 

好きな風景が無くなってしまうことは、以前から想像はしていた。でもそれが現実になると思うと、やっぱり寂しいものがある。

 

勝鬨橋に来て、東京タワーを見て、途方に暮れ、黄昏てしまう、というわけだ。

 

 

勝鬨橋から見える東京タワーは、訪れたタイミングによっていろいろな表情を見せる。そのなかでも一番なのは、黄昏時だと思う。

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夕方になると、勝どきから築地方面に渡ろうとする人々が、暮れてゆく空と、流れゆく川の美しさに郷愁を感じ、足を止める。そして、赤い東京タワーを遠くに見つけると、さらに感動してスマホを取り出す。

 

夕暮れの川の流れの景色だけでも綺麗だというのに、その風景に赤い東京タワーが加わると、古き良き時代を語るメッセージのようなものを受け取った気持ちになれる。

 

赤い東京タワーには不思議なパワーがあるのだ。

 


東京タワーが建てられたのは、日本の高度経済成長期の昭和33年。それから多くの人が勝鬨橋を渡り、この東京タワーからパワーを貰ってきたはずだ。なので見える場所が勝鬨橋であることには、それなりの意味がある。

 

橋を渡り、川が流れ、タワーが光り、日が暮れる。そんなあたりまえのような日々が、積み重ねられてきた。

 

そして2017年の年も暮れてゆく。

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師走に入ると、時の流れが早く感じられ、見えなくなってゆくスピードも、より早く感じられてしまう。あたりまえの風景が無くなってしまうと思うと、またそれが郷愁を誘う。

 

勝鬨橋から綺麗な東京タワーの黄昏を見ることができるのは、あと何日あるのだろうか。

 

残念だけれど、過ぎた季節はもう、戻ることはない。

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そんなふうに思いながら、また勝鬨橋に来てみる。近頃は北風までとても冷たい。

 

この辺りから、カメラを構える人が増えてきたような気がする。見えなくなるのを知ってのことかは分からない。けれど、この風景に心を打たれているのは、私だけではないと思うと、嬉しい限りである。

 

東京タワーの黄昏。今のうちに、綺麗に切り取っておいてほしい。

 

 

 

東京五輪の夢は広がる

[下町トム] 2017年12月12日 09:00

豊海テニス_20170210(1)_R.jpgぼくたち中央区のテニス愛好者にとっての聖地ともいうべき〔豊海テニス場〕は、近年施設更新が行われて、今まで以上に整った設備と気持ちの良い空間になりました。この日もこの時季にしてはぽかぽかの陽気のなかで、多くのプレイヤーが練習や試合に興じていました。


このテニスコートの良いところは設備だけではありません。朝潮運河に面したサイドウォークは散歩するのにもとてもいいところです。目の前に東京レインボーブリッジが横たわり、港を行きかう船の航跡が緩やかに広がるのを眺めることもできます。

豊海テニス_20170210(3)_R.jpgお隣の晴海埠頭では、2020年の東京五輪に向けて選手村の建設が始まっています。大きなクレーンが何本もそびえたち、来たるべきスポーツの祭典への期待と希望がふくらみます。

中央区の湾岸部の風景もまた素敵です。変わりゆく景色をこれからも追いかけていきたいと思います。

 

 

初冬のプランツウォーク 2017

[サム] 2017年12月 9日 18:00

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 晴海トリトンプラザ2F「i green ポケットプラザ花水樹」の専属ガードナーの案内で園内を散策する、毎月恒例のミニガーデンガイドツアー。

今月は12月7日開催されました。

今回は、「花のテラス」、朝潮運河沿い傾斜花壇「サンプルガーデン」、朝潮運河とメインエントランス沿いのプランターに季節の花々を植栽した「フラワーロード」、メインエントランス前に広がる「ノーストリトンパーク」を巡るコース。

ノーストリトンパークには、4月頃と10月頃、年2回咲く、エドヒガンの園芸品種のジュウガツザクラが引き続き開花中。紅葉する樹木と一緒に楽しむことが出来ます。

「サンプルガーデン」内のブルーベリー・ウッタードも紅葉し、色鮮やか。

正月の縁起物として、赤い実のなる小低木、万両、千両、百両(カラタチバナ)、十両(ヤブコウジ)、一両(アリドオシ/ヒメコウジ)。園内ではヒメコウジ 別名チェッカーベリー(ツツジ科)、フイリヤブコウジ(ヤブコウジ科)、センリョウ(センリョウ科)、マンリョウ(ヤブコウジ科)が楽しめます。

冬枯れ期だけに、コニファーを始め、常緑針葉樹の各々個性的な樹形にも目が留まります。

今回もまた、「見て、触って、聞いて」、植物の生態、薬効や花言葉も交え、初冬のガーデンの楽しみ方を学んだプランツウォークでした。 

 

左から、ヒメコウジ、フイリヤブコウジ、キミノセンリョウ、センリョウ、マンリョウ

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