滅紫

「新一万円札の顔」の旧邸跡ー日証館ビル

5年後の新札の図柄が発表されました。新一万円札の顔となる渋沢栄一は500を超える数多の企業の設立に関わった大実業家ですが、旧邸跡が中央区にあるのはご存知でしょうか?東京証券取引所の裏側、日本橋川沿いにある「日証館ビル」のところです。旧渋沢邸は明治21年東京駅や日銀本店等の設計で名高い辰野金吾の設計で建てられました。関東大震災で焼失、その跡に昭和3年(1928)に建てられたのがこの日証館ビル、東京証券取引所の付属施設として設計は横河民輔、電通銀座ビルや最初の日本橋三越は有名です。壁面の半円アーチのデザインも洒落ている風格のあるレトロビルです。

銀行発祥の地ーみずほ銀行兜町支店

銀行発祥の地ーみずほ銀行兜町支店 「新一万円札の顔」の旧邸跡ー日証館ビル

このみずほ銀行兜町支店のあるところに「銀行発祥の地」のプレートがあります。明治5年政府が「国立銀行条例」を出し設立順に番号を付けました。こちら栄えある第一号「第一国立銀行」。設立に渋沢栄一が関わり頭取を務めたことでも知られています。「国立」といっていますが「国の法律に従って設立」したという意味で民間銀行です。7年間で153行設立されましたが、現在ナンバー銀行として名前も変わらず残っているのは第四銀行、十六銀行など7行だけで全部中央区に支店があります。数年前に調べてブログ記事にしました。なお「セブン銀行」はナンバー銀行ではありません。

「渋沢」の名前が残っている会社は?

「渋沢」の名前が残っている会社は? 「新一万円札の顔」の旧邸跡ー日証館ビル

500以上の会社の設立に関わった渋沢栄一ですが、「渋沢」の名前があるのは多分ここだけです。

茅場町駅を上がってすぐの渋沢シティプレイスにある澁澤倉庫。

日証館ビル  日本橋兜町 1-10

みずほ銀行兜町支店 日本橋兜町4-3