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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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夜な夜な築地の路地裏へ

[りょうきち] 2013年6月27日 09:00

築地の街は市場の街ということで、夜は早く暗いのですが、そんな中を分け入っていくと居心地のよい空間があちらこちらにあります。季節がよくなってきて、夜な夜な築地の路地裏に誘われ迷い込んでいる人も増えてきました。今回はそんな中の一つ、素敵なお店を紹介します。なお路地裏にあるので普通には見つからないです。特に看板もない明るい間は分かりません。

 

お店の名前は酒膳倶楽部、場所は築地7丁目14−13

聖路加国際病院方向から行くと暁公園の裏側辺りに当たります。といっても路地裏にあるため、最初は場所を発見するのが難しいかもしれません。

でも大丈夫、夜になると、オレンジ色の看板が出ているので、近くまで行けばきっと見つけられます。

その場所までたどり着いてもさらに名物の急階段があり、まるで来る人を拒んでいるようです。写真を参照のこと。

IMG_1429.jpg さて、この急階段を上ると隠れ家のようにお店があります。お客さんが10人程度入るといっぱいになる大きさ。赤い壁紙で明るい雰囲気。そして存在感があるのは女将、小森さん。ご本人は栄養士としてご活躍で、大学でも講義をしている方です。そのような栄養の専門家の立場から、メニューを構成されているとのこと。実際、野菜をふんだんに使用したおいしい食事が出てきます。健康に飲酒、飲食を楽しむ、これをいつも考えてメニューを考えられているようです。さらに市場の新鮮な食材。悪いものはありません。これではお酒が進んでしまいます。でも帰りには急階段を下りないといけません。いくら病院に近いと言っても注意しないといけません。でも女将を中心に、下町っぽい常連さんたちとの会話は盛り上がり、お酒の量も増えてしまいます。異空間? 外のことを忘れて時間が過ぎていました。

 

このような感じで今日も築地の夜は更けていきます。市場はもう数時間で始まってしまいます。

 

酒膳倶楽部は、毎月、落語会やジョギング会なども催していまして、多種多様な趣味の方が集まってきます。また、銀座8丁目にも新店ができていまして、お店には勢いもあります。ご関心の方、是非一度、お訪ね下さい。

 

 

区内で出逢った素敵な人 ~その2~ 「おもてなしの心をこめて」

[下町トム] 2013年6月26日 14:00

中央区にお住まいされている方、あるいは勤められている方の中で、自身が出逢って感銘を受けた人や共感した人などをご紹介していきたいと思います。

第2回の今回は、東銀座駅近くの飲食店で店長を務められている宮下正幸さんです。

 

ADK松竹スクエア_R.JPG

築地の〔ADK松竹スクエア〕は近代的なフォルムが美しく、一階ロビーの開放感もとてもお気に入りです。大階段も印象的です。時々ドラマのロケにも使われています。

ここにはかつて松竹の映画館があって、〝寅さん〟シリーズ全盛の頃は多くのシネマファンが通っていました。今では飲食店とオフィスの入居するビルですが、3階には「松竹大谷図書館」があり、歌舞伎を中心に専門書や資料が収蔵される貴重な施設があります。

 

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今日はこのビルの2階にある〔串焼・炭火焼肉 Yagura〕をお訪ねします。前述の1階ロビーからエスカレータをあがると、ゆったりとした導線の先に落ち着いたエントランスが見えてきます。和風のセンスを活かしたしっとりとした雰囲気は、仕事の得意先との商談だけではなく、家族団らんにもピッタリです。

 

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店長の宮下さんはタフで優しいリーダーとして従業員の皆さんに慕われています。ほとんど休みなしにこの店を守り立てるために頑張っていらっしゃいます。いつ訪れても笑顔を絶やさず、お人柄はソフトですが、店内の隅々まで眼を光らせて状況把握されている姿は厳しいプロフェッショナルを感じます。

 

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宮下さんの座右の銘は「公認無私」だそうです。何でも昭和天皇のお言葉だそうですが、意味合いとしては自らのわがままを捨ててみんなのために尽くすということかと思います。ホスピタリティの意訳としてその世界の権威である力石寛夫さんが取り上げていらっしゃったとも伺いました。いずれにしても、サービス業の原点である「おもてなしの心」を追求し、それをどう形にするかを宮下さんは考え続けているんだな、と実感しました。

 

最後にお店を出るときに玄関口まで見送ってくださった宮下さんは、短くても心のこもった挨拶をして下さいました。いただいた食事にはもちろん満足しましたが、やっぱり食事は良い環境でいただくことが大切だと納得しました。お店の皆さん、お世話になりありがとうございました。

 

 

「夏越の祓(なごしのはらえ)」で、元気に夏を乗り切るぞ。

[小江戸板橋] 2013年6月26日 09:00

最初は、左足からまたいで左回り。

次に右足から右回り。

三周目は左足から左回り。

そして神前へ進みます。

 

神社の参道に、茅(かや)を束にして作った大きな円形の「茅の輪(ちのわ)」が飾られています。

清々しい茅の青さが、いつもとは違う異空間を創り出しています。

立てられた円の中を、八の字にぐるぐるっとくぐる面白さ。

子供たちは、キャッキャッと走りまわります。

「ここは神社だから静かに。」と、ぎゅっと手を握るのですが、私自身がなんとなくウキウキしてしまいます。

 

築地の波除稲荷神社の「茅の輪」は、6月7日から7月6日まで設けられているそうです。

この大きな輪、くぐるとどんな御利益があるのでしょうか。

「水無月の 夏越の祓 する人は 千歳の命 延ぶというなり」という歌があります。

縁起物の鶴と同じように、千年寿命が延びる。

茅のぐんぐん伸びる生命力が、除災の力として考えられてきたのでしょう。

千日間お参りしたと同じ御利益がある。

そう言われているのなら、やってみましょう。

罪だの穢れだの意識しないままに生活に追われる身ですが、定められたように行うと、何とはなしに「ありがたい」気持ちになってきます。

誰かに守られているという感覚を持つことが、大事なのでしょうか。

 

さて、波除稲荷神社は、夏越し大祭「つきじ獅子祭」がよく知られています。

今年は6月7日から10日にかけて執り行われ、勇壮な「千貫宮神輿の御巡行」が見られたとのことです。

特派員の「下町トム」さんが、子供神輿の様子をブログにアップしてくださいました。

千貫宮神輿は、今どこにあるのかといえば、本殿の左奥にある神輿庫に納まっています。

鳥居をくぐって右側の獅子殿には、高さ2.4メートルの「厄除天井大獅子」が、睨みを利かせています。

どんと座った獅子鼻の、迫力ある姿が見えますよ。

 

夏越の諸行事の納めの神事となるのが、7月の第一土曜日、今年は7月6日の「夏越の大祓式、大祓形代・海上形代流し」。

陰陽師の映画などで見る、形代(かたしろ)の登場です。

何か特別なパワーが生まれてきそうな予感です。

海に流すということは、七夕の行事にもつながっているのでしょう。

 

夏越の祓は、清々しく夏の仕度を整え、お盆にご先祖様の御霊をお迎えするため、心身を清める行事ともいいます。

きちんとお賽銭をあげてお参りしてきましたが、私、きれいになったのでしょうか。

 

   大丈夫!!

 

 

 

 

 

 

 

 

続きを読む: 「夏越の祓(なごしのはらえ)」で、元気に夏を乗り切るぞ。

 

THE 世界遺産'4K PREMIUM EDITION

[銀造] 2013年6月25日 14:00

  銀座ソニービル 8F OPUS(オーパス)では、

世界中の文化遺産や自然遺産を記録し続けてきたTBSの THE 世界遺産 の特別編となる

THE 世界遺産 4K PREMIUM EDITION を特別上映 します。

 

 期間は6月24日から7月17日迄です。

富士山 が世界遺産に登録されたし、世界中の文化遺産も見てみませんか

 

詳しくは、 http://www.sonybuilding.jp/event/opus

 

 

 

◆第12回ブーケ祭り ~開館20周年「二十歳のブーケ」、にぎわう~

[巻渕彰/写楽さい] 2013年6月25日 09:00

中央区立女性センター「ブーケ21」で6月21・22日の両日、第12回中央区ブーケ祭りが開かれた(写真左) 。ことしは同センターが開館20周年を迎えたことから、「二十歳のブーケ ~共に創り、共に歩む~」をテーマに、30以上の登録団体が参加した。

詳しくは、中央区ホームページ 2013/6/19付 >>こちら

 

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今回は1階ホールが「発表の広場」となり、「金子みすゞ いのちへのまなざし」と題したひとり舞台や各参加団体が活動などを紹介する発表会が催された。同館の1階から4階までの会場を使ったこの祭りには、近くの小学校の児童をはじめ、区民が来場してにぎわった。

 

中央区の歴史・観光ボランティアガイド団体の中央区文化財サポーター協会も初めて参加し、ブース出展や発表会でまち歩き活動のプレゼンを行った(写真右)。@巻渕彰

 

 

 

人形町 かつぎやのおばちゃんの朝市

[kimitaku] 2013年6月22日 14:00

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 梅雨空のなか、人形町通りを歩いていると、甘酒横丁の東角に、朝市が始まっていました。


うわさには聞いていましたが、おばちゃんがひとり、店を広げ、お客さんと笑顔でお話ししています。

 

P1000208-1.jpg 写真のキュウリが見事です。カゴいっぱいのキュウリ。

朝採れのツヤツヤ、数えようとしましたが、何本あるか、数えきれません。持てばすごく重そう。。

 お客さんは、なじみらしく、皆さん、ひとことふたこと声をかけて店を後に。手にはいっぱいの野菜が。

おばちゃんの写真を撮ろうとしますが、なかなか人ごみが切れません。

 

 遠くから、おばちゃんの様子を見ていると、来る人来る人に、いつも同じ笑顔。この女性、ただ者ではない・・・・。

店がやっと空いたので、近くに行き、私はしゃがみこんで「こんにちは」とご挨拶。

 

 おばちゃんは、 「こんちは、お客さん・・キュウリが良いよ、4本で100円、もう少し負けようか・・ 」なんて笑顔で挨拶。

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 伺うと、始めたのは、まだ20代のころ、「まだ私だって、ぴちぴちだったよ・・・はははははは」 昭和3年のお生まれ。

若い人はご存じないかもしれませんが、あの、かの有名な京成電鉄で「かつぎや」をしていたそうです。今から20年前にやめて、

その後は、ここ人形町で朝市をやっているとのこと。朝自分の家で採った野菜を持ってきてるとのこと。

 

 「あんた どこだいこの近くかい、いいねえ」なんて言われて、しまいました。そのすぐ後で。

 「トマトはどうだい、これもあさどれだよ、どうだい・・」 喜んでみんな買いました。4袋で500円。

P1000209-1.jpg「儲けなんか、ないじゃない・・」なんて聞くと。

「いいんだよ、わたしゃあ・・趣味なんだよ」 「家にいてもつまんないし、ここにいりゃ話し相手がいるかんね」

「今の若いもん、こんな荷物持てないよ、この何倍も重たいのもって電車に乗ったんだから、大変だったよ」

 昭和40年代、そのころの京成電車の先頭車両、佐倉あたりから「かつぎや」のおばちゃんたちが乗り込み、

都心に入ると、各地のお得意さんを回って、野菜を売り歩いたのだ。

 

P1000212-1.jpg 今、おばちゃんは、我孫子にお住まい。旦那が、朝7時 ここまで、軽トラで乗せてきて、ここに置いてかれて、11時まで商い。

今日のおばちゃん、野菜の売れ行きが良くて、あと残すはキュウリだけ、旦那の来るのを、ひたすら待っていました。

  お店は一週間に一度、雨や天気の悪い日はお休み。体調の良い時でないと、出られないそうです。

おばちゃんと握手して。 「また来るね」「あんたも、元気でね」とわかれました。

 

 「お名前は・・?」  と尋ねると

 「名乗るほどのもんでねえ  ははははははー」

昭和の熱い青春のほとばしりをおばあちゃんからいただきました。