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「八月納涼歌舞伎」幕開け

[滅紫] 2013年8月 7日 09:00

8月2日「納涼歌舞伎』初日の幕が開きました。4月の新開場以来盛況が続いている歌舞伎座は今日初日も「大入り」の文字が積物のまんまん中に。

 

100_1184.JPG歌舞伎座の「八月 納涼歌舞伎」は平成2年(1990)にスタート。低料金,その後3部制ともなり勘九郎さん時代の18代目の勘三郎さん、三津五郎さんたち花形役者の奮闘で若い歌舞伎ファンを増やしてきました。それ以前の8月公演は歌舞伎以外の公演が行われていたのを覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。この年から歌舞伎座は年間通して歌舞伎公演が行われるようになりました。

「初日」に見るのは久しぶりで何だかワクワク、ドキドキします。受付付近に役者さんの奥様方もずらり。やはり初日ですね。今日観るのは第3部「狐狸狐狸ばなし」と「棒しばり」。「狐狸狐狸ばなし」は北條秀司作の喜劇を歌舞伎化したものです。騙されたり騙したりのドンデン返しで「え!」「あ!」と客席から笑いが絶えません。「牛娘」と呼ばれる亀蔵さん演じる「おそめ」に迫られた生臭坊主の橋之助さんが迫ってくる亀蔵さんのすさまじい表情にこみ上げる笑いを必死に我慢している様子がまたおかしくて客席も一緒に吹き出しています。若手陣の中に中村歌江さん(81歳)の元気な姿が登場すると「成駒屋!」の声がかかります。「棒しばり」は三津五郎さんと亡くなった勘三郎さんのコンビで何回も演じてきたユーモラスな人気舞踊ですが、今回は三津五郎さんと勘九郎さんが演じます。

「狐狸狐狸ばなし」も17代目、18代目の勘三郎さんが演じてきた演目です。お盆も近づきました。お二人が息子や孫の活躍ぶりをそっとのぞいて「まだまだだな」とダメ出ししたり、「なかなかやるな!」と話しているかも知れないなーと思うと笑いながら少しウルウルしてきました。

暑さを吹き飛ばす若手花形役者さんたちの活躍ぶりを観に是非お運びください。

 

第一部「野崎村」「春興鏡獅子」11時開演

第2部「髪結新三」「かさね」14:15開演

 

チケットホン松竹0570-000-489(10:00~18:00) 千穐楽24日