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「東海道中はラスベガスまで?」―「八月納涼歌舞伎」幕開け

[滅紫] 2016年8月12日 16:00

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熱戦の続く「夏の甲子園」、「リオ五輪」とテレビ観戦にも熱が入ります。都心37.7度とこの夏の最高気温を記録した8月9日、八月納涼歌舞伎の幕が開きました。早速やってきました。八月はご存じの通り、3部制。今日はまずは人気の第2部から。一般発売開始後1日で完売。それというのも猿之助さんと染五郎さんが弥次喜多を演じ、宙乗りまでするというのですからどんな弥次喜多道中になるのか期待は膨らむ一方です。

 

まともに働かない弥次さん、喜多さんの二人は「何でも願いがかなう」という伊勢参りへ旅立つのですが、道連れの若侍2人連れを演じるのは息子の金太郎くんと甥の團子くん。はぐれた二人が気が付くと何とそこはラスベガス、客席の「あっ!」という声に目をやるといつの間にか桟敷席の後ろからカジノのお客様が登場。着慣れない派手な衣装でショーを演じる役者さんたちはハジケて楽しそうなこと。獅童さんのカジノの支配人や門之助のアラブの富豪にも大爆笑。

 

最後は2人の宙乗りです。猿之助さんが「これで3ヶ月続きの宙乗りの仕納め」というと染五郎さんは前方3回転もする大サービスで客席は大沸き。毎度演出の趣向を楽しめる「東海道中膝栗毛」ですが、今回もまた一味も二味も変わった舞台を是非ご覧ください。十返舎一九も「この手があったか」と臍をかんでいるかも。といっても2部は完売なので・・・あとは幕見です。2部のもう1作は風俗舞踊の「紅翫」。浅草に集まる角兵衛獅子、団扇売り、虫売り、などが次々と登場する華やかな舞台です。

 

1990年に8月の納涼歌舞伎を始め、定着させた勘三郎さんと三津五郎さんの姿が見られないのは淋しいですが、若手が増えますます人気の納涼歌舞伎、外の暑さにも負けない熱気の舞台をご覧ください。客席は冷房が効いています。第三部の「土蜘」は10月に八代目芝翫襲名が決まっている橋之助さんの橋之助の名前での最後の舞台です。

 

第一部「嫗山姥」「権三と助十」11時開演

第三部「土蜘」「廓噺山名屋浦里」18時開演

第二部は14時45分の開演です。

千穐楽は28日、チケットのお問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~18時)