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◆ 築地市場・新春の初荷旗

[隅田の花火] 2018年1月10日 12:00

1月5日の金曜日。築地市場・新春恒例の初市に行ってきました。

 

昨年の年末に、慌ただしい感じで、豊洲へ移転する時期が正式に決まった、築地市場。今年10月の移転なので、予定通りにいけば、今日が築地最後の初市です。

 

極寒の朝。「今年は豊洲移転かぁ」と、年始早々、ちょっと寂しい感じで、場内市場の海幸橋門へと向かいます。波除稲荷神社の鳥居の前に来ると、何やら神社の境内で報道陣の人だかりがザワザワとしています。

 

なんと、競りのあとの巨大マグロが「初荷旗」で飾られ、御披露目されていました。

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築地の初市でいつも話題になるのが、マグロの初競りですね。今年は、青森県の大間港でとても大きなクロマグロが水揚げされたと、初競りの数日前からニュースになっていました。津軽海峡大間産としては、史上2番目の大物なのだとか。

 

重さは405キロ。横綱白鵬関と鶴竜関の体重を足しても、あと100キロ足らないほどの重さです。3645万円の価格で競り落とされ、今年の初競りの最高値マグロになりました。

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お正月早々、こんなおめでたいものに出会えるとは。今年はいつもと違う、いい予感がします。

 

マスコミの取材や報道が終わると、御披露目も終わり、築地最後の初競りマグロは、波除稲荷神社の境内から、「初荷」として送り出されていきました。 

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「初荷」という言葉は、新年を迎えて、商品が初めて出荷される時によく使われます。

 

初荷は江戸時代から始まったとされる、縁起を祝う儀礼で、元々は正月2日に、問屋や商家が馬や荷車を華やかに飾り立て、それに荷を載せ、にぎやかに得意先へと送り出すものでした。

 

商家の多かった日本橋・京橋辺りでは、当たり前の正月風景だったといいます。

 

こういうお正月の初荷の風景は、もう見られなくなっていますが、築地市場では、この初荷の儀礼的な風習が「初荷旗」という形で残っています。

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「祝初荷」の文字の旗と、社名の入った旗の2つが細い竹に結びつけられ、いろいろなところに飾られます。ターレに取り付けて、風になびかせて走っている姿も見かけました。

 

初荷を祝い、商売繁盛を願う、この新春の初荷旗。今年は市場移転の成功の願いも加わります。

 

 

築地市場・場内の魚河岸水神社に来てみました。今年、いよいよ豊洲に遷座ということになりましょうか。

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1935年に開場した築地市場。以来、80年以上の歴史がある年始の風景も、今年が最後になる見通しです。そう思い、今日見ることができた風景を思い起こしてみると、とても感慨深いものがあります。

 

今年、波除稲荷神社の「つきじ獅子祭」は本祭りです。築地にとって忙しい1年になりそうね。

 

それと同時に、新しい築地に向けて第一歩となる、目が離せない、注目の1年となりそうです。