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みゆき通り

[CAM] 2018年2月11日 12:00

 銀座5丁目と6丁目の間の通りは「みゆき通り」と呼ばれ、この名称は、明治天皇が皇居から、当時築地にあった海軍兵学校、海軍大学校における式典への行幸(みゆき)や浜離宮へのお成りの際に、この通りを行幸路とされたことに由来するということは、比較的よく知られていると思います。しかし、これが何時から始まった名称かという点については、私も知りませんでしたが、この点について、2月7日の朝日新聞「ことばの広場」で取り上げられているので、紹介します。

 

 この記事によると、1940年の東京五輪招致(1940年には万国博覧会の開催も計画されていたが、戦争激化のために、両者ともに中止となった)が決まった1936年前後、東京を世界に通用する美しい街にしたいと考えた人たちがいました。画家の藤田嗣治、詩人の西条八十らフランス帰りの文化人らが、銀座を拠点に巴里会というグループをつくり、山下橋通りの美化、街燈や通りの整備を推奨し、名称も世界に通用するものにと呼びかけました。

 

 そして、選考の末に、行幸路とされた「由緒を記念するために、謹んで『みゆき通り』と命名」したことが、巴里会発行の雑誌『あみ・ど・ぱり』1936年6月号に記されているということです。