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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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街歩きを快適に歩くために

[デ・ニーロ] 2015年7月22日 09:00

 

 関東地方も梅雨が明け、街歩きのセカンド・シーズン到来です!

 

 ボランティア・ガイドや特派員の皆さんは、引率やガイディングをされる時にどのような靴を履かれてますでしょうか?

 私は昨年まで、北海道でネイチャーガイドをしていたのですが、山歩きではごっついトレッキング・シューズを履いていました。登山道や悪路を歩く時には機能性や安全面を重視するため、あまり履き心地感覚にまで神経を使いません。マメができなければいい!みたいな (^^)

 

 都会の街歩きの場合、道は整備された舗装路ですので、最初はもうそれだけで快適で(どんな靴を履いていても)体力まかせでずんずん歩けます。しかし若い人ならともかく、中高年になってくるとそうもいきません。ウオーキングは健康によいとはいえ、引率などで長時間歩くとなると話は別です。業務としてのプレッシャーや責任感から、足腰が多少痛くても現場では気づかず、気づいても我慢して歩き続けるなんてこともありがちでしょう。

 

 最近は運動靴(スポーツ・シューズ)やアウトドア用カテゴリーに加え、見た目がビジネスシューズでもウオーキングに特化した多彩な商品が開発されています。大手メーカーでは数年前からお客さんの足の形状を店舗内できめ細かく計測するシステムが導入されています。これは足への負担を最小限に軽減し、

 

 「身体にやさしい快適な履き心地感」

 

 を提供するためのサービスで、計測されたデータを元に、内側がより綿密に、その靴を履く本人向けに設計された中敷き(インソール)の制作が可能となりました。

 

 例えばアシックスではこれを3Dフィッティングインソールという商品名でオプション販売しています。

 

Ginza5_asics.jpg

 

 銀座5丁目、元松坂屋跡地の再開発で現在工事中現場の近くにアシックス・ウオーキング銀座店があり、今回私はここでそのスキャンをしてもらいました。

 

 原理は異なりますが脳のスキャンを行うMRIの足バージョンみたいな感じです。「足の周囲」「土踏まずの高さ」「かかとの傾き」「親指の角度」などを3次元足型計機でスキャンします。このスキャンそのものは無料で2〜3分で終了。自分の(個性的な?)足のかたちに最適なパーソナル・インソールがその場ですぐにわかります。

 オーダーメイドではなく、スキャンされた数値をもとにあらかじめ制作されている数種類の中から最適なものが選ばれるというシステムではありますが、人間の曖昧な履き心地感覚ではなく、最新テクノロジーを駆使して計測されたデータの解析を根拠とする

 

科学的フィット感

 

 には確実な信頼性がありそう。

 

insole01.jpg

 

 料金は既成のインソールより千円から2千円ぐらい高い程度で、まぁお手頃です。

 従来、ユーザーも企業も靴の内側部分にまでそれほどコダワリはなかったでしょう。外見の色やデザインだけで気に入った靴を選び、履き心地がイマイチでも買ってしまうことも多かった私ですが、今回このシステムを利用して購入した靴は素晴らしかったです。

 

 極言するなら、靴の本質は内側(インソール)だとも言えます。

 

 このことは履いてすぐにはわかりにくい部分でして、何度も、それも長時間歩いてみてからでないと気づきません。身体のコンディションがよくないと、よいガイドもできないと思います。そのツアーだけでなく、今後も長きにわたってお客様に快適に歩いて頂けるようなヒントをお伝えするのも、一つの「おもてなし」と言えるのではないでしょうか。

 

 グルメや観光情報とは違いますけれど、特派員のお仲間や今後街歩きをされようという皆様にもシェアしたいと思いまして、ご報告させて頂きました。

 

 ちなみにアシックスの前身であるオニツカ株式会社の鬼塚社長が、1964年の東京オリンピックで優勝した「裸足の王者」として知られるアベベ選手に、

 

 「裸足と同じぐらい軽い靴を提供するから、我が社のをぜひ履いて下さい」

 

 と直談判したのは有名なエピソードです。

(このスポンサリングはアベベ選手が1961年の毎日マラソン出場のために来日していた時に行われたもので、東京五輪時に実際にアベベが履いたのはプーマ社のシューズだったという)

 

 それはともかく、東京五輪でオニツカ社の靴を履いた選手が体操、レスリング、バレーボール、マラソンなどの競技で金メダル20個、銀メダル16個、銅メダル10個の合計46個を獲得したそうで、この会社は競技のパフォーマンスを高める目的での開発において先駆的な企業でした。

 

 こうした歴史的な事実を知ると、アシックス銀座店を協賛社とする街歩きツアーなども企画出来るのでは?などと、ふと思ったりもしました。
 足のスキャンはいつでも誰でも無料で対応してくれますので、協賛は得られなくとも、お店に事前連絡すれば普通に立寄り店として10名程度のお客さんならご案内することは可能かと思われます。

(計測された足のデータは都内の主要店舗で共有されるので後日再利用可能)

 

 アシックス(asics)の社名の由来は、

 

「健全なる精神は健全なる身体にこそ宿る」(A sound mind in a sound body)

 

の英語表記(原文はラテン語)をアレンジした頭文字を並べたものだそうです(ウィキペディアより)

 

 これからの季節、熱中症対策もさることながら、足腰の負担の軽減と健康に留意し、健全な身体で気持よく街歩きを楽しみたいものです。

 

 

 

 

引率者ガイド講習について(参加報告)

[デ・ニーロ] 2015年6月17日 09:00

 先日、中央区観光協会主催の「引率者ガイド講習」というのを受けてきました。

 

 中央区観光検定の合格者を主な対象とした研修で、このような教育プログラムは3年ぐらい前から始まったと聞いています。観光検定自体の歴史が新しく、新人ボランティアガイドとして身につけるべきスキルと知識というのはまだ体系的に整理されていません。そうした状況の中で、必要最低限の項目を取得するのには有意義なものでしたので、備忘録的に報告させて頂きます。

 

「引率者」「ガイド」

 

 この似て非なる役割をボランティアガイド(=多くの場合「引率者」)は重層的に受け持つことになります。(二人体制で行う場合は役割分担します)

 


 プロの世界でも明確な線引きは難しいとされる責任と職務が存在しますが、一般的には、あるいは素人目線では「ガイド」という言葉でひとくくりにされがちであったゆえ、意識されにくい部分でした。


 「まち歩き」というツアー全般のオペレーションや接客など、「観光的ご案内」という役割ではなく、事務的かつ地味ではあるけれども、必要かつ極めて重要なパートを担うのが「引率者」です。


 万が一のトラブル時対応なども含め知識だけでも膨大な量にのぼり、「初級編」と「中級編」の2回の座学の締めくくりとして、5月下旬に実地研修が行われました。


 講師はいずれも添乗員ガイド協会代表理事・埒見(らちみ)雅行氏。

 


 長年にわたって数多くの観光地でツアー添乗(ガイド)されてきたご経験から、わかりやすく、的確なアドバイスをして下さいました。


 最終回の「実地編」では、ガイド候補者でもある私たち新人特派員が、自らツアーを企画し、ご案内するというプログラム。

 

 普通であれば主催者側から設定されたコースや指示書に基づいて引率を行うわけですが、自分でツアーを企画し、コースを考えるという作業がとても新鮮で、よい刺激になりました。

 


 私は、数年前にNHKが「ブラタモリ」で放映していた銀座の路地裏を歩いてみたかったので、研修会場の築地社会教育館からみゆき通りを使って銀座8丁目の金春通りまでの散策でシュミレーション・ツアーを構成してみました。


*画像をクリックすると別ウインドウで拡大表示されます

 

Ginza_Tabi_Story.jpg

 参加者10名程度でただ歩くだけなら15分ぐらいのショートコースですが、案内しながらの散策となると倍以上の40分ほど時間がかかりました。

 ツアー参加者の自由散策がなく、引率者が一方的にご案内する形式を埒見さんはあえて「引き回し」という表現を使っていらっしゃいましたが、この引き回しのコツなどについても教えて頂きました。

 

 例えば、ツアー参加者は引率者の後をついて歩いて行くわけですが、引率者が要所要所で立ち止まり何か説明したい場合があります。

guide_01.jpg

 それは観光的な情報であるよりも、何らかの危険防止上の注意事項であるかもしれません。

 

 道の角や奥まったスポットに参加者を集めて、グループ全体を「こじんまり」とした集団にまとめてから確実に説明したい時に、引率者はそのスポットで立ち止まってアナウンスするのではなく、そこを少し通りすぎます。

guide_02.jpg
 列の先頭を歩いている人もそこを通過し、最後尾にいる人がそのスポットに差し掛かかろうとするまさにその時に、初めて引率者が立ち止まり、最後尾の人からそのスポットへ誘導し、グループ全体をその奥まった場所へ、自然と逆戻りするように促します。

guide_03.jpg

 

 いきなり大きな声で「こちらにお集り下さい!」

 

 などと「叫ぶ」のはあまりスマートではない。

 


 先頭の方から強引に誘導するよりはスムーズに、しかし気持的には「押し込む」ような感じでご案内できます。ツアー参加者には「引き回し」されているような印象を与えず、なるべく気持よく移動して頂けるような気配りがここにはある。

 


 このようになめらかで無理がなく「芸術的」とも言えるやり方を可能にするには、歩き方の導線(流れ)を意識し、コースの地理的な情報だけでなく、地形や造形的、あるいは施設などの構造的な特色をも把握しておくことが重要です。

 


 時間は限られていますから、いかに短時間で、手際よくご案内できるかが成功への鍵となるでしょう。

 


 このように、まぁ、

 


 言われてみれば、当たりまえ のようなコト でも、

 

 


  実際に現場で目撃すると目からウロコで感激です!

 


 自分の段取りがいかに不器用であったかを痛感する連続でしたが... (>_<)

 


 この他にも埒見さんからは、引率者(またはガイド)としての自覚を促すような助言やヒントを多く与えて頂きまして、とてもいい勉強になりました。細かいことをネホリハホリ質問してしまってうんざりされたかもしれませんが、ご丁寧にお答え下さり感謝しております。またこのように貴重な機会を提供して頂いた観光協会の関係者の方々ならびにバックアップでサポートして頂いた特派員の皆様にもこの場を借りてお礼申し上げます。

 


 本当にありがとうございました!!!

 

 

 

 

新時代のおもてなし施設「延遼館」

[デ・ニーロ] 2015年5月 6日 14:00

 先日この特派員ブログでもご紹介のあったパネル展「延遼館の時代~明治ニッポンおもてなし事始め~」に行ってきました。

Enryo-kan_Flyer.jpg

(東京都庁第一本庁舎の南展望室(45階)で5月8日まで開催中)

 

 フライヤーの解説によると、延遼館については従来まとまった研究がなく、専門の歴史事典にも項目が立っていなかったそうです。明治初期に近代最初の迎賓館として建築され、当時来日した様々なゲストの接遇に利用されたとする資料がかろうじて点在しているのみで、建設後わずか23年で取り壊されてしまった、浜離宮の歴史の中では幻の施設でした。

 

 2020年のオリンピック・パラリンピック大会に向け、この延遼館が新時代のおもてなしの施設として浜離宮恩賜庭園内に復元されるという都の計画を受け、東京都公文書館による調査が本格的に始まったばかり。

 

 新宿都庁での今回の展示は8日までですが、5月21日からほぼ同じ内容で世田谷の東京都公文書館(世田谷区玉川1丁目20-1)において再度展示されます(〜7月24日まで)

 

 復元計画の詳細についてはまだ明らかにされていませんが、延遼館に関する今後の調査・研究成果に期待が高まる中、中央区の新たなランドマークとして注目されることになりそうで楽しみです。

 

 

 
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