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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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梅香 春の息吹を楽しむ

[あすなろ] 2019年3月 4日 09:00


東風吹かば 匂ひおこせよ 
梅の花 主なしとて 春な忘れそ 
 
 亀戸鳥居400.jpg

江東区の亀戸天神では紅梅や白梅が咲き、
境内はほんのりとした梅の香りに包まれています。
 
 亀戸天神400.jpg
 
さて、亀戸天神の兼務社に、元徳稲荷神社があります。
 
三河国の河村家の氏神様として祀られていたのを
始まりに、江戸開府に伴って神田川沿いの徳右衛門町
邸内、そして明暦の大火後には本所へ移封され、
神社も移祀。
 
参拝する人が絶えず、多くの参拝の便を考え、
邸内から現在の地(墨田区立川三丁目三ノ橋付近)
にあります。
 
細川公の懇請により、中央区日本橋浜町には御分霊を
お祀りする元徳稲荷神社綱敷天満神社が鎮座します。
 
 元徳稲荷400.jpg
 
春が近づいてきたことを予感させますね。
 
◆亀戸天神社
 東京都江東区亀戸3-6-1
 
◆元徳稲荷神社綱敷天満神社
 東京都中央区日本橋浜町2-3-5
 

 

 

春意 浮世絵に見る富士

[あすなろ] 2019年2月24日 12:00

2月23日、富士山の日。

日本橋の町屋では、できるだけ江戸城と富士山が
望めるように都市計画がなされていました。

する賀てふ_400.jpg

する賀てふ、駿河町は、通りの真正面に駿河の
富士山を見ることができるように設計された町です。
町の名前はこの眺めから付けられました。

富士山と対をなす末広がりの構図を描いた
町の通りには、縁起の良さを感じます。

現在は、日本橋三越本店本館や三井本館など石造り
の歴史的建造物が建ち並ぶ通りです。

江戸桜通り_400.jpg

ビルに隠れて富士山は見えませんが、

春には桜の名所としても知られていますね。

錦絵でたのしむ江戸の名所
 広重、名所江戸百景 する賀てふ

◆江戸桜通り
 中央区日本橋本石町1~2、日本橋室町1~2
 日本橋本町1~2

 

 

如月 梅一輪ほどの暖かさ

[あすなろ] 2019年2月 5日 14:00

「衣更着」「気更来」「生更来」など
きさらぎの語源には諸説ありますね。

その中でも、「草木の芽が張り出す月」が転じた説が
意味的に一票いれたいところです。。。

新暦の2月はまだ寒さが厳しく、清正公寺の梅は、
冬木の美しさがあります。

 梅.jpg

暦の上では、春が始まります。

「梅」は、咲く時季が一年でもっとも寒い時期
でありながら、春の季語です。

春の訪れを感じる。この感性がすばらしい。

寒苦を経て清香を放つ時期はもうすぐですね。

 清正公寺.jpg

◆日蓮宗清正公寺
東京都中央区日本橋浜町2-59-2

 

 

名席 侘びの中の創造性

[あすなろ] 2019年1月15日 18:00

織田有楽斎(織田信長の実弟)が建てた茶室「如庵」は日本三名席のひとつです。

犬山市.jpg

 <犬山市 2016年撮影>

幾多の移転を経て現在犬山市に落ち着いていますが、
その趣を三井記念美術館にて体験できます。

三井家にゆかりのある国宝茶室「如庵」の室内を再現した展示ケースに、

今は、「国宝 志野茶碗」が展示され見応えあります。

二畳半台目なので広くはないと思っていましたが、

実際の空間は広く感じますね。

筋違いの囲みが広く感じさせる一因になっているのでしょう。

そして、茶道口周辺へのゆとりにつながり、

給仕がしやすくなる使い勝手のメリットもあるようです。

用と美を兼ね備えた茶の湯の空間を翫賞しました。

カフェ.jpg

併設されるカフェで余韻のひと時。

甘い和菓子を食べて、そのあとに抹茶を飲む。
とても安らぎますね。

◆三井記念美術館
 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号 三井本館7階
 国宝 雪松図と動物アート
 2019年1月31日(木)まで

 

 

国宝 日本の美を味わう

[あすなろ] 2019年1月 8日 18:00

国宝が並ぶ館蔵品展。

 外観.jpg

写真で観るよりも、展示品はライブで見るかどうかが
経験として大きく違ってくるでしょう。

国宝の茶室「如庵」を再現した展示ケースで、
「国宝 志野茶碗 銘卯花墻」を取り合わせているところは
いろいろ実感できるのではないでしょうか。

茶碗の前後左右だけでなく、見込みから高台のつくり
まで全方位にわたって創意があり、見どころです。

片桐石州によって付けられ箱書には、

「やまざとの うのはながきのなかつみち
 ゆきふみわけし ここちこそすれ」

志野釉を雪と花に見立てたのでしょうか。
素晴らしい歌ですね。その通りの姿でした。

恒例となった「国宝 雪松図屏風」も公開されています。

ぜひ足を運んでこの希少な国宝をご覧になっては
いかがでしょうか。

 正月飾.jpg

◆三井記念美術館
 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号 三井本館7階
 国宝 雪松図と動物アート
 2019年1月31日(木)まで

 

 

新春 庭園の御茶屋

[あすなろ] 2019年1月 5日 14:00

庭園のお正月。

大手門.jpg

中島の御茶屋でお抹茶を一服。
上生菓子は、とても上品な味わいです。

中島の御茶屋.jpg

池にせり出すように設けられた露台からは、冬ならではの景色が広がります。

雪吊りが冬の庭園のアクセントになっていますね。

燕の御茶屋.jpg

こちらは、特別公開された燕の御茶屋。
上段からの眺望は貴重な機会です。

縁起よく空に鷹が舞い、心地よい日差しの中、のどかな正月でした。

浜離宮恩賜庭園
東京都中央区浜離宮庭園1-1

 

 
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