中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事


◆ 築地場内 「印度カレー中栄」店主の 華麗な おもてなし

[隅田の花火] 2015年11月12日 09:00

 

朝の築地市場。いつもあわただしく人や荷が行き交い、活気のある場所です。

 

特に築地の場内市場に来ると、目に飛び込んでくるのがほとんど働いている方々。「人が働く」という人間の原点みたいなものを目の当たりにできる場所で、見ているだけで朝から元気が湧いてきます。

s_hanabi27-1.jpg(海幸橋門から見た築地場内)

 

実は私は今年春から、週に1・2回早起きして場内市場で朝ごはんを食べてから会社に通っています。

 

場内市場の豊洲新市場への移転という、歴史的なタイミングで特派員をやらせていただいているということもあるのですが、何か思い出のひとつでもこの築地場内市場という場所に残せたら、という思いもあり、早起きすることにしています。

 

私が通い詰めているのは、場内市場にある「中栄(なかえい)」というカレー屋さん。

お店に入ると、U字型のカウンターに店主が先頭に立ち、いつも店をきりもりしています。

s_hanabi27-2.jpg中栄のカレーのメニューの基本は三種類です(550円)。

 ・印度カレー(辛口)

 ・ビーフカレー(甘口)

 ・ハヤシライス(トマト風味)

 

さらに「合いがけ」というメニューもあります(650円)。基本の三種類からふたつを選び、ひとつの皿に盛ってもらえるメニューで、観光や初めての方にはオススメです。

その他、シーフードカレーや炙りチャーシューがのったカレーなどのメニューもあります。

s_hanabi27-3.jpg(印度カレーとハヤシライスの合いがけ。650円)

 

このお店で驚きなのは、カレーを注文してから出てくるまでが実に早い!

座ってから数十秒経つとカレーが目の前にあります。十秒かからないこともあるのではないでしょうか。

 

早さの秘密のひとつとして、店主さんがかなりの数の常連さんの顔とその注文を覚えていることがあります。オーダーをしなくてもカレーが出てくる常連さんもいたりします。

 

数回このお店に通って、私はそれに気付いたのですが、どのくらい通えばこの常連さんのようになれるのか、試したくなってしまいました。

 

そこで9月に入ったところで、注文を「印度カレーと目玉焼き」に固定してみることに。

そのあと、週に1・2回のペースで通い続けてみました。

s_hanabi27-4.jpgここからが長かった・・・。

「印度カレーと目玉焼き」と自分でオーダーすることが何度も続きます。

「印度カレーと目玉焼き」と言わない日はやって来るのか?新市場への移転の日まで間に合うのか?  ・・・不安がよぎります。

 

10月の下旬に差し掛かった頃、店に入ると店主さんから「いつもの?」というお声が。いゃ~嬉しかったぁ。私も常連さんに認定されたということなのでしょうか。 「印度カレーと目玉焼き」にしてから8回目の朝でした。

 

 

この中栄のカレー屋さんの創業は大正元年(1912年)だそう。魚市場は築地に移ってくる前は中央区の日本橋という橋の所にあったのですが、その頃からあった老舗のカレー屋さんです。

 

お店に入ってくるお客は市場で働いている方々が多いのですが、仕事で急いでいることが多いので、このカレーが提供されるスピードは市場という場所が生み出した「おもてなし」のひとつなのかもしれません。

s_hanabi27-5.jpg(築地魚河岸シーフードカレー。1000円)

 

このお店、私が好きなところは、この店主さんの「おもてなし」が実に見事というか、無駄がなく華麗で、朝から心地よい気持ちにさせてくれるところです。

お客ひとりひとりに対する気配りはごくあたりまえのことのように行われるのですが、お客と店主との聞こえてくる会話が本当に心地よいのです。私には朝に聴こえてくる心地よい音楽のようにも感じられます。

 

この店主さんは、創業から四代目だそう。この店主さんと会話をするのを楽しみに来店する常連さんもたくさんいらっしゃるようです。

 

 

さて、中栄のカレーのメインの「印度カレー」。

辛さは、超辛いという訳ではなく、程よい辛さ。ファーストフード系の店に分類されてしまうのかもしれませんが、味に関してはそれなりの実力派、それでいて少し懐かしさの感じられる味だと思います。

s_hanabi27-6.jpg(印度カレーと目玉焼き。550円+100円)


ご覧の通り、ご飯の上にキャベツかどっさり盛られているのが特徴で、ご飯もかなりのボリューム。

食べ方は人それぞれですが、キャベツとご飯とカレーを絡める食べ方が店で案内されていて、その通りに食べるのが一番美味しいと思います。キャベツのシャキシャキ感がたまりません。

 

 

築地場内市場の豊洲新市場への移転の日まで、1年をきりました。来年11月2日の営業を最後に閉場。翌日は休場日で4~6日の3日間で移転するスケジュールです。

s_hanabi27-7.jpg(水神社から見た築地場内)

 

このカレー屋さんももちろん移転されるのですが、店主にお聞きしてもそれほど切迫したご様子ではなく、サバサバした感じ。

 

いろいろ移転に伴う問題はこれから発生するのでしょうが、もう前に進むしかない。そんな感じで話されていました。

 

これから、築地の「場内」市場は最後の年の瀬を迎えていくことになりますが、移転していくまでまだ日はあります。

そろそろ「印度カレーと目玉焼き」以外の注文にしてみようかと思うこの頃ですが、来年の今頃には良い思い出が残っているよう、できる限り通い続けられればと思っています。

 

★「中栄」⇒ http://www.nakaei.com/

★「魚河岸横丁」⇒ http://www.uogashiyokocho.or.jp/

 

 

 
1