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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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中央区の歩道っておもしろい!8 【佃仲通り編】

[湊っ子ちゃん] 2018年5月30日 09:00

「佃仲通り」は、佃2丁目11番から17番までの、約150メートルの通りです。この愛称は、平成元年度につきました。歩道は、カラフルなブロックで舗装され、近隣の方が置いた鉢植えには、きれいに花が咲いています。年季の入ったお寿司屋さん、うどん屋さんなどが並び、どこか懐かしい雰囲気のする通りです。

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通り沿いには、江戸バス「佃二丁目」の停車場、東京メトロ「月島駅」の6番出口があり、「花咲くまち角」の花壇が歩道を彩ります。新月陸橋の向こうには、もんじゃストリートの赤い屋根が見えています。

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tukunaka03.jpgふと、そこだけ色の褪せた白いタイルを見つけました。きっと、絵が描かれていたに違いありません。ここは佃だから、佃島にちなんだ絵だったのかな...もっとはやくこの道と出会いたかった...湊っ子は、思いを馳せました。

なんと、京橋図書館の地域資料室で所蔵されている画像資料のなかに、それと思われる絵をみつけたのです。タイトルは「佃二丁目」。まさに、「佃仲通り」の番地です。平成17年(2005)、平井勝夫さんという方の撮影した写真でした。そこには、古き佳き佃の風景が描かれていました。

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写真提供「中央区立京橋図書館」
 
青い波に浮かぶ弁才船。遠い地から物資を運んできたところのようです。背景には、石川島の灯台も見えています。佃堀へと、水路が折れている様子も描かれていますね。現在はそこに、住吉水門が建っています。


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写真提供「中央区立京橋図書館」
 
こちらは、同じく物資を運んできた弁才船のようです。大切な商品が、雨や波で濡れないように、苫のような雨覆いをしていますね。向こうには住吉神社の屋根が見えています。いずれも江戸時代の風景のようです。この写真をみつけた湊っ子は、感動しました。そして、写真を撮っておいてくださった平井さんという方に、感謝いたしました。


tukunaka08.jpg佃島、永代橋に囲まれた隅田川河口には、多くの廻船が停泊し、周辺の町には荷役を行う瀬取宿や廻船問屋が集中しました。ここが「江戸湊」の中心地です。
江戸には、大型廻船が直接着岸できるような港湾施設はありませんでした。これは、隅田川の地形によるもので、流れてきた砂が川底にたまり、浅瀬を作っていたからです。
そのため、諸国から航海してきた大型廻船は、「江戸湊」である隅田川河口、または品川沖に碇をおろし、物資を瀬取船(茶船)という小さな船に積み替えて、江戸市中に網目のごとく張り巡らされた掘割を伝い、河岸に並ぶ問屋の蔵まで運んでいたのです。(右手に、現在の石川島灯台跡と佃島、住吉水門も見えます。前方に平成6年架橋の中央大橋と新川のビル群。)

tukunaka04.jpgもうひとつ、先日ラジオ収録でご一緒させていただきました、「佃のうさこ」さんに、とっておきの情報をいただいたのです。この「佃仲通り」に、カルガモの絵がある!ということなのです。息せききってでかけた湊っ子でしたが、残念なことに、舗装は新しくなっていました。カルガモの絵は、京橋図書館にも残っていません。どんなカルガモだったんだろう...がっかり肩を落としましたが、それでも、かつてここにカルガモの絵があったのだと思うだけで、歩くのが楽しくなります。佃のうさこさん、ありがとうございます。


TOKYOの街は立ち止まりません。だからこそ、記録が大切だと思うのです。せめて、自分の好きな風景や、場所のことは、覚えていたいと思います。
 

※写真掲載にあたっては、中央区立京橋図書館に申請のうえ許可を得ています
 

中央区観光特派員 湊っ子ちゃん

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第14号 平成30年5月24日

 

 

中央区の歩道っておもしろい!7 【テラスのお花編】

[湊っ子ちゃん] 2018年5月28日 14:00

隅田川テラスの遊歩道には、たくさんの花が植えられています。この花たちは、地元の町会の方々やボランティアさんによってお世話されています。公益財団法人東京都公園協会では、この活動を「花守さん」と呼び、苗の提供や技術講習などで支援しています。

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♪ 隅田川テラスに設置された 「水辺テラス情報掲示板」より

今日は、湊・明石町・築地7丁目までの、約800mの遊歩道を歩きたいと思います。佃大橋をくぐり、聖路加タワーを見上げ、東京水辺ライン(明石町・聖路加ガーデン前発着場)を横目に、隅田川を行く遊覧船に手を振りながら、やがて勝鬨橋に出会います。ここでは、5つの団体さんによるかわいい花たちが、道行く人を出迎えてくれました。

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♪鉄砲洲ガーデンの会のみなさん(1
♪中央区立さつき会のみなさん(2
♪中央区立福祉センターのみなさん(3

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♪中央区立明石町保育園のみなさん(4

♪中央区立明石幼稚園のみなさん(5


まだ桜の咲かない寒い頃から、花守さんたちのお花はテラスを彩ってくれていました。春先はチューリップが見ごろを迎え、今は植替えの時期です。花はいつ見ても、きれいに整えられています。きっと、毎日お花を訪ね、面倒をみていらっしゃるのでしょう。お世話は大変と思いますが、花守さんたちに、感謝ですね。

♪ 次はどんなお花に出会えるのでしょう、楽しみですね!

中央区観光特派員 湊っ子ちゃん

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第13号 平成30年5月23日

 

 

まぼろしの堺橋

[湊っ子ちゃん] 2018年5月27日 12:00

築地川公園の暁橋より下流側(本願寺方面)は、大規模な下水道工事をしている時期がありました。防音壁がとれたとき、草むらのなかに石っぽい何かをみつけました。よおく見ると、「さかいはし」と書かれています。
 

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中央区観光検定の勉強をはじめてから、「堺橋」は、明石堀と築地川の間に架かっていた橋だということを知りました。さらによく調べると、ほうぼうの資料のなかで、"現存しない橋"とされています。どうしてこんなところにあるのだろう...いてもたってもいられなくなりました。
 
sak02m.JPG▲親柱は「さかいはし」と「堺橋」(手前)の2基ありました

 
 
sak05m.jpg明石堀は、いまのあかつき公園一帯が、かつてのそれにあたります。三角形の形をしていて、鉄砲洲川への入り口に「新湊橋」、築地川からの入り口に「堺橋」があったのです。
三角形の途中、冒険広場との間に、居留地中央通りが横切りますが、ちょうどその辺りに、外国人居留地への入り口と呼ばれた「新栄橋」が架かっていたのでしょう。
 
明石堀は江戸時代から、船溜りとして利用されてきました。明暦の大火後、播州明石の漁民が移住し、対岸の佃島を淡路島に見立てたそうです。明石堀は、昭和45年(1930)に埋め立てられ、その後築地川も、昭和40年代より埋め立てが始まり、平成7年まで残っていた箇所もあるようです。
 

(上)鉄砲洲川への入り口「新湊橋」のあったところは、現在あかつき公園の入り口/(下)明石堀の途中に架かる「新栄橋」のあったところは、現在「居留地中央通り」
 


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また、暁橋の上流側(聖路加方面)には公衆トイレがあり、こちらは今年に入って新しくなりました。バリアフリーです。そして、新しい誕生記念樹も植えられました。
 
変化の激しい東京の街ですが、どうか「堺橋」の親柱を、このままそっと、この場所にいさせてあげてほしいです。または、銘板がつけば、もっといいと思います。いずれにしても、道行く人に大切にされてほしいです。
 
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▲築地川公園に来た白い鳩
 
 
中央区観光特派員 湊っ子ちゃん

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第12号 平成30年5月22日

 

 

中央区の歩道っておもしろい!6 【銀座1丁目】

[湊っ子ちゃん] 2018年5月25日 14:00

中央区には、地域のみなさんに親しまれ、愛称を持った道が98路線あります。どの道にもストーリーがあり、様々な表情で私たちに語りかけてくれます。そしてじつは、愛称を持たない道にも、たくさんの魅力が詰まっているんです。今日は、そんなさりげない道に、スポットライトを当てたいと思います。
 

♪ 高速下のレトロな道
 
こちらは、銀座1丁目17番、「木挽町仲通り」の始まる一歩手前の道です。愛称はありません。あえて言うなら、特別都道451号線。首都高の銀座一丁目駐車場があり、その隣には京橋消防署が並びます。昭和通りからひとつ入ったところの、ひっそりとした道でありながら、車も人通りも多く、生活に欠かせない道です。
 
江戸時代の慶長期、外堀から楓川を目指し開削された約600mの水路、「京橋川」。戦後の復興事業の一環として、昭和29年(1954)から埋め立てが始まり、昭和34年(1959)に姿を消しました。ちょうどこの辺りに、「白魚橋」が架かっていたはずです。今は頭上を高速道路が横切り、日陰を作ります。

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この銀座1丁目駐車場は、一面レンガ張りになっています。どことなく懐かしい雰囲気が漂っています。駐在さんがおり、大きな窓越しに、思わず目が合ってしまうところも、なんだか人情味があります。歩道のわきには、小さな植え込みがあって、花が咲いています。コンクリートと車の騒音に囲まれたなかで、小さな花たちは、健気に季節を伝えてくれます。

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隣の京橋消防車は、住所が変わり、京橋3丁目14番になります。銀座1丁目駐車場との間の隙間から覗き込むと、通りの向こうはぐっと沈み込んだ地形になっており、かつての楓川を、猛スピードでゆく車たちが見えます。エントランスの植え込みには、かわいい花が咲いていました。そして、キュータくんがポーズをとっているのです。さらに、キュータくん用のミニのカーブミラーもあり、何ともかわいいです。

 

♪ 自動電話交換発祥之地
 

銀座1丁目駐車場の反対側は、もう木挽町仲通りです。セイコーウォッチの大きなビルに出会います。角を曲がって新金橋方面を向くと、敷地内の植え込みに「自動電話交換発祥之地」碑をみつけました。記念碑にはこうあります。

kyu03.jpg― 我が国における自動電話交換方式の発祥は、大正15年1月20日、旧京橋電話局の交換業務開始による。自動電話交換開始50年に当り京橋電話局跡であるこの地に、記念碑を造り昭和50年1月20日除幕した。記念碑は当時の自動電話交換機の回路図の一部を図案化したものであり、「自動電話交換発祥之地」は米澤滋博士の筆によるものである。―

(東京都中央区銀座1丁目26番1号)
 

この記念碑が除幕された昭和50年(1975)、ここに建っていたのは、ホテル銀座ラフィナート(旧名 京橋会館)という建物だったそうです。その時は、今よりもっと大きな回路図が、エントランスの外壁に掲げられているのを写真で見ました。セイコーウォッチのビルが建ったのは、平成28年(2016)5月です。この記念碑もそれに合わせ、新しく造り替えられたのだと思います。現在は、NTT東日本京橋ビルが、銀座2丁目にありますね。 こうして見ますと、名もない道にも、かけがえのない"あゆみ"があります。だから、中央区の歩道っておもしろい!と思うのです。

中央区観光特派員 湊っ子ちゃん

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第11号 平成30年5月20日

 

 

湊の画家 小川幸治の描く街

[湊っ子ちゃん] 2018年5月23日 18:00

小川幸治さんは、昭和23年(1948)、中央区湊町(現在の湊)にお生まれになりました。昭和51年(1976)より、古い街並みの姿を留めたいとの思いから、中央区内のスケッチをはじめられたそうです。小川さんの眼差しは、著名な建物はもちろんですが、とくに何気ない路地の様子や、街角に注がれています。

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― 私が生まれ育ったのは、東京中央区、鉄砲洲の湊です。生家は格子の出窓のある"しもた屋"でした。「小川君の近所は面白い家が多いね。」芸大の同級生にそう言われてみて、なるほど銅張りの商店や、押しぶしの長屋、出し桁造りの店、レリーフにカラフルなタイル張りの家と、個性に富んでいて調和もある街並みだなと再確認したのですが、その中で生まれ育った私は、それが当たり前と思っていました。(特別展冊子より、以下同じ)―

10m2m.jpg― 昭和51年、老朽化した我が生家の建て替えを機に、隣り近所の家並みから日本橋や銀座へと足をのばして、思い出の街を描き始めました。折しも東京は地価が高騰し、祖父・父・私と三代育ててくれた街並みが、再開発のもとに次々に地上げされ、子供の頃より見慣れた風景や潤いのあった日常生活は消えてしまいました。その時、私は強い危機感と使命感を感じはじめたのです。―

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― 銀座の賑わい、築地の魚河岸、モダンな下町、路地の植木、老舗の日本橋。歴史ある街にはそれぞれの味わいがあります。テアトル東京、日劇、東京証券取引所等の建て替えの話を耳にすると、早々に行って、写生するようになりました。―

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― 東京の街が大きく変わたったのは、関東大震災、第二次世界大戦、地上げ旋風の三回でしょう。東京の街はあまりにも広く、たくさんの問題を抱えていて、とても興味深いところです。―

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rain00m.JPG平成19年10月、中央区立郷土天文館タイムドーム明石にて開催された、「第4回特別展 小川幸治の東京画 20世紀末の銀座・佃・日本橋」の冊子に収められた小川幸治さんの言葉より、引用させていただきました。20世紀末、昭和から平成にかけて、それは東京が大きく変わった時代でした。そして21世紀、東京は新たな時を刻み続けています。

小川さんの作品は、社会福祉法人レインボーハウス明石の建物、1階エントランスのフリースペースで見ることができます。石造りの壁に直接印刷されており、古き佳き街並みを、私たちに伝えてくれます。(作品はこちらで撮らせていただきました)

中央区観光特派員 湊っ子ちゃん

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第10号 平成30年5月19日


 

 

中央区の歩道っておもしろい!5

[湊っ子ちゃん] 2018年5月22日 09:00

中央区には、素敵な歩道がたくさんあります。なかでも、町の特徴を表す絵が描かれている歩道は、愛嬌があってとても面白いと思います。そんなユニークな歩道たちを、ぜひ紹介させてください。

♪ 歩道美術館へようこそ!

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こちらは、中央区役所前、三吉橋たもとの歩道です。三吉橋の絵が描かれていますね。絵の中では、遠くに木が何本か立っています。きっとこれは、区役所から三吉橋を見下ろした風景だと思います。それも、まだ川が流れていた頃の風景です。昭和5年の写真を見ますと、現在三吉橋に立っているものと、同じ外灯と防護柵が写っていました。区役所の庁舎も、当時は丸みを帯びたレトロな雰囲気でした。

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こちらは、三吉橋の絵のある歩道を、銀座方面に向かったところです。番地が描かれていますね。あいだが抜けているのは、そこだけ歩道の工事があったのでしょうか。絵ではなく、文字として町名を描くというところに、地域の方々の"わが町"への誇りを感じます。

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同じく銀座、8丁目の「御門通り」です。宝永7年、芝口御門が建造された場所ですね。今は高速道路の走る、旧汐留川に架かっていた新橋の北詰です。近くには、銀座の柳四世の姿もありました。






904.jpgこちらは、平成通りの歩道でみつけた絵です。月と太陽ですね。近くの歩道も調べてみたのですが、絵があるのはここだけでした。この、ほんわかしたかわいい絵は、誰が描いたのでしょうか。近くに坂本小学校がありますので、もしかしたら生徒さんの作品なのかもしれませんね。

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さて、こんな小さなマンホールをみつけました。区の花つつじと、区の木やなぎが描かれています。そして、「灯」の文字。これは、街灯の配線などが収められているそうです。鮮やかな色合い、小さな円のなかにバランスよく並んだ絵と文字に、感動しました。湊っ子は、このマンホールを、亀島川にかかる「高橋」のたもと、湊1丁目側と、それから明石町でみつけました。他にも、色違いなどあるようですので、探してみたいと思います。


♪ まだまだ素敵な歩道がありそうです

中央区観光特派員 湊っ子ちゃん

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第9号 平成30年5月18日