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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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◆ 橋の日・夏の隅田川で夜景を撮る

[隅田の花火] 2018年8月10日 18:00

8月4日土曜日の夕刻、隅田川テラスの「中央大橋」のところに来ています。近くの住吉神社では祭礼が催され、家族連れや子供達で賑わっていましたが、とにかく『暑い!』。涼を求めて川面の風に当たりに来ました。

 

中央大橋は、東京とパリ市の友好関係を象徴する橋です。パリ市から贈られたメッセンジャー像が立っていたり、橋の袂にはパリ広場があったり。

そんなパリのイメージで写真を撮ってみました。

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中央大橋の「白」と遠くの永代橋の「青」。それに屋形船の「赤」を組合わせて、フランス国旗のトリコロール3色で決めてみたかったのですが、ちょっと船がピンク色すぎたかな。

 

今日8月4日は「橋の日」だそうです。特に当ても無くここに来たので、久しぶりに隅田川の橋の夜景でも撮ってみようかと、中央大橋から上流のほうに向かってみました。

 

中央大橋から見える1つ上流の青いアーチが「永代橋」です。奥に見えるのは、スカイツリーで今日は紫色。永代橋の色と合わせて、少し涼しげな印象を与えてくれています。

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永代橋は関東大震災の復興の時に架けられた歴史ある橋。最近、街路照明の形が建設当時のデザインに変わりました。

 

永代橋はその外観から「男性的」な橋と言われますが、照明器具は意外と可愛らしい大きさ。「俺には飾りは必要はない」といった感じなのでしょうか。

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この橋には親柱も無く、華美な装飾も施されていません。この男は、そのずっしりとしたアーチの形だけで美を追求しているのです。

 

永代橋のすぐ上流は日本橋川との合流点。そこに架かる「豊海橋」は工事中です。脇に架けられた仮設橋で日本橋川を渡りましたが、いつもと違うアングルで豊海橋を見ることができます。

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橋好きな私は、「橋の底ってこうなっていたのかぁ」と、仮設橋の上から豊海橋を眺め続けたわけですが、結構この豊海橋ってゴツいんだなぁ、というのが印象。日本では稀少な橋梁形式で「フィーレンデール橋」といいます。

 

少し歩いて隅田川の上流に見えてきたのは「隅田川大橋」。夜景の撮り方がわからなかった頃、ここに何回か練習で通った記憶があります。確か、特派員になってから。その頃が懐かしいです。ここは、じっくりと夜景を撮ることができるお勧めスポットです。

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この橋からは、大都会東京を象徴するような永代橋の風景を望むことができます。なので夜景を撮る人が結構います。だいたいの人はきちんとした三脚を構え、良い一眼レフカメラで。

 

一方、私が隅田川で夜景を撮るスタイルは、ストラップを首にかけ、100円ショップで買った手のひらサイズの三脚を着けて、橋やテラスの手すりに置いて撮ります。カメラは7年くらい前のコンデジ。周りを見てしまうと少し劣等感を感じてしまいますが、たくさん歩き回って写真を撮りたい私は、手軽に撮れるこのスタイルがお気に入りです。

 

ブログに上げるぐらいであれば多分この程度で十分です。でも人様に見ていただく訳ですから、自分なりに手を抜かないようにしていますが、ちょっと暗すぎたかな。

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ここでなんと、1枚撮ったら不覚にも、カメラの電池が切れてしまいました。。。

 

鞄の中を探したら、スマホに取り付ける100円ショップで買った三脚が奇跡的に入っていたので、スマホで撮ってみることに。4、5年前のSONYエクスペリアのスマホですが、それなりに撮れてしまいます。

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デジカメでもスマホでも、夜景の撮り方の基本は変わりありません。少し撮り方をご紹介してみます。

 

風景の写真は、水平であるはずのものをきちんと「水平に撮る」ことが重要。水平でないと写真を見ていただいた人に違和感を与えてしまいます。そして、夜景の場合は「手振れさせない」ことが重要です。

 

この2つを解決するためには

 ・三脚を使う

 ・2、3秒のセルフタイマーを使う

だけで十分。フラッシュは不要です。

 

あとは、多くの光を集める為に「長時間露光」でシャッタースピードを遅くしてみたり、

「ISO感度」を上げ下げして好きな明るさに調整する方法がありますが、このあたりはカメラの機能に依存してしまいます。

 

私のスマホには「ISO感度」と「ホワイトバランス」調整の機能があったので試してみました。

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ホワイトバランスの設定で色味を変えることができます。見た目を涼しめにしたり、暖かめにしたり。夏なので涼しめの方が良いですかね。

 

そして、写真をSNSにあげる時など、写真に文章を添えることができるのであれば、3、4行の文章を添えてみることをお勧めします。

 

写真一枚一枚に文章を添えることで、ありふれた写真でも意味を持った写真になり、命が吹き込まれます。同じ写真でもより美しく見えたり、楽しく見えたり、すごく悲しく見えたり。添えられた文章で写真の印象はガラリと変わってしまうものです。

 

 

以上、グダグダと歩いてきた隅田川ですが、都会を縫うように流れているので、夜になれば多くの光に溢れています。夜景を眺めるだけでも十分かもしれませんが、夜景撮影は、ひと手間を覚えてしまうと案外簡単なもの。夜は写って欲しくないものが闇に消え、美しい明かりだけが残るので、誰でも美しい写真が撮れてしまいます。

 

もしご興味があるようでしたら、是非この隅田川で挑戦していただけたらと思います。

 

 

 

稲荷堀(とうかんぼり)跡を歩く!

[株式会社 彦晴] 2018年8月 4日 18:00


前回の箱崎川跡を歩くの終点であった、箱崎川第一公園の手前に行徳河岸の案内板があります。

先日この案内板を見つけた際、次は稲荷堀跡を歩こうと決めてました。

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箱崎川が日本橋川に交わる手前、上の地図では上に伸びる水路が確認できます。

これが、今回歩いてみた稲荷堀(とうかんぼり)です。まずはじめに稲荷の読みですが

音読みして「とうか」、俗に「とうかん」と呼ばれたそうです。私も仕事の関係で

このあたりをよく通るのでとうかん堀通りの名前は知ってましたが「とうかん」が

「稲荷」と書くと知ったのは中央区の観光検定を受験するために勉強している時の

ことでした。

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こちらのとうかん堀通りがこの水路跡にできた道路です。

右の写真は箱崎川跡を背にして蛎殻町交差点方面を撮ったものです。

つまり写真の右側が現在の日本橋蛎殻町、左側が日本橋小網町となります。

つまり、このとうかん堀通りが境界線となっております。

とうかん堀通りをしばらく進むと小網町側(左側)の歩道に稲荷堀跡の案内板があります。

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案内板の地図を見ると箱崎川から東堀留川まで通じていて、途中東方面に

分流して酒井雅楽頭邸や土井甲斐守邸などの大名の屋敷地の間を流れていました。

 

大体、蛎殻町の交差点で東に折れ再び北西へ進みます。

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この道を人形町方面に進むと左手には日本橋小学校が見えてきます。この日本橋小学校の前身が中央区立東華小学校です。この東華「とうか」の名も稲荷堀の「とうか」から名付けられたそうです。

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江戸末期には姫路藩酒井氏の藩邸があり、明治初期には西郷隆盛の屋敷がありました。

左の写真は日本橋小学校の裏側、小網町側からの撮った写真です。

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ところで、先ほどの「稲荷堀跡」の案内板によると

「『稲荷堀』の俗称は、堀の西側にあった安藤家屋敷の北西に稲荷神社が祀られていたことに由来します。」とあり、この稲荷神社とは?どこの稲荷神社のことだろうか自分なりに調べてみました。

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まず、最初に考えられるのが、明星稲荷神社です。現在の位置も日本橋小網4丁目にあり、安藤家屋敷跡内になります。しかし安藤家屋敷跡地の北西には立っていない。

明星稲荷神社は「失せ物」探して預ける神社としても有名だそうで、遠くは京都・大阪方面からのご参拝者もいるそうです。

 

第二に小網神社であろうか?

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"稲荷堀の名は、安藤邸の西方に稲荷(江戸図によっては明星稲荷、小網稲荷とも

記載)あったので、稲荷の音読「とうかぼり」、俗に「とうかんぼり」と呼ばれていた"

『川の地図辞典 江戸・東京23区編』菅原健二著より

とうかん堀通りの延長線上に小網神社が建ってます。そう考えるとこの稲荷神社とは?

 

それとも、銀杏稲荷であろうか?

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"その時分銀杏八幡は、まだ小高い山の上に祀られてあった。その山がちょうど私の家の北側の塀の外に見えて、その名の拠っててくるところの大銀杏が空に高く聳え立っていたものである。溝とも川ともつかぬ一すぢの小さな流れが、東から進んで来て、それがの塀に沿うて鍵なりに曲がって流れ込んでいた。これが稲荷堀で、まだ朝霧の晴れやぬ夏の朝など、この石垣のあひだへ鰻籠を仕掛けている人の姿を見たことを子供心にぼんやり憶えている"

「『郷土室だより』 第21号 ありなしやーわが幼児の記 岡倉由三郎著より」

結局のところ、答えは出ませんでした。

  

今回の街歩きでは、稲荷堀に関係するものの発見はありませんでしたが、「とうか」からいろいろと考え調べることがありました。

 

それから実際に歩いて感じたことは江戸時代の藩邸無駄に大きすぎでした。これが現代だったら、固定資産税でもかなり額になってしまうのではないでしょうか?

  

最後になりましたが、稲荷堀沿いの蛎殻町周辺は、明治から昭和初期にかけて陶磁器問屋が集中した場所でもありました。その名残りで人形町では毎年「せともの市」が開催されます。

因みに本年度の予定は8月6日(月)~8月8日(水)となっております。

もしかしたら、貴重な瀬戸物がリーズナブルな価格で手に入るかもしれません。

どうぞ皆さんお誘いの上、足をお運びください。

 

 

ちょっとティーブレイク ―涼味一服、冷茶のすゝめ―

[いのちゃん] 2018年8月 4日 14:00

 

暑い日が続いていますね。

この季節になると、わが家の冷蔵庫には冷茶が欠かせません。

 

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写真は水出し緑茶です。

水出しといっても、お茶パックに詰めた茶葉に水を注いで冷やすだけ。

きちんと淹れればなおよいのですが、毎日のことですからごく簡単に。

それでも十分おいしいんです。

 

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お気に入りの茶葉は京都に本店のあるお茶屋さんの粉茶。

気軽に飲めるお手頃価格でおすすめです。

中央区では日本橋高島屋銀座三越などでお買い求めいただけます。

 

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グラスとピッチャーはいずれも 人形町せともの市 で購入したものです。

 

涼しげなうすいグラスは冷茶の気分にぴったり。冷酒にも合いそうです。

ずいぶん前のことで値段は忘れてしまいましたが、超のつくお買い得品だった

ことは間違いありません。

 

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ピッチャーはHARIOの耐熱ガラス製。

水出しだけでなく、熱く淹れたほうじ茶や煮出した麦茶を冷ますときにも使えます。

 

さて、今年の 人形町せともの市 もいよいよ来週に迫りました。

みなさんもぜひ掘り出し物を探しにお出かけください。

 

炎天下でのお買い物の際は、のどが渇いていなくても冷茶でこまめに水分補給を。

たくさん汗をかいたときは、熱中症対策として適度に塩分も摂ってくださいね。

 

 

人形町せともの市

 毎年8月の第一月曜日から3日間 2018年は 8月6日(月)〜 8日(水)

 10時から20時ぐらい ※雨天時や最終日は早じまいの傾向があります

 人形町商店街にて (人形町通りの人形町交差点から水天宮交差点まで)

 

 

 

 

所作 美しい箸の文化

[あすなろ] 2018年8月 3日 09:00

8月4日は、箸の日。

箸は食事作法として中国から入ってきたものだそうです。

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唐に留学し、真言宗を開いた空海(弘法大師)は、衆生済度の誓願を成就するため

「箸を使う者全てを救わん」

つまり、全ての人を救うという表現から、箸の広まりが伺えます。

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長い時間をかけて、定着した箸文化。

そこには、箸の正しい持ち方、さまざまな作法があります。

しっかりとした箸使いは不思議と美しく見えますね。

箸の利用は、ゆっくりと食べ、喜びを噛みしめる精神的効能や、

ダイエットや脳の働きを活性化させる効果もあるようです。

箸のことについて振り返ってみてはいかがでしょう。

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◆薬研堀不動院
川崎大師平間寺の東京分院です。
東京都中央区東日本橋2-6-8

 

 

【隅田川花火大会】中央区の穴場からの見え方は?

[Hanes] 2018年8月 2日 18:00


こんにちは。新人特派員のHanes(ハネス)です
29日に行われた平成最後の隅田川花火大会ですが、皆さんはご覧になりましたか?

以前こちらの記事で、穴場スポットとして浜町公園~両国橋にかけての隅田川テラスをご紹介させていただきました。
中央区に位置する浜町公園は、第1会場からも第2会場からも少々離れていますが、
その辺りからはどれほど見えるのか、どれほど混雑するのか、気になりませんか?
「来年は浜町公園周辺で花火を見ようかな?」と検討している方にとって、
この記事が参考になったら嬉しいです

■見え方
なんといっても一番気になるのは、花火が見えるかどうか!
高層の建物や首都高で遮られ、「音しか聞こえない...」なんてことがあるのも東京ならではといったところでしょうか。
浜町公園のそばの遊歩道からは、残念ながら花火はほとんど見えませんが、
両国橋に向かって数分歩くと、小さいながらも花火全体が見えるスポットがあります
(赤い矢印が示す所に花火が打ち上がっています。)

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小さいながら音も聞こえ、思った以上に楽しめます!
試しに望遠で写真を何枚か撮ってみると...夏の雰囲気を楽しむには問題なさそうです

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■混雑具合と安全面
穴場スポットとして定着しており、よく見える位置には多くの人が集まります。
しかし、会場付近程混むわけでもなく、比較的動きやすく、見やすくなっています。
また、誘導員の方がおり、導線の確保や自転車の通行禁止を呼びかけているため、
安全面でもなかなか良いスポットなのではないかと思います。

■留意点
ただ1点念頭に置いておきたいのが、立ち見スポットであること。
場所取りをして、座って花火を見たいという方には不向きなので要注意

この辺りから花火を見ている人たちからは、「これだけ見られれば十分」という声が何度か聞こえてきました。
特に場所にこだわらず、比較的空いている場所で花火を楽しみたいという方には
オススメできるスポットと言えそうですね