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中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

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人形町大観音寺の「花まつり」

[クラさん] 2015年4月22日 09:00

4月8日は仏教の開祖、お釈迦さまの生まれた日です。

誕生を祝う仏教行事として灌仏会(かんぶつえ)や仏生会(ぶっしょうえ)などといい、俗像会、降誕会などともいわれます。

現在一般には「花まつり」の名で親しく呼ばれようになっている春の行事です。

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毎年、人形町大観音寺(おおがんのんじ)では「花まつり」のイベントが開催されます。

今年はひと足早く、4月4日(土)に行われました。

また、聖日を祝し、都指定有形文化財であるご本尊さまの御扉が、特別に開扉されました。

当日は、境内に花御堂を作り、水盤に乗せた誕生仏に甘茶を注いでお祝いをする多くの参拝者でにぎわいました。

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お参り後、人形町商店街協同組合により、門前では真っ赤な毛氈を敷いた縁台を設け、甘茶とお菓子がふるまわれました。

さらに、くじ引き(スピードくじ)でラッキーなら人形町の名品が当たるお楽しみ抽選会も用意されていました。

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来春、人形町大観音寺の「花まつり」を楽しまれはいかがでしょうか。

 

 

銀座の通りのハナミズキ

[ジミニー☆クリケット] 2015年4月21日 18:00

サクラと入れかわるように咲くハナミズキが、今、銀座の通りで開花期を迎えています

こちらは、マロニエ通りのハナミズキ

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ハナミズキは、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木で、別名、アメリカヤマボウシです

こちらは、歌舞伎座脇のの木挽町通りのハナミズキ

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ハナミズキの花期は、4月下旬から5月上旬で、白や薄いピンク色の花をつけます。但し、花びらのように見えるのは苞(ほう)と呼ばれる葉っぱで、中心の塊が花序です

こちらは、松屋通りのハナミズキ

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ハナミズキの日本における植栽は、1912年に当時の東京市長であった尾崎行雄が、アメリカ合衆国ワシントンD.C.サクラソメイヨシノ)を贈った際、1915年にその返礼として贈られたのが始まりだそうです

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ハナミズキは英語では dogwood ですが、dogwood の語源には諸説あり、一説には17世紀頃に樹皮の煮汁がイヌの皮膚病治療(ノミ退治とも)に使用されたためと言われています

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銀座の通りに多く見られるハナミズキですが、ハナミズキは港区の木でもあります

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隅田川に架かる橋

[皐月の鯉の吹き流し] 2015年4月18日 14:00

築地大橋、勝鬨橋、佃大橋、中央大橋、
永代橋、隅田川大橋、清洲橋、新大橋、両国橋

ガイドブック等にあるように、隅田川に架かる橋は美しいと思う。
それぞれ特徴があり、美しく古い橋には風格を感じる。

その中で、特に私のお気に入りは、清洲橋だ。
気品があり、エレガントさを感じる。
隅田川大橋を間に挟み、永代橋の力強さと対照的なのがまた良い。
隅田川に架かる橋で最も美しいと思う。

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永代橋が架橋されたのは、元禄だそうで
その場所(現在よりやや上流の位置)には記念碑がある。


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この道を通って対岸と行き来していたのだろう。
ということは、元禄赤穂討ち入りでは、その帰りは当時の永代橋を
渡りこの道(現在の箱崎町)を通り泉岳寺へ向かったのであろう。

 

 
話を転じるが、隅田川は私の子供の頃(50年以上前)とても汚い川で、
臭かったことをよく覚えている。
特に夏の風向きによってはとくにひどかった。
親戚が家に来た時「ここはずいぶん臭い」と言われたことがある。
私の父は築地魚河岸の岸壁からお台場まで泳いだことがあるらしいが
そこまではないにしろ数十年前より、隅田川はきれいになり
昼時には隅田川テラスでお弁当を広げる人も多く、歩いてこれらの橋を
眺めるのは楽しいものだ。

 

次回は勝鬨橋・佃大橋に触れたいと思う。

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和色<山吹色>の花色

[サム] 2015年4月15日 18:00

R0033154ELS.JPG  浜離宮恩賜庭園では、4月1日から5月16日まで、区民の皆さんに庭園の素晴らしさを知って貰おうと、「中央区ホームページ/区のおしらせ」掲載の入園整理券持参の区内居住者は無料で入園できる「花と緑の集い」を今年も実施中です。

先月末に満開となったソメイヨシノに続き、主として「潮入の池」の「お伝い橋」から「海手お伝い橋」までの池畔に植栽されている一群の所謂「八重桜」に注目が集まりがちですが、園内ではこの他にも様々な季節の花々を愉しむことができます。花木園の休憩所脇のヤマブキもそのひとつ。

花色が色彩名のひとつにもなっている程知られている花。

バラ科ヤマブキ属の落葉低木で、本種のみの一属一種。

見慣れた花姿ではありますが、古くから親しまれ、春の季語のひとつ。

やわらかな若緑色の葉と明るい黄色の花色の佇まいは、暖かみを醸し出し、春到来を告げてくれています。

ヤマブキの名の由来は、しなやかな枝が風に揺れる様を表現した「山振」から転訛したとするのが一説です。

一重咲きの他、八重咲き(ヤエザキヤマブキ)、菊咲き(キクザキヤマブキ)に加え、白花(シロバナヤマブキ)を目にします。

茶花としては、蕾の混じっている枝を、全体のバランスを整え季節感を演出するあしらいとしての「添え」として、また挿した花や枝などの根元を締め形を整える「根締め」として、用いられると聞きます。

5弁のヤマブキとは別に4弁、葉が互生に対し対生の、シロヤマブキがありますが、これは別属(バラ科シロヤマブキ属)。

シロヤマブキの葉面は皺が深く、縁はぎざぎざ。この葉が縁取りとなって白い花を引き立て、ヤマブキとは異なる端正さを感じさせます。

また花がヤマブキ似のヤマブキソウがありますが、こちらはケシ科クサノオウ属。

 

 ヤマブキ1ERS.jpg ヤエヤマブキ1ERS.jpg キクザキヤマブキ1ERS.jpg シロバナヤマブキ1ERS.jpg シロヤマブキ1ERS.jpg

左からヤマブキ、ヤエヤマブキ、キクザキヤマブキ、シロバナヤマブキ、シロヤマブキ

 

 

 

水の都のてぬぐい

[王冠とあざみ] 2015年4月14日 15:00

 

水の都と言えば、ヴェネツィアやアムステルダムが有名ですが

江戸は、船の運搬が主流で河岸が発達して来た、まさに水の都でした。

現在の東京、特に中央区は

開発によって、さまざまな川や掘割が埋め立てられてしまいましたが

それでもなお、川と橋が多く、ウォーター・フロントであることに変わりはありません。

 

そんな、江戸より続く水の都をイメージ、中央区にある特徴的な橋をモチーフにデザインし、

水色の本染めで仕上げられた、オリジナル手ぬぐい『ACROSS・CLOTH』が発売されました。

上から、清洲橋、南高橋、豊海橋、日本橋、永代橋、中央大橋、勝鬨橋といった

デザイン性の高い橋で構成されている、中央区の魅力を伝える一品です。

綿100%、約35cm×90cm、¥1,000(税別)

購入出来るのは、中央区観光協会と人形町の風呂敷専門店「東京唐草屋」さんのみです。

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せっかくですから、

中央区内、大川(隅田川)に架かる8つの橋(河口から順番に)と

手ぬぐいのモチーフとなっている、他3つの橋をご案内しましょう。 

 

【大川(隅田川)に架かる橋】

①勝鬨橋

国指定重要文化財

技術を駆使して建造された東洋一の可動橋

シカゴ型双葉跳開橋=つまり、はね橋ですが

昭和45年(1970)11月29日を最後に開閉が停止となっているそう。

開らくとどうなるの?とご興味がある方には

映画「ブルース・ブラザース」の鑑賞をオススメします。

勝鬨橋ではありませんが、

シカゴ型双葉跳開橋が効果的に使用されている名シーンがあるんですよ。

ライト・アップは、ブルーの直線ラインに、双葉のアーチがグリーンで強調されています。

 

②佃大橋

約320年続いた、「佃の渡し」=佃島への渡船場があった場所に架けられた橋。

東京マラソン36km付近にあたり、

橋は傾斜のある登り坂+大川(隅田川)の河口でもあるので

海風が容赦なく吹き付け、挫ける人が出てくる、コース最大の難所としても知られています。

橋のある一部分に立つと、

上手にスカイ・ツリー、下手に東京タワーが同時に見渡せるポイントがあります。

 

③中央大橋

新川と佃を結ぶハープ橋

橋上には、東京・隅田川と、パリ・セーヌ川の友好を記念して、パリ市から贈られた

「メッセンジャーの像(彫刻家オシップ・ザッキン作)」が設置されています。

一見、平坦に見えますが、自転車は立ち漕ぎしたくなるほどの傾斜。

佃の高層ビルと相まって、ウォーター・フロントの象徴的な風景が広がります。

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④永代橋

国指定重要文化財

重厚でたくましい鋼アーチ橋

アーチがライト・アップされると、ブルーの大きな虹となります。

水面にも、ブルーが映り込んで、、、その美しさは、トレンディ・ドラマの背景に多用されるほど。

ビールを飲みながら、黄昏てゆく様と、

橋のライト・アップ、屋形船の航行を眺めるのも一興です。

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⑤隅田川大橋

機能重視のデザインが特徴の二層構造の橋

上段が首都高速道路9号線、下段が一般道路。

薄緑色で、景観を遮る橋として不評だけれど、

逆にこの橋からは清洲橋、中央大橋の景観が楽しめるので

カメラマンには重宝されています。

 

⑥清洲橋

国指定重要文化財

優美な形状はライン川の吊り橋がモデル

平べったく書いた「M」の字のよう。橋の色はグレーがかった、ニュアンスのあるブルー。

ライト・アップは、等間隔に丸い電球が並んでいる、女優ミラーのようですが、

色がピンクのため、グレー・ブルーの橋の色に反射すると、

橋は少し紫がかって、とても妖艶です。

 

⑦新大橋

関東大震災時に多くの人命を救った「人助け橋」

これまで、20回以上も破損、流失、焼落にあいましたが、

交通の要所として存続されて来ました。

現在の橋の黄色い支柱は、アメフトのゴールのようにも見えて、

つい、ボールをキックしたくなります。

さて、ゴッホは、浮世絵に影響を受けて作品を模写していますが、

話題に取り上げられることが多く、目にすれば、「ああ、あれねー」と想う作品は

歌川広重が最晩年に描いた「大はしあたけの夕立」でした。 (左が広重、右がゴッホ)

                                     

 

 

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⑧両国橋

東京都選定歴史的建造物

「武蔵国(むさしのくに)」と「下総国(しもうさのくに)」をつなぐ橋。

高欄の下の赤い線が印象的で、親柱、欄干、橋灯、歩道柵、敷石、

すべてに凝った造作がなされています。

 

 

 

【手ぬぐいのモチーフになっている他の橋】

*南高橋

中央区民有形文化財

江戸時代には船見番所が置かれていた、長さ1kmの亀島川に架けられた橋

関東大震災後の復興予算の乏しさから、

旧両国橋の中央部分を本体の一部に再利用されているので

明治時代のレトロ感が漂い、鉄道模型の鉄橋みたいな可愛らしさです。

 

*豊海橋

中央区民有形文化財

梯子を横にしたような珍しいデザイン

日本橋川が隅田川に注ぐ河口に架かる橋で

すぐ近くの永代橋との、景観上のバランスを考慮して設計されたそう。

白い橋の内部、欄干は濃いブルーで、対比が爽やか。

ライト・アップされると、その独特のフォルムから、列車が停車しているようにも見えます。

 

*日本橋

国指定重要文化財

2011年に、架橋、1世紀を迎えた石造2連のアーチ橋

すべての国道の起点「日本国道路元標」

麒麟と獅子のブロンズ彫刻はガーゴイルのように洗練されていますが

雨樋としての用途はなく、繁栄と守護を表しています。

 

 

 

デビアス銀座ビル、朝の風景

[ジミニー☆クリケット] 2015年4月12日 18:00

銀座2丁目、マロニエ通りに面したデビアス銀座ビル、朝の出勤途上に見上げると・・・

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ビルの窓ガラスを清掃する2名の方の姿がはるか上層階に

このうねったビルに、屋上から垂直に下したロープで、このあとどうやって窓ガラスの清掃をするのか、気になりつつ・・・

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出勤のため、後ろ髪引かれる思いで立ち去りました

現在、隣の大倉本館(カルティエが入っていたビル)が建替中のため、銀座中央通りからも、デビアスビルはよく見えます