Hanes

絵巻と街路樹で楽しむひなまつり


こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です。
3月3日はひなまつりでした!
街中で雛人形が飾られているのを目にした方も多いのではないでしょうか。

先日先輩特派員rosemaryseaさんが「三光稲荷神社」の記事でご紹介していたように、中央区内でも商業施設や神社等で、華やかな雛人形を見ることができました。
今回は、江戸時代のひなまつり、ひなまつりに関する花 ハナモモの2本立てで、中央区より春らしい話題をお届けします♪

 

江戸時代のひなまつり

中央区で江戸時代のひなまつりと言ったら、まず思い浮かべるのが「十軒店」ではないでしょうか。
三越前駅のコンコースには、文化2年(徳川家斉の時代)における日本橋から神田・今川橋までの間の大通りの町並みを描いた絵巻「熈代勝覧」の複製が展示されています。
実物はベルリン国立アジア美術館に所蔵されておりますが、嬉しいことにオンラインでも見ることができます♪

 絵巻と街路樹で楽しむひなまつり


この絵巻の中でひときわ華やかなのが、雛市の立つ十軒店のあたりです。
複製では、お店をはじめ江戸時代ならではの文化的特徴も簡潔に説明されており、待ち合わせ時間より少し早く三越前駅に着いてしまった等という時の鑑賞にもぴったりです。

 絵巻と街路樹で楽しむひなまつり


実際に見ていただくと一目瞭然なのですが、雛人形問屋の大黒屋や万屋には、赤の毛氈(もうせん)上に飾られた雛人形のセットがいくつも並んでいます。
よく見ると、立雛と座雛の両方が販売されていることや、桃の花売りまでいることが分かります(オンラインではこちらから)^^

また、描かれている人は、1671人(そのうち女性は200人)、犬20匹、馬13頭、牛4頭、猿1匹、鷹2羽!
小さなお子さまがいらっしゃる方の場合、「一緒に牛4頭探してみようね~」等と楽しむことができます。

 絵巻と街路樹で楽しむひなまつり


そんな十軒店の跡には、現在では案内板が設置されています。
昨年開業したコレド室町テラスの敷地内にある案内板には、この十軒店は3月の桃の節句5月の端午の節句、そして12月の歳暮の頃に賑わったと記されています。

 絵巻と街路樹で楽しむひなまつり


さらにすぐ近くにある海老屋美術店にも十軒店を偲ぶ石碑があります。
なんと、こちらは今年(令和2年)の3月3日に設けられたばかり!

 絵巻と街路樹で楽しむひなまつり


十軒店が姿を消してからそれなりの歳月が経ち、雛人形の素材や顔立ちも随分と変わりました。
しかし、このようにして街角で江戸の名残に思いを馳せることができるのも、まち歩きの醍醐味です♪

続いては、春らしい風景をご紹介します!

ひなまつりに関する花 ハナモモ

ひなまつりと聞いて連想するものと言ったら、「雛人形」、「ひなあられ」、「甘酒」、「ハナモモ」あたりが多いのではないかと思います。
ハナモモは邪気を払うとされ、昔から好んでひなまつりの際に飾られてきました。

中央区のウェブサイトによると、区が管理している街路樹の中にもハナモモがあり、30本中30本京橋地区に植えられているようです。
また、中央区役所付近でもハナモモが楽しめるということは、先輩特派員のジミニー☆クリケットさんが毎年のように記事にしてくださっています。
実際に見頃を迎えるのはもう少し先のようですが、旧暦のひなまつりの頃には満開を迎えそうですね。
そんな区役所付近も少しずつ春らしくなってきました♪

 絵巻と街路樹で楽しむひなまつり


今年は暖冬と言われていたものの、3月に入ってもなお冷え込む日がありました。
寒暖の差で体調を崩しやすい季節ですので、どうぞご自愛ください。