いのちゃん

【中央区のプロダクト】 日本橋で見つけよう! 江戸から伝わる暮らしの道具


今日はかわいらしい小さなほうきと細やかな意匠のお箸についてお話しします。
このふたつは日頃お世話になっている方から頂いたものですが、中央区にゆかりのあるお品なのでご紹介したいと思いました。

※いずれも使用前(さらぴん)の状態で撮影しました。

はじまりは日本橋

ほうきは御守箒、お箸は日本箸

どちらも中川政七商店(なかがわまさしちしょうてん)で販売されていたものです。奈良県に本社を置く中川政七商店は享保元年(1716)に麻織物の「奈良晒(ならざらし)」から始まったたいへん人気のある生活雑貨のお店で、ご存じの方も多いことと思います。中央区には日本橋髙島屋S.C.コレド室町にショップがあります。

中央区にショップがあるから中央区のプロダクトというわけではありません。実はこのふたつの道具は中央区の老舗とのコラボレーション商品だったのです。

日本橋髙島屋S.C.のグランドオープンは2018年9月。もう5年も前になるのですね。そのときに中川政七商店が手がける「日本市(にっぽんいち)」というブランドがテナントに入りました。「日本市」は“日本の土産もの”をコンセプトに、お土産業界の地産地消モデルの確立を目指すブランドです。現在は全国で唯一、東京駅構内に「日本市 ecute東京店」があります。

御守箒日本箸日本橋髙島屋S.C.「日本市」の新店舗が誕生したときのオリジナル商品として企画されたものでした。それぞれ、京橋白木屋傳兵衛日本橋馬喰町川上商店が製作しました。その後、「日本市 日本橋髙島屋S.C.店はリニューアルを経て「中川政七商店 日本橋髙島屋S.C.店」となり、今に至っています。オープン当時のオリジナル商品の販売は終了しましたが、日本橋に工房を持つ白木屋傳兵衛川上商店のお店では御守箒日本箸のような江戸文化を身近に感じられるこだわりの道具に出会うことができます。

それでは思い出のオリジナル商品をクローズアップしながら、二軒のお店をご紹介します。

白木屋傳兵衛

まずは御守箒です。製作した京橋白木屋傳兵衛は天保元年(1830)創業の江戸箒(ほうき)の老舗です。すぐそばには昭和初期まで竹問屋が並ぶ竹河岸がありました。ほうきの柄などに用いる竹材の仕入れにはたいそう便利だったのではないしょうか。

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御守箒

その名の通り、「厄をはらい、福をあつめる」お守りとして、家に飾っておくだけでも縁起のよい小さなほうき。五行思想を表した五色の糸は魔除けなどの意味を持つ神聖なものですが、カラフルな仕上がりはまさに飾っておきたくなる美しさです。

 【中央区のプロダクト】 日本橋で見つけよう! 江戸から伝わる暮らしの道具


こうした小さなほうきを実用品としてお使いの場合にちょうどいいのがこちらです。

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はりみ 小(穴付き)

厚紙を貼り合わせて柿渋を塗ったちりとり。しなりのある素材で、床にぴたりと沿います。紙製なので静電気が起きません。ハト目の穴が開いたものならほうきと一緒に吊るしておくことができます。このはりみはあとから白木屋傳兵衛の店舗で手に入れました。

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白木屋傳兵衛には少しずつ表情の違う大小さまざまな手づくりのほうきが所狭しと並んでいます。お店を訪れれば、どんな暮らしにもよりそうものがきっと見つかると思います。また、白木屋傳兵衛中央区まちかど展示館のひとつ、江戸ほうき展示館としても公開されており、すぐれた工芸品であるほうきの実力、魅力を知ることができる場所となっています。日本橋エリアの散策の際にお立ち寄りください。

白木屋傳兵衛 店舗情報

白木屋傳兵衛 店舗情報 【中央区のプロダクト】 日本橋で見つけよう! 江戸から伝わる暮らしの道具

白木屋傳兵衛(しろきやでんべえ)
https://www.edohouki.com/

江戸ほうき展示館(管理者:株式会社白木屋中村傳兵衛商店)
https://www.chuoku-machikadotenjikan.jp/tenjikan/edohouki/

中央区京橋3-9-8 白伝ビル1階
03-3563-1771

川上商店

続いて日本箸です。日本橋馬喰町川上商店は明治38年(1905)創業の箸専門店です。木の素材を活かした江戸唐木箸を製造、販売しています。

 【中央区のプロダクト】 日本橋で見つけよう! 江戸から伝わる暮らしの道具

日本箸

江戸時代に日本の中心と定められた橋、日本橋をイメージした江戸唐木箸です。掛詞が粋ですね。

唐木箸とは唐の時代に日本に伝わった黒檀や紫檀などの銘木を使用したお箸のことです。東京で作られる唐木箸だから江戸唐木箸。鉄のように硬いと言われる鉄木(テツボク)を漆で仕上げたこの日本箸には日本橋や江戸文化にまつわる物事が表現されています。

五街道の起点であることから、あたまは五画形で、持ち手のランダムな削りは川面のゆらぎを表しています。江戸前蕎麦などがつかみやすく、すべりにくい平たい面を持つすそ。そして、日本橋の魚河岸の発展によって根づいた江戸の食文化に合うように、食い先は細く削り、刺身などの繊細な料理が食べやすくなっています。こんなにも細く小さな道具の中に、こんなにもの思いと工夫が込められていました。

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家でお蕎麦を食べるときは決まってこの日本箸を使っています。それだけでワンランク上のお蕎麦を食べている気分になります。食い先ひとつで料理の味や印象が変わるというのは本当のことだと思います。

馬喰町駅にほど近い川上商店の工房兼店舗である箸処手もち屋には、この日本箸のように細部までこだわって作られたお箸が幅広いサイズで豊富にそろっています。毎日何気なく使っているお箸も、意識して選んで使えば食事もよりおいしく感じられるはずです。大切な方への贈り物としてもおすすめです。

川上商店 店舗情報

川上商店 店舗情報 【中央区のプロダクト】 日本橋で見つけよう! 江戸から伝わる暮らしの道具

川上商店 箸処手もち屋
https://www.kawakamishoten.co.jp/

中央区日本橋馬喰町1-9-8
03-3661-7066

第2回「中央区推奨土産品」候補商品を募集中!

中央区には応募と投票によって選ばれた中央区推奨土産品「Central Tokyo Premium Selection」があり、「食部門」と「モノ部門」の合計40商品が中央区の魅力を伝える土産品として認定されています。

第1回中央区推奨土産品では、今回ご紹介した白木屋傳兵衛からは「篠柄箒」が、川上商店箸処手もち屋からは「漆八角黒檀 大 23.5㎝」が認定されました。

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このほど、第2回中央区推奨土産品の候補商品の募集が始まりました。応募期間は9月30日まで。応募者には抽選でプレゼントが当たるそうです。そのあと、12月からは投票が始まります。今回はどんな商品が入選するか、今からとても楽しみです。みなさんもぜひこの機会に中央区のプロダクトにふれて、お気に入りの商品を推薦し、投票してください。

ご応募はこちらのページからどうぞ。

あなたが推薦する「いちおしの中央区土産」を大募集!(中央区観光協会)

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