しばしばしばた

「LUUP」の電動キックボードで中央区の街を巡ってみよう

最近、中央区をはじめとする東京の都心部で、緑色の帯がついた電動キックボードを見かけた、という方も多いのではないでしょうか?

こちらは、「街じゅうを「駅前化」するインフラをつくる」をミッションに、電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティの短距離移動のためのシェアリング事業を展開しているLuup社が2021年にサービスを開始した、LUUPというシェアリングモビリティです。(※電動キックボードのほか、電動アシスト自転車の取り扱いもあり)

シェアリングモビリティは、乗り物を個人で所有するのではなく、街で共有して利用するサービスです。自転車などの小型のモビリティの場合は街の中にあるポートから別のポートまで乗り捨て型で移動できることが多く、LUUPもそのような形態をとっています。

運転免許を持っていて、アプリ上の交通テストに合格した方であれば、どなたでも利用することが可能です。

さっそくLUUPの電動キックボードで中央区内を周遊!

さっそくLUUPの電動キックボードで中央区内を周遊! 「LUUP」の電動キックボードで中央区の街を巡ってみよう

(地図の背景:地理院地図(淡色地図))
私はもともとこのLUUPを少し使ってみた経験があったのですが、今回、利用の普及のために60分以内のライドが無料で乗り放題となるキャンペーンが2月6日まで開催されており、良い機会だ!と思い、中央区内をぐるっと巡ってみることにしました。

まずは堀留町にあるポートで電動キックボードを借り、茅場町や新川を経由してリバーシティ21へ。佃2丁目にあるポートで一度返却し、徒歩でお散歩したあと、月島1丁目にあるポートで再度電動キックボードを借り、勝どき、築地、銀座を経由して新橋駅近くまでライドしました。

かかった時間は堀留町~佃が30分、月島〜新橋が25分程度で、自転車よりは少し遅いけれど、徒歩よりは速いという速度(最高15km/h)です。少し広い範囲の街を、街の雰囲気を感じながら移動するのにピッタリです。

中央大橋や勝鬨橋を渡ったり、銀座のど真ん中を通過したり…、中央区の街の風景を短時間でたくさん楽しむことができました。乗車中は手を離せないので、写真が撮れなかったことが心残りです。

マンションやビルの一角に設置されていることが多い「ポート」

マンションやビルの一角に設置されていることが多い「ポート」 「LUUP」の電動キックボードで中央区の街を巡ってみよう

ポートはこのような形で、マンションやビルの一角、空き地などに設けられていることが多いです。本来は駅の出口のすぐ近くに置いてあれば便利なのだと思いますが、なかなかそういう立地にはポートが置けないというのが現状の課題ですね。

ハンドルはこのような感じ!

ハンドルはこのような感じ! 「LUUP」の電動キックボードで中央区の街を巡ってみよう

ハンドルはこのような形になっています。右手側のPush&Goというレバーを下げると、電動のアクセルがかかるようになっています。

そのほか、左側にはウインカークラクションが取り付けられていて、さらにその上部にはスマートフォンを固定できるようになっています。

ウインカーがついているというところでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、この電動キックボードは小型特殊自動車としてナンバーを取得してあり、車道を走行しなければなりません。歩道を走行すると違反になってしまいますので、歩道を歩く際は手押しするようにしましょう!

なお、特例でヘルメットの着用は任意となっています。ただ、無防備な状態で、大きな車がたくさんいる車道を走らないといけないので、その点は正直けっこう緊張します。特に右折時は、小型特殊自動車なので、2段階右折ではなく普通に小回り右折をする必要があります。私はこれが怖かったので、右折時は歩道を手押しで進むことにしていました。怖いなと思ったら、手押しに切り替えて歩行者として振る舞うのが個人的にはおすすめです。

アプリの画面がナビ代わりになります

アプリの画面がナビ代わりになります 「LUUP」の電動キックボードで中央区の街を巡ってみよう

走行中、LUUPのアプリの画面はこのような形になり、地図や周辺のポート、走行時間などが表示されます。先述の通り、ハンドルにスマートフォンを固定できるのでナビ代わりに使うことができます。

なお、地図上で赤く表示されているのは「手押しゾーン」で、この中では手押しで歩行しなければなりません。交通量の多い通りや公園などが指定され、区内では昭和通りや八重洲通りの一部が該当します。

坂道もラクラク!

坂道もラクラク! 「LUUP」の電動キックボードで中央区の街を巡ってみよう

電動なので、普通のキックボードと違って坂道もラクラクです。中央区の地形は平坦ですが、隅田川などの川を渡る際の橋は意外と勾配があります。電動キックボードではそのような場所も楽に進むことができます。

2022年2月1日時点のLUUPの電動キックボードの料金は、初乗り10分間110円、10分以降は1分あたり16.5円(いずれも税込)となっています。「ラストマイル」という言葉があったりしますが、電動キックボードは遠くまで行くというよりは、駅で降りたあとの目的地までの行程など、歩いて行くには少し遠いかな?というようなところまで使うのに便利な移動手段になりそうです。

※なお、料金は2022年3月1日正午以降はライド基本料金50円、時間料金1分あたり15円(いずれも税込)に改定されるようです。

ただ、今回の2月6日までのキャンペーンは、60分まで無料という太っ腹です!
短距離の移動で試してみるのも良しですが、今後このような機会があったらぜひ区内の周遊にも使ってみてはいかがでしょうか?