Hanes

今年12月4日開館予定!複合施設「本の森ちゅうおう」の今


こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です。
先日中央区立京橋図書館を利用した際に、移転のおしらせが目に入りました。
それが、8月31日(水)まで開館し、9月1日(木)から12月3日(土)までの休館期間(移転準備期間)を経て、12月4日(日)に移転先の「本の森ちゅうおう」(中央区新富1-13-14)で新たに開館するというものです。

 今年12月4日開館予定!複合施設「本の森ちゅうおう」の今


現在建設真っただ中の本の森ちゅうおうは、「森のような安らぎの中で、人々が出会い、交流する場」をイメージした地上6階、地下1階建ての施設。
京橋図書館と郷土資料館のほか、防災倉庫、カフェ、地域資料室、展示室、学習室、ラウンジ、屋上庭園なども併設される予定です。
近隣住民の新たな憩い・交流の場となるばかりか、八丁堀駅から近いこともあり、駅利用者も時間調整などで気軽に立ち寄れる場所になるのではないでしょうか。

 今年12月4日開館予定!複合施設「本の森ちゅうおう」の今


2021年8月18日の記事「2022年夏オープン予定「本の森ちゅうおう」の今」で、当時の状況をお伝えしましたが、それから早くも約9ヶ月が経ちました。
本記事の写真撮影時(5月4日)には、既に建物の外観がイメージできるまでに建設が進んでおり、個性的な配置のフロアや、屋上庭園につながる階段のようなものも確認できます。

 今年12月4日開館予定!複合施設「本の森ちゅうおう」の今


そして、移転後の京橋図書館ですが、座席数と蔵書数に嬉しい変化があります。
現在は座席数が166席、蔵書数が342,000冊であるのに対し、移転後は座席数が約450席、蔵書数が約420,000冊と拡充!
これまでよりゆったりと読書ができそうで今から楽しみです。

さて、ここで京橋図書館の歴史を簡単に振り返ってみましょう。
京橋図書館は、112年前となる1910年(明治43年)8月に東京市立図書館として設立されました。
その当時は、京橋尋常小学校内に東京市立京橋簡易図書館として開館。
1922年(大正11年)に移転した建物が翌年の関東大震災で全焼し、一時移転を経た1929年(昭和4年)に現在の場所に新築・復興。
そして1970年(昭和45年)、建て替え後の中央役所の地下1・2階に開館したのです。

 今年12月4日開館予定!複合施設「本の森ちゅうおう」の今


文京区立真砂図書館「まさご」第144号(1989年8月1日発行)によると、1944年(昭和19年)当時、東京には中央図書館としての日比谷図書館の他に、27の都立図書館があったそうです。
その中で、第二次世界大戦の爆撃を経ても無傷だったのは、駿河台、京橋日本橋月島の4つの図書館のみであったと言います。
(※区立図書館となるのは、中央区が誕生した1947年より数年後の1950年。)

しかし、中央区内の図書館が「すべて無傷だったなんてすごい」と驚くのはまだ早い!
京橋図書館だけは、戦中戦後も休館することなく、閲覧を継続していた図書館だったというのです。
戦中は、どのような人たちがどのような思いで働き、利用していたのでしょうか...。

約90年前から近隣住民らが足を運んだ京橋図書館。
移転先での開館を楽しみにしながらも、休館期間に入るまでは、その長い歴史に思いを馳せながら現在の図書館を利用したいと思います。
京橋図書館変遷の詳細は、先輩特派員 rosemary seaさんの記事「京橋図書館のあゆみと地域資料室 ~ 中央区立京橋図書館 ~」をご覧ください。

ご紹介スポット情報

中央区立京橋図書館
住所:中央区築地1-1-1 中央区役所内 地下1・2階
開館時間・休館日:下記ウェブサイトで最新情報をご確認ください。
公式ウェブサイト:https://www.library.city.chuo.tokyo.jp/contents?7&pid=11