ケアリイ

自転車可!楽しい東京湾ライナー

(株)東京湾クルーズが運航している日本橋発着の遊覧クルーズは、「日本橋クルーズ」「神田川クルーズ」などいくつもあります。(6月のスケジュールチラシはこちら

ところがもう1つ、上記のチラシに乗っていない「定期船」があるということをご存知でしょうか?『朝潮運河船着場と日本橋船着場を結ぶ定期船 TokyoBay_Liner』という便です。日本橋側の発着場は日本橋クルーズなどと同じ、滝の広場の双十郎河岸から。朝潮運河船着場というのは、大雑把にいうとトリトンスクエアの近く。黎明橋公園のあたりになります。

 

いわゆるガイド付きの遊覧クルーズとは少し違いますが、なんと片道千円ポッキリ(税込)。しかも無料で自転車持ち込み可!(3台まで)。コースは往路と復路で異なりますが、日本橋→朝潮運河のほうは、40分かけて亀島川経由でレインボーブリッジの近くまで回るという魅力的なもの。

船は日本橋クルーズなどでも使われるエスエスNANO3(定員27名)。定期便なので、多少の悪天候でも定時運行しているとのことです。

 

4月に知ってからすでに3回も乗ってしまいました。もちろん自転車持ち込みで(^^)。

とってもフレンドリーなスタッフ

とってもフレンドリーなスタッフ 自転車可!楽しい東京湾ライナー

左の写真右側の女性が、船長の小山内さん。左側がクルーの山川さんです。幸か不幸か、この定期船の利用人数は少ないので、スタッフのかたたちと喋りやすいというメリットが(^^)v

先日も、たまたま月島ふ頭に停泊していた共勝丸が見えたことから共勝丸の話題になりました。25年間にもわたって月島と小笠原を結んで働いた先代の第二十八共勝丸の最後の航海のときには、日本橋クルーズの船が総出で共勝丸の後を追いかけて見送ったんだそうです!いい話ですね~。

 

あと、この船には「トイレ」が完備されています。プレジャーボートのような小さな船のトイレというのは、基本、海の水をくみ上げて、〇△×もろとも海の中に流すという原始的な仕組みとばかり思いこんでいましたが、全く違いました。小さな船ですが、この船には立派な個室トイレがしつらえられており、決して垂れ流すことなく処理するのだそうです。素晴らしい!

のどかな亀島川

のどかな亀島川 自転車可!楽しい東京湾ライナー

日本橋船着場を出た船は、茅場橋を過ぎたあたりで右折して亀島川に入ります。

隅田川のほうは観光船の作る波の影響で、NANO3のような小さな船は結構揺られることが多いですが、亀島川にはそもそも大きな船は入れないので波も穏やか。運が良ければのんびりと佇んでいる(ようにみえる)ユリカモメやマガモ、ウミネコなどに出会うこともあります。

とにかく都心とは思えない静かな雰囲気なので私はこのルートがとても好きです。ちなみに写真の右手の白い建物は第2井上ビル、たしか昔、中央FMさんのスタジオがあったビルですね。

水門・水門・水門・・

水門・水門・水門・・ 自転車可!楽しい東京湾ライナー

船から見える水門をいくつか掲載してみました。もちろん他にもありますが・・

 

①今は無き旧東堀留川は暗渠になっているのか、日本橋川との分岐点に小さな水門が見えます。

②日本橋水門、③亀島川水門。この2つの水門がそれぞれ亀島川の両端でガッチリと守っていることで、新川一帯が水害から逃れられているんでしょうね。

④築地川水門、⑤汐留川水門。浜離宮の周りをぐるりと取り囲む水路の2つの出入り口です。水門の多くはローラーゲートという、ギロチンが上下するような形式になっていますが、④築地川水門はスイングゲートという、ちょうつがい付きのドアが開閉するような形式です。⑤汐留川水門のすぐとなりの白い鯨の尾のようなものは、水門閉鎖時の排水機だそうです。

⑥浜前水門。この水門を抜けるとすぐ、勝どきマリーナがあります。中央区での船遊びの拠点ですね(^^)

船・船・船・・・

船・船・船・・・ 自転車可!楽しい東京湾ライナー

運次第で色んな船に出会えるという楽しみもあります。

 

①②おがさわら丸。竹芝出航は金曜か土曜が多いですが、出航時刻が東京湾ライナーの午前便の運航時刻とかぶっているため、土曜午前だとかなりの確率で出会えます。さらに運がよければ同じ竹芝桟橋に東海汽船の橘丸が並んでることも!

③月島と小笠原を結んでいる共勝丸。詳しくはこちら

④⑤⑥東京海洋大学所属の汐路丸、海鷹丸、神鷹丸。詳しいスペックはこちらを参照

⑦東京消防庁の「みやこどり」(後方は「すみだ」)。東京消防庁は消防艇を10隻保有していますが、そのうち6隻が晴海の臨港消防署に配置されています。先日の東京みなと祭の水上ページェントでご覧になった方も多いかもしれませんね。

⑧照洋丸。この船は水産庁の所属で、違法操業などを取り締まっているそうです。

⑨大島丸。伊豆大島にある、東京都立大島海洋国際高校が使用している航海練習船です。たまたま月島に寄港中でした。500トンほどの船ですが、沖縄やハワイまで行くこともあるそうです。

日差し対策は十分に

日差し対策は十分に 自転車可!楽しい東京湾ライナー

エスエスNANO3は通航制限のある川幅と数多い低い橋の下を通過できるリバークルーズ専用船なので、船高を低くするためか屋根がありません。

 

ですので、日差し対策で船客には麦わら帽子を配ってくれます。また、前方の席の人には水しぶき対策で毛布も貸してくれます。しかし往路の40分のクルーズのうち30分以上は、直射日光を浴び続ける上、水面からの照り返しも半端ではないです。

特にこれからの季節はスポーツサングラスや日焼け止めなど、十分な対策を取っておくことをおすすめします。