Hanes

子育てにまつわる中央区の寺社


こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です。
5月5日はこどもの日。このブログでもご紹介のあった銀座柳まつりや鉄砲洲稲荷神社で行われた新富座こども歌舞伎、はたまた水天宮の例祭に行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

1948年に制定された「こどもの日」は、祝日法で「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」と規定されています。
小さなお子さんのいるご家族や小さなお孫さんのいる方々は、子どもたちの幸せを願う日になったのではないでしょうか。
ということで、今回は、子どもの成長(子育て)に関する寺社をご紹介します

宝童稲荷神社(銀座)

宝童稲荷神社(銀座) 子育てにまつわる中央区の寺社


まずご紹介するのは、宝童稲荷神社です。
11月に開催される銀座八丁神社めぐりの神社にも入っているので、参拝されたことがある方もいらっしゃるかもしれません^^
かつて江戸城内にあったこちらの神社は、将軍の子息の早世を防ぐために祀られたことから、今では健やかな子どもの成育にご利益があるとされています。

 子育てにまつわる中央区の寺社


祀られているのは福禄寿。
神社周辺には、大通りから少し奥まったところに位置する神社へ誘う可愛い猿のオブジェがあり、目を引きます。
銀座4丁目と銀座の中心地からのアクセスもよく、お買い物ついでに参拝しやすい「子育て稲荷」です。

■宝童稲荷神社
住所: 中央区銀座4-3-14

佃天台子育地蔵尊(佃)

佃天台子育地蔵尊(佃) 子育てにまつわる中央区の寺社


続いては、佃にある佃天台子育地蔵尊(佃天台地蔵尊とも)。
佃の住宅の中で、ひときわこんもりと生い茂った木が目印のこちらの地蔵尊は、佃を訪れた方々の興味の対象ともなっており、このブログにもたびたび登場しています。
うっかり見過ごしてしまいそうな入口から歩いてすぐの所に地蔵菩薩が祀られています。

 子育てにまつわる中央区の寺社


こちらの地蔵尊の起源は、江戸時代中期に在住された上野寛永寺崇徳院宮法親王が地蔵菩薩を厚く信仰していたことから、自ら地蔵菩薩像を描いて江戸府内の寺院にたまわり、地蔵尊造立を促したことにあると伝えられています。
※詳細は、地蔵尊にて配布のパンフレット「佃天台子育地蔵尊縁起」をご参照ください。

平らな自然石に刻まれた菩薩像は、右手に錫杖、左手に如意宝珠を持っているので、参拝の際にはご覧になってみてください。
この地蔵尊には、頑是ない子どもたちの守り神がおありになるとともに、長寿延命、家内安全、諸願成就の御利益もあるとして古くから佃島の人々に信仰されています。

そして、上の写真の中央に写っている木こそ、冒頭で記した目を引く木(大銀杏)の幹の部分です。

 子育てにまつわる中央区の寺社


2002年9月24日の東京新聞(地域のページ)ではこの大銀杏のエピソードも紹介され、地元の方々に守られて今に至っています。
現地でその生命力を感じながら、この地蔵尊とその周囲の移り変わり(地蔵尊を取り囲むように家が建ち、後に大銀杏を残す形で屋根が設けられたのではないか等)を考えてみてはいかがでしょうか。

■佃天台子育地蔵尊
住所:東京都中央区佃1-9-6

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