佃のうさこ

ふげん社 2019/07/16-2019/07/27  東京愛狂人・鈴木信之「建物肖像展Part.2-築地場外篇ー」

中央区役所にほど近い築地にあるコミュニケーションギャラリーふげん社で、7月16日から27日まで、鈴木信之氏による「建物肖像展Part.2-築地場外篇ー」が開催されています。

1980年後半から築地を描き、昨年末の場内移転後より一層周辺地域の風景を記録することへの使命感が芽生えたという鈴木氏が、熱心にスケッチした45点の作品が並びます。

路上で写生するスタイルで30年以上描きつづけられたその絵一枚一枚は、緻密であって、そして街の空気をもまとっていました。

 ふげん社 2019/07/16-2019/07/27  東京愛狂人・鈴木信之「建物肖像展Part.2-築地場外篇ー」

今回の築地場外篇での一番の大作は、晴海通りに面してある「こんぶ問屋の吹田商店」の絵です。

そこへの思いを鈴木氏ご本人から声をかけていただき、伺うことが出来ました。「吹田商店の店先に掲げられた「吹田商店は移転しません!築地はずっと変わりません!場外市場は移転しません!築地はずっと変わりません!」の文字を絵でもきちんと皆さんに読めるようにした時に、一番の大作となった。」とのことです。

今回、鈴木氏、ふげん社の方からブログへの写真掲載をご許可いただきましたので、秋山商店と江戸一商店の絵もご覧ください。

 ふげん社 2019/07/16-2019/07/27  東京愛狂人・鈴木信之「建物肖像展Part.2-築地場外篇ー」
 ふげん社 2019/07/16-2019/07/27  東京愛狂人・鈴木信之「建物肖像展Part.2-築地場外篇ー」

築地場外市場の様子が、今年に入り急速に様変わりして行くように感じていた最中に、時代の際の街の空気をとどめようと留意されたスケッチを見れることは、大変貴重に思います。

今回の開催にあたって、鈴木氏が発信された築地場外市場への思いは、私たちもこれからずっと心に留め置くべきものでした。

「築地市場が豊洲移転すればする程、築地市場が育てた築地場外市場は東京のみならず日本の食文化の宝庫といえる。これをつぶさないことは、日本の一般の人々の食文化の伝統を守るとこ、これを肝に銘じることである。築地の千年の計を信じる」2019.7.16 鈴木信之

 

是非、皆様もこの貴重な機会にお立ち寄り、築地場外市場の街をお楽しみください。