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2020 "八重桜" 開花

 2020

 4月「卯月」は、草木が芽吹き、自然の命を感じる美しい季節で、普段の年なら柔らかな陽射しに誘われて、公園・緑地に足が向くところですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、不要不急の外出自粛で、状況は一変です。             浜離宮恩賜庭園も4月1日~5月6日は「令和2年度中央区花と緑の集い」実施予定で、区内在住者は無料で入場できるチャンスでしたが、新型コロナウイルスの感染者が都内で多数発生していることを受け、3月28日~5月6日まで臨時休園です。

浜離宮恩賜庭園内に植栽されている桜は約100本。周囲の高層ビルから園内を眺めると、主に「中の御門」付近と「中の橋」脇に植栽されているソメイヨシノは盛りを過ぎ、今度は、主として「潮入りの池」の「お伝い橋」から「横堀」の「海手お伝い橋」までの池畔に植栽されている、所謂「サトザクラ」が咲き始めたようです。華麗な花を咲かせる品種が多く、"八重桜" と呼ばれるものの大半はこのグループに属するとされます。純白の八重の大輪の「白妙」に加え、「五色の八重桜」と称えられる、白~淡桃色の「一葉」、薄紅色の「普賢象」、紅色の「関山」、黄色の「鬱金」、黄緑色の「御衣黄」。花弁が幾重にも折り重なって、枝にボリューム豊かに咲き誇る様は華やかで、ソメイヨシノとは一味違う風情を感じます。