湊っ子ちゃん

みなとっこ日記 明石町のクリスマス

クリスマスの明石町を、歩きました。

湊っ子ちゃんは、

サンタクロースの帽子をかぶって、おでかけです。

 

築地カトリック教会では、

12月24日から25日にかけて、

降誕祭のミサがありました。

ユリとバラの模様をもつ、ペディメントが美しい、

昭和2年築の聖堂は、

ジロジアス神父と石川音二郎氏により設計された、

ギリシャ神殿パルテノン様式です。

東京で最も古いカトリック教会。

 

 みなとっこ日記 明石町のクリスマス

荘厳なドリス式オーダー列柱の入り口では、

聖パウロ像が、私たちを迎えてくれます。

関東大震災により、築地外国人居留地の面影が

すべて消え去ってしまったこのまちで、

この聖パウロ像だけが、奇跡的に残りました。

今日は、サンタクロースの帽子をかぶっている!

みつけて、にっこり。

 

 みなとっこ日記 明石町のクリスマス

時を告げるアンジェラスの鐘、

江戸のジャンヌ・ルイーズも、

すっかりおめかし気分です。

聖堂のなかには、大きなクリスマスツリーと、

キリスト誕生の場面を再現した、

クレッシュが飾られています。

みつめているだけで、厳かな気持ちになります。

キリスト教徒の方々はもちろん、

近隣のみなさんや、

観光で中央区を訪れた

外国人のみなさんの姿もありました。

こころをおなじくした

国も生活もちがう見知らぬひとたちが、

ひとつの場所に集うことの

尊さを感じます。

 

 みなとっこ日記 明石町のクリスマス

聖ルカ礼拝堂からは、

カリヨン・チャイムのメロディが…。

毎年12月24日と25日には、

この日だけの、クリスマスのメロディが流れます。

 

 みなとっこ日記 明石町のクリスマス

居留地通りをまっすぐゆけば、

聖路加ガーデンのクリスマスツリーがきれい。

緑道を築地方面へ、

すると、電信創業之地碑にであいます。

明治2年12月25日、

わが国はじめての公衆電気通信が、

この地ではじまったのです。

築地運上所内にある、電信機役所から、

横浜の裁判所まで、約32kmの電信線が敷かれました。

クリスマスがはじまりなんて、素敵ですね。

 

 みなとっこ日記 明石町のクリスマス

それでも、明石町ではじめて

クリスマス会が開かれたのは、明治7年ですし、

電信線の敷かれたこのときは、まだ陰暦を使用していました。

今のように、クリスマスムードという雰囲気ではなかったでしょうけれど、

ここにもひとつ、ちいさなクリスマスをみつけました。

 

まちはすっかり冬の色。

どこか、しずかな時を連れてくるよう。

今年も残りわずか…。

 

みなさん、今年もありがとうございました。

来年も、中央区の魅力をたくさん発見できますように、

湊っ子ちゃんは、元気に歩きます!

 

来年も、どうぞよろしくお願い申しあげます。

よいお年をお迎えくださいね。

 

 

 みなとっこ日記 明石町のクリスマス

中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第213号 令和5年12月27日